BMWは、ミドルサイズSUV「X3」の高性能モデル「X3 M50 xDrive」の出力を33kW(45hp)引き上げて326kW(443hp)とし、さらに外装と内装を黒で引き締めたオプション「ブラックパッケージ(Black Package)」を2026年12月から設定すると発表しました。
現行のX3(開発コードG45)は2024年に登場した4代目で、日本では同年11月に発売されました。M50 xDriveは、BMW Mが手がける「Mパフォーマンス」モデルとしてシリーズの頂点に立つグレードです。今回の発表はドイツ本社によるもので、パワーアップはブラックパッケージの有無にかかわらずM50 xDrive全車が対象になります。あわせて、X3シリーズ全体にも内装の質感を高める改良が加えられます。
日本仕様への反映時期や価格は未発表です。購入を検討している方は、注文する車両がどちらの仕様になるか販売店で確かめておくと安心です。
この記事では、新型X3 M50 xDriveの変更点、ブラックパッケージの装備、日本仕様の価格、スペック、燃費、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。

そもそもBMW 新型 X3 M50 xDriveとは?:今回の改良の背景
X3は、BMWのSUV「Xモデル」の中でX1とX5の間に位置するミドルサイズSUVです。現行の4代目は、全モデルに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたことや、光るキドニーグリル「アイコニック・グロー」を採用したことが特徴です。
その中でM50 xDriveは、3.0リッター直列6気筒ターボ「M TwinPowerターボ」を積むトップモデルです。アダプティブMサスペンション、Mスポーツ・ディファレンシャル、Mスポーツ・ブレーキといった走りの装備を備え、日常の使いやすさとスポーツカー並みの加速を両立しています。
BMWが2026年10月1日(現地時間)に発表した今回の改良は、①エンジン出力の向上、②M50 xDrive専用オプション「ブラックパッケージ」の新設定、③X3シリーズ全体の内装の改良、の3つが柱です。ブラックパッケージとシリーズ全体の改良は、2026年12月から導入されます。
【変更点まとめ】新型X3 M50 xDriveはここが変わる
主な変更点は以下の通りです。
パワートレイン
- 出力アップ:直6エンジンの最高出力が33kW(45hp)向上し、326kW(443hp)に。0-100km/h加速は4.4秒
- 排ガス規制:欧州の新しい排ガス規制「ユーロ7」に適合
ブラックパッケージ(M50 xDrive専用オプション)
- 外装:22インチ「ポリゴン1134 M ブラック」ホイール、ハイグロスブラックのMブレーキキャリパー、黒いMロゴとモデルバッジ
- 内装:BMW Individualのアルカンターラ仕上げ、ブルーのステッチ、カーボン調のトリム、Mロゴ入りヘッドレスト
X3シリーズ全体
- 質感向上:センターディスプレイ前のソフト素材、新しいステッチ、収納部やドアハンドル内側のアンビエントライトなど
① 直6エンジンが326kW(443hp)にパワーアップ
最大の変更点は、3.0リッター直列6気筒ガソリンエンジンの出力向上です。最高出力は33kW(45hp)上がって326kW(443hp)になりました。0-100km/h加速は4.4秒で、発進時に約30cm転がった地点から計測する「1フットロールアウト」方式では4.1秒と発表されています。日本の公式サイトに掲載されている現行のM50 xDriveは、システム最高出力293kW(398ps)、0-100km/h加速4.6秒(欧州仕様値)なので、加速タイムは0.2秒縮まった計算です。
48Vマイルドハイブリッドがモーターで加速を後押しする仕組みはそのままで、エンジンは欧州の排ガス規制「ユーロ7」に適合しています。なお、最大トルクの新しい数値は発表資料に記載がなく、現時点では未発表です。
② 新オプション「ブラックパッケージ」を設定
ブラックパッケージは、X3 M50 xDriveだけに用意されるオプションです。外装は22インチのMライトアロイホイール「ポリゴン1134 M ブラック」を履き、ホイールの選択肢がこれまでより1インチ大きくなりました。ブレーキキャリパーはハイグロスブラックで、Mロゴも黒一色になります。

