スライドドア車は、乗り降りのしやすさや開口部の広さから、子育て世代・高齢者・荷物が多い方を中心に絶大な人気を誇ります。狭い駐車場でも隣の車にドアをぶつける心配がなく、電動で開閉できるモデルも増えてきました。
この記事では、2026年時点で購入可能なスライドドア搭載車を軽自動車・コンパクトカー・ミニバン・高級モデルまでボディタイプ別に一覧化し、それぞれの燃費・価格・購入可否をまとめて紹介します。2025〜2026年に登場した新型ダイハツ ムーヴや新型日産エルグランド、BYD RACCOといった最新モデルも網羅しているので、車選びの比較資料としてご活用ください。
なお、以下に掲載する燃費はWLTCモード(カタログ値)、価格はメーカー希望小売価格(税込)を基準とし、2026年時点の情報です。改良や価格改定が随時行われているため、最新情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。
スライドドア車のメリットとデメリット
まず、スライドドア車の特徴を簡単に整理しておきます。
主なメリットとしては、ドアが横にスライドするため隣の車や壁にぶつける心配がないこと、開口部が広く乗り降りや荷物の積み下ろしがしやすいこと、電動スライドドアならボタンや足のかざし操作でハンズフリー開閉ができること、小さな子どもや高齢者が安全に乗降できることが挙げられます。
一方でデメリットとしては、ヒンジドアに比べて車両価格がやや高めになりやすいこと、電動機構があるぶん故障時の修理費がかかる場合があること、構造上わずかに車重が増え燃費に影響しやすいことなどがあります。
スライドドア車 おすすめ人気ランキングTOP5
まずは2026年時点で特に人気・注目度の高い5車種を紹介します。
第1位はトヨタ シエンタです。コンパクトなボディに5ナンバーサイズの扱いやすさと3列シートを両立し、ハイブリッドの低燃費も魅力。ファミリー層の鉄板的存在です。
第2位はホンダ N-BOXです。軽自動車販売台数で長年トップを走る定番モデル。広い室内空間と使い勝手で、初めての一台にも選ばれています。
第3位はトヨタ ノア/ヴォクシーです。ミドルサイズミニバンの王道で、広さ・燃費・快適装備のバランスが高く評価されています。
第4位は日産 セレナです。e-POWERによる静かで力強い走りと、プロパイロットによる運転支援が強み。
第5位はホンダ フリードです。コンパクトミニバンとして取り回しと居住性のバランスに優れ、シエンタの最大のライバルとなっています。
スライドドア付き軽自動車 一覧
軽自動車のスライドドアは「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるジャンルが中心で、天井が高く室内空間が広いのが特徴です。

| 車種 | メーカー | 燃費(WLTC) | 価格(税込) | 購入可否 |
|---|---|---|---|---|
| N-BOX | ホンダ | 約20.0〜21.6km/L | 約164万円〜 | 購入可 |
| スペーシア | スズキ | 約22.4〜25.1km/L | 約153万円〜 | 購入可 |
| タント | ダイハツ | 約19.6〜22.6km/L | 約145万円〜 | 購入可 |
| ムーヴ | ダイハツ | 約21.5〜22.6km/L | 約137万円〜 | 購入可(2025年6月スライドドア化/2026年7月一部改良) |
| ルークス | 日産 | 約17.4〜20.9km/L | 約167万円〜 | 購入可 |
| デリカミニ | 三菱 | 約17.5〜21.0km/L | 約180万円〜 | 購入可 |
| ムーヴキャンバス | ダイハツ | 約20.0〜22.9km/L | 約157万円〜 | 購入可 |
| RACCO(ラッコ) | BYD | 航続距離 約320km(EV) | 約250万円〜 | 購入可(2026年7月発売) |
このうちスペーシアは軽スーパーハイトワゴンの中でもトップクラスの低燃費が魅力で、燃費重視なら有力候補です。デリカミニはSUVテイストのデザインとターボの力強さで人気を集めています。ムーヴキャンバスは両側スライドドアとおしゃれなデザインで女性人気が高いモデルです。

