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2026年6月の新車販売台数ランキングが発表されました。軽自動車部門では、ホンダ・N-BOXシリーズが圧倒的な首位を守り続け、普通乗用車部門ではトヨタ・ヤリスが上半期(1〜6月)累計12,607台で月間トップに輝くなど、2026年上半期の市場トレンドを総括する重要な数字が揃いました。
5月はゴールデンウィークの影響で各ディーラーが長期休暇に入ったことで登録台数が落ち込みましたが、6月はその反動もあって販売台数が大きく回復。軽自動車の上位15車種中14車種が前月比100%超えを記録するという異例の好調ぶりを示しています。この記事では、軽自動車・普通乗用車それぞれのランキングデータを詳しく解説し、注目モデルの動向や上半期累計の傾向についても丁寧に掘り下げていきます。
まずは軽自動車の6月月間ランキングを確認しましょう。全国軽自動車協会連合会が発表した最新データをもとにした結果は以下の通りです。
| 順位 | メーカー | 車名 | 当月台数 | 前月台数 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ホンダ | N-BOX | 19,527台 | 13,850台 | 141.0% | 120.9% |
| 2位 | スズキ | スペーシア | 13,966台 | 11,189台 | 124.8% | 118.9% |
| 3位 | ダイハツ | タント | 10,487台 | 7,539台 | 139.1% | 93.4% |
| 4位 | ダイハツ | ムーヴ | 9,649台 | 8,647台 | 111.6% | 75.6% |
| 5位 | 日産 | ルークス | 8,635台 | 7,367台 | 117.2% | 142.4% |
| 6位 | スズキ | ハスラー | 8,026台 | 7,178台 | 111.8% | 96.7% |
| 7位 | 三菱 | デリカミニ/eK | 5,697台 | 3,747台 | 152.0% | 94.0% |
| 8位 | スズキ | ワゴンR | 5,107台 | 4,487台 | 113.8% | 70.0% |
| 9位 | ダイハツ | ミラ | 4,995台 | 4,471台 | 111.7% | 107.1% |
| 10位 | スズキ | アルト | 4,203台 | 3,592台 | 117.0% | 83.9% |
| 11位 | 日産 | デイズ | 3,409台 | 2,351台 | 145.0% | 97.4% |
| 12位 | ダイハツ | タフト | 2,919台 | 2,734台 | 106.8% | 79.1% |
| 13位 | スズキ | ジムニー | 2,808台 | 2,391台 | 117.4% | 70.9% |
| 14位 | スズキ | エブリイワゴン | 2,468台 | 2,844台 | 86.8% | 159.1% |
| 15位 | ホンダ | N-ONE | 2,069台 | 1,419台 | 145.8% | 218.5% |
続いて、軽自動車を除く普通乗用車(登録車)の6月月間ランキングです。日本自動車販売協会連合会が発表したブランド通称名別データは以下の通りです。
| 順位 | ブランド | 車名 | 当月台数 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ | ヤリス | 12,607台 | 105.6% |
| 2位 | トヨタ | ライズ | 12,208台 | 108.8% |
| 3位 | トヨタ | シエンタ | 11,730台 | 139.9% |
| 4位 | トヨタ | カローラ | 11,399台 | 103.4% |
| 5位 | トヨタ | ルーミー | 10,291台 | 108.7% |
| 6位 | トヨタ | ランドクルーザー | 8,778台 | 218.1% |
| 7位 | ホンダ | フリード | 8,519台 | 123.5% |
| 8位 | トヨタ | アルファード | 7,294台 | 103.7% |
| 9位 | ホンダ | ヴェゼル | 7,279台 | 151.4% |
| 10位 | トヨタ | ヴォクシー | 6,990台 | 280.0% |
| 11位 | トヨタ | ノア | 6,944台 | 94.3% |
| 12位 | トヨタ | RAV4 | 6,908台 | 102.1% |
| 13位 | ホンダ | ステップワゴン | 6,595台 | 121.1% |
| 14位 | トヨタ | アクア | 6,080台 | 102.5% |
| 15位 | 日産 | ノート | 5,956台 | 85.7% |
なぜ6月は販売台数が急回復したのか
2026年6月の販売台数が前月から大幅に増加した最大の理由は、5月のゴールデンウィーク期間における登録業務の停滞にあります。ゴールデンウィーク中は全国の陸運局が休業するため、車両の新規登録手続きが集中的に遅れ、5月の登録台数は実態より少なく記録される傾向があります。6月はこの遅れ分が一気に解消されたことで、軽自動車の上位15車種のうち14車種が前月比100%超えという異例の反発を見せました。唯一前月比100%を下回ったスズキ・エブリイワゴン(前月比86.8%)も、前年同月比では159.1%という高い数字を維持しており、決して需要が落ちているわけではありません。市場全体として需要は底堅く、上半期の締めくくりにあたる6月にかけて購買意欲が高まったことが読み取れます。
トヨタの圧倒的な存在感とヴォクシー急伸
普通乗用車部門においてもっとも目を引くのは、トヨタの圧倒的な強さです。6月の月間ランキング上位5位をすべてトヨタ車が独占し、ベスト15中10車種がトヨタブランドというラインナップとなっています。特に注目すべきはトヨタ・ヴォクシーで、前年同月比280.0%という驚異的な数字を記録しています。また、ランドクルーザーも前年同月比218.1%と倍以上の伸びを示しており、供給制約の緩和と根強い需要の継続が組み合わさった結果とみられます。ホンダ・ヴェゼルも前年同月比151.4%と好調で、SUV人気は引き続き継続していることがわかります。
【軽自動車1位】ホンダ N-BOX:2万台に迫る圧倒的王者

