レクサスは2026年9月30日、上級SUV「RX」の一部改良モデルを全国のレクサス店を通じて発売しました。今回の改良では、ドイツのニュルブルクリンクで鍛え上げた走りの進化に加え、標準装備の拡充による快適性・利便性の向上が図られています。価格は704万円~929万円。この記事では、レクサス新型RXの変更点、価格、スペック、装備を分かりやすくまとめてご紹介します。
レクサス新型RXの一部改良【変更点まとめ】
今回の一部改良における主な変更点は以下のとおりです。
ニュルブルクリンクでの走り込みにより、AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)の減衰特性、EPS(電動パワーステアリング)、DRS(ダイナミック・リア・ステアリング)の制御を最適化。また全車のフロントドアガラスにIRカット機能を追加、ハイブリッド車・PHEV車のブレーキホールド機能にスタンバイメモリ機能を採用、RX350h・RX350にもデジタルインナーミラーやドライブレコーダーを標準装備。さらにボディカラー「ソニッククォーツ」を廃止し、version Lに「ホワイトノーヴァガラスフレーク」を新設定、F SPORT系のブレーキキャリパーをオレンジからレッド塗装へ変更しています。
主な変更点を整理すると次のようになります。
- ニュルブルクリンクでシャシーを改良し、AVS・EPS・DRSの制御を最適化(RX500h/RX450h+/RX350h AWDが対象)
- 全車のフロントドアガラスにIRカット機能を追加
- ブレーキホールド機能にスタンバイメモリ機能を採用(RX500h/RX450h+/RX350h)
- RX350h・RX350にもデジタルインナーミラー、ドライブレコーダーを標準装備
- version Lにボディカラー「ホワイトノーヴァガラスフレーク」を新設定
- F SPORT Performance・F SPORTのブレーキキャリパーをレッド塗装へ変更
ニュルブルクリンクで鍛えた「対話できる走り」
今回の一部改良の最大のポイントは、走りの質感の進化です。RXはこれまで、レクサスの開発拠点「Toyota Technical Center Shimoyama(TTC-S)」で操縦安定性と乗り心地の基本性能を造り込んできましたが、今回はTTC-Sの原点であり、より厳しい路面環境を持つドイツのニュルブルクリンクでシャシーのさらなる改良に取り組みました。

レクサスらしい快適性と上質さを極めるため、徹底的な走り込みとチューニングを繰り返し、「ドライバーがクルマと対話できる走り」を追求。具体的にはAVSの減衰特性、EPS、DRSの制御を最適化することで、ドライバーの操作に対してリニアかつ自然な車両挙動を実現するとともに、荒れた路面でもしなやかなボディコントロールによる安心感のある上質な乗り心地を両立させています。この改良は、レクサスならではの走りの味である「Lexus Driving Signature」をさらに高い次元へ引き上げるものです。
快適性・利便性を高める装備の拡充
インテリアでは、全車のフロントドアガラスにIRカット(赤外線カット)機能を追加し、日差しによる車内温度の上昇を抑えて快適性を向上させました。

ブレーキホールド機能には、イグニッションON時の設定状態を保持する「スタンバイメモリ機能」を採用(RX500h/RX450h+/RX350h)。これにより、乗車のたびに設定し直す手間がなくなり、日常での使い勝手が高まっています。
さらに、これまでRX500hおよびRX450h+に装備されていたデジタルインナーミラーや、前後方を記録するドライブレコーダーなどを、RX350hとRX350にも標準装備。全グレードで利便性が底上げされました。デジタルインナーミラーは、リアカメラの映像をミラー内に表示することで、荷物を満載した場合や夜間でも高い後方視認性を確保します。
エクステリアの変更点
ボディカラーでは、version Lに新色「ホワイトノーヴァガラスフレーク」を追加。ガラスフレークによる深みのある白が上質さを演出します。一方で「ソニッククォーツ」は廃止されました。
また、F SPORT PerformanceおよびF SPORTでは、メーカーオプションのブレーキキャリパーをこれまでのオレンジからレッド塗装へ変更し、よりスポーティな印象を高めています。
デザインの基調は現行モデルを踏襲し、スピンドルグリルを進化させた「スピンドルボディ」を採用。ブレードスキャン式AHS付きの薄型三眼ヘッドランプや、電気制御の「e-ラッチシステム」、降車時の事故を防ぐ「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」などの先進装備も引き続き備わります。
レクサス新型RXの価格
今回の一部改良で、価格はグレードにより26万円~40万円アップしています。
| グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| RX350 “version L” | 2WD(FF) | 7,040,000円 |
| RX350 “version L” | AWD | 7,450,000円 |
| RX350 “F SPORT” | AWD | 7,510,000円 |
| RX350h “version L” | 2WD(FF) | 8,000,000円 |
| RX350h “version L” | AWD | 8,510,000円 |
| RX450h+ “version L” | AWD | 9,130,000円 |
| RX500h “F SPORT Performance” | AWD | 9,290,000円 |
※リサイクル料金は含まれません。
レクサス新型RXのスペック・パワートレイン
RXには、多彩なパワートレインが用意されています。
RX350は2.4L直列4気筒ターボ(T24A-FTS)を搭載し、279psを発揮。組み合わされるのは「Direct Shift-8速AT」で、駆動方式はFFと4WDが選べます。
RX350hは2.5L直列4気筒ハイブリッド(A25A-FXS)で、システムを含めた効率と滑らかさを両立。FFと4WD「E-Four」が用意されます。
RX450h+はプラグインハイブリッド(PHEV)で、システム最高出力309ps、EV走行可能距離はクラストップレベルの86kmを実現。18.1kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載します。
最上位のRX500h “F SPORT Performance”は、2.4Lターボにハイブリッドを組み合わせ、システム最高出力371psを発揮。新開発の4WDシステム「DIRECT4」を採用し、前後の駆動力配分を100:0~20:80の間で緻密にコントロールすることで、意のままの走りを実現します。
レクサス新型RXの安全装備
全車に先進の予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を標準搭載。運転状況に応じてリスクを先読みする「プロアクティブドライビングアシスト」、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、レーンディパーチャーアラート、ドライバー異常時対応システムなどを備えます。
さらに高度運転支援技術「Lexus Teammate」として、渋滞時の疲労を軽減する「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」、車外から駐車・出庫操作ができる「アドバンストパーク(リモート機能付)」も採用。各機能はOTAアップデートにより常に最新の状態へ更新できます。
レクサスRXとは?改めておさらい
RXは1998年に北米でラグジュアリークロスオーバーSUVのパイオニアとして誕生。2005年には「RX400h」を発売し、ラグジュアリー市場に初めてのHEV(ハイブリッド)モデルを導入した、電動化の先駆者的存在です。
1998年の販売開始から2026年8月末までに、約95の国と地域で累計約430万台を販売。レクサスのコアモデルとして世界中で愛され続けてきました。現行モデルは2022年11月にフルモデルチェンジを受けた新世代で、今回の一部改良によって走り・快適性・利便性のすべてがさらに磨き上げられています。
まとめ
2026年9月30日に発売されたレクサス新型RXの一部改良は、ニュルブルクリンクで鍛えた「対話できる走り」への進化と、IRカット機能・スタンバイメモリ機能・デジタルインナーミラー標準化などの快適装備の拡充が大きな見どころです。価格は704万円からと従来より引き上げられましたが、その分だけ走りと装備の完成度が高まっています。プレミアムSUVを検討している方にとって、ますます魅力的な一台に仕上がっています。

