レクサスの電気自動車SUV「RZ」は、2026年11月に一部改良を受けると予想されます。ただし、レクサスからの公式発表はまだなく、改良の時期・内容・価格はいずれも未発表です。
現行のRZは、2025年12月24日にバッテリーEVシステムを全面的に刷新した新型モデルとして発売されました。レクサス初のステアバイワイヤを採用した「RZ550e“F SPORT”」が加わり、FWDの「RZ350e“version L”」は一充電走行距離733km(WLTCモード)を達成しています。発売から1年を待たずに、装備を見直す小規模な改良が入る見込みです。
「改良を待つべきか、今の現行モデルを買うべきか」で迷っている方も多いはずです。この記事では、新型RZの一部改良の時期と予想される変更点、現行モデルの価格・スペック・航続距離・安全装備、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。なお、記事中の写真はすべて現行モデルです。


そもそもレクサス RZとは?
RZは、レクサスが初めてバッテリーEV(電気自動車)専用に開発したクロスオーバーSUVです。エンジン車との共用ではなく、BEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を使い、床下に大容量の駆動用バッテリーを積むことで、低重心で揺れの少ない走りを狙っています。日本では2023年に導入され、同時にBEVのある生活を支える会員プログラム「LEXUS Electrified Program」が始まりました。
レクサスは2025年3月12日にブリュッセルで新型モデルを世界初公開し、日本では同年12月24日に発売しました。モーターの高出力化や航続距離の伸長に加え、電気信号で操舵する「ステアバイワイヤ」をレクサスとして初めて採用しています。同日に設定された特別仕様車「RZ600e“F SPORT Performance”」は、現在受注を終了しています。
ボディは全長4,805mmのミドルサイズで、レクサスのBEVラインアップの中核を担うモデルです。2026年には3列シートの大型BEV SUV「TZ」が世界初公開されており、RZは5人乗りで扱いやすいサイズのBEV SUVとして、すみ分けがよりはっきりしていきそうです。
新型RZ 一部改良の時期はいつ?
レクサスは、RZの次の改良について公式には何も発表していません。そのうえで、一部改良モデルは2026年11月12日に発表・発売される見込みです。販売店では10月から先行受注が始まっており、生産は11月中旬から始まると予想されます。
現行モデルの発売から約11か月での改良で、装備の標準化やバッジの変更など、細かな見直しが中心になる見込みです。
【予想】新型RZ 一部改良の主な変更点まとめ
現時点で予想されている主な変更点は、以下の通りです。いずれもレクサスの公式発表ではなく、内容が変わる可能性があります。
装備
- デジタルインナーミラー:全車に標準装備される見込み
- シート表皮:“version L”に合成皮革「L tex」のグレー×ブラックを追加する見込み
- 走行サウンド:SPORTモードと連動する走行サウンドの採用が予想される
エクステリア
- バッジ:“F SPORT”バッジを新デザインに変更し、「DIRECT4」バッジは「AWD」バッジに変わる見込み
- アンテナ:シャークフィンアンテナをボディ同色からブラックに変更する見込み
ディーラーオプション
- カーボンパーツ:フロント・リヤスポイラー、ヘッドライトベゼル、リヤウイングなどのカーボンファイバー製パーツと、アルミ製ペダルが加わる見込み
① デジタルインナーミラーの標準装備化
最も実用的な変化と見られるのが、デジタルインナーミラーの全車標準化です。後方カメラの映像をルームミラーに映す装備で、後席の乗員や荷物で後ろが見えにくいときに役立ちます。標準化されれば、オプション選びで迷うポイントが1つ減ります。
② “version L”に新しいシート表皮
現行の“version L”は、ウルトラスエードのシート(運転席ポジションメモリー、運転席・助手席ベンチレーション機能付)を採用しています。改良後は、ここに合成皮革「L tex」のグレー×ブラックが選べるようになると予想されます。L texは現行の“F SPORT”のスポーツシートにも使われている素材で、汚れを拭き取りやすい表皮を好む人には選択肢が広がりそうです。

