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2026年4月 新車販売台数ランキング スズキ「スペーシア」 約2年ぶりの1位に 乗用車・軽自動車の最新動向を徹底解説

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2026年4月の車名別新車販売台数が、一般社団法人日本自動車販売協会連合会(日販協)および全国軽自動車協会連合会(全軽自協)より2026年5月11日に発表された。今月の注目ポイントは、乗用車部門でトヨタ「ヤリス」が引き続き首位を守ったこと、そして軽自動車部門ではスズキ「スペーシア」が約2年ぶり(1年11カ月ぶり)に王座を奪還したことだ。さらに市場全体としても、4月の新車販売台数は前年同月比9.1%増の約37万3,952台となり、4カ月ぶりのプラスを記録。過去10年で2番目に多い4月の販売実績となった。

目次

2026年4月 新車販売の全体動向:4カ月ぶりの前年比プラスを達成

2026年4月の国内新車販売は、登録車(普通・小型乗用車)が前年同月比17.6%増の約25万5,370台、軽自動車は前年同月比5.7%減の約11万8,582台となった。1月から3月にかけて前年割れが続いていた市場が、4月に入って回復に転じた背景には、環境性能割(エコカー減税)の延長措置への駆け込み需要や、一部の人気モデルにおける供給正常化の進展が寄与していると見られる。一方で軽自動車は依然として前年比マイナスが続いており、ダイハツ工業をはじめとする生産・認証問題の影響からの回復が途上にある。1〜4月の累計販売台数は前年比0.1%減の約162万台と、ほぼ横ばいで推移している。

乗用車ランキング(2026年4月・乗用車ベスト10)

2026年4月の乗用車(登録車)部門では、トヨタ勢が圧倒的な強さを見せた。上位10車種のうち9車種をトヨタ車が占めるという異例の結果となり、トヨタブランドの販売力の強さを改めて示した。

1位はトヨタ「ヤリス」で1万3,149台(前年同月比86.2%)。2位はトヨタ「ルーミー」の1万2,192台(同208.4%)で、前年比2倍超という大幅な伸びを記録した。3位はトヨタ「ライズ」の1万1,494台(同191.6%)、4位はトヨタ「シエンタ」の1万172台(同122.6%)と続く。5位はトヨタ「ヴォクシー」の9,918台(同155.0%)、6位はトヨタ「カローラ」の9,828台(同77.2%)、7位はトヨタ「ランドクルーザー」の9,467台(同275.9%)と、ランクルも大幅増加を示した。8位はトヨタ「アルファード」の8,318台(同130.4%)、9位はトヨタ「ノア」の8,265台(同128.0%)。10位にはホンダ「フリード」が7,900台(同102.5%)で唯一トヨタ以外のメーカーとしてトップ10入りを果たした。

乗用車(登録車)ベスト10(2026年4月)

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順位メーカー車名販売台数前年同月比
1位トヨタヤリス13,149台86.2%
2位トヨタルーミー12,192台208.4%
3位トヨタライズ11,494台191.6%
4位トヨタシエンタ10,172台122.6%
5位トヨタヴォクシー9,918台155.0%
6位トヨタカローラ9,828台77.2%
7位トヨタランドクルーザー9,467台275.9%
8位トヨタアルファード8,318台130.4%
9位トヨタノア8,265台128.0%
10位ホンダフリード7,900台102.5%

※軽自動車および海外ブランド車は除く
※ブランド通称名は国産メーカーの同一車名を合算(海外生産車を含む)

ヤリスは昨年後半から継続的に首位を維持しており、コンパクトハイブリッドとしての燃費性能と低価格帯のバランスが幅広い層に支持されている。ルーミーやライズの大幅増は、前年同月に供給制約や在庫不足があったことへの反動増の影響が大きいと分析される。ランドクルーザーの275.9%という増加率も、長期にわたる注文残の解消が進んでいることを示している。