内装はアルカンターラとカーボン調の素材でまとめられます。詳しくは後の「内装」の見出しで紹介します。
③ X3シリーズ全体の内装をアップデート
2026年12月からは、X3シリーズ全体にも改良が入ります。センターディスプレイ前にソフト素材を使い、センターコンソールの収納部とドアハンドルの内側にアンビエントライトを追加します。
さらに、M50 xDriveなどには荷室開口部のステンレス製エッジガードが付きます。
新型X3 M50 xDriveのグレードと価格一覧
今回の改良モデルとブラックパッケージの日本での価格は未発表です。参考として、BMWジャパンの公式サイトに掲載されている現行X3の価格(2026年10月21日時点)をまとめます。
| モデル | エンジン | 駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| X3 20 xDrive original | 2.0L 直4ガソリン+48V | 4WD | 767万円 |
| X3 20d xDrive original | 2.0L 直4ディーゼル+48V | 4WD | 787万円 |
| X3 M50 xDrive | 3.0L 直6ガソリン+48V | 4WD | 1,023万円 |
| X3 M50 xDrive ブラックパッケージ 【欧州で新設定】 |
3.0L 直6ガソリン+48V | 4WD | 日本未発表 |
日本仕様にはこのほかのグレードや特別仕様車「Edition Shadow」「FROZEN EDITION」もあり、価格はBMWジャパンの「装備・価格表」で確認できます。
現行のM50 xDriveは1,023万円で、すでに1,000万円を超える価格帯です。改良モデルが日本に入ってくる場合、出力アップのぶん価格がどう変わるかが注目点です。
新型X3 M50 xDriveのボディサイズ
今回の発表では、ボディサイズの変更は案内されていません。BMWの英国公式サイトに掲載されている現行X3の寸法は、全長4,755mm、全幅1,920mm、ホイールベース2,865mmです(全高や車両重量はモデルや仕様によって異なります)。日本仕様のM50 xDriveの正確な寸法は、BMWジャパンの装備・価格表で確認してください。
全幅は1,900mmを超えるため、機械式駐車場には入らない場合があります。
精悍さが増した!新型X3 M50 xDriveの外装(エクステリア)
フロント:黒で引き締めたキドニーグリル
ブラックパッケージ装着車は、MロゴやX3・M50のモデルバッジがハイグロスブラックに変わり、シルバーの縁取りが付きます。もともと光る「アイコニック・グロー」グリルや4灯式のヘッドライトを持つM50 xDriveですが、黒い加飾が増えることで、より精悍な印象になりました。

リア:4本出しマフラーと22インチホイール
リアは、M50 xDriveの特徴である4本出しのエキゾーストパイプはそのまま。横から見ると、大径の22インチ ブラックホイールの奥に黒いブレーキキャリパーがのぞき、ボディ全体が暗い色調でまとまります。


上質さとスポーティさを両立!新型X3 M50 xDriveの内装(インテリア)
コックピット:アルカンターラとブルーのステッチ
ブラックパッケージの内装は、運転席側のインストルメントパネル、センターディスプレイの手前、ワイヤレス充電付きのスマートフォントレイ、ドアトリム、センターアームレストにBMW Individualのアルカンターラを使います。ブルーのステッチとパイピングがアクセントです。Mステアリングホイールのエアバッグカバーはレザー仕立てになり、トリムはMアルミニウム・カーボンになります。

センターコンソール:ガラス仕上げの操作部
一部の操作部には、BMW Individualのガラス仕上げ「CraftedClarity」が使われます。センターコンソールの収納部の周りには、X3シリーズ共通の改良としてアンビエントライトが加わります。

シート:アルカンターラ×ヴェガンザ
シートはブラックのアルカンターラとヴェガンザ(BMWの合成皮革)の組み合わせで、ブルーのステッチ入り。ヘッドレストにはMロゴが型押しされ、フロアマットはMカラーのフラッグ付きの黒になります。

