マツダのフラッグシップSUV「CX-80」の日本仕様は、2026年11月ごろに一部改良を受けると予想されます。欧州ではすでに2027年モデルが発表されており、リアサスペンションのブッシュ変更による乗り心地の改善や、自動駐車機能「アクティブ・パーキング・コントロール」の採用が明らかになっています。
CX-80は2024年に日本で発売された、マツダの「ラージ商品群」に属する3列シートSUVです。2026年3月19日には商品改良が行われ、Apple CarPlay/Android Autoのタッチ操作対応や遮音ガラスの採用、グレード構成の見直しが実施されました。
日本仕様の改良時期や内容について、マツダからの公式発表はまだありません。購入を考えている方は、現行モデルの納期と、改良を待つかどうかを販売店で相談しておくと安心です。
この記事では、欧州で公式発表された変更点と、日本の現行モデルの価格・スペック・燃費をもとに、新型CX-80の最新情報と予想、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。記事中の写真は、欧州仕様の2027年モデル1枚を除き、すべて日本仕様の現行モデルです。


そもそもマツダ CX-80とは?
CX-80は、マツダが国内で販売するSUVの中で最も大きなモデルです。エンジンを縦に置き、後輪駆動を基本とするプラットフォームを、2022年登場のCX-60と共有しています。CX-60よりホイールベースを延ばし、2列目・3列目シートの空間を確保したのが特徴で、6人乗りと7人乗りを選べます。
パワートレインは、3.3L直列6気筒ディーゼルターボ「SKYACTIV-D 3.3」、そこに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV D 3.3」、2.5Lガソリンエンジンと大型モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド「e-SKYACTIV PHEV」の3種類です。CX-60にある2.5Lガソリン車は、CX-80には設定されていません。
【変更点まとめ】新型CX-80 欧州2027年モデルはここが変わる
マツダが欧州で発表した、CX-80 2027年モデルの主な変更点は以下の通りです。日本仕様にも同じような改良が入るかどうかが注目されます。
走り・快適性
- リアサスペンション:リアのサブフレームを支えるブッシュを変更し、乗り心地をなめらかに
- 静粛性:PHEVでモーターまわり、ダッシュボード下、トランスミッショントンネル付近に遮音材を追加
装備・デザイン
- 自動駐車:「アクティブ・パーキング・コントロール」を設定(縦列駐車・並列駐車に対応)
- 外装:上級グレードでエンブレムをダーククローム化、ホイールキャップを黒に。ルーフレールはシルバーから黒へ
- ボディカラー:新色「ポリメタルグレー」を追加(ディープクリスタルブルーと入れ替え)
- 内装:7人乗りの上級グレードにも「タン」内装を設定
① リアサスペンションのブッシュ変更で乗り心地を改善
今回の改良で最も大きいのは、リアサスペンションの変更です。サスペンションを車体に取り付けるサブフレームのブッシュ(ゴム部品)を見直し、路面からの突き上げをやわらげています。マツダは「両モデルの乗り心地をさらに向上させた」と説明していますが、どれだけ変わったかを示す数値は公表していません。
CX-80がサスペンションの変更を受けるのは今回が初めてです。日本仕様にも入れば、3列目に人を乗せる機会が多い家族には特にうれしい改良になりそうです。
② 自動駐車機能「アクティブ・パーキング・コントロール」
駐車スペースを検知し、クルマが自動で駐車を行うシステムです。欧州では「Plus」が付く上級グレードに標準装備され、ほかのグレードではオプションのパッケージに含まれます。全長約5mのCX-80は駐車に気を使う場面も多いため、日本仕様に採用されれば大きな魅力になりそうです。
③ ダーク化した外装と新色ポリメタルグレー
欧州の上級グレードでは、前後のマツダエンブレムがダーククロームに、ホイールのセンターキャップが黒になり、フェンダーのロゴもダークな仕上げになりました。ルーフレールもシルバーから黒に変わり、全体的に引き締まった印象です。ボディカラーには、新たにポリメタルグレーが加わりました。

