車線変更時に「ドアミラーでは見えない死角(ブラインドスポット)」の車両を検知し、ドライバーに注意を促してくれる安全装備が ブラインドスポットモニター(BSM) です。高速道路の合流や車線変更での事故防止に大きく貢献する装備として、近年は軽自動車からミニバン、SUV、高級セダンまで幅広く搭載が進んでいます。
この記事では、2026年時点で購入できる国産メーカー各社のブラインドスポットモニター搭載車を、メーカー別の名称・仕組み・標準装備かオプションか・代表的な車種の価格とあわせて一覧でまとめました。これから新車・中古車を検討している方の装備選びの参考になれば幸いです。
※価格はすべて税込のメーカー希望小売価格(新車・参考値)です。グレード・駆動方式・年次改良によって変動するため、最新・正確な金額は各メーカー公式サイトや販売店でご確認ください。
ブラインドスポットモニターとは?仕組みをわかりやすく解説
ブラインドスポットモニターは、リヤバンパー内側などに装着された**ミリ波レーダーまたは準ミリ波レーダー(一部はカメラ併用)**によって、自車の斜め後方・側方の死角を走行する車両を検知する仕組みです。
検知範囲に車両が入ると、該当する側のドアミラー内のLEDインジケーターが点灯します。その状態でドライバーがウインカーを出すと、インジケーターが点滅して「危険ですよ」と強く警告する――これが基本的な動作です。一般的に時速約15〜30km/h以上で作動するよう設定されています。


多くのメーカーでは、以下の関連機能とセットで提供されることが一般的です。
- 後退時支援(RCTA/RCTB など):駐車場からバックで出る際に、左右から接近する車両を検知して警報・自動ブレーキで支援する機能。
- 安心降車アシスト(SEA など):停車後にドアを開けるとき、後方から接近する自転車・車両を検知して注意喚起する機能。
メーカーによって名称が違う点に注意
同じ機能でもメーカーによって呼び名が異なります。中古車検索や装備比較の際は、以下の対応表を覚えておくと便利です。
| メーカー | 機能名称(略称) |
|---|---|
| トヨタ/レクサス/スズキ/ダイハツ | ブラインドスポットモニター(BSM) |
| ホンダ | ブラインドスポットインフォメーション(BSI) |
| マツダ | ブラインド・スポット・モニタリング(BSM) |
| 日産 | 後側方車両検知警報(BSW) |
| スバル | スバルリヤビークルディテクション(SRVD) |
| 三菱 | 後側方車両検知警報システム(BSW)/車線変更アシスト(LCA) |
トヨタのブラインドスポットモニター(BSM)搭載車
トヨタは「ブラインドスポットモニター(BSM)」の名称を採用しています。車種によって標準装備・メーカーオプション・設定なしが分かれるのが特徴で、上位グレードでは標準、エントリーグレードではオプション扱いとなるケースが多く見られます。
| 車種 | 装備区分の目安 | 新車価格帯(税込・参考) |
|---|---|---|
| アクア | グレード別設定/オプション | 約240万円〜 |
| ヤリス | オプション設定 | 約150万円〜 |
| カローラ/カローラ ツーリング | グレード別設定 | 約200万円〜 |
| プリウス | Z・Gに標準 | 約275万円〜 |
| クラウン(クロスオーバー等) | 標準装備 | 約435万円〜 |
| ハリアー | グレード別標準/オプション | 約315万円〜 |
| RAV4 | グレード別設定 | 約290万円〜 |
| シエンタ | Z・Gに標準 | 約200万円〜 |
| ノア/ヴォクシー | S-Z・S-Gに標準 | 約270万円〜 |
| アルファード/ヴェルファイア | 標準装備 | 約540万円〜 |
| ランドクルーザー300/250 | 標準/グレード別 | 約520万円〜 |
| bZ4X | 標準装備 | 約550万円〜 |
近年のトヨタは安全装備パッケージ「Toyota Safety Sense」の進化にあわせて、ノア/ヴォクシーなどでBSMと連動した**安心降車アシスト(SEA)**を上位グレードに標準装備するなど、死角系の安全機能を拡充しています。