乗用車 2025年4月〜2026年3月 年間累計ランキング

直近1年(2025年4月〜2026年3月)の年間累計でも、トヨタ「ヤリス」が15万4,627台でトップを堅持。2位はトヨタ「カローラ」の12万5,932台、3位はトヨタ「ライズ」の10万7,275台と、上位3車種はいずれもトヨタが独占する形となった。4位にトヨタ「シエンタ」の10万5,364台、5位にトヨタ「ルーミー」の9万5,164台が続く。ホンダ勢では「フリード」の8万9,294台(6位)、「ヴェゼル」の6万9,983台(11位)、「ステップワゴン」の5万6,610台(14位)がランクイン。日産は「ノート」が7万3,436台(10位)でトップ10入りを果たした。年間を通じてトヨタの独占状態が続く中、ホンダ・フリードの好調が際立っている。

乗用車(登録車)年間累計ベスト10(2025年4月〜2026年3月)

順位メーカー車名累計台数前年比
1位トヨタヤリス154,627台89.9%
2位トヨタカローラ125,932台76.1%
3位トヨタライズ107,275台157.4%
4位トヨタシエンタ105,364台90.5%
5位トヨタルーミー95,164台112.9%
6位ホンダフリード89,294台98.3%
7位トヨタヴォクシー82,663台113.6%
8位トヨタアルファード81,357台92.5%
9位トヨタノア79,658台108.1%
10位日産ノート73,436台75.8%

※軽自動車および海外ブランド車は除く

軽自動車ランキング(2026年4月・軽乗用車ベスト15)

軽自動車部門のハイライトは、スズキ「スペーシア」が1万3,546台(前年同月比101.6%)で約2年ぶりとなる首位奪還を達成したことだ。スペーシアが首位に立つのは2024年5月以来のことで、昨年来の生産回復と、2024年9月に発売した「スペーシアギア」など派生モデルの追加が販売を後押しした形となっている。

2位はホンダ「N-BOX」で1万2,659台(前年同月比85.1%)。前月(3月)比では59.3%と大きく落ち込んでおり、これは3月の年度末駆け込み需要の反動によるものと見られる。3位はダイハツ「タント」の8,516台(同95.4%)、4位はダイハツ「ムーヴ」の8,353台(同125.0%)で前年を大きく上回る好調ぶりを示した。5位はスズキ「ハスラー」の7,551台(同107.4%)、6位は日産「ルークス」の6,552台(同166.1%)と、前年比66.1%増という際立った伸びを記録した。7位はスズキ「ワゴンR」の5,231台(同85.4%)、8位はダイハツ「ミラ」の4,426台(同92.5%)、9位はスズキ「アルト」の4,249台(同88.8%)。10位は三菱「デリカミニ/eK」の3,800台(同87.9%)となった。

11位以下では、ダイハツ「タフト」が3,018台(同73.8%)で11位、スズキ「ジムニー」が2,679台(同58.5%)で12位となった。ジムニーは前年比58.5%と大きく落ち込んでいるが、これは前年の旺盛な注文残の消化による反動であり、依然として根強い人気を誇っている。日産「デイズ」は2,030台(同79.7%)で13位、ホンダ「N-WGN」が1,889台(同84.7%)で14位、ホンダ「N-ONE」が1,287台(同101.8%)で15位となった。

軽自動車 乗用車ベスト15(2026年4月)

SPACIA
スペーシアカスタム
順位メーカー車名販売台数前年同月比前月比累計(1〜4月)
1位スズキスペーシア13,546台101.6%84.5%58,074台
2位ホンダN-BOX12,659台85.1%59.3%69,042台
3位ダイハツタント8,516台95.4%59.2%44,393台
4位ダイハツムーヴ8,353台125.0%56.9%44,976台
5位スズキハスラー7,551台107.4%81.9%31,800台
6位日産ルークス6,552台166.1%55.7%37,171台
7位スズキワゴンR5,231台85.4%77.0%22,566台
8位ダイハツミラ4,426台92.5%68.8%19,919台
9位スズキアルト4,249台88.8%81.2%17,947台
10位三菱デリカミニ/eK3,800台87.9%45.5%22,971台
11位ダイハツタフト3,018台73.8%61.2%15,593台
12位スズキジムニー2,679台58.5%99.9%10,775台
13位日産デイズ2,030台79.7%37.4%15,823台
14位ホンダN-WGN1,889台84.7%65.0%8,674台
15位ホンダN-ONE1,287台101.8%77.0%6,083台

