BMWジャパンは2026年10月22日、「BMW M135 xDrive」と「BMW M235 xDrive グラン クーペ」をベースにした限定車「Apex Edition(アペックス・エディション)」を発売しました。台数は各モデル日本全国50台限定で、価格は808万円~843万円。納車は10月下旬以降の予定です。
Apex Editionは、1シリーズと2シリーズ グラン クーペの頂点に立つMパフォーマンス・モデルに、19インチM鍛造ホイール、Mコンパウンド・ブレーキ、強化した足回りを組み合わせ、コーナリング時の剛性と精度を高めた日本専用の限定車です。台数が非常に少ないため、気になる方は早めにBMW正規ディーラーへ問い合わせることをおすすめします。
この記事では、Apex Editionの特別装備、価格、通常モデルとの違い、スペック、燃費、どちらを選ぶべきか、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


そもそも新型M135 xDrive/M235 xDrive グラン クーペとは?
BMWの高性能モデル「Mモデル」には、2つのカテゴリーがあります。サーキットでの本格的な走行を想定した「Mハイ・パフォーマンス・モデル」(M2やM3など)と、サーキットで培った技術を取り入れて走行性能を高めた「Mパフォーマンス・モデル」です。今回のApex Editionは、後者のMパフォーマンス・モデルをベースにしています。
M135 xDriveは、5ドアハッチバックの1シリーズの最上位モデルです。1シリーズは2004年に初代が誕生し、現行の4代目は2024年に登場しました。M235 xDrive グラン クーペは、2019年にこのクラスでBMW初の4ドア・クーペとして誕生した2シリーズ グラン クーペの最上位モデルで、現行型は2025年に登場した2代目です。
2台はどちらも、最高出力300psの直列4気筒ターボ、7速DCT、4輪駆動の「xDrive」を組み合わせたコンパクトなスポーツモデルで、ボディ形状がハッチバックか4ドアクーペかが大きな違いです。
【特徴まとめ】新型Apex Editionはここが違う
Apex Editionの主なポイントは、以下の通りです。
- 足回りの強化:19インチM鍛造ホイールとMコンパウンド・ブレーキで、コーナリング時の剛性と精度を向上
- M Performance Parts:カーボン製ドア・ミラー・キャップ、ブラック・ハイグロスのMロゴ、ステッカー、フロア・マットを装着
- 専用インテリア・バッジ:「APEX EDITION」の文字が入った専用バッジを室内に装備
- M135のみの装備:M Performanceのリヤ・スポイラー(ブラック・ハイグロス)
- 各50台の日本限定:アルピン・ホワイト30台、フローズン・ピュア・グレー20台。右ハンドル・7速DCT
① 19インチM鍛造ホイールとMコンパウンド・ブレーキ
Apex Editionの中心となる装備が、足回りです。ホイールは「19インチM鍛造ホイール Yスポーク・スタイリング1085M」です。
ブレーキは、グレー・ハイグロスのキャリパーを組み合わせた「Mコンパウンド・ブレーキ」です。通常モデルのM135 xDrive/M235 xDriveには、レッド・ハイグロスのキャリパーを持つ「Mスポーツ・ブレーキ」が装備されていますが、Apex Editionではより上級のブレーキに置き換えられています。BMWはこれらの組み合わせで、コーナリング時の剛性と精度を大幅に向上させたと説明しています。

② M Performance Partsでレーシーな外観に
外観には、BMW純正のカスタマイズパーツ「M Performance Parts」を装着しています。ドア・ミラー・キャップはカーボン製、フロントフェンダーのMロゴはブラック・ハイグロス仕上げ。ボディサイドには「M PERFORMANCE」のステッカー・セットが貼られ、室内にはM Performanceのフロア・マット・セットが敷かれます。


③ M135 xDrive Apex Editionだけのリヤ・スポイラー
M135 xDrive Apex Editionには、M Performanceのリヤ・スポイラー(ブラック・ハイグロス)が装着されます。ハッチバックのルーフ後端を延長する大型のスポイラーで、後ろ姿の印象を大きく変えるパーツです。M235 xDrive グラン クーペ Apex Editionには装着されず、通常モデルと同じトランクリッドの「Mリヤ・スポイラー」となります。

④ 専用インテリア・バッジ
室内には、Apex Edition専用のインテリア・バッジが付きます。サーキットの走行ラインをイメージしたようなグラフィックに「APEX EDITION」の文字が入ったもので、限定車であることを示す証になります。