③ バッジとアンテナの変更
外観では、“F SPORT”バッジのデザイン変更と、「DIRECT4」バッジから「AWD」バッジへの切り替え、シャークフィンアンテナのブラック化が見込まれます。
④ カーボンパーツのディーラーオプション
販売店で後から付けられるカーボンファイバー製の空力パーツが加わる見込みです。ただし、カーボン製リヤスポイラーを付けると電動パワーバックドアのハンズフリー機能と干渉するおそれがあり、その場合はハンズフリー機能が使えなくなると予想されます。
新型RZのグレードと価格一覧(現行モデル)
改良後の価格は未発表です。現行モデルのメーカー希望小売価格(税込)は以下の通りです。
| グレード | 駆動 | 乗車定員 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| RZ350e“version L” | FWD | 5人 | 790万円 |
| RZ500e“version L” | AWD | 5人 | 850万円 |
| RZ550e“F SPORT” | AWD | 5人 | 950万円 |
デジタルインナーミラーの標準化などで装備が増える場合、価格が見直される可能性もあります。改良後の価格はレクサスの正式発表で確認してください。
新型RZのボディサイズ
現行モデルのボディサイズは、3グレード共通です。
- 全長:4,805mm
- 全幅:1,895mm
- 全高:1,635mm
- ホイールベース:2,850mm
- 車両重量:1,950kg(RZ350e)〜2,120kg(RZ550e)
全幅1,895mmは、立体駐車場でよく見られる幅1,850mmの制限を超えます。自宅や勤務先の駐車場は事前に確認しておきましょう。今回の改良で、ボディサイズは変わらない見込みです。
先進的なデザイン!新型RZの外装(エクステリア)
フロント
大きなラジエーターが要らないBEVの特徴を生かし、フードを低く、グリル開口を最小限にした顔つきです。グリルシャッターで風量を調整して空気抵抗を減らしています。“F SPORT”は、ピアノブラック塗装のフロントロアバンパーモールで引き締めています。
サイド・リヤ
中央でカットしたルーフスポイラーや、ガラスとドアの段差を減らしたフラッシュベルトモールなど、見た目と空力を両立させた造形が特徴です。“F SPORT”はピアノブラック塗装の専用リヤスポイラーと、20インチの専用アルミホイール&エアロホイールカバー、ブルーのブレーキキャリパーを装備します。“version L”は、ブラック塗装と切削光輝を組み合わせた20インチアルミホイールを用意しています。


上質な空間!新型RZの内装(インテリア)
コックピット
RZ550e“F SPORT”のコックピットで目を引くのが、ステアバイワイヤ用の異形ステアリングホイールです。ハンドルを大きく持ち替えずに曲がれるよう操舵の比率を変えられるのが特長で、駐車場や細い道での取り回しを助けます。シフトはダイヤル式で、センターコンソールまわりをすっきり見せています。


装備・快適性
ドアトリムの「ダイナミック陰影イルミネーション」(マルチカラー)、リモートエアコン、おくだけ充電などを用意し、パノラマルーフには調光機能付のタイプも設定されています。シートは運転席・助手席ともベンチレーション機能付の8Way調整式パワーシートです。
新型RZのパワートレインとスペック
現行モデルは、駆動モーター・トランスアクスル・インバーターを一体化した「eAxle」を搭載します。AWDモデルは前後にeAxleを積み、四輪駆動力システム「DIRECT4」で前後の駆動力を細かく配分します。
| 項目 | RZ350e | RZ500e | RZ550e |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FWD | AWD | AWD |
| システム最高出力 | 165kW(224.3PS) | 250kW(339.9PS) | 300kW(407.8PS) |
| 0-100km/h加速 | 7.5秒 | 5.3秒 | 4.4秒 |
| 駆動用バッテリー総電力量 | 74.69kWh | 74.69kWh | 76.96kWh |
| 急速充電 | CHAdeMO | ||
RZ550eの前後モーターは、それぞれ最高出力167kW(227PS)、最大トルク268N・mです。150kW(350A)の急速充電器を使えば、約28分で約80%まで充電できます(条件により異なります)。“F SPORT”には、仮想の変速操作とサウンドで操る楽しさを演出する「インタラクティブマニュアルドライブ」も採用されています。今回の一部改良では、パワートレインは変わらない見込みです。