新型CX-80のグレードと価格一覧(日本の現行モデル)
日本仕様の改良後の価格は未発表です。参考として、現行モデルのメーカー希望小売価格(税込)をまとめました。
| グレード | パワートレイン | 駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| XD Drive Edition | 3.3Lディーゼル | 2WD/4WD | 478万1,700円/501万8,200円 |
| XD Drive Edition Nappa Leather Package | 3.3Lディーゼル | 2WD/4WD | 509万3,000円/532万9,500円 |
| XD Premium Sports | 3.3Lディーゼル | 2WD/4WD | 544万7,200円/568万3,700円 |
| XD-HYBRID Drive Edition Nappa Leather Package | ディーゼル+マイルドハイブリッド | 4WD | 584万6,500円 |
| XD-HYBRID Premium Sports | ディーゼル+マイルドハイブリッド | 4WD | 634万7,000円 |
| XD-HYBRID Premium Modern | ディーゼル+マイルドハイブリッド | 4WD | 634万7,000円 |
| PHEV Premium Sports | プラグインハイブリッド | 4WD | 714万4,500円 |
| PHEV Premium Modern | プラグインハイブリッド | 4WD | 714万4,500円 |
Premium SportsとPremium Modernは6人乗り(2列目キャプテンシート)のみです。そのほかのグレードは、7人乗りのベンチシートか、6人乗りのセンターウォークスルーを選べます。改良でグレード名や構成が整理される可能性もありますが、公式発表はまだありません。
新型CX-80のボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4,990×1,890×1,710mm
- ホイールベース:3,120mm
- 室内長×室内幅×室内高:2,650×1,550×1,233mm(サンルーフ装着車は室内高1,211mm)
- 最低地上高:170mm
- 最小回転半径:5.8m
兄弟車のCX-60(全長4,740mm)と比べると、全長は250mm長く、ホイールベースも同じだけ延ばされています。全幅は同じ1,890mmです。延びた分はおもに2列目と3列目の足元にあてられており、3列目まで大人が座れるのがCX-80の強みです。

上質な佇まい!新型CX-80の外装(エクステリア)
フロント・サイド
大きく立体的なグリルと、細いヘッドライトを組み合わせたフロントは、ラージ商品群に共通する顔つきです。全車にアダプティブ・LED・ヘッドライトが標準装備されています。
リア
リアは横長のコンビランプで幅の広さを強調しています。ハンズフリー機能付きのパワーリフトゲートは全車に標準装備で、荷物で手がふさがっていても、リアバンパーの下に足をかざすと開けられます。

素材にこだわる!新型CX-80の内装(インテリア)
コックピット
水平基調のダッシュボードに、メーターと横長のセンターディスプレイを並べたレイアウトです。欧州2027年モデルでは、7人乗りの上級グレードにも明るいタン内装が選べるようになっており、日本仕様でも内装色の組み合わせが見直されるかが注目点です。

シート
2列目は、独立した2脚のキャプテンシート(センターコンソール付き、またはウォークスルー)と、6:4分割のベンチシートから選べます。3列目まで使っても、ゴルフバッグやベビーカーを積める荷室が残るよう設計されています。


