BMWが、電気自動車クーペSUVの新モデル「iX4(アイエックスフォー)」を2026年10月8日にワールドプレミアしました。北米では2027年3月、日本では2027年の発売を予定しています。
ミドルクラスSUV「iX3」の派生モデルとして登場する新型iX4は、BMWの新世代ブランドコンセプト「ノイエクラッセ」を採用した第3弾モデル。最高出力603馬力(M60)、航続距離最大428マイル(約689km)という実力を備えています。
この記事では、新型BMW iX4のスペック、デザイン、装備、価格、日本発売日について詳しく解説します。
新世代クーペSUV!BMW「新型iX4」とは?
BMW iX4は、同ブランドのミドルクラスSUV「X3」と同格に位置づけられる電気自動車SUVで、2026年7月に日本でフルモデルチェンジを果たした「iX3」の派生クーペSUVとして新設定されました。「iX3」「i3」に続く、ノイエクラッセ(Neue Klasse=新しいクラス)ファミリーの第3のモデルとなります。

新型iX4は、電気自動車専用に新開発されたプラットフォームと、新世代のブランドデザインを採用。搭載される電動パワートレインは、新開発のモーターと高密度円筒形バッテリーセルを組み合わせた第6世代eDriveシステムで、上位グレード「M60 xDrive」では603ps(北米値450kW、欧州値611ps)を発揮します。

生産はハンガリーのデブレツェン工場で行われ、全グレードにM Sportの装備とスタイリングが標準採用されるのも特徴です。
BMW新型iX4の特徴まとめ
新型iX4の主な見どころは次のとおりです。
- 電気自動車SUV「iX3」の派生クーペSUVとして新設定
- ノイエクラッセ第3弾として新世代ブランドデザインを採用
- 電気自動車専用の新開発プラットフォームを採用
- 第6世代eDriveシステムで最高603馬力を発揮
- 800Vアーキテクチャにより最大400kWのDC急速充電に対応
- 新制御システム「Heart of Joy(ハート・オブ・ジョイ)」を搭載
- インテリアに最新デザイン「パノラミックiDrive」を採用
- 時速137kmまでのハンズフリー運転が可能な「ハイウェイ・アシスト」を搭載
- M Sport装備とパノラミックガラスルーフを全車標準装備
エクステリアデザイン(Cd値0.23の空力性能)
新型iX4の外装は、ノイエクラッセの新世代デザインを採用することで質感を大きく高めています。

フロントには、縦長に主張するブランドアイコン「キドニーグリル」と、それに接続してワイドに広がるライトユニットを採用。リアにも、フロントとイメージを統一したテールランプを備え、存在感を高めています。BMWのレーシングカーにインスパイアされたイエロー・ライティングをオプション選択できる点もスポーティです。

注目すべきはその空力性能です。クーペSUVスタイルを採用することで、空気抵抗係数(Cd値)はベースとなる「iX3」の0.24からさらに低減され、0.23を達成。なだらかに傾斜するルーフラインが走行効率の向上に貢献しています。参考までに、前世代iX3のCd値は0.29だったため、2世代で大きく進化したことがわかります。
ボディサイズと室内空間
新型iX4のボディサイズは次のとおりです。
- 全長×全幅×全高:4780×1895×1595mm
- ホイールベース:2895mm

参考として、ベースモデルのiX3は全長×全幅×全高が4780×1895×1635mm(ホイールベース2895mm)、内燃機関モデルのX3は4755×1920×1660mm(ホイールベース2865mm)です。

新型iX4は、iX3から全高を40mm下げることでスポーティなクーペシルエットを実現。内燃機関モデルのX3と比べると全長とホイールベースが延長されており、余裕のある室内空間が確保されています。

一方、ラゲッジスペースはリヤウィンドウの傾斜が大きいクーペSUVスタイルのため、iX3からは減少します。ただし、電気自動車ならではのフロントフード下の収納「フランク」に57Lのスペースが確保されており、充電ケーブルなどの収納に便利です。
パノラミックiDriveを採用したインテリア
新型iX4の内装は、最新デザインの「パノラミックiDrive」を採用し、未来的な室内空間を実現しています。

パノラミックiDriveは、フロントガラス下部に一体化された室内幅いっぱいに広がるディスプレイを核とし、17.9インチのセンタースクリーン、そしてオプションの3Dヘッドアップディスプレイと連動します。最新の「BMWオペレーティングシステムX」を搭載し、クリーンで直感的なインターフェースを実現しています。

音声アシスタント「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」には、新たにAmazonの「Alexa+」技術が統合され、より自然な対話による操作が可能になりました。

