かつては欧州の高級車──メルセデス・ベンツの「MBUX」やアウディの「バーチャルコックピット」、BMWの「ライブコックピット」などでしか見られなかったフル液晶デジタルメーター。それが2020年代に入り、国産車にも一気に普及しました。
国産車でも当たり前になった「フル液晶デジタルメーター」
従来の物理的な指針式メーター(アナログメーター)を廃止し、速度・回転数・ナビ・燃費・安全支援情報などをすべて液晶ディスプレイ上に表示する仕組みで、車種やグレード、運転モードによって表示レイアウトを自由に切り替えられるのが最大の魅力です。
2026年現在、国産車でフル液晶デジタルメーターを採用する車種は40車種以上にまで拡大しました。本記事では、トヨタ・レクサス・日産・ホンダ・マツダ・スバル・三菱の各メーカー別に、2026年最新の採用車種を一覧でまとめています。新車・中古車選びの参考にしてください。






そもそも「フル液晶デジタルメーター」とは?
フル液晶デジタルメーターとは、メーターパネル全体を液晶ディスプレイ化し、物理的な針やランプを使わずに車両情報を表示する装置のことです。**「フルデジタルメーター」「TFT液晶メーター」「デジタルインストゥルメントクラスター」**などとも呼ばれます。
フル液晶デジタルメーターの主なメリット
- 表示の自由度が高い:運転モード(ノーマル/スポーツ/エコなど)に応じて、表示するメーターのデザインや情報を切り替えられます。
- ナビや安全情報を一体表示できる:マップや先進運転支援システム(ADAS)の作動状況をメーター内に表示でき、視線移動を減らせます。
- 先進的で上質な印象:デジタル表示ならではの未来感があり、インテリアの質感を大きく高めます。
デメリット・注意点
一方で、強い直射日光下での視認性や、アナログメーターに慣れたユーザーの操作性、万一の故障時の修理費用などが懸念点として挙げられます。中古車で購入する場合は、液晶の焼き付きやドット抜けがないかも確認しておきたいポイントです。
【トヨタ】フル液晶デジタルメーター搭載車一覧(2026年版)
トヨタは12.3インチTFTカラーメーターを中心に、幅広い車種へ展開しています。カローラ・ハリアー・クラウンなど、異なる車種にほぼ共通の部品を採用することでコストを抑えている点も特徴です。

| 車種名 | メーターサイズ・種類 |
|---|---|
| カローラ スポーツ | 12.3インチTFT |
| カローラ(セダン/ツーリング) | 12.3インチTFT |
| GRカローラ | 12.3インチTFT |
| プリウス(新型) | 7インチ デジタルメーター |
| プリウスPHEV | 7インチ デジタルメーター |
| クラウン クロスオーバー | 12.3インチTFT |
| クラウン スポーツ/PHEV | 12.3インチTFT |
| クラウン セダン | 12.3インチTFT |
| クラウン エステート | 12.3インチTFT |
| MIRAI | 12.3インチTFT |
| RAV4(現行・新型) | 12.3インチTFT |
| RAV4 PHEV | 12.3インチTFT |
| ハリアー | 12.3インチTFT |
| bZ4X | 7インチ デジタルメーター |
| アルファード | 12.3インチTFT |
| ヴェルファイア | 12.3インチTFT |
| センチュリー(SUV) | 12.3インチTFT |
2025〜2026年の注目トピック
- 新型RAV4:2025年に世界初公開され、2025年度内(〜2026年)の国内発売を予定。12.3インチTFTメーター+マルチインフォメーションディスプレイを継続採用し、3画面表示に対応します。
- 新型カローラ(13代目):2026年以降のフルモデルチェンジが噂されており、8.8インチまたは12.3インチのフル液晶デジタルメーター+12.9インチタッチディスプレイの採用が予想されています(2026年時点で正式発表前のため、今後の公式情報に注目)。
【レクサス】フル液晶デジタルメーター搭載車一覧
レクサスは全体的にデジタル化が進んでおり、主力モデルの多くが12.3インチTFTメーターを標準装備しています。

| 車種名 | メーターサイズ・種類 |
|---|---|
| LBX | 12.3インチTFT |
| UX(UX300h/UX300e) | 12.3インチTFT |
| RX | 12.3インチTFT |
| GX(GX550) | 12.3インチTFT |
| LM | 12.3インチTFT |
| LS | 12.3インチTFT |
| RZ(2025年改良) | 12.3インチTFT |
2025年には新型RZが改良を受け、電動SUVとしてデジタルコックピットをさらに進化させています。
【日産】フル液晶デジタルメーター搭載車一覧
日産は**TFT液晶メーターとタッチディスプレイを一体化した「統合型インターフェースディスプレイ」**をはじめ、e-POWER車やEVを中心にデジタルメーター化を進めています。

