BMW JAPANのエントリーモデルとして、常に高い人気を誇る1シリーズが、2024年11月1日にフルモデルチェンジを果たし、新たな章をスタートさせました。2024年6月5日にワールドプレミアされた新型1シリーズは、スポーティなデザインと優れた走行性能、そして最新技術を融合させた、まさにBMWの進化を体現する一台と言えるでしょう。
今回のフルモデルチェンジでは、エクステリアデザインの刷新、パワートレインの進化、インテリアの質向上など、多岐にわたる改良が施されています。この記事では、新型1シリーズの魅力を余すところなくお伝えするとともに、その歴史や進化の過程についても詳しく解説していきます。
BMW 1シリーズの歴史
BMW 1シリーズは、2004年に初代モデルが登場しました。3シリーズ コンパクトの後継モデルとして、コンパクトなボディにBMWらしいスポーティな走りを凝縮したモデルとして、瞬く間に人気を獲得しました。
初代モデルは、FR(フロントエンジン・リアドライブ)を採用し、俊敏なハンドリングを実現。コンパクトカーでありながら、BMWらしいドライビングを提供することで、多くのファンを魅了しました。
2代目モデルでは、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)へと駆動方式を変更。これにより、室内空間の拡大と燃費性能の向上が図られました。
そして今回登場した新型1シリーズは、3代目モデルとなります。初代モデルから受け継がれるスポーティな走りはそのままに、デザイン、パワートレイン、テクノロジーなど、あらゆる面で進化を遂げています。
BMW 新型1シリーズのデザイン
新型1シリーズのエクステリアは、スポーティさとエレガンスを兼ね備えた、モダンなデザインに進化しました。前モデルよりもわずかに大きくなっています。全長は4,361mm、全幅は1,800mm、全高は1,459mmです。全体的なプロポーションは、長いボンネットと印象的なラインで維持されています。
フロントマスクは、BMWの象徴であるキドニーグリルをワイド化し、存在感を強調。シャープなヘッドライトと相まって、精悍な印象を与えます。
サイドビューは、流れるようなルーフラインと、力強いショルダーラインが特徴。コンパクトながらも、伸びやかでダイナミックな印象を与えます。
リアビューは、L字型のテールライトを採用し、ワイド感を強調。スポーティなリアバンパーと相まって、力強い印象を与えます。
BMW 新型1シリーズのインテリア
新型1シリーズのインテリアは、高品質な素材と精巧な 職人技によって、上質で快適な空間を実現しています。
ドライバー中心のコックピットは、操作性に優れ、運転に集中できる環境を提供。10.25インチデジタルメーターと10.7インチのインフォテインメントディスプレイが装備されており、これらは1つの湾曲したパネルに収められています。Apple CarPlayとAndroid Autoの接続が可能です。BMWは計器パネルとセンターコンソールから多くのボタンを削除し、すっきりとした外観を実現しました。
また、ギアセレクターは従来のスティックタイプからトグルスイッチに変更。センターコンソール周りのデザインも一新され、より洗練された印象になりました。
シートは、快適性とサポート性を両立した設計。長時間のドライブでも疲れにくく、快適な移動をサポートします。
ラゲッジスペースは、通常時で380L、リアシートを倒せば最大1200Lまで拡大可能。日常使いからレジャーまで、幅広いシーンに対応します。
BMW 新型1シリーズのパワートレイン
新型1シリーズには、1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンと、2L直列4気筒ガソリンターボエンジンの2種類が用意されています。
1.5Lエンジンには、48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載され、力強い加速と優れた燃費性能を両立。2Lエンジンは、最高出力300ps、最大トルク40.8kgmを発揮し、圧倒的なパフォーマンスを実現します。
トランスミッションは、全車7速DCTを採用。スムーズな変速とダイレクトな加速感を味わえます。駆動方式は、1.5Lエンジン搭載車がFF、2Lエンジン搭載車が4WD(xDrive)となります。
BMW 新型1シリーズのスペックについて
項目 | BMW 120 | BMW 120 M Sport | BMW M135 xDrive |
---|---|---|---|
全長 | 4,370mm | 4,370mm | 4,370mm |
全幅 | 1,800mm | 1,800mm | 1,800mm |
全高 | 1,465mm | 1,450mm | 1,450mm |
ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm | 2,670mm |
車両重量 | 1,460kg | 1,460kg | 1,570kg |
車両総重量 | 1,735kg | 1,735kg | 1,845kg |
排気量 | 1,498cc | 1,498cc | 1,998cc |
エンジン | 直列3気筒ガソリン | 直列3気筒ガソリン | 直列4気筒ガソリン |
最高出力 | 115kW / 5,000rpm | 115kW / 5,000rpm | 221kW / 5,750rpm |
最大トルク | 240kW / 1,500-4,400rpm | 240kW / 1,500-4,400rpm | 400kW / 2,000-4,500rpm |
システム合計出力 | 125kW | 125kW | - |
システム合計トルク | 280Nm | 280Nm | - |
WLTCモード燃費 | 16.8km/L | 16.8km/L | 12.5km/L |
BMW 新型1シリーズのグレードと価格
新型1シリーズは、以下の3つのグレード展開となります。
グレード | エンジン | 駆動 方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
BMW 120 | 1.5L 直列3気筒ガソリンターボ + 48Vマイルドハイブリッド | FF | 4,780,000円 |
BMW 120 M Sport | 1.5L 直列3気筒ガソリンターボ + 48Vマイルドハイブリッド | FF | 4,980,000円 |
BMW M135 xDrive | 2.0L 直列4気筒ガソリンターボ | 4WD | 6,980,000円 |
エントリーモデルの「BMW 120」は、充実した装備と高いコストパフォーマンスが魅力。スポーティな内外装が特徴の「BMW 120 M Sport」は、 ドライビングを追求する方に最適です。最高出力300psを発揮するハイパフォーマンスモデル「BMW M135 xDrive」は、圧倒的な走行性能を求める方にオススメです。
新型1シリーズの先進安全装備
新型1シリーズには、最新の安全装備が標準搭載されています。
- ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能:高速道路の渋滞時、一定の条件下でステアリングから手を離して走行が可能。
- ドライビングアシスト:高性能カメラ&レーダーにより、周囲の状況を正確に把握し、安全運転をサポート。
- アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
- レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)
- レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)
- 衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)
- クロス・トラフィック・ウォーニング
- ペダル踏み間違い急発進抑制機能
- パーキング・アシスタント:駐車操作を支援する機能。
- リバース・アシスト:直前に前進したルートを最大50mまで記憶し、バックで正確に戻ることができる機能。
まとめ
BMW新型1シリーズは、デザイン、走行性能、快適性、安全性能など、あらゆる面で進化を遂げた、魅力的なプレミアムコンパクトカーです。BMWらしいドライビングを追求しながらも、環境性能や安全性にも配慮した、バランスの取れた一台と言えるでしょう。新型1シリーズは、BMWの新たな時代を切り拓く、エントリーモデルの新たなスタンダードとなるでしょう。
BMW ニュースリリース
https://www.bmw.co.jp/ja/press/2024/20241030_2.html
BMW 1シリーズ
https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/1-series/bmw-1-series/bmw-1-series.html