そして2026年の大きなトピックが新型ダイハツ ムーヴです。ムーヴは1995年の登場以来長く親しまれてきたハイトワゴンですが、2025年6月のフルモデルチェンジで約11年ぶりに刷新され、歴代で初めて両側スライドドアを採用しました。さらに2026年7月29日には早くも一部改良が実施され、安全装備の拡充や価格改定が行われています。グレードはL・X・G・RSの4種類で、価格はL(FF)1,369,500円からRS(4WD)2,073,500円まで。燃費はWLTCモードでNA(自然吸気)が約22.6km/L、ターボが約21.5km/Lと、クラストップクラスの低燃費を実現しています。全高を先代から25mm高めて1,655mmとし、室内の広さと乗降性を向上させている点も見逃せません。価格の手頃さと燃費のよさから、2026年の軽スライドドア市場で注目の一台です。

また、2026年7月に発売されたBYD RACCO(ラッコ)も要注目です。BYD初の軽自動車で、後席側がスライドドアの軽EV。航続距離は約320km(WLTC・300Plus)で、全国のBYD正規販売店で購入可能となっています。軽のスライドドアEVという新しい選択肢として話題を集めています。
スライドドア付きコンパクトカー 一覧
コンパクトカーのスライドドアは、軽より広く普通車としては小回りが利く「ちょうどいいサイズ」が魅力です。

| 車種 | メーカー | 燃費(WLTC) | 価格(税込) | 購入可否 |
|---|---|---|---|---|
| シエンタ | トヨタ | 約18.3〜28.4km/L | 約208万円〜 | 購入可 |
| フリード | ホンダ | 約16.5〜25.6km/L | 約262万円〜 | 購入可 |
| ルーミー | トヨタ | 約16.8〜18.4km/L | 約156万円〜 | 購入可 |
| ソリオ | スズキ | 約20.7〜22.0km/L | 約170万円〜 | 購入可 |
シエンタとフリードはいずれも3列シート(7人乗り)と2列シート(5人乗り)が選べ、ハイブリッドの低燃費が強みです。シエンタは2025年8月にマイナーチェンジを受け、内外装や安全装備が刷新されています。
ルーミーとソリオは2列5人乗りの背の高いコンパクトカーで、燃費を重視するならマイルドハイブリッドを設定するソリオが有利です。どちらも価格が手頃で、初めてのスライドドア車として選びやすいモデルです。
スライドドア付きミニバン 一覧
ファミリーカーの王道であるミニバンは、両側電動スライドドアが標準的に装備され、3列シートでの多人数乗車が可能です。

| 車種 | メーカー | 燃費(WLTC) | 価格(税込) | 購入可否 |
|---|---|---|---|---|
| ノア/ヴォクシー | トヨタ | 約13.0〜23.0km/L | 約295万円〜 | 購入可 |
| セレナ | 日産 | 約13.0〜19.0km/L台 | 約277万円〜 | 購入可 |
| ステップワゴン | ホンダ | 約13.9〜20.0km/L | 約300万円〜 | 購入可 |
| デリカD:5 | 三菱 | 約12km/L前後(ディーゼル) | 約420万円〜 | 購入可 |
| オデッセイ | ホンダ | 約20.0km/L前後 | 約495万円〜 | 購入可(2026年度に生産終了見込み) |
ノア/ヴォクシーは2025年9月に改良を受けており、ハイブリッドなら約23km/Lという低燃費を実現。兄弟車のため装備は共通で、デザインの好みで選ぶのが基本です。
セレナはe-POWERによる滑らかな走りが特徴で、ハイウェイスターVのe-POWERでWLTC約19.0km/Lをマークします。ステップワゴンは開放感のある室内と低床設計が好評です。
デリカD:5はクリーンディーゼル+本格4WDで、アウトドアや雪道に強い唯一無二の存在です。
注意点として、ホンダ オデッセイは販売店情報によると現在の生産枠が埋まり次第終了となる見込みで、2026年度をもって国内販売を終了する方向と報じられています。購入を検討している場合は早めの確認をおすすめします。
スライドドア付き高級・大型モデル 一覧
ラグジュアリー志向や多人数・大荷物に対応する大型モデルもスライドドアが主流です。