新型X3 M50 xDriveのパワートレインとスペック
改良後の欧州仕様と、日本の公式サイトに掲載されている現行の日本仕様を比べると、次のとおりです。
| 項目 | 改良後(欧州発表値) | 現行日本仕様(公式サイト) |
|---|---|---|
| エンジン | 3.0L 直列6気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッド | 3.0L 直列6気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッド |
| 最高出力 | 326kW(443hp) | 293kW(398ps) |
| 最大トルク | 未発表 | 580Nm |
| 0-100km/h加速 | 4.4秒(1フットロールアウト方式4.1秒) | 4.6秒(欧州仕様車値) |
| 駆動方式 | 4WD(xDrive) | 4WD(xDrive) |
| 排ガス規制 | ユーロ7適合 | ― |
出力が上がったことで、高速道路の合流や追い越しでの余裕がさらに増すと考えられます。
新型X3 M50 xDriveの燃費
BMWが発表した改良後のX3 M50 xDriveの燃費は、欧州のWLTP複合モードで8.8〜8.1L/100km(CO2排出量199〜185g/km)です。日本でなじみのある「km/L」に換算すると、約11.4〜12.3km/Lになります。同時に発表されたX3 20 xDriveは8.2〜7.4L/100km(約12.2〜13.5km/L)です。
日本のWLTCモード燃費は、改良モデルについては未発表です。
新型X3 M50 xDriveの安全装備「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」
日本仕様のX3には、運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」が用意されています。BMWジャパンの公式サイトで案内されている主な機能は次のとおりです。
- 適切な車間距離と車線内の走行を保つ「ドライビング・アシスト」の各機能
- 拡張機能を備えたステアリング&レーン・コントロール・アシスト(ハンドルに手を添えた状態で作動)
- レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更時の警告)
- レーン・キーピング・アシスト(アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション付。約70km/h以上で作動)
今回の改良で運転支援システムに関する変更は発表されていません。
新型X3はどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【走りを最優先するなら】X3 M50 xDrive(5人乗り・4WD)
価格:1,023万円(現行日本仕様)
直6エンジンとアダプティブMサスペンションによる走りは、M50 xDriveだけの魅力です。4気筒モデルとの価格差は約240万円ありますが、足回りやブレーキ、M専用装備まで違うため、走りに妥協したくない方に向いています。
おすすめ② 【長距離が多いなら】X3 20d xDrive original(5人乗り・4WD)
価格:787万円
ディーゼルエンジンは燃料代を抑えやすく、高速道路での長距離移動が多い方に向いています。ガソリンの20 xDrive originalとの価格差は20万円です。
新型X3 M50 xDriveのライバルと立ち位置
ライバルはメルセデスAMGのGLCシリーズやポルシェ マカンなど、ドイツ製のスポーツSUVです。その中でX3 M50 xDriveの強みは、直列6気筒エンジンを積み続けている点。6気筒ならではの音と回転フィールを味わえるミドルサイズSUVは貴重になりつつあり、今回の出力アップはその価値をさらに高める改良といえます。なお、BMWは日本でもX7 xDrive40d Black Lineなど、黒を基調にした仕様を広げています。
新型X3 M50 xDriveの日本発売日はいつ?
BMWの発表では、ブラックパッケージとX3シリーズ全体の改良は2026年12月から導入されます。ただし、これはドイツ本社の発表で、日本での発売時期は未発表です。BMWジャパンの公式サイトでは、2026年10月21日時点で現行仕様(293kW)のM50 xDriveが販売されています。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、注文する車両がどちらの仕様になるかです。輸入車は生産時期によって仕様が切り替わるため、いま契約した車両が改良前の293kW仕様なのか、改良後の326kW仕様なのかを販売店で確認しておきましょう。
2つ目は、ブラックパッケージが日本で選べるかどうかです。欧州ではオプションとして設定されますが、日本ではオプションではなく特別仕様車として導入されたり、そもそも導入されなかったりすることもあります。22インチホイールを希望する場合は、タイヤの価格や乗り心地も含めて検討が必要です。
3つ目は、駐車場のサイズです。全幅が1,920mmあるため、自宅や職場の駐車場に収まるかを事前に測っておくと安心です。
新型X3 M50 xDriveに関するよくある質問(FAQ)
Q. 改良後のX3 M50 xDriveは何馬力ですか?
A. 最高出力は326kW(443hp)で、改良前より33kW(45hp)向上しました。
Q. ブラックパッケージはどのモデルで選べますか?
A. X3 M50 xDrive専用のオプションです。欧州では2026年12月から設定されます。
Q. 日本での発売日と価格は?
A. どちらも未発表です。現行の日本仕様X3 M50 xDriveの価格は1,023万円(税込)です。
Q. パワーアップはブラックパッケージ装着車だけですか?
A. いいえ。出力向上はブラックパッケージの有無にかかわらず、X3 M50 xDrive全車が対象です。
まとめ:新型X3 M50 xDriveは「直6の魅力」をさらに磨いた改良
新型X3 M50 xDriveは、直列6気筒エンジンの出力が326kW(443hp)に上がり、0-100km/h加速は4.4秒に縮まりました。黒いホイールとアルカンターラ内装を組み合わせた「ブラックパッケージ」も加わり、走りと見た目の両方で存在感を増しています。
一方で、日本への導入時期と価格はまだ発表されていません。現行のM50 xDriveは1,023万円で販売中なので、すぐに乗りたい方は現行仕様、最新の443hp仕様にこだわる方は日本での発表を待つ、という選び方になりそうです。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

