2026年9月1日(火)、レクサスはミドルクラスSUV「NX」のビッグマイナーチェンジモデルを世界初公開しました。2026年末より日本を含む各地域で順次発売が予定されており、デザインの全面刷新、新世代ハイブリッドシステムの採用、安全装備の大幅アップデートなど、多岐にわたる進化を遂げています。本記事では、正式発表された新型レクサスNXの変更点・スペック・価格・発売日を徹底解説します。
レクサス NX マイナーチェンジ 正式発表の概要:
2026年9月1日、レクサスは新型NX(プロトタイプ)をワールドプレミアとして世界に向け公開しました。NXは2014年の初代誕生以来、90以上の国と地域で累計約190万台を販売してきたレクサスブランドの屋台骨を支えるグローバルコアモデルです。現行モデルは2021年11月にフルモデルチェンジし、2024年には「NX OVERTRAIL」の設定や走行性能の向上を図った改良が実施されてきました。今回のマイナーチェンジでは、そのさらに先を行く「ビッグマイナーチェンジ」として、内外装デザインの根本からの刷新、新世代ハイブリッドシステムの採用、最新安全装備の搭載などが行われており、実質的に別モデルと言っても過言ではない大規模な変更が加えられています。日本での発売は2026年12月を予定しており、価格帯は520万円〜800万円となる見込みです。

主要変更点まとめ(今回のマイナーチェンジ):
今回のビッグマイナーチェンジにおける主な変更点は以下の通りです。
- エクステリアデザインの全面刷新(メッシュスピンドルグリル、ダブルLシグネチャーランプ採用)
- 新世代ハイブリッドシステム「e-Axle」を全モデルに採用
- ガソリン車「NX350」を完全廃止し、HEV・PHEVのみのラインナップへ移行
- 新グレード「NX300h」(2Lハイブリッド/FF)を新設定
- PHEVモデル「NX450h+」のEV航続距離を90km→140km以上へ大幅延長
- 12.3インチ液晶メーター+14インチナビゲーション/マルチメディアシステムを採用
- 新OS「Arene(アリーン)」を採用
- レスポンシブヒドゥンスイッチ(Responsive Hidden Switches)を装備
- 予防安全パッケージ「Lexus Safety System +4.0」へアップデート
- ボディ剛性をフロア部で約25%、サスペンションタワー部で約30%向上
- ステアリングホイールを10mm小径化(360mm)し、バリアブルラックギア搭載
- 新機能「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」を新導入
- ボディカラーに新色2色(SONIC TELLUS、TITANIUM CARBIDE GRAY)を追加
- インテリアカラーに新色2色(ABALOS、PROMINENCE)を追加

エクステリア(外装)デザインの刷新:
今回のビッグマイナーチェンジで最も目を引く変化のひとつが、大胆に刷新されたエクステリアデザインです。フロントマスクは従来のデザインから一新され、ヘッドランプ、コーナリングランプといった機能部品をグリルと融合させたメッシュタイプのスピンドルグリルを採用。これまではF SPORTグレードのみにメッシュグリルが採用されていましたが、今回は非F SPORTも含めた全グレードにメッシュパターンが統一されており、ブランドとしてのデザイン統一感が強まっています。

ヘッドランプは、これまでレクサスのアイデンティティとして定着していたアローヘッドLEDデイライトや三眼LEDヘッドランプとは全く異なる、二文字のLEDデイライトを採用した全く新しい意匠に刷新されました。ターンシグナルランプとデイタイムランニングライトが統合された設計で、水平方向に広がる独特のライティングが個性を強調しています。

リヤについては、ブランド初となる「ダブルLシグネチャー」を採用したテールランプが大きな特徴です。L字型が2つに連なる錯視的な造形は、これまでのレクサスには見られなかった独自のリヤビューを演出しています。また、「LEXUS」ロゴが面発光する新世代タイプへと変更されており、夜間の存在感も高められています。F SPORTグレードでは、フロントのアンダースポイラーやサイドポンツーン、リヤコーナー空力デバイスに加え、F SPORT専用20インチアルミホイールや赤いブレーキキャリパーなど、スポーティさをより強調した専用装備が与えられています。

