レクサスは2025年12月4日、コンパクトクロスオーバーSUV「UX300h」の一部改良モデルを全国のレクサス店を通じて発売しました。今回の改良では、インテリアの質感向上を中心に、より上質で快適な室内空間を追求した改善が施されています。価格は490万3,000円から575万7,000円となっており、従来モデルから引き続き競争力のある価格設定となっています。
レクサスUXとは｜都会派コンパクトクロスオーバーのコンセプト
レクサスUXは「Creative Urban Explorer（クリエイティブ・アーバン・エクスプローラー)」をコンセプトに、2018年に登場した都会派コンパクトクロスオーバーSUVです。新たなライフスタイルの探求と提供を目指して開発され、発売以降2025年11月末時点で80以上の国と地域で累計約40万台を販売してきた実績があります。
都市部での取り回しの良さと、SUVならではの力強さを兼ね備えたUXは、多様化する顧客のニーズやライフスタイルに寄り添うモデルとして、レクサスラインアップの中でも重要な位置を占めています。
今回の一部改良のポイント｜Always Onの思想に基づく進化
今回の一部改良は、レクサスが掲げる「Always On」の思想のもと、たゆまぬ進化を追求する姿勢を体現したものとなっています。主な改良点は以下の通りです。
1. 64色室内イルミネーションの新規採用
今回の目玉となるのが、64色の室内イルミネーションを搭載した「インテリアイルミパッケージ」の新規採用です。この機能により、ドライバーや同乗者の好みに応じて室内空間を自由に演出することが可能になりました。
64色のイルミネーションは室内全体を彩り、室内の造形や素材の美しさを際立たせる効果があります。レクサスらしい上質な空間をさらに引き立て、パーソナライゼーションの幅を大きく広げています。夜間のドライブをより特別な体験にするとともに、乗員それぞれの気分やシーンに合わせた空間作りが可能になります。
2. 前席足元・コンソールイルミネーションの輝度向上
従来より設定されていた前席足元およびフロントコンソールトレイ内部のイルミネーションについても、最大輝度を向上させる改良が施されました。
この改良により、夜間やトンネル内などの暗い環境下でも、手元や足元をより明るく照らすことができるようになり、実用性が大幅に向上しています。スマートフォンや小物の取り出し、操作系の視認性が向上することで、快適性と安全性の両面でメリットがあります。
3. version L 内装色の改良
"version L"グレードにおいては、ソリスホワイトの内装色を選択した際の天井色を、従来のホワイトからソリスホワイトに変更しました。
シート色と天井色を統一することで、より一体感のある室内空間を実現。統一感のあるカラーコーディネートにより、広がり感と上質感が増し、レクサスらしいプレミアム感がさらに高まっています。
4. ホワイトノーヴァガラスフレークの追加設定
エクステリアカラーでは、"version L"と"version C"グレードに、ホワイトノーヴァガラスフレークを新たに追加設定しました。
クリアな白さを追求したこの新色は、ガラスフレークの輝きが加わることで、従来の白とは異なる上質で洗練された印象を与えます。多彩なカラーラインアップで顧客の選択肢を増やし、個性的なスタイリングを求める層にも対応しています。
レクサスUX300hの価格とグレード構成
今回の一部改良モデルの価格とグレード構成は以下の通りです（消費税10%込み、リサイクル料金別途）。
価格表
| グレード | エンジン | 駆動方式 | 価格 |
|---|---|---|---|
| UX300h “version C” | 直列4気筒 2.0L (M20A-FXS型) | 2WD（FF） | 4,903,000円 |
| UX300h “version C” | 直列4気筒 2.0L (M20A-FXS型) | AWD | 5,168,000円 |
| UX300h “F SPORT” | 直列4気筒 2.0L (M20A-FXS型) | 2WD（FF） | 5,341,000円 |
| UX300h “F SPORT” | 直列4気筒 2.0L (M20A-FXS型) | AWD | 5,606,000円 |
| UX300h “version L” | 直列4気筒 2.0L (M20A-FXS型) | 2WD（FF） | 5,492,000円 |
| UX300h “version L” | 直列4気筒 2.0L (M20A-FXS型) | AWD | 5,757,000円 |
※北海道地区は価格が異なります
エントリーグレードの"version C"が490万円台からと、プレミアムコンパクトSUVとして競争力のある価格設定となっています。最上位の"version L" AWDでも575万7,000円と、600万円以下に収まる価格帯は魅力的です。
UX300hのパワートレイン｜ハイブリッドシステムの特徴
UX300hは、M20A-FXS型 2.0L直列4気筒エンジンを搭載したハイブリッドモデルです。トヨタの最新ハイブリッドシステムにより、優れた燃費性能とスムーズな走行性能を両立しています。
駆動方式は2WD（FF）とAWDから選択可能で、走行環境や用途に応じて最適なモデルを選ぶことができます。AWDモデルは悪天候時や雪道での走行安定性に優れ、四季を通じて安心して運転できる点が魅力です。
レクサスUXの競合車種との比較
メルセデス・ベンツGLA
価格帯が近いドイツプレミアムブランドのコンパクトSUV。より欧州的なスポーティさが特徴ですが、UXは燃費性能とコストパフォーマンスで優位性があります。
BMW X1
実用性重視のプレミアムコンパクトSUV。室内空間はX1がやや広めですが、UXは都市部での取り回しやすさと洗練されたデザインで差別化されています。
アウディQ3
質感の高いインテリアが魅力のコンパクトSUV。UXは日本市場に最適化されたサイズ感とハイブリッドの燃費性能で独自の価値を提供しています。
レクサスUX300hのターゲット層
都市部在住のプロフェッショナル
都市部での取り回しの良さと、プレミアムブランドのステータス性を求めるビジネスパーソンに最適です。コンパクトながら上質な空間で、通勤や週末のドライブを快適にします。
環境意識の高い層
ハイブリッドシステムによる優れた燃費性能は、環境意識の高いユーザーにアピールします。プレミアムカーでありながらエコロジーを実現できる点が魅力です。
レクサスブランドの入門者
レクサスブランドへの入門モデルとしても最適な価格帯とサイズ感です。初めてのレクサスとして、ブランド体験をスタートさせるのに適しています。
レクサスの「Always On」思想とSDGsへの取り組み
今回の改良に込められた「Always On」の思想は、常に進化し続けるレクサスの姿勢を表しています。単なるモデルチェンジを待つのではなく、継続的な改善によって顧客価値を高め続けることを目指しています。
また、トヨタグループとして国連が定めたSDGs（持続可能な開発目標）を尊重し、特に「産業と技術革新の基盤をつくろう」という目標達成に貢献しています。環境に優しいハイブリッド技術の普及や、誰もが参画できる住みやすい社会の実現に向けて努力を続けています。
まとめ｜UX300h一部改良モデルの魅力
今回のレクサスUX300h一部改良モデルは、インテリアの質感向上を中心とした実用的な改良が施され、プレミアムコンパクトSUVとしての魅力がさらに高まりました。
主なポイント：
- 64色室内イルミネーションで自分好みの空間演出が可能
- イルミネーション輝度向上で実用性が大幅にアップ
- ホワイトノーヴァガラスフレーク追加でカラー選択の幅が拡大
- 490万円台からの競争力ある価格設定
- ハイブリッドシステムによる優れた燃費性能
都市部での使い勝手とプレミアム性を両立したUX300hは、多様化するライフスタイルに寄り添うモデルとして、今後もレクサスラインアップの中核を担っていくでしょう。
詳細情報や試乗予約については、全国のレクサス店またはレクサス公式サイトでご確認ください。
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