ジープ(Stellantisジャパン)が、ミドルサイズSUV「コンパス(Compass)」のフルモデルチェンジを2026年10月7日に発表・発売しました。実に9年ぶりとなる3代目へのフルモデルチェンジで、価格は520万円~595万円となっています。
新世代へと大きく生まれ変わった新型コンパスは、デザイン・ボディサイズ・パワートレイン・安全装備のすべてが進化。「Urban Adventure(アーバン アドベンチャー)」をコンセプトに、街中で映える洗練されたスタイルと高い実用性を両立したモデルに仕上げられています。
この記事では、新型コンパスのスペックや装備、価格、ライバル車との比較まで、わかりやすく詳しくご紹介します。
変更点まとめ
まずは新型コンパスの主な進化点を整理しておきましょう。
- 9年ぶりのフルモデルチェンジで新世代デザインを採用
- ボディサイズを大幅に拡大し、室内・荷室が広くなった
- 48Vマイルドハイブリッドを新搭載し、燃費を19.6km/Lへ大幅改善
- 16インチ大型タッチスクリーンを採用し先進性と使い勝手が向上
- ジープとして初めて「誤発進抑制サポート」を採用
- 「カー・デザイン・アワード2026」ブランドデザイン言語部門を受賞
ジープ「コンパス」とはどんなクルマ?
ジープ・コンパスは、2006年に誕生したジープブランドのミドルサイズSUVです。ジープ伝統の力強いデザインと扱いやすいサイズ感、優れた実用性を兼ね備えたモデルとして、世界100カ国以上で累計230万台以上を販売してきた人気車種です。
日本では街乗りを中心としたジープのエントリー~ミドルクラスとして支持を集めてきました。2017年登場の2代目では、都市部での乗りやすさと本格的な悪路走破性能を両立し、トレイルホークなど走りに特化したグレードも用意されていました。そして2025年5月にワールドプレミアされた3代目が、いよいよ2026年10月7日に日本上陸を果たしたのです。

先進的に進化!新型コンパスのエクステリアデザイン
新型コンパスの外観は、ジープを象徴する「7スロットグリル」や「台形ホイールアーチ」といった伝統的なデザイン要素を受け継ぎながら、先進的かつ洗練されたスタイリングへと進化しています。

フロントには薄型のLEDヘッドライトと7スロットグリルを一体的にデザインし、力強さと先進性を両立。サイドはシャープなキャラクターラインと張り出したフェンダー、2,785mmへ拡大されたホイールベースによって伸びやかなプロポーションを実現しています。Summitグレードには19インチのダイヤモンドカットブラックアロイホイールが採用され、都会的な印象を高めています。

リアには、ジープの歴史を象徴する「ジェリー缶」からインスパイアされた“X”をモチーフとするLEDリアランプを装備。SummitグレードではイルミネーテッドJeepロゴを備えたプレミアムLEDリアコンビネーションランプを採用し、夜間でもひと目でコンパスとわかる存在感を放ちます。
こうしたデザインは高く評価されており、イタリアの自動車デザイン専門誌「オート・アンド・デザイン」が主催する「カー・デザイン・アワード2026」のブランドデザイン言語部門を受賞しています。
歴代ジープ最高レベルの空力性能を実現
新型コンパスの大きな特徴が、歴代ジープで最高レベルとなる空力性能です。ジープらしい力強いスタイリングを損なうことなく、ボディ各部の形状を徹底的に最適化しました。
具体的には、フラットアンダーボディやアクティブグリルシャッターの採用に加え、ホイール周辺の気流を整えるエアダクトやエアカーテン、空気の流れをコントロールするリアエッジ形状などを採用。これにより高速走行時の安定性や静粛性、そして燃費性能の向上に貢献しています。
大画面&高機能!新型コンパスのインテリア
インテリアは、先進性と実用性を融合した機能的な空間に仕上げられています。

ドライバー正面には10.25インチのフルデジタルTFTクラスターを配置し、センターには16インチの大型タッチスクリーンを搭載。ナビゲーションや車両情報、各種機能へ直感的にアクセスできます。一方で主要機能には物理スイッチを残しており、運転中でも操作しやすいインターフェースを両立している点も見逃せません。センターコンソールにはロータリーシフトセレクターとワイヤレスチャージャーを備えています。

収納性の高さもジープらしいポイントで、前席周辺には約34Lの収納スペースを確保。荷室容量は550L(前モデル比+45L)を実現し、40:20:40分割可倒式リアシートを倒せば最大1,560Lまで拡大できます。日常の買い物からアウトドア、旅行まで幅広く対応します。
Summitグレードには、アダプティブボルスター付き8ウェイ電動調整シート、シートベンチレーター、マルチカラーアンビエントライト、FOCALプレミアムオーディオシステムなどを備え、上質な移動空間を提供します。
大幅拡大!新型コンパスのボディサイズと走破性能
新型コンパスのボディサイズは、全長4,550×全幅1,910×全高1,670mm、ホイールベースは2,785mmです。前モデル(全長4,420×全幅1,810×全高1,640mm、ホイールベース2,635mm)から全長・全幅・ホイールベースすべてを拡大し、ゆとりある室内空間を確保しました。