新型Apex Editionのグレードと価格一覧
価格はボディカラーによって分かれ、フローズン・ピュア・グレー(メタリック)はアルピン・ホワイトより30万円高く設定されています。
| モデル | ボディカラー | 台数 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| M135 xDrive Apex Edition | アルピン・ホワイト | 30台 | 808万円 |
| M135 xDrive Apex Edition | フローズン・ピュア・グレー | 20台 | 838万円 |
| M235 xDrive グラン クーペ Apex Edition | アルピン・ホワイト | 30台 | 813万円 |
| M235 xDrive グラン クーペ Apex Edition | フローズン・ピュア・グレー | 20台 | 843万円 |
通常モデルの価格は、M135 xDriveが729万円、M235 xDrive グラン クーペが744万円です。アルピン・ホワイト同士で比べると、Apex EditionはM135で79万円高、M235で69万円高になります。M135のほうが差が大きいのは、M135だけにリヤ・スポイラーが付くためと考えられます(内訳は公表されていません)。


新型Apex Editionのボディサイズ
| 項目 | M135 xDrive Apex Edition | M235 xDrive グラン クーペ Apex Edition |
|---|---|---|
| 全長 | 4,370mm | 4,550mm |
| 全幅 | 1,800mm | 1,800mm |
| 全高 | 1,450mm | 1,435mm |
| 荷室容量 | 380L(後席折りたたみ時1,200L) | 430L |
全幅は2台とも1,800mmで、日本の道路でも扱いやすいサイズです。M235 グラン クーペはM135より全長が180mm長く、トランク容量も430Lと大きめ。一方のM135はハッチバックなので、後席を倒せば1,200Lまで広がるのが強みです。
スポーティ!新型Apex Editionの外装(エクステリア)
M135 xDriveは、Mキドニー・グリルや4本出しのエキゾースト・テールパイプを備えたホットハッチです。Apex Editionでは大型のM Performance リヤ・スポイラーとカーボン製ミラー・キャップ、ダーク系の鍛造ホイールが加わり、走りの雰囲気が一段と強まります。M235 xDrive グラン クーペは、なだらかなルーフラインを持つ4ドアクーペ。鍛造ホイールやサイドのステッカーで、エレガントさの中に力強さを加えた仕上がりです。