ボディカラーは新色2色を含む全9色をラインナップ。新色の「SONIC TELLUS(ソニックテーラス)」はアッシュトーンの落ち着いた色調で、新型TZにも採用されている注目カラーです。「TITANIUM CARBIDE GRAY(チタニウムカーバイドグレー)」はF SPORT専用色として設定されています。ボディサイズは全長×全幅×全高が4,690×1,865×1,660mm(全長のみ従来比+30mm)、ホイールベースは2,690mmとなっており、全長の30mm延長によって伸びやかでダイナミックなプロポーションが実現されています。

インテリア(内装)デザインと新技術:
内装においても、新型NXは大幅な進化を遂げています。メーターはフル液晶の12.3インチタイプを採用し、センターのナビゲーション/マルチメディアシステムは14インチの大型ディスプレイへとアップグレードされました。両ディスプレイは水平に並べて配置され、スッキリとしたモダンな印象のコクピットを構成しています。OSには新世代の「Arene(アリーン)」を採用しており、情報処理能力や接続性も大きく向上しています。

特に注目したい新装備が「Responsive Hidden Switches(レスポンシブヒドゥンスイッチ)」です。これは物理スイッチをパネル素材と一体化させ、使わない状態では内装面に完全に溶け込んでいるという革新的な設計です。手をかざすとアイコンが浮かび上がるように点灯し、"無から有に移ろう"幻想的な体験を提供します。静電タッチパネルのようにシンプルな見た目でありながら、しっかりとした押下感を持つスイッチが押し間違いを防ぐよう設計されており、デザイン性と機能性を高い次元で両立しています。

センターコンソールのシフト操作は電制タイプに変更。ステアリングホイールは従来より10mm小径化された360mmとなり、「バリアブルラックギア」を搭載することで状況に応じた的確なステアリングフィールを実現。なおステアリングセンターのエンブレムは「L」マークから「LEXUS」バラ文字へと変更されており、ブランドの新世代アイデンティティが反映されています。
室内空間をより豊かに演出する新機能として「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」が導入されました。これはイルミネーション、音楽、空調、シート温度、フレグランスを「INSPIRE」「RADIANCE」「REVITALIZE」の3つのモードで連動させる没入型の室内演出機能です。フレグランスはレクサスのデザイン思想「Time」を象徴する5種類が用意され、グローブボックス内の発生器に最大3種類の専用カートリッジを同時搭載できます。
イルミネーションは線発光と間接照明を組み合わせ、インストルメントパネルからドアトリムへと続く光のラインが水平基調の広がりを演出。オプションのマークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステムを選択した場合には、ドアスピーカーの外周を囲む光のリングがスピーカーグリルを透過し、エレガントな雰囲気をさらに高めます。
インテリアカラーは新色2色を含む全5色を設定。新色「ABALOS(アバロス)」は、火星の北半球にある砂丘から着想を得たダークローズ系のカラーで、大地のエネルギーを感じさせる華やかさと落ち着きを両立しています。F SPORT専用色「PROMINENCE(プロミネンス)」も新設定されます。
パワートレインとスペック(ガソリン車は完全廃止):
今回のマイナーチェンジで特に大きなトピックのひとつが、ガソリン車「NX350」の完全廃止です。これによりラインナップは全てハイブリッド(HEV)またはプラグインハイブリッド(PHEV)となり、電動化戦略における明確な方向性を示しています。新世代ハイブリッドシステムには、トランスアクスル、モーター、PCU(パワーコントロールユニット)を一体化した小型・軽量・低重心な「e-Axle」を採用。インバータのパワー素子には電気損失が少ないSiC(シリコンカーバイド)を使用しており、システム効率が大幅に向上しています。各グレードのスペックは以下の通りです。
NX300h(新設定グレード/HEV・FF専用)
パワートレインは直列4気筒2.0Lエンジン+電気モーターで構成され、エンジン単体出力は150ps、システム合計出力は197psです。0〜100km/h加速は9.2秒、WLTCモード燃費はFF仕様で24.5km/Lを実現。2Lハイブリッドシステムを採用したFF専用モデルとして新設定されることで、NXシリーズのエントリー価格が引き下げられ、よりユーザーが手の届きやすい入口が設けられました。