レクサスは全車標準採用
高級ブランドのレクサスは、全車にブラインドスポットモニター(BSM)を標準採用している点が大きな強みです。LS・ES・IS・RC・LC・UX・NX・RX・LX・LBX・RZ といった全ラインナップで、追加費用なしで死角検知を利用できます。
ホンダのブラインドスポットインフォメーション(BSI)搭載車
ホンダはHonda SENSINGの一機能として「ブラインドスポットインフォメーション(BSI)」を展開しています。タイプ別(グレード別)設定の車種が多いのが特徴です。
搭載車種には、WR-V、フィット、ヴェゼル、ZR-V、CR-V、フリード、ステップ ワゴン、シビック、オデッセイ、アコード、インサイトなどがあります。代表的な車種の新車価格帯は以下のとおりです。
| 車種 | 新車価格帯(税込・参考) |
|---|---|
| フィット | 約170万円〜 |
| フリード | 約260万円〜(上位グレードにBSI設定) |
| ヴェゼル | 約240万円〜 |
| ステップ ワゴン | 約300万円〜 |
| ZR-V | 約290万円〜 |
| CR-V e:HEV | 約450万円〜 |
軽自動車のN-BOX・N-WGN・N-ONE・N-VAN についても、グレード・年式によって死角検知系の装備が用意されるケースがあります。
マツダのブラインド・スポット・モニタリング(BSM)搭載車
マツダは安全技術群「i-ACTIVSENSE」の一部として「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」を搭載しています。マツダは比較的早い時期から幅広い車種にBSMを展開しているメーカーで、上位グレードを中心に標準装備される傾向があります。
| 車種 | 新車価格帯(税込・参考) |
|---|---|
| MAZDA2 | 約160万円〜 |
| MAZDA3 | 約230万円〜 |
| CX-3 | 約200万円〜 |
| CX-30 | 約240万円〜 |
| CX-5 | 約290万円〜 |
| CX-60 | 約330万円〜(上位は約450万円〜) |
| ROADSTER | 約290万円〜 |
マツダのBSMは車幅灯点灯時にインジケーターが自動減光する「減光解除機能」を備えるなど、夜間の見やすさにも配慮されています。
日産の後側方車両検知警報(BSW)搭載車
日産は「後側方車両検知警報(BSW)」という名称を採用しています。作動は車速約30km/h以上で、ドアミラーからリヤバンパー後方約3m、側面から横方向約3mの範囲を検知します。
搭載車種には、エクストレイル、アリア、キックス、ノート/ノート オーラ、セレナ、スカイライン、エルグランド、リーフ、GT-R などがあります。軽自動車のデイズ・ルークス・サクラ(EV)でも、グレードにより死角検知系の装備が設定されています。
| 車種 | 新車価格帯(税込・参考) |
|---|---|
| ノート | 約230万円〜 |
| セレナ | 約280万円〜 |
| キックス | 約290万円〜 |
| エクストレイル | 約350万円〜 |
| アリア | 約540万円〜 |
スバルのスバルリヤビークルディテクション(SRVD)搭載車
スバルは運転支援システム「アイサイト」とあわせて、後側方の死角を検知する「スバルリヤビークルディテクション(SRVD)」を提供しています。車体後部に内蔵されたレーダーセンサーで斜め後方の車両を検知し、ドアミラーのLEDインジケーターや警報音で注意を促します。
搭載車種には、アウトバック、フォレスター、クロストレック、インプレッサ、レヴォーグ、レヴォーグ レイバック、WRX S4、BRZ、ソルテラ などがあります。
| 車種 | 新車価格帯(税込・参考) |
|---|---|
| クロストレック | 約301万円〜405万円 |
| インプレッサ | 約270万円〜 |
| レヴォーグ | 約310万円〜 |
