ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2026年10月22日、レンジローバーの最上級モデル「SV ULTRA(エスブイ ウルトラ)」を、デザインとアートの祭典「DESIGNART TOKYO 2026」で日本初公開すると発表しました。展示は2026年10月30日から11月3日まで、銀座・有楽町エリアの旧東京高速道路(KK線)に設けられるメイン会場で行われます。
SV ULTRAは、2026年5月に発表されたレンジローバーの2027年モデルから加わったグレードです。専用色「チタンシルバー」、レザーを使わないUltrafabrics(ウルトラファブリックス)の内装、そして自動車として世界で初めて採用された静電型スピーカーなど、「レンジローバー史上もっとも上質で先進的」とうたわれる内容になっています。日本ではすでに受注が始まっており、公式サイトのメーカー希望小売価格は3,607万円からです。
実車を見られる機会はかぎられるため、気になる方は会期を確認しておきましょう。
この記事では、レンジローバー SV ULTRAの特徴、変更点、価格、内外装、パワートレイン、展示の日程、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


そもそも新型レンジローバー SV ULTRAとは?
レンジローバーは1970年に誕生したラグジュアリーSUVの元祖で、現行型は2021年に発表された5代目です。ベーシックな「SE」から「HSE」「オートバイオグラフィー」と上がり、その上にスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SV)が仕立てる「SV」シリーズが位置します。
SVシリーズには、上品な装いの「SV」、黒で統一した「SV BLACK」があり、2027年モデルでその頂点に加わったのが「SV ULTRA」です。メーカーは「これまでで最もラグジュアリーで技術的に進んだレンジローバー」と説明しています。
ポイントは、エンジンの出力やオフロード性能を競うのではなく、素材・色・音という「感覚」の質を突き詰めたモデルであることです。専用塗装と白を基調にした室内、そして全身で音楽を感じる音響装備の組み合わせが、ほかのグレードとの大きな違いになっています。
今回の発表は、すでに日本で注文できるSV ULTRAを初めて一般公開するというものです。
新型レンジローバー SV ULTRAの主な特徴まとめ
SV ULTRAの主な特徴は以下の通りです。
- 専用色チタンシルバー:本物のアルミフレークを使った、液体金属のような輝きの塗装
- レザーフリーの白い内装:オーキッドホワイトとシンダーグレイのUltrafabrics、ラタン(ヤシ)の木目パネル
- 世界初の静電型スピーカー:21枚の薄膜パネルで各席に「専用の音響空間」をつくる
- 全身で感じる音響:ボディ&ソウルシートとセンサリーフロアで音を振動として体に伝える
- 日本初公開:DESIGNART TOKYO 2026のメイン会場で2026年10月30日〜11月3日に展示
① 専用ボディカラー「チタンシルバー」
SV ULTRAだけに用意される「チタンシルバー」は、細かなアルミニウムのフレークと最新の顔料技術を組み合わせた塗装です。光の当たり方で虹色に見える鏡のような反射が特徴で、メーカーは「液体になった金属」と表現しています。特殊な配合のため、ほかのグレードでは選べません。なお、ボディカラーはチタンシルバー以外も用意されています。
② Ultrafabricsとラタンウッドによる明るい室内
シートには、オーキッドホワイトとシンダーグレイの2色を組み合わせたUltrafabricsを採用しています。レザーではなくあえてこの素材を選んだのは、柔らかさを生かして、レーザーで刻むモザイク模様や細かなパーフォレーション(穴あけ)を表現するためです。木目パネルには、ラタン(ヤシ)を使った新しいベニアを使い、白みがかった仕上げで室内を明るく見せています。
③ 自動車初の「SV静電型サウンド」
最大の目玉が「SV Electrostatic Sound(静電型サウンド)」です。厚さ約1mmの振動膜を2枚の穴あき金属板で挟み、そこに音声信号を流して音を出す仕組みで、一般的なスピーカーより最大1,000倍速く反応するとされています。ヘッドレストやシートバック、天井などに21枚のパネルを配置し、5つの低音用スピーカーと組み合わせて、ひずみの少ないクリアな音を各席に届けます。
④ ボディ&ソウルシートとセンサリーフロア
ボディ&ソウルシート(BASS)は、AIで音楽をリアルタイムに分析し、シートに内蔵した振動装置で音を体に伝える装備です。SV ULTRAでは1列目と2列目で使えます。さらにSV BLACKで初採用されたセンサリーフロアも用意され、運転席を除く各席の足元マットの下に4つの振動装置を配置しています。リラックスや集中を助ける6つのプログラムも用意されています。
⑤ DESIGNART TOKYO 2026で日本初公開
日本で一般公開されるのは今回が初めてです。ジャガー・ランドローバー・ジャパンはDESIGNART TOKYO 2026にスポンサーとして参加し、東京の建築事務所クライン ダイサム アーキテクツ(Klein Dytham architecture)と共同で制作した没入型のインスタレーション「響き」の中心にSV ULTRAを展示します。
新型レンジローバー SV ULTRAのグレードと価格一覧
レンジローバー(2027年モデル)の日本でのメーカー希望小売価格は以下の通りです(スタンダードホイールベースの最低価格。公式サイト掲載の値)。
| グレード | パワートレイン | 駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| SE | PHEV/ディーゼル | AWD | 1,997万円〜 |
| Westminster Edition | ガソリン/ディーゼル | AWD | 2,086万円〜 |
| HSE | PHEV/ディーゼル | AWD | 2,151万円〜 |
| Autobiography | PHEV/ガソリン/ディーゼル | AWD | 2,403万円〜 |
| SV | PHEV/ガソリン | AWD | 3,060万円〜 |
| SV BLACK | ガソリン | AWD | 3,344万円〜 |
| SV ULTRA 【2027年モデルで新設定】 | ガソリン(V8) | AWD | 3,607万円〜 |
SV ULTRAはSVより547万円、SV BLACKより263万円高く、レンジローバーのラインナップで最も高価なグレードです。ロングホイールベース仕様やオプションで金額は変わるため、正確な金額は正規リテイラーで見積もりを取るのが確実です。
液体金属のような輝き!新型レンジローバー SV ULTRAの外装(エクステリア)
サイドビューと専用アクセント