※通称名についてはメーカーごとに同一車名のものを合算して集計
※デリカミニ/eKにeKクロス EVは合算していません

2026年4月の累計(1〜4月):スペーシアとルークスが年間でも好調

2026年1月から4月までの累計では、ホンダ「N-BOX」が依然として6万9,042台でトップを維持している。2位はスズキ「スペーシア」の5万8,074台、3位はダイハツ「ムーヴ」の4万4,976台、4位はダイハツ「タント」の4万4,393台と続く。注目すべき点として、日産「ルークス」の累計3万7,171台(前年累計比143.2%)という大きな伸びが挙げられる。これはモデル改良や商品力向上を背景に着実に支持を広げている証左だ。また、ダイハツ「ムーヴ」も累計前年比137.6%と高い成長率を維持している。

軽商用車(バン・トラック)の動向

乗用系の軽自動車だけでなく、商用系においてもいくつかの動きがあった。軽トラックでは、ダイハツ「ハイゼットトラック」が5,712台(前年同月比72.6%)で、累計では2万8,871台(前年比180.9%)という驚異的な伸びを見せた。これはダイハツの生産・出荷正常化が大きく影響しており、注文残の解消が急速に進んでいることを示す。スズキ「キャリイ」も5,493台(前年同月比147.3%)と好調で、累計2万3,420台(前年比128.8%)と安定した需要を誇る。キャブオーバーバンの分野では、ダイハツ「アトレー/ハイゼットカーゴ」が7,006台(前年同月比98.8%)でトップ。EV軽商用車では、三菱「ミニキャブ EV」が128台(前年同月比114.3%)と堅調に推移している。

電気自動車(EV)軽自動車の現状

軽自動車のEVカテゴリとして注目を集める日産「サクラ」は、4月単月で375台(前年同月比52.0%)、累計では2,756台(前年比40.7%)と前年を大きく下回っている。補助金制度の変更や競合モデルの台頭が影響していると見られ、EVシフトの一時的な踊り場を示している。三菱「eKクロス EV」も36台(前年同月比43.9%)と苦戦が続いており、軽EVセグメント全体が調整局面にある。一方でダイハツの「e-ハイゼットカーゴ/e-アトレー」は累計389台と新たな需要を開拓しつつある。

今後の市場展望と注目ポイント

2026年5月以降の新車販売を左右する主な要因として、以下の点が注目される。まず、環境性能割の延長措置や補助金施策の動向が、ハイブリッド・EV需要に直接影響する。次に、ダイハツ工業の生産正常化の継続が、軽自動車市場全体の回復ペースを左右する。スペーシアやムーヴ、タントなどダイハツ・スズキ系モデルの供給安定が維持できるかが焦点だ。また、トヨタ新型モデルのフルモデルチェンジや追加ラインナップも登録車市場のランキングを動かす可能性がある。さらに、米国関税政策に端を発した輸入部品コストへの影響が、各メーカーの価格戦略に及ぶ中長期的なリスクにも注意が必要だ。

2026年4月の販売データは、国内自動車市場が回復軌道に乗りつつある一方、EV市場の伸び悩みや軽自動車市場の構造変化という複雑な実態を映し出している。毎月更新される最新の販売データを継続的にチェックすることで、マーケットの今を正確に把握することができる。

まとめ:2026年4月 新車販売ランキングのポイント整理

  • 乗用車首位はトヨタ「ヤリス」(1万3,149台)。上位9車種をトヨタが独占という圧倒的な結果となった。
  • 軽自動車首位はスズキ「スペーシア」(1万3,546台)が約2年ぶりに王座を奪還。前年比101.6%と唯一プラス成長を記録した。
  • 市場全体では前年同月比9.1%増の37万3,952台と4カ月ぶりのプラス。過去10年で2番目に多い4月実績となった。
  • 軽自動車累計ではN-BOXが引き続き首位(6万9,042台)を維持するが、スペーシアとの差は縮小傾向にある。
  • 軽EV(サクラ・eKクロスEV)は大幅な前年割れが継続しており、補助金・コスト面での課題が残る。
  • ダイハツの生産正常化を背景に、ハイゼットトラックなど商用系が累計で大幅な前年比超えを達成している。
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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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