| フォレスター | 約310万円〜 |
| アウトバック | 約420万円〜 |
※超広角単眼カメラ採用モデルでは、一部グレードで後側方レーダーが非対応となる場合があります。
スズキのブラインドスポットモニター(BSM)搭載車
スズキはトヨタ・ダイハツと同じく「ブラインドスポットモニター(BSM)」を採用しています。コンパクトカーや軽自動車にまで死角検知を広げているのが特徴で、コストパフォーマンスの高さが評価されています。
2025年1月の一部仕様変更では、ソリオ/ソリオ バンディットにブレーキサポートやBSMなどを組み合わせて安全機能を拡充するなど、継続的な装備アップデートが行われています。
搭載車種には、ソリオ/ソリオ バンディット、スペーシア、クロスビー、スイフト、エスクード、フロンクス、ジムニー(グレードによる)などがあります。
| 車種 | 新車価格帯(税込・参考) |
|---|---|
| スイフト | 約190万円〜 |
| ソリオ/ソリオ バンディット | 約180万円〜(BSMは上位グレード設定) |
| クロスビー | 約210万円〜 |
| スペーシア | 約160万円〜 |
| フロンクス | 約250万円〜 |
ダイハツのブラインドスポットモニター(BSM)搭載車
ダイハツは軽自動車・小型車を中心に「ブラインドスポットモニター(BSM)」を展開しています。タント、タント カスタム、ムーヴ、ムーヴ キャンバス、ロッキー、トール、タフト、キャスト、ミラ トコットなど、身近な軽・コンパクトで死角検知が選べるのが魅力です。
価格帯はおおむね新車140万円〜200万円前後で、BSMはグレード別設定またはメーカーオプションとなるケースが中心です。ダイハツは駐車支援の「スマートパノラマパーキングアシスト」とあわせて、周辺監視系の装備を充実させています。
三菱の後側方車両検知警報(BSW)/車線変更アシスト(LCA)搭載車
三菱は「後側方車両検知警報システム(BSW)」に加え、ウインカー操作時に車線変更の可否を支援する「車線変更アシスト(LCA)」を一部車種で採用しています。
搭載車種には、アウトランダー、エクリプス クロス、RVR、トライトン、デリカD:5、デリカD:2、デリカミニ、eKワゴン/eKクロス、eKクロスEV などがあります。価格帯は軽自動車の約150万円台から、アウトランダーPHEVの約550万円前後まで幅広くカバーしています。
中古車でブラインドスポットモニター搭載車を探すときの注意点
中古車で死角検知付きの車を探す場合、以下の点を押さえておくと失敗が減ります。
まず、同じ車種・同じ年式でもグレードによって装備の有無が分かれる点です。BSM・BSI・BSWは上位グレードやオプション扱いのことが多いため、「車種名で検索したから付いている」とは限りません。カーセンサーやグーネットなどで「ブラインドスポットモニター」「BSM」などのフリーワードで絞り込み、装備欄を必ず確認しましょう。
次に、メーカーによる名称の違いです。前述の対応表(トヨタ=BSM、ホンダ=BSI、日産=BSW、スバル=SRVDなど)を踏まえて検索すると、見落としを防げます。
なお、トヨタ車の一部では、後付けで先進安全装備を追加できる「KINTO FACTORY」のようなサービスが用意されている場合もあります。既販車へのBSM追加対応は車種・年式が限られるため、利用を検討する場合は対象かどうかを事前に確認してください。
まとめ|2026年はほぼ全メーカーで死角検知が選べる時代に
2026年現在、ブラインドスポットモニター(および相当機能)は、レクサスのように全車標準のブランドから、トヨタ・ホンダ・マツダ・日産・スバル・スズキ・ダイハツ・三菱まで、ほぼすべての国産メーカーで選択可能な安全装備になりました。軽自動車やコンパクトカーにも搭載が広がり、「死角検知は一部の高級車だけのもの」という時代は終わりつつあります。
車線変更時のヒヤリは、どんなに運転に慣れた人でも起こり得ます。新車・中古車を選ぶ際は、価格やデザインだけでなく、ブラインドスポットモニターの有無とグレード設定をぜひチェックしてみてください。