| 車種名 | フル液晶デジタルメーター |
|---|---|
| エクストレイル(e-POWER) | ◯(一部グレードで標準装備) |
| ノート(e-POWER) | ◯(標準装備) |
| ノート オーラ | ◯(標準装備) |
| セレナ(e-POWER) | ◯ |
| サクラ(軽EV) | ◯ |
| アリア(ARIYA) | ◯ |
| フェアレディZ | ◯ |
| リーフ(新型/2025年) | ◯ |
| ルークス(新型/2025年10月発売) | ◯ |
2025年の注目トピック
- 新型リーフ:2025年にフルモデルチェンジし、SUVスタイルへと進化。デジタルコックピットを刷新しています。
- 新型ルークス:2025年10月発売。軽自動車ながら「見えルークス」こと視界サポート機能や大画面インフォテインメントを搭載し、軽カテゴリーでもデジタル化が加速しています。
【ホンダ】フル液晶デジタルメーター搭載車一覧
ホンダは比較的早い段階からコンパクトカーにもデジタルメーターを導入しているのが特徴です。

| 車種名 | フル液晶デジタルメーター |
|---|---|
| フィット | ◯(標準装備) |
| ステップワゴン | ◯(標準装備) |
| ヴェゼル | ◯(標準装備) |
| ZR-V | ◯ |
| シビック(e:HEV) | ◯ |
| CR-V(e:FCEVなど) | ◯ |
| アコード | ◯ |
| Honda e | ◯ |
| プレリュード(新型/2025年9月発売) | ◯(10.2インチ フルデジタルメーター) |
2025年の注目トピック
- 新型プレリュード:2025年9月5日に復活発売。9インチのGoogle搭載コネクティッドナビと10.2インチのフルデジタルメーターを標準装備し、スペシャリティクーペとして注目を集めています。
【マツダ】フル液晶デジタルメーター搭載車一覧
マツダはラージ商品群(CXシリーズ)を中心に12.3インチTFTメーターを展開しています。

| 車種名 | メーターサイズ・種類 |
|---|---|
| CX-60 | 12.3インチTFT |
| CX-70 | 12.3インチTFT |
| CX-80 | 12.3インチTFT |
| CX-90 | 12.3インチTFT |
2026年の注目トピック
- 新型CX-5:フルモデルチェンジにより、12.3インチフル液晶デジタルメーターと大型センターディスプレイを採用。マツダのデジタル化がミドルSUVにも広がりつつあります(市場・仕様は地域により異なる場合があります)。
【スバル】フル液晶デジタルメーター搭載車一覧
スバルは12.3インチフル液晶メーターを新世代モデルへ順次展開しています。アイサイトX連携の情報表示にも対応します。

| 車種名 | メーターサイズ・種類 |
|---|---|
| アウトバック(BT型) | 12.3インチ |
| WRX S4(VB型) | 12.3インチ |
| レヴォーグ(VN型) | 12.3インチ |
| レイバック | 12.3インチ |
| フォレスター(SL型/2025年) | 12.3インチ(新採用) |
| ソルテラ | 7インチ デジタルメーター |
2025年の注目トピック
- 新型フォレスター(SL型):2025年に12.3インチフル液晶メーターを初採用。アイサイトXテクノロジーやハーマンカードンサウンドシステムなど上質装備も追加され、デジタルコックピット化が進みました。
【三菱】フル液晶デジタルメーター搭載車一覧
| 車種名 | フル液晶デジタルメーター |
|---|---|
| アウトランダー PHEV | ◯ |
三菱はアウトランダーPHEVを中心にデジタルメーターを採用。今後のモデルチェンジでの拡大が期待されます。

フル液晶デジタルメーター搭載車を選ぶときのポイント
1. グレードによる標準/オプションの違いを確認する
同じ車種でも、上級グレードのみ標準装備で下位グレードはアナログ併用、というケースがあります。日産エクストレイルやスバルの各モデルのように「一部グレードで標準装備」の場合も多いため、カタログや主要装備表で必ず確認しましょう。
2. 表示レイアウトのカスタマイズ性
運転モードごとの切り替えや、ナビ地図・ADAS情報の表示可否はメーカー・車種で差があります。実車やディーラーで実際の表示を見て、自分の使い方に合うかチェックするのがおすすめです。
3. 中古車では状態チェックを忘れずに
液晶パネルは経年で焼き付き・ドット抜け・輝度低下が起こる可能性があります。中古車購入時はエンジン始動後にメーターをしっかり点検しましょう。

まとめ|2026年は国産フル液晶デジタルメーターが新たなステージへ
2026年時点で、フル液晶デジタルメーターはもはや高級車だけの装備ではなく、コンパクトカーや軽自動車(日産ルークスなど)にまで広がるスタンダード装備となりました。
トヨタ・レクサスの12.3インチTFTを筆頭に、ホンダの新型プレリュード、スバルの新型フォレスター、日産の新型リーフ・ルークス、マツダの新型CX-5など、2025〜2026年の新型・フルモデルチェンジ車の多くがデジタルコックピットを採用しています。
今後フルモデルチェンジを控えるトヨタ新型カローラなどでもさらなる進化が見込まれ、国産車のインテリアは一段とデジタル化・先進化が進んでいくでしょう。

