フィアットが、ブランドの新たな主力コンパクトSUV「グランデ パンダ ハイブリッド(Grande Panda Hybrid)」を日本市場に投入します。2026年10月16日に発表され、発売日は2026年11月7日、価格は369万円~420万円に設定されました。
初代パンダのシンプルで機能的な思想を受け継ぎながら、現代のライフスタイルに求められるデザイン性・快適性・実用性・サステナビリティを高次元で融合させた1台です。この記事では、新型グランデ パンダ ハイブリッドのエクステリア、インテリア、ボディサイズ、スペック、燃費、安全装備、価格、発売日まで、気になるポイントを徹底的に解説します。
フィアット新型グランデ パンダ ハイブリッドの特徴まとめ
グランデ パンダは、かつて日本でも販売されていた「パンダ」の名を冠するモデルとして4世代目にあたります。従来のパンダよりもボディサイズを拡大し、幅広いライフスタイルに応えるBセグメントのコンパクトSUVへと進化しました。
主な特徴は次の通りです。1980年に誕生した初代パンダの機能美を継承した新世代デザインを採用していること、日本仕様には48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた1.2リッターガソリンターボを搭載していること、10インチデジタルメーターや10.25インチタッチスクリーンなど最新のインフォテインメントを備えること、そして竹繊維やリサイクル素材を取り入れたサステナブルな内装を実現していること。これらが、新型グランデ パンダの魅力を支えています。
なお、海外では電気自動車(EV)モデルも設定されていますが、日本導入モデルは内燃機関(マイルドハイブリッド)仕様が中心となります。
エクステリアデザイン|トリノの歴史とピクセルモチーフ
新型グランデ パンダの外装デザインは、フィアット発祥の地であるイタリア・トリノとのつながりを随所に表現している点が大きな見どころです。

その象徴となっているのが、1923年に完成したフィアットの旧自動車工場「リンゴット(Lingotto)」です。完成した車両を建物最上階まで運び、屋上の楕円形テストコースで走行試験を行う革新的な施設として知られ、現在もトリノのランドマークとして親しまれています。グランデ パンダは、このリンゴット建築に着想を得たモチーフをエクステリアからインテリアまで取り入れています。
フロントフェイスには、ブラックグロス仕上げのグリルからヘッドライトへと連続するスクエアモチーフを採用。デジタル画像を構成する四角い点を並べたようなピクセルデザインが、グランデ パンダならではの先進的な表情を生み出しています。LEDヘッドライトのグラフィックは、1980年代のデジタルカルチャーやレトロゲーム、そしてリンゴットの特徴的な窓から着想を得たもの。フロントのFIATロゴをあえて左右非対称の位置にレイアウトし、端正なスクエアデザインの中にアクセントを加えています。

サイドビューは、後方へ向かって高くなるウェッジシェイプのボディライン、広いガラスエリア、張り出したフェンダーで構成。ドア下部には、初代「パンダ 4×4」のタフなイメージを受け継ぐ大胆な「PANDA」のレタリングをボディパネルに直接プレス加工しています。Cピラーには、見る角度で絵柄が変化するレンチキュラーグラフィックを採用し、遊び心を演出しています。

リアは、垂直に近いリアエンドと張り出したホイールアーチで安定感のあるスタンスを表現。キューブ状のリアランプにはフロントと共通のピクセルデザインを採用し、立体的なFIATロゴとPANDAロゴで前後統一感のある仕上がりとなっています。上級グレードのLa Primaには、1980年代を思わせる幾何学的デザインと未来的な「X」モチーフを組み合わせた17インチアルミホイール、そしてルーフレールが標準装備されます。

ボディカラーには、イタリアらしい明るさの「リモーネ イエロー」、開放的な「アクア アジュール」、都会的な「チネマ ブラック」、親しみやすい「ジェラート ホワイト」の4つの新色が用意されました。
ボディサイズ|扱いやすいBセグメントSUV
新型グランデ パンダのボディサイズは次の通りです。
- 全長×全幅×全高:4010×1765×1630mm(La Prima/ルーフレール装着車)
※ルーフレール非装着時の全高は1585mm - ホイールベース:2540mm
- 車両重量:約1270kg
参考として、同ブランドのSUV「フィアット600」は全長×全幅×全高が4200×1780×1595mm、ホイールベースが2560mmです。グランデ パンダは600よりもコンパクトなサイズに収まっており、日本の街中でも取り回しがしやすいのが大きな魅力です。
全幅1765mmに抑えられているため、狭い路地や立体駐車場でも扱いやすく、それでいてスクエアなボディ形状と2540mmのホイールベースを活かして前後席ともにゆとりある空間を確保しています。







インテリアデザイン|最新装備とサステナブル素材
インテリアは、乗る人を中心に考えた「Human-Centric Design」に基づいて設計されています。コンパクトなボディながら広いガラスエリアと高めのアイポイントを確保し、周囲を確認しやすい設計としています。