新型RZの航続距離と電費(WLTCモード)
| グレード | 一充電走行距離 | 交流電力量消費率 |
|---|---|---|
| RZ350e(18インチ) | 733km | 120Wh/km |
| RZ350e(20インチ) | 648km | 132Wh/km |
| RZ500e(18インチ) | 629km | 135Wh/km |
| RZ500e(20インチ) | 579km | 147Wh/km |
| RZ550e(20インチ) | 582km | 144Wh/km |
いずれも国土交通省審査値です。FWDのRZ350eは18インチタイヤとの組み合わせで733kmと、シリーズで最も長い航続距離を誇ります。同じグレードでも20インチを選ぶと85km短くなるため、長距離移動が多い方はタイヤサイズにも注目してください。
新型RZの安全装備と運転支援機能
現行モデルには、次のような予防安全・運転支援機能が用意されています。
- プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼夜]・自動二輪車[昼]検知機能付)
- Lexus Teammate Advanced Drive(渋滞時支援)
- Lexus Teammate Advanced Park(リモート機能付)+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)
- アダプティブハイビームシステム
- セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)
- パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)
- ドライブレコーダー(前後方)
改良後はここにデジタルインナーミラーが標準で加わると予想されます。
新型RZはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【航続距離重視なら】RZ350e“version L”(5人乗り・FWD)
価格:790万円
最大733kmの航続距離と、シリーズで最も安い価格が魅力です。充電の回数を減らしたい方や、雪の少ない地域で使う方に向いています。
おすすめ② 【バランス重視なら】RZ500e“version L”(5人乗り・AWD)
価格:850万円
RZ350eとの差額60万円で、前後モーターのAWDと250kWの力強さが手に入ります。雪道での安心感を重視するなら最有力です。
おすすめ③ 【走りを楽しむなら】RZ550e“F SPORT”(5人乗り・AWD)
価格:950万円
ステアバイワイヤとインタラクティブマニュアルドライブを備えた、RZの走りを最も味わえるグレードです。0-100km/h加速4.4秒の加速力に加え、専用の内外装で特別感もあります。改良後に予想されるカーボンパーツとの相性も良さそうです。

補助金(CEV補助金)で実質いくら?
レクサスの公式サイトでは、RZ550e“F SPORT”の場合、CEV補助金104万円とエコカー減税などを合わせて約112.1万円の優遇が受けられる例が紹介されています(試算例であり、条件によって異なります)。
注意したいのは、国のCEV補助金が2027年1月1日以降に新規登録する車から減額されることです。経済産業省の発表では、EVの補助上限額は125万円から75万円に下がります。くわしくはCEV補助金の見直しを解説した記事をご覧ください。改良後のモデルの補助額は、まだ公表されていません。
新型RZの日本発売日はいつ?購入前にチェックしたい3つのポイント
一部改良モデルは、2026年11月12日に発表・発売されると予想されます。ただし公式発表はまだで、日程が変わる可能性もあります。現行モデルの工場出荷目途について、レクサスは「販売店にお問い合わせください」としています(2026年10月23日時点)。
1つ目は、補助金のタイミングです。改良モデルを待つと登録が2027年にずれ込む可能性があり、その場合はCEV補助金の減額後の金額になります。補助金の差は数十万円単位になることもあるため、改良の内容と補助金の差額を比べて判断しましょう。
2つ目は、デジタルインナーミラーです。現行モデルで装着できるかを販売店で確認しておくと、改良を待つべきか判断しやすくなります。
3つ目は、カーボンパーツとハンズフリー機能の関係です。改良後にカーボン製リヤスポイラーを付けると、ハンズフリーのバックドア機能が使えなくなると予想されます。買い物などで両手がふさがる場面が多い方は、装着前に確認しておきましょう。
新型RZに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型RZの一部改良はいつ発表されますか?
A. 2026年11月12日の発表・発売が予想されていますが、レクサスの公式発表はまだありません。
Q. 改良後の価格はいくらですか?
A. 未発表です。現行モデルは790万円(RZ350e)〜950万円(RZ550e)です。
Q. 航続距離やパワートレインは変わりますか?
A. 今回は装備中心の改良になる見込みで、パワートレインの変更は予想されていません。現行のRZ350eは最大733km(WLTCモード)です。
Q. RZ600e“F SPORT Performance”は買えますか?
A. 特別仕様車のRZ600e“F SPORT Performance”は、すでに受注を終了しています。
まとめ:新型RZは「補助金」と「装備」をてんびんにかけて選ぶ
レクサスRZは、2026年11月に一部改良を受けると予想されます。デジタルインナーミラーの標準化や“version L”の新しいシート表皮、バッジやアンテナの変更、カーボンパーツの追加などが見込まれますが、パワートレインや航続距離は変わらない見通しです。
現行モデルの実力は十分です。2027年からのCEV補助金の減額を考えると、改良を待つか年内登録を狙って現行モデルを選ぶかは、販売店で納期を確認して判断するのがおすすめです。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

