スバルの米国法人スバル・オブ・アメリカは2026年10月22日、2027年モデルの「アウトバック」の価格を発表しました。新たにエントリーグレード「アウトバック(ベース)」を追加し、メーカー希望小売価格(MSRP)は3万2,995ドルから。最低価格は2026年モデルより2,000ドル下がり、多くのグレードで平均1,000ドルの値下げとなりました。
値上げのニュースが続くなかで、主力モデルの価格を下げるのは珍しい動きです。2027年モデルでは、上位グレードの運転支援「ハイウェイ・ハンズフリー・アシスト」を標準装備するグレードが増え、新しいボディカラーも3色追加されています。米国の販売店には2026年後半に並ぶ予定です。
なお、アウトバックは日本ではすでに販売を終えており、現行の7代目アウトバックの日本導入はスバルから発表されていません。この記事では、2027年モデルのアウトバックの価格、グレード構成、装備、スペック、日本での販売の見通しまで、スバル・オブ・アメリカの公式資料をもとにわかりやすくまとめました。


そもそもスバル アウトバックとは?
アウトバックは、ステーションワゴンのレガシィをベースに、車高を上げて悪路走破性を高めたクロスオーバーモデルとして生まれました。北米では「SUVのように使えるワゴン」として長く支持され、スバルの米国販売を支える柱の1台です。
現行の7代目は2026年モデルとして登場しました。これまでの低く伸びやかなワゴンらしいスタイルから、角ばったボディと高い車高を持つSUVらしい姿へと大きく変わったのが特徴です。スバル独自の水平対向エンジン「SUBARU BOXER」とシンメトリカルAWDは全車に受け継がれ、組み立ては日本の群馬県で行われています。
今回の2027年モデルは、デザインや基本構造を大きく変える改良ではなく、グレード構成と価格の見直しが中心です。「より手に取りやすいアウトバック」を打ち出した年次改良といえます。
【変更点まとめ】新型アウトバック 2027年モデルはここが変わる
2027年モデルの主な変更点は以下の通りです。
- 新ベースグレード追加:2.5L自然吸気エンジンの「アウトバック(ベース)」を3万2,995ドルで新設定
- 多くのグレードで値下げ:Limitedは1,720ドル、Touringは1,900ドル、Touring XTは1,400ドル安く
- 運転支援の拡充:ハイウェイ・ハンズフリー・アシストがLimited XTに標準、ウィルダネスにオプション設定
- 新色3色:サンドデューン・パール、デイブレイクブルー・パール、新色スノーフォールホワイト・シリカを追加
- オプションも値下げ:Premium・Limited用のオプションパッケージは225ドル安い2,045ドルに
① 新しいベースグレードで最低価格が2,000ドル下がった
最大のトピックは、新しいエントリーグレード「アウトバック(ベース)」の追加です。価格は3万2,995ドルで、これまで最も安かったPremiumの3万4,995ドルより2,000ドル安くなりました。
安いからといって装備が極端に削られているわけではありません。12.1インチのタッチスクリーンや12.3インチのフル液晶メーター、ワイヤレスのApple CarPlay/Android Auto、運転支援システム「アイサイト」、ドライバーの様子を見守る「ドライバーフォーカス」は全車に標準です。前席シートヒーターなどをまとめたオールウェザーパッケージ、左右独立のオートエアコン、記憶機能付きのパワーリアゲート、18インチのアルミホイールも備えています。
② 上位グレードも軒並み値下げ
値下げはベースグレードだけではありません。Limitedは1,720ドル、Touringは1,900ドル、ターボのLimited XTは770ドル、Touring XTは1,400ドル、ウィルダネスは1,000ドル下がりました。Premiumは2026年モデルと同じ価格に据え置かれています。

