レクサスは2026年10月22日、コンパクトSUV「LBX」の一部改良を発表しました。発売は11月3日で、価格は445万円〜593万円(税込)です。
今回の改良は、見た目を大きく変えるものではなく「走りの質」と「標準装備」を底上げする内容です。ボディ剛性を高めたうえでドイツのニュルブルクリンクで足まわりとステアリングを煮詰め直し、カラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーを全車に標準装備しました。ボディカラーには青みが光る新色「ソウ」が加わっています。
一方で、価格は全グレードで17万〜25万円上がっています。購入を考えている方は、値上がり分に見合う中身かどうかを確認したうえで、早めに販売店へ相談しておくと安心です。
この記事では、新型LBXの発売日、変更点、価格、ボディサイズ、スペック、燃費、安全装備、おすすめグレード、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


新型LBX 一部改良とは?:背景と概要
LBXは、レクサスのSUVラインアップでもっとも小さいエントリーモデルです。2023年12月に日本で発売され、「高級車=大きい車」という常識を覆す、コンパクトなサイズと上質さの両立をテーマに開発されました。レクサスの発表では、導入以降60以上の国と地域で約13万台(2026年8月末時点)が販売されています。
パワートレインは1.5Lの直列3気筒エンジン(M15A-FXE)を使ったハイブリッドで、駆動方式は前輪駆動の2WD(FF)と、後輪をモーターで駆動する電気式AWD「E-Four」の2種類です。2025年5月には足まわりの改良とスポーティな“Active”の追加が行われ、2026年5月には高性能版のMORIZO RRも改良を受けています。
今回の一部改良は、通常のLBX(“Elegant”“Active”“Cool”“Relax”“Bespoke Build”)が対象です。発表は2026年10月22日、全国のレクサス店での発売日は11月3日です。なお、今回の発表資料ではMORIZO RRには触れられていません。
【変更点まとめ】新型LBXはここが変わる
今回の一部改良の主な変更点は以下の通りです。
走行性能
- ボディ剛性の向上:センタークロスメンバーの板厚を変更
- 足まわりの再チューニング:ニュルブルクリンクでショックアブソーバーのバルブ特性とEPS(電動パワーステアリング)の制御を変更
装備・デザイン
- 標準装備の拡充:カラーヘッドアップディスプレイ(連動ステアリングスイッチ付)とドライブレコーダーを全車標準装備
- 新色「ソウ」:全グレードに設定。あわせてグレードごとのボディカラー設定を拡大
- 価格:全グレードで17万〜25万円の値上げ(445万円〜593万円)
① センタークロスメンバーの板厚変更でボディ剛性アップ
床下で車体の左右をつなぐ骨格部材「センタークロスメンバー」の板厚を変え、ボディ剛性を高めました。ボディがしっかりすると、サスペンションが設計どおりに動きやすくなり、揺れの収まりやハンドル操作への応答が素直になります。
② ニュルブルクリンクでショックアブソーバーとEPSを再調整
レクサスはドイツのニュルブルクリンクで走り込みとチューニングを重ね、「ドライバーがクルマと対話できる走り」を目指したとしています。ショックアブソーバーはバルブ特性を変更し、荒れた路面でもボディをしなやかに抑えることで、運転する人には高い接地感を、同乗者にはフラットで快適な乗り心地をもたらす狙いです。
EPSは制御を見直し、より自然で安心感のあるステアリングフィールに仕上げました。軽快でリニアな手応えにより、駐車場や市街地での扱いやすさと、ワインディングや高速道路での安定感を両立させたとしています。
③ カラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーを全車標準化
フロントガラスに車速や運転支援の情報を映し出すカラーヘッドアップディスプレイ(連動ステアリングスイッチ付)と、ドライブレコーダーが全車標準装備になりました。ドライブレコーダーを後付けせずに済むため、エントリーグレードの“Elegant”を選んでも装備面の不満が出にくくなりました。
④ 新色「ソウ」の追加とボディカラー設定の拡大
新色「ソウ」は、光が当たるとブルーのハイライトが浮かぶ、さりげない特別感のある色で、全グレードで選べます。さらに“Relax”と“Elegant”ではすべてのモノトーンカラー、“Cool”と“Active”ではすべてのバイトーンカラーとブラックマイカを選べるようになり、グレードによる色の制約が小さくなりました。

