ラグジュアリーSUVの代名詞ともいえるレンジローバー。2025年から2026年にかけて、ブランドにとって大きな転換点となる2つのニュースが発表されました。ひとつは人気エントリーモデル「レンジローバー イヴォーク(EVOQUE)」の2027年モデルで、新グレードの追加と装備の充実が図られたこと。
もうひとつは、ブランド初となるフル電動パワートレーンを搭載した「レンジローバー スポーツ エレクトリック(RANGE ROVER SPORT ELECTRIC)」の登場です。本記事では、それぞれの詳細を分かりやすく整理してお届けします。
レンジローバー イヴォーク 2027年モデル|新グレード追加で選びやすく
コンパクトラグジュアリーSUVとして高い人気を誇るレンジローバー イヴォークに、2027年モデルが登場しました。ラインアップが見直され、新たに「DYNAMIC S」と「RANGE ROVER EVOQUE HOXTON EDITION BLACK」の2グレードが追加されたのが大きなトピックです。

人気オプションを標準化した新グレード「DYNAMIC S」
新設された「DYNAMIC S」は、これまでオプション設定だった人気装備を標準化したことで、コストパフォーマンスに優れたグレードに仕上がっています。具体的には、シグネチャーDRL付きのLEDヘッドライト、オートヘッドライトレベリング、ブライトメタルペダル、インタラクティブドライバーディスプレイ、そして19インチ"スタイル5136"アロイホイール(グロスダークグレイ、ダイヤモンドターンドコントラスト)などを標準装備。はじめてレンジローバーを検討する方にとって、魅力的な選択肢となるグレードです。


漆黒のデザインが際立つ「HOXTON EDITION BLACK」
ロンドンの街からインスピレーションを得たシリーズ「RANGE ROVER LONDON EDITIONS」の第1弾として登場した「HOXTON EDITION」をベースに、エクステリアをブラックで統一したのが新グレード「HOXTON EDITION BLACK」です。設定はディーゼルの「D200」のみとなります。
専用装備として、ブラック仕上げのブレーキキャリパー、コントラストルーフ(ブラック)、ブラックエクステリアパック、HOXTON EDITION BLACK専用グラフィック付きのトリムフィニッシャー(ブラックブラッシュドアルミニウム)、そして20インチ"スタイル5089"アロイホイール(グロスブラックフィニッシュ)を採用。イヴォークが持つ洗練されたデザインを、よりモダンでアグレッシブに引き立てる一台です。
充実の装備とグレード別価格
このほか、「HOXTON EDITION」には固定式パノラミックルーフが、最上級の「AUTOBIOGRAPHY P250」にはアダプティブダイナミクスと21インチ"スタイル5137"アロイホイールが標準装備されるなど、全体的に装備が充実しています。
パワートレインと価格(消費税込のメーカー希望小売価格)は次のとおりです。
2.0リッター直列4気筒ディーゼル(MHEV・最高出力204PS/最大トルク430Nm)搭載モデルは、「DYNAMIC S D200」が765万円、「HOXTON EDITION D200」が846万円、「HOXTON EDITION BLACK D200」が872万円。
2.0リッター直列4気筒ガソリン(200PS/320Nm)搭載モデルは、「DYNAMIC S P200」が680万円、「HOXTON EDITION P200」が742万円。
2.0リッター直列4気筒ガソリン(249PS/365Nm)搭載の「AUTOBIOGRAPHY P250」は963万円。
1.5リッター直列3気筒ガソリン+電動モーターのPHEV(システム最高出力309PS/最大トルク540Nm)搭載の「AUTOBIOGRAPHY P300e」は1034万円となっています。
ディーゼルのマイルドハイブリッドからプラグインハイブリッドまで、多彩なパワートレインから選べるのもイヴォークの魅力です。
レンジローバー スポーツ エレクトリック|ブランド初のフルEVが登場
もうひとつの大きなニュースが、レンジローバーブランド初のフル電動パワートレーンを搭載した「レンジローバー スポーツ エレクトリック」の発表です。ダイナミックな走りと俊敏なレスポンスを追求した、新時代を象徴するモデルとなっています。