6月の軽自動車販売で堂々の首位を獲得したのはホンダ・N-BOXシリーズで、19,527台という圧倒的な数字を記録しました。2位のスズキ・スペーシアシリーズとの差は約6,000台にものぼり、軽自動車市場における絶対的な地位を改めて証明した形です。前月比141.0%、前年同月比120.9%と両方の指標で大きく伸長しており、5月の落ち込みからの回復力という観点でも最強の数字を示しています。N-BOXは室内の広さ、使い勝手の良さ、ホンダセンシングによる安全装備の充実度などが幅広いユーザー層に評価されており、ファミリー層から高齢者まで幅広い支持を集めています。
【軽自動車2位】スズキ スペーシア:安定感で2位をキープ

スズキ・スペーシアシリーズは13,966台で2位をキープしました。前月比124.8%、前年同月比118.9%と、こちらも大幅な回復を見せています。スペーシアはN-BOXと並ぶ軽スーパーハイトワゴンの代表格であり、スペーシアギアなどの派生モデルも含めた幅広いラインナップが支持される理由の一つです。1月〜6月の上半期累計でも83,229台を記録し、2位の安定感は揺るぎないものとなっています。
【軽自動車5位】日産 ルークス:前年比142.4%の急成長

今月のランキングで特筆すべき成長株が日産・ルークスです。6月の8,635台という台数だけでなく、前年同月比142.4%という伸び率は上位5車種の中で最も高く、上半期累計でも前年比144.1%という驚異的な伸びを示しています。日産・三菱連合(NMKV)のOEMモデルであるルークスは、スライドドアを備えた実用性の高さと日産ディーラーのサービス網が評価されており、ファミリー層を中心に着実に支持を拡大しています。
【軽自動車7位】三菱 デリカミニ/eK:前月比152.0%で最大の回復率

6月のランキングで前月比の伸び率がもっとも高かったのが、三菱・デリカミニ/eKシリーズの152.0%です。5月の3,747台から6月には5,697台へと一気に増加しました。デリカミニはアウトドアテイストのデザインと実用的な軽スーパーハイトワゴンの使い勝手を融合させたモデルとして人気を集めており、上半期累計でも前年比112.0%と堅調な伸びを維持しています。
【軽自動車15位】ホンダ N-ONE:前年同月比218.5%の驚異的伸び

今月のランキングで最も驚かされた数字のひとつが、ホンダ・N-ONEの前年同月比218.5%です。2,069台と台数こそ大きくはありませんが、前年の同月と比べると2倍以上の販売台数を記録しており、モデルの存在感が高まっていることを示しています。上半期累計でも前年比133.0%と堅調で、軽ハッチバックとしての個性的なデザインや走りの楽しさを求めるユーザーに着実に刺さっています。
【普通車6位】トヨタ ランドクルーザー:前年同月比218.1%の大躍進

普通乗用車部門で最も大きなサプライズを見せたのがトヨタ・ランドクルーザーで、前年同月比218.1%という数字は上位モデルの中で際立っています。かつては受注停止・長納期が常態化していたランドクルーザーですが、供給体制の回復とともに登録台数が急増しており、根強いファン層の需要が一気に顕在化している状況です。8,778台という月間台数は6位という順位にとどまりながらも、トヨタの高価格帯SUVの中では群を抜いた存在感を放っています。
【普通車10位】トヨタ ヴォクシー:前年同月比280.0%の最高伸び率