新型アウトバック 2027年モデルのグレードと価格一覧
米国でのメーカー希望小売価格(MSRP)は次の通りです。価格には販売店までの輸送費(1,545ドル。一部の州は1,695ドル)は含まれていません。
| グレード | エンジン | 価格(MSRP) | 2026年モデルとの差 |
|---|---|---|---|
| アウトバック(ベース) 【新設定】 | 2.5L | 3万2,995ドル | 最低価格が2,000ドル下がる |
| Premium | 2.5L | 3万4,995ドル | 据え置き |
| Limited | 2.5L | 3万9,995ドル | 1,720ドル値下げ |
| Touring | 2.5L | 4万3,495ドル | 1,900ドル値下げ |
| Limited XT | 2.4Lターボ | 4万3,595ドル | 770ドル値下げ |
| Touring XT | 2.4Lターボ | 4万6,595ドル | 1,400ドル値下げ |
| ウィルダネス | 2.4Lターボ | 4万3,995ドル | 1,000ドル値下げ |
参考までに1ドル=150円で計算すると、ベースグレードは約495万円、ウィルダネスは約660万円です。ただし米国の価格には日本の消費税や輸送・登録の費用が含まれず、装備も日本仕様とは異なるため、日本で売られた場合の価格の目安にはなりません。
注目したいのは、悪路向けの専用装備を持つウィルダネスが、ターボの上級グレードTouring XTより2,600ドル安く設定されている点です。プレミアムペイント(一部のボディカラー)は395ドルの追加になります。
新型アウトバック 2027年モデルのボディサイズ
公式の諸元表(インチ表記)をミリに換算すると、ボディサイズは次の通りです。
| 項目 | 寸法 |
|---|---|
| 全長 | 約4,869mm(191.7インチ) |
| 全幅 | 約1,880mm(74インチ) |
| 全高 | 約1,715mm(ウィルダネスは約1,735mm) |
| ホイールベース | 約2,746mm(108.1インチ) |
| 最低地上高 | 約221mm(ウィルダネスは約241mm) |
| 荷室容量 | 34.6立方フィート(約980L)/後席を倒すと80.5立方フィート(約2,280L) |
全幅が約1,880mmあり、日本の道では大柄な部類に入ります。一方で、最低地上高は標準でも約221mmと、本格的なSUVに負けない数値です。荷室は後席を使った状態でも米国の基準で約980Lと広く、キャンプ道具や大きな荷物を積む使い方に向いています。

SUVらしさが強調された!新型アウトバックの外装(エクステリア)
フロントデザイン
7代目のフロントは、厚みのあるボンネットと大きなグリルで力強さを出したデザインです。LEDヘッドライトはハンドルの動きに合わせて照らす方向を変えるタイプで、オートハイビームも全車に標準装備されています。

リアデザインとルーフレール
リアは左右をつなぐ細いテールランプが特徴です。ルーフには荷物を固定しやすいはしご型のルーフレールを備え、止まった状態で約363kg(800ポンド)まで載せられる設計です。ボディ下部やフェンダーまわりは黒い樹脂のクラッディングで覆われ、悪路で傷が付きにくくなっています。

ボディカラー
2027年モデルでは、サンドデューン・パール、デイブレイクブルー・パール、スノーフォールホワイト・シリカの3色が加わりました。継続色のクリスタルブラック・シリカ、クリムゾンレッド・パール、ディープエメラルドグリーン・パール、アイスシルバー・メタリック、マグネタイトグレー・メタリック、リバーロック・パールに、ガイザーブルーを含めた全10色の展開です。
大画面で使いやすい!新型アウトバックの内装(インテリア)
コックピットとディスプレイ
全車に12.1インチのタッチスクリーンと12.3インチのフル液晶メーターを装備します。エアコンは画面の中ではなく物理スイッチで操作でき、走行中でも手元で温度を変えやすいつくりです。スマートフォンとはワイヤレスでつながり、Premium以上ではワイヤレス充電も用意されます。
シートと後席の快適装備
シート表皮は、ベースが布、Premiumが合成皮革のスターテックス、Limitedが本革、Touringがナッパレザーと、グレードが上がるほど上質になります。Limited以上では後席のシートヒーターや8ウェイ電動の助手席、Touringではベンチレーション付きの前席も備わります。