最高出力550PS・最大トルク850Nmのパワフルな走り
柔軟な車体骨格アーキテクチャ「MLA-Flex」を採用し、高強度アルミニウム製エンクロージャーに収められた総容量118.5kWhのリチウムイオンバッテリと、前後に配置された2基の260kWモーターを搭載。システム全体で最高出力405kW(550PS)、最大トルク850Nmを発揮します。
ダイナミックローンチモード作動時の加速性能は、V型8気筒ガソリンエンジン搭載モデル「P540」の0-100km/h加速4.3秒に匹敵。トルクの立ち上がり速度は、兄貴分の「レンジローバー エレクトリック」と比べても50%高速化を実現しており、EVならではの瞬発力あふれる走りを楽しめます。
最大約608kmの航続距離と約22分の急速充電
バッテリ熱管理システムには「ThermAssist(サームアシスト)」を採用。航続距離はWLTPモードで最大378マイル(約608km)、実走行値でも最大333マイル(約536km)を確保しています。
充電性能も優秀で、公共のDC急速充電(150kW以上)を利用した場合、バッテリ残量10%から80%までの充電を約22分で完了。わずか10分間の急速充電で最大約220km分の航続距離を追加できます。また、空力特性を最適化したグリルやアロイホイールのデザインにより、高速道路走行時の航続距離を最大約16km延長することにも貢献しています。
ボディ剛性61%向上、低重心化による俊敏なハンドリング
シャシー面では、PHEVモデルと比較してボディ剛性を61%向上させ、重心位置を73mm低く設定。駆動系にはバーチャル全輪駆動(AWD)と専用のインテリジェントトラクションマネージメントを採用し、足まわりには「ツインバルブダンパー」と「アダプティブダイナミクス2」を組み込んだダイナミックエアサスペンションを装備しています。
さらに、各アクスルに最大1400Nmの反力を加えて車体の揺れを抑える「電子制御アクティブロールコントロール(eARC)」や、狭いヘアピンカーブでの旋回性を高める「オールホイールステアリング(四輪操舵)」を搭載。1秒間に500回・100のパラメーターをモニタリングすることで、コーナリングやブレーキング時の緻密な車体制御を実現しています。
世界各地での過酷なテストと日本での走り込み
開発にあたっては、標高3000フィート級の山々に囲まれ、最大45度の急勾配や絶えず変化する路面を持つイタリアのカッラーラ大理石採石場など、世界屈指の過酷な環境でテストが実施されました。さらに、日本の千葉県南房総市にあるプライベートサーキット「THE MAGARIGAWA CLUB」でも走り込みが行われています。バッテリは-40℃から+90℃という極限環境下で多軸振動および衝撃テストを受けており、徹底した品質管理がうかがえます。
エンジニアたちは独自のシャシーチューニングに加え、EVの走行特性を際立たせるサウンドデザインにも取り組み、音楽とエンジニアリングの境界を超えた独創的な音色を作り上げています。
製造は、ガソリン・ディーゼル・PHEVモデルと同じく英国ソリハル工場で行われ、ほぼ無制限のカラーや仕立てを選べるパーソナライズサービス「レンジローバービスポーク」にも対応します。
まとめ|電動化が進むレンジローバーの最新ラインアップ
今回ご紹介した2つのニュースは、いずれもレンジローバーが電動化と個性の拡充を同時に推し進めていることを象徴しています。コンパクトラグジュアリーSUVの定番であるイヴォークは、新グレード追加と装備充実により、より幅広いニーズに応える一台へと進化しました。一方、ブランド初のフルEVとなるスポーツ エレクトリックは、ラグジュアリーSUVの走りをまったく新しい次元へと引き上げる存在です。
マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、そしてフルEVまで、多彩な選択肢を揃えつつあるレンジローバー。自分のライフスタイルや価値観に合った一台を、ぜひじっくり検討してみてはいかがでしょうか。詳細な仕様や価格、納期については、最新情報が更新される可能性があるため、お近りの正規リテイラーに確認することをおすすめします。
レンジローバー ニュースリリース
https://pr.jlrj.jp/articles/a2b43af9-1065-4b17-b447-2602981d409a
https://www.rangerover.com/ja-jp/range-rover-evoque/index.html