| 車種 | メーカー | 燃費(WLTC) | 価格(税込) | 購入可否 |
|---|---|---|---|---|
| アルファード | トヨタ | 約10.3〜18.9km/L(PHEV16.7km/L) | 約540万円〜 | 購入可 |
| ヴェルファイア | トヨタ | 約10.2〜17.7km/L | 約655万円〜 | 購入可 |
| エルグランド(E53型) | 日産 | 約16.8km/L(e-POWER) | 約690万円〜 | 購入可(2026年7月発表の新型) |
| レクサス LM | レクサス | 約14km/L前後 | 約1500万円〜 | 購入可 |
| ハイエース(ワゴン) | トヨタ | 約8〜10km/L前後 | 約350万円〜 | 購入可 |
| グランエース | トヨタ | ─ | ─ | 販売終了(2024年4月生産終了) |
| センチュリー(SUV) | トヨタ | 約17km/L前後 | 約2500万円〜 | 購入可(受注状況要確認) |
| Vクラス | メルセデス・ベンツ | 約12km/L前後 | 約800万円〜 | 購入可 |
アルファードとヴェルファイアはLサイズ高級ミニバンの頂点で、2025年モデルではPHEVも設定され、燃費と静粛性がさらに向上しています。レクサス LMはショーファーカーとして究極の後席快適性を追求した最上級モデルです。

そしてLサイズ高級ミニバン市場で2026年最大の話題となったのが、約16年ぶりにフルモデルチェンジした新型日産エルグランド(E53型)です。2026年7月16日に発表され、先代E52型(2010年〜)から大きく進化しました。最大の特徴は第3世代e-POWER(e-4ORCE)の搭載で、発電専用の新開発1.5Lターボエンジンと、モーター・インバーターなどを一体化した「5-in-1」ユニットにより、システム最高出力340ps・最大トルク500Nmというパワフルな走りと、WLTCモード約16.8km/Lの低燃費を両立しています。67Lの燃料タンクと合わせ、航続距離はカタログ上で約1,126kmに達し、ライバルのトヨタ アルファード/ヴェルファイア HEV(E-Four 16.7km/L・60Lタンク)を上回る実用性を備えています。ボディサイズは全長4,995mm・全幅1,850mm・全高1,975mmと堂々たる3ナンバーサイズで、価格はe-POWERで6,897,000円から。e-POWERならではの静粛性と力強い加速、1,500WのAC電源による給電機能なども備え、ショーファーユースからファミリーユースまで幅広く対応します。
なお、Lサイズミニバンのトヨタ グランエースは2024年4月をもって生産終了しており、現在は新車での購入ができません。中古車のみの流通となります。
スライドドア車の選び方のポイント
最後に、スライドドア車を選ぶ際に押さえておきたいポイントを整理します。
人数と用途で選ぶのが基本です。普段は1〜4人で街乗り中心なら軽自動車やコンパクトカー、家族旅行や多人数乗車が多いならミニバン、送迎や快適性重視なら高級ミニバンが向いています。
燃費を重視するなら、ハイブリッドやe-POWERを設定するシエンタ・フリード・ノア/ヴォクシー・セレナ・新型エルグランドが有力です。軽ならスペーシアや新型ムーヴ、タントが低燃費でおすすめ。ランニングコストをさらに抑えたいならBYD RACCOのような軽EVも選択肢になります。
価格と予算も重要です。軽は約137万円台から、コンパクトカーは約156万円台から、ミニバンは約277万円台から、高級モデルは約540万円以上が目安です。
購入可否にも注意しましょう。グランエースのように生産終了したモデルや、オデッセイのように生産終了が見込まれるモデルもあるため、気になる車種は早めに販売店で在庫・受注状況を確認するのが安心です。
まとめ
2026年現在、スライドドア車は軽自動車からコンパクトカー、ミニバン、高級モデルまで幅広くラインナップされています。2025年6月にスライドドア化された新型ダイハツ ムーヴ、約16年ぶりに刷新され第3世代e-POWERを搭載した新型日産エルグランド、そしてBYD RACCOのような軽EVなど、2026年は新しい選択肢が一気に増えた年と言えます。
乗り降りのしやすさと使い勝手の良さは、一度体験すると手放せなくなる魅力です。ご自身のライフスタイル・人数・予算・燃費の優先度に合わせて、最適な一台を選んでみてください。本記事の一覧表を比較検討の出発点として役立てていただければ幸いです。
※本記事の燃費・価格・販売状況は2026年時点の情報を基にしています。グレードや年式、マイナーチェンジ、価格改定により変動します。最終的な購入判断の際は、必ず各メーカー公式サイトや販売店で最新情報をご確認ください。