新型アウトバック 2027年モデルのパワートレインとスペック
エンジンは2種類で、どちらも水平対向4気筒とCVT「リニアトロニック」、全車AWDの組み合わせです。
| 項目 | 2.5L | 2.4Lターボ |
|---|---|---|
| 対象グレード | ベース、Premium、Limited、Touring | Limited XT、Touring XT、ウィルダネス |
| 排気量 | 2,498cc | 2,387cc |
| 最高出力 | 180hp/5,800rpm | 260hp/5,600rpm |
| 最大トルク | 178lb-ft(約241Nm)/3,700rpm | 277lb-ft(約376Nm)/2,000〜4,800rpm |
| トランスミッション | リニアトロニックCVT(8段マニュアルモード、パドルシフト付き) | |
| 駆動方式 | シンメトリカルAWD(アクティブトルクスプリット) | |
| 燃料タンク | 18ガロン(約68L) | |
全車に「X-MODE」とヒルディセントコントロールを標準装備し、ウィルダネスは「スノー・ダート」「ディープスノー・マッド」を切り替えられるデュアルモードになります。けん引能力は、適切な装備で最大約1,225kg(2,700ポンド)です。
燃費(米国EPAの値)は、2027年モデルのプレスリリースと諸元表には記載がなく、現時点では未発表です。
新型アウトバックの安全装備「アイサイト」
運転支援システム「アイサイト」は全グレードに標準装備です。主な機能は次の通りです。
- 車線中央維持機能付きのアダプティブクルーズコントロール
- 衝突被害軽減ブレーキ、後退時の自動ブレーキ
- ブラインドスポットワーニング、後側方から近づく車の警告
- 自動緊急ステアリング、緊急時の車線維持支援
- ドライバーの異常時に車を止める「エマージェンシーストップアシスト」
- ドライバーの居眠りやわき見を見守る「ドライバーフォーカス」
さらにTouring、Limited XT、Touring XT(ウィルダネスはオプション)では、前方レーダーを追加し、ハンズフリー走行や自動車線変更、カーブ手前の減速支援まで使えるようになります。
新型アウトバック 2027年モデルはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【コスパ重視なら】Premium(2.5L・AWD)
価格:3万4,995ドル
ベースより2,000ドル高くなりますが、10ウェイ電動の運転席、本革巻きステアリング、後席のエアコン吹き出し口、前後のUSB充電ポートが加わります。さらにオプションでサンルーフやナビ、ステアリングヒーターも選べるため、装備と価格のバランスが最もよいグレードです。
おすすめ② 【アウトドア派なら】ウィルダネス(2.4Lターボ・AWD)
価格:4万3,995ドル
260hpのターボエンジンに加え、約241mmの最低地上高、オールテレーンタイヤ、アンダーガード、専用の減衰力可変ダンパーを備えた悪路向けのグレードです。今回1,000ドル下がり、Touring XTより2,600ドル安く買えるようになったことで、ターボを選ぶなら第一候補になります。

おすすめ③ 【長距離ドライブが多いなら】Touring(2.5L・AWD)
価格:4万3,495ドル
ナッパレザー、ベンチレーション付き前席、サラウンドビューモニター、そしてハンズフリー運転支援がそろう快適装備重視のグレードです。1,900ドルと値下げ幅が最も大きく、高速道路を長く走る人にはお得感が高まりました。
新型アウトバックの日本発売日はいつ?
2027年モデルのアウトバックは、2026年後半に米国の販売店に並ぶ予定です。一方、日本ではアウトバックの販売がすでに終了しており、7代目アウトバックを日本で発売するかどうかについて、スバルからの公式発表はありません。日本発売日・日本価格はいずれも未発表です。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、日本で正規に買えるかどうかです。現時点で日本導入は発表されていないため、すぐに乗りたい場合は並行輸入を検討することになりますが、保証やメンテナンス体制は正規販売車と同じにはなりません。
2つ目は、ボディサイズです。全幅は約1,880mmあり、日本の機械式駐車場や狭い道では扱いにくい場面があります。自宅や職場の駐車スペースに収まるかを先に確かめておきましょう。
3つ目は、エンジンの選び方です。2.5Lは価格を抑えられ、2.4Lターボは力強さと上級装備が魅力です。荷物を多く積む、けん引する、山道を走るといった使い方が多いならターボ、街乗り中心なら2.5Lが向いています。
新型アウトバック 2027年モデルに関するよくある質問(FAQ)
Q. 2027年モデルのアウトバックの最低価格はいくらですか?
A. 米国のメーカー希望小売価格で3万2,995ドルです(輸送費1,545ドルは別)。
Q. いつ発売されますか?
A. 米国では2026年後半に販売店に並ぶ予定です。
Q. 日本でも発売されますか?
A. 7代目アウトバックの日本導入について、スバルからの公式発表はありません。
Q. ターボモデルはどのグレードですか?
A. Limited XT、Touring XT、ウィルダネスの3グレードで、2.4Lターボ(260hp)を搭載します。
まとめ:新型アウトバック 2027年モデルは「値下げ」で選びやすくなった
2027年モデルのアウトバックは、新しいベースグレードの追加で最低価格が3万2,995ドルに下がり、多くのグレードで値下げが行われました。アイサイトや大画面のディスプレイといった基本装備は全車に残し、ハンズフリー運転支援を選べるグレードも増えています。
コスパならPremium、アウトドアならウィルダネス、快適性ならTouringがおすすめです。日本導入は未発表ですが、北米での動きは今後のスバルの商品戦略を占ううえでも注目です。最新情報が入り次第、随時更新していきます。