新型LBXのグレードと価格一覧
新しいメーカー希望小売価格は次のとおりです(10%消費税込、リサイクル料金は含まず)。全グレードとも乗車定員は5名です。
| グレード | 駆動 | 新価格(税込) | 2025年5月発表時の価格 |
|---|---|---|---|
| Elegant | 2WD(FF) | 445万円 | 420万円 |
| Elegant | AWD(E-Four) | 471万円 | 446万円 |
| Active | 2WD(FF) | 465万円 | 440万円 |
| Active | AWD(E-Four) | 491万円 | 466万円 |
| Cool/Relax | 2WD(FF) | 482万円 | 460万円 |
| Cool/Relax | AWD(E-Four) | 508万円 | 486万円 |
| Bespoke Build | 2WD(FF) | 567万円 | 550万円 |
| Bespoke Build | AWD(E-Four) | 593万円 | 576万円 |
2025年5月の一部改良時に公表された価格と比べると、“Elegant”と“Active”が25万円、“Cool”“Relax”が22万円、“Bespoke Build”が17万円の値上げです。2WDとAWDの価格差は、どのグレードも26万円のまま変わっていません。
新型LBXのボディサイズ
| 項目 | LBX |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,190×1,825×1,545mm |
| ホイールベース | 2,580mm |
| 車両重量 | 2WD:1,300〜1,310kg/AWD:1,380〜1,390kg |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| 荷室容量 | 2WD:330L+2L(デッキボード不使用時)/AWD:253L+2L |
全長4,190mmはコンパクトハッチバック並みで、最小回転半径も5.2mと小回りが利きます。一方で全幅は1,825mmあるため、機械式駐車場を使う方は幅の制限を事前に確認しておきましょう。

ブルーが光る新色!新型LBXの外装(エクステリア)
フロント・サイドのデザイン
外観は、薄型のヘッドランプとメッシュ状の大きなグリルを組み合わせた、これまでのLBXの顔つきを引き継いでいます。レクサス専用に開発したGA-Bプラットフォームはトレッドを広げており、全長に対して幅の広いワイド&ローなスタンスが特徴です。今回の改良では外板デザインの変更は発表されていません。
ボディカラー
今回の主役は新色「ソウ」です。落ち着いた色味の中に、光を受けるとブルーが浮かび上がります。ブラックルーフと組み合わせたソウ&ブラックにすると、よりスポーティな印象になります。

小さくても上質!新型LBXの内装(インテリア)
コックピットとディスプレイ
運転席まわりは、12.3インチのTFT液晶メーターと9.8インチのタッチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)を組み合わせています。メーターは3つのレイアウト、今回全車標準になったカラーヘッドアップディスプレイは3つの表示モードから選べます。

シートと内装色
フロントシートは深く体を包む構造のクッションを使い、後席は6:4分割で倒せます。内装色は“Relax”のブラウン系、“Cool”のブラック系、“Elegant”の明るい色調などグレードごとに個性があります。電動でドアを開ける「e-ラッチ」やUSB Type-C端子×2なども備えます。