新型CX-80のパワートレインとスペック
欧州2027年モデルでは、パワートレインの変更は発表されていません。日本の現行モデルの主なスペックは次の通りです。
| 項目 | XD | XD-HYBRID | PHEV |
|---|---|---|---|
| エンジン | 3.3L 直列6気筒ディーゼルターボ | 3.3L 直列6気筒ディーゼルターボ | 2.5L 直列4気筒ガソリン |
| エンジン最高出力 | 231PS | 254PS | 188PS |
| エンジン最大トルク | 500N・m | 550N・m | 250N・m |
| モーター | ― | 16.3PS/153N・m | 175PS/270N・m |
| 駆動用バッテリー | ― | ― | リチウムイオン 17.8kWh |
| トランスミッション | 8速AT(トルクコンバーターレス) | ||
| 駆動方式 | 2WD(FR)/4WD | 4WD | 4WD |
| 燃料タンク | 74L(軽油) | 74L(軽油) | 70L(レギュラー) |
4WDは、後輪駆動をベースに前輪へ駆動力を配分する「i-ACTIV AWD」です。走行モードは「Mi-Drive」で切り替えられ、PHEVにはモーターだけで走るEVモードがあります。
新型CX-80の燃費(WLTCモード)
| パワートレイン | 駆動 | WLTCモード燃費 |
|---|---|---|
| XD(ディーゼル) | 2WD | 18.1〜18.2km/L |
| XD(ディーゼル) | 4WD | 16.7〜16.8km/L |
| XD-HYBRID | 4WD | 19.0〜19.2km/L |
| PHEV | 4WD | 12.9km/L(EV走行距離 67km) |
車両重量が2tを超える3列シートSUVとしては、ディーゼルの燃費のよさが光ります。今回の欧州の改良はパワートレインに手を加えていないため、日本仕様でも燃費は大きく変わらないと予想されます。
新型CX-80の安全装備「i-ACTIVSENSE」
CX-80には、マツダの先進安全技術がほぼ全車に標準装備されています。主な機能は次の通りです。
- スマート・ブレーキ・サポート(右直事故回避アシスト、交差点事故回避アシスト、対向車衝突被害軽減機能など)
- ドライバー異常時対応システム(DEA)
- ドライバー・モニタリング、ドライバー・アテンション・アラート
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付き)
- クルージング&トラフィック・サポート(CTS)
- 360°ビュー・モニター(シースルービュー付き)
- レーンキープ・アシスト・システム、交通標識認識システム
前進時左右接近物検知(SBS-FC)は、XD-HYBRIDとPHEVに標準装備です。
新型CX-80はどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
改良後の価格は未発表のため、ここでは現行モデルの価格でおすすめグレードを紹介します。
おすすめ① 【コスパ重視なら】XD Drive Edition(7人乗り・2WD)
価格:478万1,700円
CX-80で最も手ごろなグレードです。直列6気筒ディーゼルと8速ATの組み合わせはそのままで、360°ビュー・モニターやパワーリフトゲート、全車速追従のクルーズコントロールも標準装備されています。雪道を走る機会が少なければ2WDで十分です。
おすすめ② 【バランス重視なら】XD-HYBRID Drive Edition Nappa Leather Package(4WD)
価格:584万6,500円
2026年3月の改良で追加されたグレードです。マイルドハイブリッドで出力と燃費がともに高まり、ナッパレザーのシートで上質さも十分です。上級のPremium Sportsより約50万円安く、7人乗りも選べるため、家族の人数が多い方にも向いています。
おすすめ③ 【自宅で充電できるなら】PHEV Premium Sports(6人乗り・4WD)
価格:714万4,500円
EV走行距離67kmのプラグインハイブリッドです。自宅に充電設備があれば、日常はほぼモーターだけで静かに走れます。今回の欧州の改良で遮音材が追加されたのはPHEVなので、日本仕様の改良を待つ価値が最も大きいグレードといえそうです。
新型CX-80の日本発売日はいつ?
日本仕様の一部改良は2026年11月ごろと予想されますが、マツダの公式発表はまだありません。欧州では、CX-60の2027年モデルが2026年12月に、CX-80は2027年3月末ごろに納車が始まる予定です。日本では兄弟車のCX-60と同じタイミングで改良されることが多いため、CX-60とあわせて発表される可能性があります。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、改良を待つかどうかです。乗り心地の改善や自動駐車機能に魅力を感じるなら、発表を待つのがおすすめです。改良後の価格も見比べて判断しましょう。
2つ目は、パワートレインの選び方です。長距離が多い方はディーゼル、自宅で充電できて近距離が中心ならPHEVが向いています。
3つ目は、シートの構成です。6人乗りか7人乗りか、2列目をキャプテンシートにするかベンチにするかは、後から変えられません。グレードによって選べる構成も違うため、家族で試乗して確かめるのが確実です。
新型CX-80に関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型CX-80の日本での一部改良はいつですか?
A. 2026年11月ごろと予想されていますが、マツダの公式発表はまだありません。
Q. 欧州2027年モデルでは何が変わりましたか?
A. リアサスペンションのブッシュ変更による乗り心地の改善、PHEVの遮音材追加、自動駐車機能の設定、外装のダーク化、新色ポリメタルグレーの追加などです。
Q. 現行モデルの価格はいくらですか?
A. 478万1,700円(XD Drive Edition 2WD)から714万4,500円(PHEV)です。改良後の価格は未発表です。
Q. CX-60とCX-80の違いは何ですか?
A. CX-80は全長が250mm長い3列シートSUVで、6人乗り・7人乗りを選べます。CX-60は2列シートの5人乗りで、2.5Lガソリン車も設定されています。
まとめ:新型CX-80は「乗り心地の改善」が最大の注目点
マツダ CX-80は、欧州で2027年モデルが発表され、リアサスペンションのブッシュ変更による乗り心地の改善や、自動駐車機能の採用などが明らかになりました。日本仕様も2026年11月ごろに一部改良を受けると予想されますが、内容や価格は未発表です。
乗り心地を重視する方や、PHEVを検討している方は、日本仕様の発表を待ってから判断するのがよさそうです。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