SUVとしての実力も健在で、最低地上高200mm、渡河性能408mmを確保。街中での段差はもちろん、悪路走行時にも安心感のある走りを実現しています。
走行モードシステム「Selec-Terrain®(セレクテレイン)」を標準装備し、AUTO/SPORT/SNOW/SAND/MUDの4モードを設定。エンジン、モーター、トラクション制御を統合的に制御することで、さまざまな路面で安定した走りをサポートします。
48Vハイブリッド搭載!新型コンパスのパワートレインとスペック
新型コンパスの日本仕様には、最新の48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載されました。

| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン | 1.2L直列3気筒ガソリンターボ(100kW) |
| モーター最高出力 | 16kW |
| 駆動用バッテリー | 48V |
| システム合計最高出力 | 107kW(145PS) |
| トランスミッション | 6速デュアルクラッチ(DCT) |
| 駆動方式 | 2WD(FF) |
| 燃費 | 19.6km/L(WLTCモード) |
前モデルは2.4Lガソリンエンジン(175PS)を搭載していましたが、新型では排気量を縮小しながら電動モーターを組み合わせることで、走行性能と環境性能を両立させています。電動モーターのアシストにより発進時や低速域での滑らかな加速を実現し、低速域では電気のみでの走行も可能。市街地走行での静粛性や燃費性能の向上に貢献しています。
なお海外仕様には、PHEV(195PS、EV航続85km)やEVモデル(FWD 213PS/AWD「コンパス4xe」375PS、航続最大650km)もラインナップされていますが、日本導入は現時点で48Vハイブリッドのみとなっています。今後の電動モデル追加にも注目したいところです。
燃費は19.6km/Lへ大幅改善
新型コンパスの燃費は、48Vハイブリッド化によってWLTCモードで19.6km/Lを達成しました。
前モデルの燃費は2.4Lガソリン+6速AT(FF)で11.8km/L、9速AT(AWD)で11.5km/Lでしたから、ボディサイズを拡大しながらも燃費を大幅に改善したことがわかります。実燃費面でも、市街地での電動アシストが効くため、日常使いでの経済性向上が期待できます。
ジープ初採用!新型コンパスの先進安全装備
新型コンパスには、多彩な先進運転支援機能が標準装備されています。
搭載されるのは、アダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付)、レーンポジショニングアシスト、レーンキープアシスト、ブラインドスポットモニター、360°ビジョン、リアトラフィックアラートなど。高速道路から市街地まで幅広いシーンでドライバーをサポートします。
さらに注目すべきは、ジープとして初めて「誤発進抑制サポート」を採用したこと。停車時や低速走行時に障害物を検知した際、急加速を抑制することで、ペダルの踏み間違いによる事故を防ぎ、安全運転を支援します。
新型コンパスの価格とグレード構成
新型コンパスの価格は、以下の通りです。
| グレード | ボディカラー | 価格(税込) |
|---|---|---|
| Altitude(アルティチュード) | 4色 | 5,200,000円 |
| Summit(サミット) | 4色 | 5,700,000円 |
| Summit Style Package | 4色 | 5,900,000円 |
| The First Edition(100台限定) | Hawaii | 5,950,000円 |
基本グレードは、スタイリッシュなデザインと実用性を兼ね備えた「Altitude」と、上質な快適性と先進装備を追求した「Summit」の2本立て。Summitには、デュアルパネル パノラミックスライディングルーフ、ブラックルーフ、ヘッドアップディスプレイを追加した「Summit Style Package」も用意されています。
ボディカラーは「アンタクティカ」「ボルケーノ」「ヨセミテ」「パシフィック」の4色展開です。
前モデルは514万円(Longitude)からでしたので、ボディサイズの拡大や最新装備の採用を考えると、価格の上昇幅はかなり抑えられていると言えるでしょう。
100台限定の特別モデル「Compass The First Edition」
新型コンパスの発売を記念して、Summit Style Packageをベースとした100台限定車「Compass The First Edition(ザ ファースト エディション)」も同時発売されました。価格は5,950,000円(税込)です。
本限定車専用ボディカラー「Hawaii(ハワイ)」を採用。鮮やかなイエローが、新しいコンパスの力強く洗練されたデザインを際立たせ、アクティブで躍動感あふれる個性を演出しています。希少性が高いため、気になる方は早めの検討がおすすめです。
ライバル車と比較!新型コンパスの立ち位置
全長4,550mmへと拡大した新型コンパスは、輸入ミドルサイズSUVとしてライバルと真っ向勝負できるサイズ感になりました。想定される競合としては、レクサスUX、BMW X1、メルセデス・ベンツGLA、アウディQ3、ボルボXC40、MINIカントリーマンなどが挙げられます。
これらのプレミアムSUVと比べたとき、新型コンパスの強みは、ジープならではの本格SUVらしいデザインと走破性(最低地上高200mm・渡河性能408mm)、そして500万円台前半から狙える価格設定にあります。「輸入車らしい個性」と「アウトドアも楽しめる実用性」を両立したい人にとって、有力な選択肢となりそうです。
新型コンパスの発売日は?
フルモデルチェンジしたジープ新型コンパスは、2025年5月6日にワールドプレミアされ、日本では2026年10月7日(水)より全国のジープ正規ディーラーで発売されました。
2026年はジープ生誕85周年のメモリアルイヤーにあたり、コンパス以外にも「Commander Overland 85th Anniversary Edition」などの限定車やイベント、キャンペーンの展開が予定されています。新型コンパスはそのラインナップを象徴する注目モデルと言えるでしょう。
まとめ:新型コンパスは「街も冒険も」楽しめるミドルSUVの本命
9年ぶりにフルモデルチェンジを受けたジープ新型コンパスは、洗練された新世代デザイン、拡大されたボディと室内空間、48Vハイブリッドによる燃費19.6km/Lへの大幅改善、16インチ大画面やジープ初の誤発進抑制サポートなど、あらゆる面で大きく進化しました。
「Urban Adventure」のコンセプト通り、街乗りの快適さとSUVらしい走破性を両立した新型コンパスは、輸入ミドルSUVを検討しているすべての人にとって要チェックの一台です。100台限定の「The First Edition」をはじめ、気になる方はぜひ最寄りのジープ正規ディーラーで実車をチェックしてみてください。