荷室
荷室容量は2WDで330L+2L(デッキボード不使用時)、AWDで253L+2Lです。AWDはハイデッキ仕様となり2WDより容量が小さくなるため、大きな荷物をよく積む方は実車で使い勝手を確かめておくと安心です。
新型LBXのパワートレインとスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン | M15A-FXE 1.5L 直列3気筒 |
| ハイブリッドシステム | モーター+バイポーラ型ニッケル水素電池 |
| トランスミッション | 電気式無段変速機 |
| 駆動方式 | 2WD(FF)/AWD(E-Four) |
| プラットフォーム | GA-B(レクサス専用開発) |
| サスペンション | 前:マクファーソンストラット/後:トーションビーム(2WD)、トレーリングアーム式2リンクダブルウイッシュボーン(AWD) |
パワートレインの変更は発表されていません。高出力のバイポーラ型ニッケル水素電池により、低速でのEV走行の範囲が広く、加速の出だしも力強いのが特徴です。E-Fourは後輪をモーターで駆動し、発進時や雪道などの滑りやすい路面で安定した走りを支えます。
新型LBXの燃費(WLTCモード)
| グレード | 2WD(FF) | AWD(E-Four) |
|---|---|---|
| Elegant | 28.0km/L | 26.4km/L |
| Active/Cool/Relax/Bespoke Build | 27.7km/L | 26.2km/L |
※“Elegant”は、メーカーオプションの装着などで車両重量が2WDで1,310kg以上、AWDで1,390kg以上になると、それぞれ27.7km/L・26.2km/Lになります(レクサス公式サイト掲載値)。
2WDとAWDの差は約1.5km/Lにとどまるので、燃費だけを理由にAWDを避ける必要はあまりありません。
新型LBXの安全装備「Lexus Safety System +」
予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の主な機能は以下の通りです。
- プリクラッシュセーフティ(歩行者・自転車・自動二輪車検知対応)
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- レーントレーシングアシスト、レーンディパーチャーアラート
- アダプティブハイビームシステム、ロードサインアシスト
- ドライバー異常時対応システム
- プロアクティブドライビングアシスト
このほか、パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)、ブラインドスポットモニター、安心降車アシストなども設定されています。「Lexus Teammate Advanced Drive(渋滞時支援)」「Advanced Park(リモート機能付)」も選べますが、“Bespoke Build”以外ではメーカーオプションになる機能が多い点に注意してください。
新型LBXはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【コスパ重視なら】Elegant(5人乗り・2WD)
価格:445万円
今回の改良で最も恩恵が大きいのがエントリーの“Elegant”です。カラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーが標準になり、すべてのモノトーンカラーを選べるようになりました。燃費も2WDで28.0km/Lとシリーズ最良で、レクサスを一番手ごろに手に入れたい方に合理的な選択です。
おすすめ② 【見た目と走りを楽しむなら】Active(5人乗り・2WD)
価格:465万円
スポーティな“Active”は、ブラック&レッドステッチの内装が特徴です。今回すべてのバイトーンカラーとブラックマイカを選べるようになり、ニュルブルクリンクで仕上げた新しい足まわりとも相性のよいグレードです。
おすすめ③ 【上質さを求めるなら】Relax(5人乗り・AWD)
価格:508万円
ブラウン系の内装でくつろげる“Relax”は、「小さな高級車」というLBXのコンセプトをもっともわかりやすく味わえるグレードです。AWDはリヤサスペンションがダブルウイッシュボーン式になり、雪道の多い地域や長距離ドライブが多い方におすすめです。
旧型(2025年5月改良モデル)との違いを比較
| 項目 | 2025年5月改良モデル | 2026年11月改良モデル |
|---|---|---|
| 主な走りの改良 | リヤショックアブソーバー大径化、EPS最適化 | ボディ剛性向上、ショックアブソーバーとEPSを再調整 |
| カラーHUD・ドライブレコーダー | ― | 全車標準装備 |
| ボディカラー | “Active”の追加にあわせて内外装カラーを設定 | 新色ソウを全車に設定、グレード別の設定を拡大 |
| 価格帯 | 420万〜576万円 | 445万〜593万円 |
2025年の改良は乗り心地の改善とグレード追加が中心でしたが、今回は剛性アップと足まわりの再調整で走りをさらに熟成させ、後付けしがちな装備も標準化しました。
新型LBXの発売日はいつ?
一部改良モデルの発売日は2026年11月3日です。全国のレクサス店で取り扱われます。受注状況や納期は販売店ごとに異なり、公式には公表されていないため、最新の状況は最寄りのレクサス店で確認してください。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、改良前モデルとの価格差です。17万〜25万円の値上げに対して装備と走りがどれだけ良くなるかを、在庫車の条件とあわせて見積もりで比べましょう。
2つ目は、2WDとAWDの選び方です。価格差は26万円で、AWDは荷室が小さくなります。雪道の走行頻度と荷室の使い方の両方から判断しましょう。
3つ目は、メーカーオプションの選び方です。Lexus Teammateの運転支援機能や一部の安全機能は、グレードによってメーカーオプションになります。メーカーオプションは納車後に追加できないため、注文時にしっかり検討しておきましょう。
新型LBXに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型LBXの発売日はいつですか?
A. 2026年11月3日です(発表は10月22日)。
Q. 価格はいくらですか?
A. 445万円(Elegant・2WD)〜593万円(Bespoke Build・AWD)です(税込、リサイクル料金別)。
Q. 今回の改良でデザインは変わりましたか?
A. 外板デザインの変更は発表されていません。新色「ソウ」の追加と、グレードごとのボディカラー設定の拡大が主な見た目の変化です。
まとめ:新型LBXは「値上げ以上に中身が濃くなった」改良
2026年11月3日発売の新型LBXは、剛性アップとニュルブルクリンクでの足まわり再調整で走りの質を高め、カラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーを全車標準にした一部改良モデルです。価格は17万〜25万円上がりましたが、装備の充実と走りの熟成を考えると納得しやすい内容です。コスパ重視なら“Elegant”、スタイル重視なら“Active”、上質さを求めるなら“Relax”のAWDが有力候補になります。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。