普通乗用車ランキングで前年同月比が最も高かったのはトヨタ・ヴォクシーの280.0%です。ノアと並ぶトヨタのミドルクラスミニバンとして、根強い人気を誇るヴォクシーが急回復している背景には、供給正常化と共に進む世帯向けミニバン需要の継続的な高まりがあります。
月次データだけでなく、2026年の上半期(1〜6月)累計ランキングも確認しておきましょう。
| 順位 | メーカー | 車名 | 上半期累計 | 前年累計比 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ホンダ | N-BOX | 102,419台 | 99.0% |
| 2位 | スズキ | スペーシア | 83,229台 | 98.7% |
| 3位 | ダイハツ | ムーヴ | 63,272台 | 124.4% |
| 4位 | ダイハツ | タント | 62,419台 | 95.5% |
| 5位 | 日産 | ルークス | 53,173台 | 144.1% |
| 6位 | スズキ | ハスラー | 47,004台 | 99.6% |
| 7位 | 三菱 | デリカミニ/eK | 32,415台 | 112.0% |
| 8位 | スズキ | ワゴンR | 32,160台 | 83.6% |
| 9位 | ダイハツ | ミラ | 29,385台 | 100.2% |
| 10位 | スズキ | アルト | 25,742台 | 84.7% |
| 11位 | 日産 | デイズ | 21,583台 | 95.3% |
| 12位 | ダイハツ | タフト | 21,246台 | 76.3% |
| 13位 | スズキ | ジムニー | 15,974台 | 59.2% |
| 14位 | スズキ | エブリイワゴン | 11,915台 | 118.7% |
| 15位 | ホンダ | N-WGN | 11,623台 | 81.0% |
普通乗用車の2026年上半期累計(1〜6月合計)も確認しましょう。
| 順位 | ブランド | 車名 | 上半期累計台数 | 前年累計比 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ | ヤリス | 72,236台 | 83.1% |
| 2位 | トヨタ | シエンタ | 62,805台 | 110.4% |
| 3位 | トヨタ | カローラ | 62,778台 | 83.7% |
| 4位 | トヨタ | ライズ | 61,946台 | 128.3% |
| 5位 | トヨタ | ルーミー | 52,342台 | 116.6% |
| 6位 | ホンダ | フリード | 48,303台 | 98.4% |
| 7位 | トヨタ | ヴォクシー | 46,813台 | 118.3% |
| 8位 | トヨタ | アルファード | 43,819台 | 98.0% |
| 9位 | トヨタ | ノア | 42,488台 | 104.4% |
| 10位 | ホンダ | ヴェゼル | 37,133台 | 116.8% |
| 11位 | 日産 | ノート | 35,867台 | 82.8% |
| 12位 | トヨタ | アクア | 35,137台 | 83.8% |
| 13位 | 日産 | セレナ | 34,598台 | 88.9% |
| 14位 | ホンダ | ステップワゴン | 32,780台 | 113.6% |
| 15位 | スズキ | ジムニー | 32,316台 | 160.7% |
上半期の明暗を分けたモデルたち
2026年上半期の普通乗用車市場における勝ち組として最も際立つのは、スズキ・ジムニー(普通車)の前年比160.7%と、トヨタ・ライズの前年比128.3%です。ジムニーは本格的な4WD性能とコンパクトなボディが国内外で高く評価されており、納期が改善されたことで累計販売台数が大きく伸びています。一方、苦戦しているモデルとして目立つのはトヨタ・ヤリスで、上半期累計は72,236台と首位をキープしているものの前年比83.1%と落ち込んでいます。ヤリスクロスやライズなど同じトヨタのコンパクト・SUV系モデルへの需要分散が影響しているとみられます。
軽自動車の上半期累計においては、ダイハツ・ムーヴシリーズが前年比124.4%と大きく躍進した点が注目されます。ムーヴシリーズはエントリーハッチバックとして根強い需要を持ちながらも、ムーヴキャンバスなどの多様な派生モデルが累計台数を押し上げており、ダイハツ復活の象徴ともいえる動きを見せています。反対に苦戦が顕著なのはスズキ・ジムニー(軽自動車)で、上半期累計は前年比59.2%と大幅な落ち込みを記録しています。こちらは普通車版ジムニーへの需要シフトや、人気が安定しているがゆえに前年の高水準との比較で落ちて見えるという面もあり、モデルの魅力自体が色あせているわけではありません。