NX350h(HEV・FF or AWD)
直列4気筒2.5Lエンジン+電気モーターの構成で、エンジン出力は136〜184ps(販売地域により変化)、システム合計出力は190〜245ps(同)です。0〜100km/h加速は7.1〜7.8秒、WLTCモード燃費はFF仕様23.0km/L、AWD仕様22.0km/L。新世代の電気式AWDシステム「E-Four」では後輪モーター駆動制御が変更され、常時AWD走行が可能となっています。

NX450h+(PHEV・AWD)
直列4気筒2.5Lエンジン+前後電気モーター+リチウムイオンバッテリーの構成で、システム合計出力は292〜326ps、0〜100km/h加速は6.0秒を実現します。最大の進化点は、新開発バッテリーによってEV航続距離が従来モデルの90kmから140km以上(日本仕様・WLTCモード開発中の暫定値)へと大幅延長された点です。バッテリーは電池出力を8%、電池容量を30%向上させた新開発品で、急速充電(DC充電)にも対応しています。ハイブリッドモード時のWLTC燃費は20.5km/Lです。

ボディ剛性と走行性能の向上:
新型NXでは、ボディ構造についても大規模な強化が施されています。フロアクロスの追加とトンネル稜線部の補強によってフロア剛性が約25%向上し、サスペンションタワーの構成部品を一体化することでタワー剛性が約30%向上しています。高い剛性が走行安定性と静粛性の両面に寄与しており、プレミアムSUVとしての乗り心地の質が一段と引き上げられています。非AVS(アダプティブバリアブルサスペンション)装着車には新たに極微低速バルブ付ショックアブソーバを採用し、低速域でのしなやかな乗り心地も向上しています。


予防安全装備「Lexus Safety System +4.0」:
予防安全パッケージ「Lexus Safety System +(LSS+)」は、新世代の「+4.0」へアップデートされ全車に標準搭載されます。主な機能強化の内容は次の通りです。レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)には先行車減速シーンや割り込みシーンでの減速早期化のほか、エコランモードと地図連携機能が新たに追加されました。プリクラッシュセーフティは対応車速域が拡大され、ブラインドスポットモニター(BSM)は側方の自転車・バイクも検知する新機能を搭載しています。ドライバー異常時対応システムやアダプティブハイビームシステムも引き続き装備されており、ドライバーとそのほかの道路利用者の安全を多方面からサポートします。また、パノラミックビューモニターは床下透過表示機能付きへと進化し、狭い駐車場や悪路走行時の安心感が大きく高まっています。
価格と発売日:
新型レクサスNXの価格帯は520万円〜800万円を予定しています。従来モデルでは2.5Lハイブリッドの「NX350h」がエントリーグレードでしたが、今回の改良で新たに2Lハイブリッドの「NX300h」が設定されたことにより、シリーズのスタート価格が引き下げられています。継続設定されるグレードの価格上昇幅は約20万円程度とされており、新機能・新装備が充実していることを考慮すると、コストパフォーマンスは十分に高いと言えるでしょう。
日本での発売は2026年12月を予定しており、グローバルでは2026年末より各地域に向けて順次販売が開始される予定です。
まとめ:新型レクサスNX マイナーチェンジの注目ポイント:
2026年9月1日に正式発表された新型レクサスNXのマイナーチェンジは、デザイン・パワートレイン・安全装備・インテリア技術のすべてにわたる大規模な進化を遂げた「ビッグマイナーチェンジ」です。特にガソリン車の完全廃止とHEV・PHEV専用ラインナップへの移行、PHEVモデルのEV航続距離140km達成、Arene OS搭載の新世代インフォテインメント、「ダブルLシグネチャー」テールランプに代表される独自のデザイン言語の確立は、この新型NXを語るうえで欠かせないポイントです。ブランドのグローバルコアモデルとして引き続き高い競争力を備えた新型NXの日本上陸は2026年12月が予定されており、納車を心待ちにしているユーザーも多いことでしょう。今後の追加情報や詳細スペックについても、随時更新してお伝えしていきます。
LEXUS ニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/44778635.html
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