ボディカラー
ボディカラーは、アルピン・ホワイトとフローズン・ピュア・グレー(メタリック)の2色です。フローズン・ピュア・グレーは各モデル20台しかないため、より希少性の高い仕様になります。
新型Apex Editionの内装(インテリア)
主要装備として、フロントには一体型ヘッドレストを持つ「Mスポーツ・シート」が装備されます。通常モデルの内装は、カーブド・ディスプレイ(メーターとセンターディスプレイを一体化)、BMWオペレーティング・システム9、Mレザー・ステアリング・ホイールなどで構成されており、Apex Editionではここに専用インテリア・バッジとM Performanceのフロア・マットが加わります。シート表皮の色など内装の細かな仕様は公表されていないため、販売店で確認してください。
新型Apex Editionのパワートレインとスペック
| 項目 | M135 xDrive Apex Edition | M235 xDrive グラン クーペ Apex Edition |
|---|---|---|
| エンジン | 直列4気筒DOHC ツインパワー・ターボ・ガソリン | |
| 最高出力 | 221kW(300ps)/5,750rpm | |
| 最大トルク | 400Nm/2,000-4,500rpm | |
| トランスミッション | 7速DCT | |
| 駆動方式 | 4輪駆動(xDrive) | |
| ハンドル位置 | 右ハンドル | |
エンジンの出力は通常モデルと同じで、Apex Editionはパワーではなく、ホイールとブレーキを中心とした「曲がる・止まる」の性能を高めた仕様です。M135 xDriveの0-100km/h加速は4.9秒(欧州仕様の値)と公表されています。
新型Apex Editionの燃費(WLTCモード)
| モデル | WLTCモード燃費 |
|---|---|
| M135 xDrive Apex Edition | 12.5km/L |
| M235 xDrive グラン クーペ Apex Edition | 12.6km/L |
Apex Editionは、燃費より走りを楽しむためのクルマと割り切って選ぶのがよいでしょう。
新型M135/M235の安全装備「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」
M135 xDrive/M235 xDrive グラン クーペの車種ページでは、運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」が紹介されています。主な機能は次の通りです。
- ステアリング&レーン・コントロール・アシスト(拡張機能付き)
- レーン・チェンジ・ウォーニング
- レーン・キーピング・アシスト(アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション付き、約70km/h以上で作動)
- ハイビーム・アシスタント
Apex Editionの発表資料では運転支援システムについての記載がないため、装備の有無や内容は購入前に販売店で確認してください。
新型Apex Editionはどちらを選ぶべきか?おすすめモデル
おすすめ① 【走りの雰囲気重視なら】M135 xDrive Apex Edition(アルピン・ホワイト)
価格:808万円
大型のM Performance リヤ・スポイラーが付くのはM135だけで、Apex Editionらしさがもっとも分かりやすく表れた仕様です。全長4,370mmと取り回しもしやすく、普段使いとワインディングを両立したい方に向いています。
おすすめ② 【実用性と上質さ重視なら】M235 xDrive グラン クーペ Apex Edition(アルピン・ホワイト)
価格:813万円
通常モデルとの価格差は69万円で、M135より差が小さいのがポイントです。430Lのトランクと4ドアを備え、家族を乗せる機会がある方にも選びやすい1台です。
おすすめ③ 【希少性重視なら】フローズン・ピュア・グレーの各モデル
価格:838万円(M135)/843万円(M235)
各20台しかないフローズン・ピュア・グレーは、もっとも手に入りにくい仕様です。白に比べて30万円高くなりますが、特別な1台を求める方には魅力的です。色の印象は写真と実車で変わることも多いため、できれば色見本で確認しましょう。
新型Apex Editionの装備は通常モデルでも付けられる?
BMWの特設ページでは、Apex Editionの特別装備(Mロゴ ブラック・ハイグロス、リヤ・スポイラー、カーボン製ドア・ミラー・キャップ、ステッカー・セット、19インチM鍛造ホイール)は、通常モデルでも有償オプションとして購入できますと案内されています。
つまり、Apex Editionでしか手に入らないのは、専用インテリア・バッジと「限定車である」という付加価値、そしてMコンパウンド・ブレーキまで含めた装備がそろった状態で届くことです。好きなボディカラーを選びたい方や、必要なパーツだけ付けたい方は、通常モデルにオプションを追加する方法も検討するとよいでしょう。
新型Apex Editionの発売日はいつ?
Apex Editionは、2026年10月22日から全国のBMW正規ディーラーで販売が始まりました。納車は10月下旬以降の予定です。限定台数は日本の正規ディーラーで販売される台数の合計で、他国での販売台数は含みません。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、台数の少なさです。色ごとに見ると30台と20台しかないため、検討している方はできるだけ早く問い合わせましょう。
2つ目は、乗り心地です。強化された足回りはスポーツ走行には有利ですが、荒れた路面では硬さを感じる可能性があります。試乗できる場合は通常モデルと比べてみると安心です。
3つ目は、通常モデル+オプションとの比較です。見積もりを2通り取り、価格差と装備差を比べてから決めると後悔が少なくなります。
新型Apex Editionに関するよくある質問(FAQ)
Q. Apex Editionの価格はいくらですか?
A. M135 xDrive Apex Editionが808万円(アルピン・ホワイト)/838万円(フローズン・ピュア・グレー)、M235 xDrive グラン クーペ Apex Editionが813万円/843万円です(税込)。
Q. 何台限定ですか?
A. 各モデル日本全国50台限定です。内訳はアルピン・ホワイト30台、フローズン・ピュア・グレー20台です。
Q. エンジンの出力は通常モデルより上がっていますか?
A. いいえ。最高出力300ps、最大トルク400Nmで、通常モデルと同じです。変更点はホイール、ブレーキ、足回り、外装パーツが中心です。
Q. 左ハンドルやMTは選べますか?
A. 選べません。右ハンドル・7速DCTのみです。
まとめ:新型Apex Editionは「曲がる・止まる」を磨いた各50台の希少モデル
BMW M135 xDrive/M235 xDrive グラン クーペ Apex Editionは、300psのエンジンはそのままに、19インチM鍛造ホイールとMコンパウンド・ブレーキ、強化した足回りでコーナリング性能を高めた日本限定車です。M Performance Partsによる外観の演出と専用バッジで、通常モデルとの違いもはっきりしています。
価格は808万円~843万円で、通常モデルより69万~79万円高。特別装備の多くは通常モデルにオプションで付けられるため、限定車ならではの特別感にどれだけ価値を感じるかが選ぶポイントになります。各50台と台数が少ないので、気になる方は早めに販売店へ相談しましょう。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