水平基調のシンプルなボディに、「サテンプラチナアトラス」と「シルバークローム」のアクセントを組み合わせています。グリルやボディ側面のラインをさりげなく引き立て、色と質感で上級グレードであることを表現しています。日本仕様では「SVウルトラエクステリアアクセント」として標準装備されています。
23インチアロイホイール

足元には、サテンプラチナのインサートを入れた23インチアロイホイールを装着し、センターキャップも新しいRANGE ROVERのデザインになっています。
SV ULTRA専用トレッドプレート

ドアを開けると、イルミネーション付きのメタル製トレッドプレートに「SV ULTRA」の文字が入ります。乗り込むたびに特別なグレードであることを感じられる演出です。
白で統一した上質空間!新型レンジローバー SV ULTRAの内装(インテリア)
コックピットとフロントシート

室内は白を基調にまとめられています。SVシリーズ伝統の白いセラミック仕上げの操作部、ボディ同系色のオーキッドパールのスピーカーカバー、オーキッドホワイトのシートベルトまで色をそろえ、統一感のある空間にしています。ラタンウッドのパネルはタッチスクリーンの下から後席まで続きます。日本仕様では、フロントセンターコンソールの急速クーラーボックスも標準です。
レーザー加工のUltrafabricsシート

シートの上部から背もたれまで、新しいレーザー加工のモザイク模様が一続きで施されています。レザーを使わない内装は、素材にこだわる人にとっても魅力になりそうです。
後席と静電型スピーカー