軽EV市場では、日産サクラが6月に1,913台を記録し、5月の303台から前月比631.4%という驚異的な反発を見せました。ただし前年同月比は168.2%と好調な一方で、上半期累計は前年比56.7%と低水準にとどまっています。充電インフラの整備状況や補助金政策の変化が影響していると考えられ、軽EVの普及にはまだ一定のハードルが残っている状況です。三菱・eKクロスEVも6月に297台と前月比1,485.0%の急回復を見せましたが、上半期累計は756台と依然として小規模にとどまっています。一方で商用軽EVとしてダイハツが展開するe-ハイゼットカーゴ/e-アトレーは6月161台を記録しており、物流業界における電動化ニーズの取り込みが続いています。
軽自動車は乗用車だけでなく、バンやトラックなどの商用車カテゴリも市場全体を支える重要なセグメントです。6月の主要な動きとして、ダイハツ・アトレー/ハイゼットカーゴが7,202台でキャブオーバーバン部門のトップを維持し、スズキ・エブリイが6,106台で続いています。軽トラックカテゴリではダイハツ・ハイゼットトラックが6,492台、スズキ・キャリイが5,379台と、農業・建設業界を中心とした根強い需要が継続していることがわかります。ハイゼットトラックの上半期累計は40,986台で前年比131.1%、キャリイの上半期累計は33,627台で前年比127.4%と、いずれも前年を大きく上回るペースで推移しており、商用軽の市場は非常に好調といえます。
2026年上半期の新車市場は全体として底堅い需要を維持しており、半導体不足などの供給制約も徐々に解消に向かいつつあります。軽自動車市場ではN-BOXを頂点とした軽スーパーハイトワゴン勢の強さが変わらない一方で、日産ルークスやダイハツムーヴなど台頭するモデルの伸びも際立っており、競争は引き続き激しくなることが予想されます。普通乗用車では、トヨタによるシェアの寡占傾向が続く中で、ホンダ・ヴェゼルやスズキ・ジムニー(普通車)といった個性派モデルが存在感を高めています。電動化(EV・HEV)の加速、軽商用EVの普及進展、そして各メーカーの新モデル投入が下半期の市場を動かす重要な変数となりそうです。
Q. 2026年6月に最も売れた軽自動車は何ですか?
A. ホンダ・N-BOXシリーズで、6月の月間販売台数は19,527台でした。2位のスズキ・スペーシア(13,966台)に約6,000台の差をつけて首位となっています。
Q. 2026年6月に最も売れた普通乗用車は何ですか?
A. トヨタ・ヤリスで12,607台となり、月間首位を獲得しています。
Q. 2026年上半期(1〜6月)で最も累計販売台数が多かった軽自動車は?
A. ホンダ・N-BOXシリーズで、累計102,419台を記録しており、唯一の10万台超えとなっています。
Q. 6月の販売台数が前月から大幅に増えた理由は?
A. 5月のゴールデンウィーク期間中に車両登録業務が停滞した反動で、6月に登録が集中したためです。軽自動車の上位15車種中14車種が前月比100%超えを記録しました。
Q. 軽EVの普及状況はどうなっていますか?
A. 日産サクラが月間1,913台と回復基調を見せているものの、上半期累計では前年比56.7%と落ち込んでおり、補助金政策や充電インフラの整備状況が普及の鍵を握っています。
2026年6月の新車販売市場は、5月のゴールデンウィーク反動も加わり全体的に活況を呈しました。軽自動車ではホンダ・N-BOXが2万台に迫る圧倒的な販売力を見せつけ、上半期累計でも唯一の10万台突破を達成。普通乗用車ではトヨタが上位を独占しながらも、ランドクルーザーやヴォクシーなど供給回復によって急伸するモデルが相次ぎました。上半期全体を振り返ると、日産ルークスやダイハツムーヴ、スズキジムニー(普通車)など特定のモデルが大幅に伸長している点が特徴的であり、今後の下半期に向けてどのようなモデルチェンジや新モデル投入があるかにも大きな注目が集まります。引き続き最新の販売台数ランキングは本サイトで毎月更新してまいりますので、ぜひチェックしてください。
https://www.jada.or.jp/files/libs/7374/202607060949432963.pdf
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。