操作系では、ステアリングホイールにタッチセンサー式ボタンを採用。クライメートコントロールはタッチスクリーンに統合される一方で、ワイパー、ミラー、音量、ギア選択、パーキングブレーキには物理スイッチを残すことで、実用的な操作性を確保しています。

そのほか、13スピーカーのHarman Kardonオーディオシステム、全車標準のパノラミックガラスサンルーフ、3ゾーンオートエアコンなど、充実の快適装備が設定されています。

パワートレイン・航続距離・充電性能
新型iX4には、新開発の第6世代eDriveシステムが搭載されます。グレード構成とスペックは以下のとおりです。
iX4 50 xDrive(ローンチモデル)
- パワートレイン:電気モーター×2(デュアルモーターAWD)
- 最高出力:463hp(345kW)/欧州値469ps
- 最大トルク:475lb-ft(644Nm)/欧州値65.8kgm
- バッテリー容量:約112.2kWh(有効容量)
- 航続距離:最大428マイル(約689km/EPA準拠の暫定値)
- 0-60mph加速:4.7秒
- 最高速度:130mph(約209km/h)
iX4 M60 xDrive(2027年後半追加予定)
- 最高出力:603hp(450kW)/欧州値611ps
- 最大トルク:645lb-ft(875Nm)/欧州値89.2kgm
- 0-60mph加速:3.7秒
- 最高速度:149mph(約240km/h)
- アダプティブMサスペンション、電子制御式リアMスポーツ・デファレンシャル、専用シャシーチューニング、21インチホイールを装備
充電性能は現行最新クラスです。新型iX4は800Vアーキテクチャを採用し、DC急速充電は最大400kWに対応。条件が整えば、わずか10分で最大184マイル(約296km)分の航続距離を回復でき、バッテリー残量10%から80%までの充電は約21分で完了します。
さらに、双方向充電(V2L/V2Gなど)にも対応し、車両から外部機器へ給電することも可能です。ドライブモードは、スポーツ/エフィシェント/サイレント/パーソナルの4モードから選択できます。
「Heart of Joy」とスーパーブレインによる最新制御
新型iX4では、車両制御の中核に新開発の高性能コントローラー「Heart of Joy(ハート・オブ・ジョイ)」を搭載。パワートレインとシャシー機能を統合制御し、BMWによれば従来システムの約10倍の処理速度を実現するとしています。
加えて、機能ごとに独立していた従来の制御ユニットを、「スーパーブレイン」と呼ばれる4つの高性能コンピューターに統合。それぞれが「ドライビングダイナミクス」「運転支援システム」「インフォテインメント」「ベーシック&コンフォート」を担当し、車両全体の機能性と応答性を高めています。
ハイウェイ・アシストなど安全装備
新型iX4の安全装備には、BMWの最新システムが採用されています。
標準装備となる「ドライビング・アシスト・プラス」には、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーン・チェンジ・ウォーニング、レーン・ディパーチャー・ウォーニング、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクション、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などが含まれます。
さらに注目は、2019年にBMWが日本で初めて認可を取得した「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」の発展版となる「ハイウェイ・アシスト」。高速道路上において、ドライバーが前方に注意し、状況に応じて直ちにハンドル操作できる状態を条件に、時速130km(北米値85mph=約137km/h)までステアリングから手を離しての走行を可能にします。
その機能の一つ「レーン・チェンジ・アシスト」では、車両が周囲の状況を確認し、安全に車線変更できると判断すると、システムがドライバーに車線変更を提案。ドライバーはドアミラーを見るという自然な動作だけで、車線変更を実行できます。
新型iX4の価格
北米市場では、ローンチモデルの「iX4 50 xDrive」が66,200ドル(約990万円/為替により変動、仕向地手数料別)からと発表されています。
日本での価格は未発表ですが、先行して販売されているiX3を上回ると予想されます。参考として、日本のiX3は「50 xDrive」が982万円、「50 xDrive M Sport」が1034万円。これらを踏まえると、新型iX4は1000万円台からのスタートが見込まれ、スポーティなクーペSUVとしてのプレミアム感がアピールされそうです。
日本発売日はいつ?
BMW新型iX4は、2026年10月8日にワールドプレミアされました。北米では2027年3月にローンチモデルの「50 xDrive」が発売され、上位の「M60 xDrive」は2027年後半に追加される予定です。日本には2027年の導入が予告されています。
BMWは、ノイエクラッセ世代の新技術を投入したiX4を加えることで、電気自動車モデルのラインナップ強化と販売拡大を図る狙いです。
新型BMW iX4については、今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!
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