後席には電動で展開するクラブテーブルを装備。静電型スピーカーは、ウイング付きヘッドレストやシートバックに組み込まれています。

ラタンのベニアはオープンポア(木目の凹凸を残した仕上げ)で、触れたときの質感も楽しめます。
新型レンジローバー SV ULTRAのパワートレインとスペック
日本で販売されるSV ULTRAのパワートレインは、ガソリンのみです。公式サイトでは、SV用の専用V8ツインターボ・マイルドハイブリッドエンジン(615PS)と案内されています。
| エンジン | V8ツインターボ(マイルドハイブリッド)「P615」 |
|---|---|
| 最高出力 | 615PS |
| 変速機 | 8速AT |
| 駆動方式 | 全輪駆動(AWD) |
| サスペンション | 電子制御エアサスペンション(ダイナミックレスポンスプロ付) |
| そのほか | オールホイールステアリング、テレインレスポンス2、ツインスピードトランスファー |
海外向けの発表では、電気自動車版のSV ULTRAが2026年中に追加される予定とされています。日本への導入時期は発表されていません。燃費(WLTCモード)とSV ULTRA単体のトルクなどの詳しい数値は、今回確認できる公式資料には記載がないため、正規リテイラーで確認してください。
新型レンジローバー SV ULTRAはSV・SV BLACKと何が違う?
SVシリーズの3グレードは、日本の公式サイトで「オートバイオグラフィーに追加される装備」として次のように整理されています。
| グレード | 主な追加装備 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| SV | SVセミアニリンレザーシート、ホットストーンマッサージ付き24ウェイ電動シート、ボディ&ソウルシート | 3,060万円〜 |
| SV BLACK | 13.1インチリアシートエンターテインメント、エボニー内装、ボディ&ソウルリアシート、センサリーフロア、SVグロスブラックエクステリアパック | 3,344万円〜 |
| SV ULTRA | オーキッドホワイトのUltrafabricsシート、SVウルトラエクステリアアクセント、専用トレッドプレート | 3,607万円〜 |
おすすめ① 【唯一無二を求めるなら】SV ULTRA
価格:3,607万円〜
専用色のチタンシルバーと白い内装の組み合わせは、SV ULTRAでしか手に入りません。レザーを使わない内装を選びたい人や、音響装備を重視する人に向いています。
おすすめ② 【PHEVも選びたいなら】SV
価格:3,060万円〜
SVはガソリンV8のほかにプラグインハイブリッド(PHEV)も選べる唯一のSVグレードです。SV ULTRAとの価格差547万円で、レザー内装とボディ&ソウルシートを備えます。
おすすめ③ 【精悍な黒が好みなら】SV BLACK
価格:3,344万円〜
黒で統一した外観とエボニーの内装が特徴で、センサリーフロアやリアシートエンターテインメントを備えます。白のSV ULTRAとは正反対の世界観なので、デザインの好みで選ぶのが自然です。
新型レンジローバー SV ULTRAの展示日程はいつ?DESIGNART TOKYO 2026の概要
DESIGNART TOKYO 2026は、2026年10月30日(金)から11月8日(日)まで、銀座・東京・六本木・外苑前・表参道・原宿・代官山・池尻のエリアで開かれるデザインとアートのフェスティバルです。2017年に始まり、今回が10回目となります。
SV ULTRAが展示されるのは、銀座・有楽町エリアの旧東京高速道路(KK線)に設けられるメイン会場「AUTOBAHN」です。メイン会場の開催はフェスティバル全体の会期のうち2026年10月30日から11月3日(火・祝)までの5日間です。初日と最終日は開場時間が短くなるため、開場時間・チケット料金・購入方法はDESIGNART TOKYOの公式サイトで確認してから出かけましょう。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、オプションの設定です。静電型サウンドは海外の発表で「SVモデル専用のオプション」とされ、市場によって設定が異なると注記されています。日本で選べる内容と価格は、注文前に正規リテイラーで必ず確認しましょう。
2つ目は、パワートレインの選び方です。日本のSV ULTRAは現在ガソリンV8のみで、電気自動車版は海外で2026年中の追加が予告されている段階です。電動モデルを待つか、V8を選ぶかで購入時期が変わります。
3つ目は、価格と納期です。公式サイトの表示価格は概算値とされているため、見積もりと納期の見込みをあわせて確認するのがおすすめです。
新型レンジローバー SV ULTRAに関するよくある質問(FAQ)
Q. SV ULTRAはどこで見られますか?
A. DESIGNART TOKYO 2026のメイン会場(旧東京高速道路・KK線の「AUTOBAHN」)で、2026年10月30日から11月3日まで展示されます。
Q. 日本での価格はいくらですか?
A. 公式サイトのメーカー希望小売価格は3,607万円(税込)からです。
Q. エンジンは何ですか?
A. 日本では615PSのV8ツインターボ・マイルドハイブリッドエンジン(P615)のガソリン車です。
Q. 静電型スピーカーとは何ですか?
A. 薄い振動膜を金属板で挟み、電気信号で動かして音を出すスピーカーです。メーカーは自動車への採用を世界初としています。
まとめ:新型レンジローバー SV ULTRAは「素材と音」で選ぶ最高峰
レンジローバー SV ULTRAは、専用色のチタンシルバー、レザーを使わない白い内装、自動車初の静電型スピーカーを組み合わせた、レンジローバーの新しい頂点です。日本ではすでに3,607万円から注文でき、2026年10月30日から11月3日までDESIGNART TOKYO 2026のメイン会場で初めて一般公開されます。
走りの数値よりも、素材の質感や音の体験に価値を感じる人のためのモデルです。購入を考えている方は、展示で実車を確かめたうえで、オプションと価格を正規リテイラーで確認するとよいでしょう。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