装備面では、10インチデジタルメーターと10.25インチタッチスクリーンを採用。タッチスクリーンはApple CarPlay/Android Autoに対応しています。ダッシュボードやディスプレイ周辺、ステアリングには、リンゴット工場の屋上テストコースをモチーフとしたオーバル形状「リンゴットサークル」を採用。直線的なエクステリアとの対比により、室内に柔らかなリズムと奥行きを生み出しています。デジタルメーター内には、テストコースを走る初代パンダのシルエットを取り入れるなど、細部にフィアットの歴史と遊び心が散りばめられています。


内装の差し色には鮮やかなイエローを配し、明るく親しみやすい空間を演出。シートは丸みを持たせたデザインで、座り心地にも配慮されています。La Prima専用シートには「PANDA MADE WITH LOVE IN FIAT」のレタリングがあしらわれています。
サステナビリティにも力が入っています。車両1台あたり約140本分の飲料用紙パックに由来するリサイクル素材「Lapolen Ecotek(ラポレン・エコテック)」をインテリア各部に採用。さらにLa Primaのダッシュボードには、フィアットとして初めて天然竹繊維を約33%配合した「BAMBOX Bamboo Fiber Tex(バンボックス・バンブー・ファイバー・テックス)」を採用し、自然素材ならではの温かみのある風合いを実現しています。






収納面では、ラゲッジ容量が通常時412L、後席を倒すことで最大1366Lまで拡大可能。加えて、ダッシュボード上部・下部のグローブボックスやオープンシェルフなど、車内各所に合計13Lの収納スペースを確保しており、日常使いの実用性が高められています。

スペック・燃費|48Vマイルドハイブリッドの実力
日本導入モデルのパワートレインは、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した内燃機関モデルです。主要スペックは次の通りです。

- エンジン:直列3気筒DOHC 1.2リッターターボ + 48Vマイルドハイブリッド
- 最高出力:74kW(110PS)/5500rpm
- 最大トルク:205Nm/1750rpm
- トランスミッション:6速デュアルクラッチ(DCT)
- 駆動方式:FF(前輪駆動)
- WLTCモード燃費:20.8km/L
街乗りから高速走行まで、滑らかで力強い走りと高い燃費性能を両立。走行状況に応じてモーターのみでの走行が可能で、30km/h以下では最大約1kmのEV走行ができます。市街地での発進や低速域で静かかつスムーズに走れる点が、マイルドハイブリッドの強みです。
参考までに、海外で設定されるEVモデルは電気モーターで113psを発揮し、バッテリー容量44kWh、航続距離320km、20%~80%までの充電時間は約26分とされています。
安全装備|先進運転支援を標準化
新型グランデ パンダには、ブランドの先進安全機能が搭載されています。前方の車両・歩行者・自転車を検知し、衝突の危険がある場合に警告とブレーキ制御を行うアクティブセーフティブレーキをはじめ、車線逸脱を抑制するレーンキープアシストを採用。

さらに、周囲の明るさや対向車・先行車を検知してハイビームとロービームを自動で切り替えるインテリジェントハイビーム、坂道発進時の後退を抑えるヒルスタートアシスタンス、エレクトリックパーキングブレーキも装備します。駐車時には、フロントソナー・リアソナー・バックカメラが狭い駐車場や見通しの悪い場所でのサポートを行い、安心感を高めています。
価格・グレード|ICONとLa Primaの2本立て
新型グランデ パンダ ハイブリッドの日本価格は、369万円~420万円に設定されています。グレードは、基本装備をまとめた受注生産モデル「ICON(アイコン)」と、快適装備を備えた「La Prima(ラプリマ)」の2本立てです。
- FIAT Grande Panda Hybrid ICON:3,690,000円
- FIAT Grande Panda Hybrid La Prima:4,090,000円
- FIAT Grande Panda Hybrid La Prima ウィンターパッケージ:4,145,000円
※オプションボディカラーは+5万5000円
エントリーの369万円という価格設定で選びやすさをアピールしつつ、約40万円差で装備が充実する上位グレード「La Prima」を用意することで、幅広いニーズに対応しています。17インチアルミホイールやルーフレール、BAMBOX素材のダッシュボードなどを重視するならLa Primaが有力な選択肢となるでしょう。
発売日・まとめ
フィアット新型グランデ パンダ ハイブリッドは、2026年10月16日に日本で発表され、2026年11月7日に発売されます。
初代パンダの機能美を受け継ぎながら、ピクセルモチーフやリンゴットに着想を得た個性的なデザイン、48Vマイルドハイブリッドによる効率の良い走り、竹繊維やリサイクル素材を用いたサステナブルな内装など、現代的な魅力を凝縮した1台に仕上がっています。369万円からという価格設定も相まって、輸入コンパクトSUVを検討している人にとって有力な候補となりそうです。
フィアットは、この主力コンパクトSUVによってブランド力をさらに高めていく考えです。新型グランデ パンダに関しては、今後も最新情報が入り次第、随時更新していきます。
フィアット ニュースリリース
https://www.stellantis.jp/news/20261016_fiat_grande_panda_hybrid

