日産の旗艦スポーツ「GT-R」は、2025年8月にR35型の生産を終えましたが、日産は「これが永遠の別れではない」と公式に表明しており、次期型(R36型)として復活すると予想されます。ただし、発売時期・価格・パワートレインなどは、2026年10月時点で日産から何も発表されていません。
R35型は2007年に登場し、18年間で約4万8,000台が生産されました。最後の1台は、ミッドナイトパープルの「Premium edition T-spec」で、日本のお客さまのもとへ納車されています。生産終了から1年あまりがたち、「次のGT-Rはいつ出るのか」「どんな中身になるのか」に改めて関心が集まっています。
この記事では、新型GT-Rの予想される変更点、R35最終モデルの価格・スペック・燃費、日産が公開したEVスーパーカーのコンセプト「ハイパーフォース」、発売時期の見込みと購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。なお、記事中のGT-Rの写真はすべて現行モデル(R35型)で、新型の写真ではありません。


そもそも日産 GT-Rとは?新型が注目される理由
GT-Rは、日産を代表する高性能スポーツカーです。かつてはスカイラインの最上位グレードとして「スカイラインGT-R」を名乗っていましたが、2007年に登場したR35型からは独立した車名「NISSAN GT-R」となり、専用の車体と専用のエンジンを持つモデルになりました。
R35型の大きな特徴は、エンジンを前に、変速機と駆動の切り替え装置を後ろに置く「独立型トランスアクスル4WD」です。重い部品を前後に振り分けることで重量バランスを整え、4WDの安定感と後輪駆動のような軽快さを両立させました。日産の発表では、最高出力は登場時の353kW(480PS)から、2017年モデルでは419kW(570PS)まで高められ、GT-R NISMOは441kW(600PS)に達しています。
日産は2025年8月26日、R35型の生産終了を発表しました。その中でイヴァン・エスピノーサ社長は、GT-Rは「いつか再び皆さまのもとに戻ってくる」ことを目指していると述べつつ、「現時点で具体的な計画が決まっているわけではない」とも説明しています。つまり、復活の方針は公式に示されたものの、中身や時期はまだ白紙に近い段階です。
【予想】新型GT-R(R36)の主な変更点まとめ
日産の公式発表と、R35型の課題から考えると、新型GT-Rの主な変更点は以下のようになると予想されます(いずれも予想で、日産の発表ではありません)。
- 電動化:モーターを組み合わせた電動化パワートレインになる見込み
- 新しい車体:18年使われたR35の骨格から、新しいプラットフォームへ切り替わる見込み
- 安全装備の強化:衝突被害軽減ブレーキなど、最新の運転支援を備える見込み
- デザイン:丸型テールランプなどGT-Rらしさを残しつつ、新世代の顔つきになる見込み
① パワートレインは電動化が有力
日産は2023年のジャパンモビリティショーで、全固体電池と高出力モーターを組み合わせたEVスーパーカーのコンセプト「ニッサン ハイパーフォース」を発表しました。最大出力は1,000kWとされています。この発表と、各国で強まる環境規制を考えると、新型GT-Rも何らかの形でモーターを使う電動化パワートレインになると予想されます。ただし、ガソリンエンジンを残したハイブリッドになるのか、完全な電気自動車になるのかは、日産から発表されていません。

② 新しいプラットフォームで生まれ変わる見込み
R35型は2007年の登場から細かな改良を重ねてきましたが、基本骨格は18年間同じでした。次期型では、電動化の部品を積むことも含めて、車体から新しく作り直されると見込まれます。重いバッテリーやモーターを積みながら、GT-Rらしい運動性能をどう保つかが開発の焦点になりそうです。
③ 安全装備と運転支援は大きく進化する見込み
R35最終モデルの装備一覧を見ると、VDC-R(横滑り防止装置)やフロント&バックソナー、バックビューモニターは標準装備ですが、衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援は記載されていません。新型では、現在の日産車と同じように、最新の安全装備と運転支援が備わると予想されます。
新型GT-Rの価格はいくら?R35最終モデルのグレードと価格一覧
新型GT-Rの価格は未発表です。参考として、R35型の最終となった2025年モデル(2024年3月14日発表、2024年6月発売)の価格を、日産の公式発表からまとめます。
| グレード(2025年モデル) | 駆動 | 乗車定員 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| GT-R Pure edition | 4WD | 4人(2+2) | 1,444万3,000円 |
| GT-R Premium edition | 4WD | 4人(2+2) | 1,558万7,000円 |
| GT-R Black edition | 4WD | 4人(2+2) | 1,611万5,000円 |
| GT-R Track edition engineered by NISMO | 4WD | 4人(2+2) | 1,853万5,000円 |
| GT-R Premium edition T-spec | 4WD | 4人(2+2) | 2,035万円 |
| GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec | 4WD | 4人(2+2) | 2,289万1,000円 |
| GT-R NISMO | 4WD | 4人(2+2) | 3,008万5,000円 |
| GT-R NISMO Special edition | 4WD | 4人(2+2) | 3,061万3,000円 |
2007年の登場時と比べると、R35型の価格は改良のたびに上がり、最終モデルでは最も手ごろな「Pure edition」でも1,400万円を超えていました。2025年モデルでは、Premium editionに青を基調とした特別内装色「ブルーヘブン」が加わり、T-specの2モデルには、それまでGT-R NISMO Special editionだけに使われていた高精度な重量バランスのピストンリング・コンロッド・クランクシャフトなどが採用されています。

新型GT-Rのボディサイズは?R35型の寸法
新型のボディサイズは未発表です。R35型(2025年モデル)の公式諸元は次のとおりです。
- 全長:4,710mm
- 全幅:1,895mm
- 全高:1,370mm
- ホイールベース:2,780mm
- 車両重量:1,740〜1,770kg(グレードにより異なる)
- 最小回転半径:5.7m
全長4.7mほどの車体に後席を備えた「2+2」の4人乗りで、日常の買い物や短い旅行にも使えるのがGT-Rの持ち味でした。一方で全幅は1.9m近くあり、立体駐車場や狭い道では気を使うサイズです。電動化部品を積む新型では、重量やサイズがどうなるかも注目点です。
伝統の丸目テール!新型GT-Rの外装(エクステリア)予想
フロント
R35型の顔つきは、大きく開いたグリルと、つり上がったLEDヘッドランプが特徴です。冷却のための大きな開口部は、高出力エンジンを支える機能の表れでもありました。新型の顔つきは未発表ですが、ハイパーフォースのように左右がつながった細いライトなど、新世代の表情になることが予想されます。

リア
GT-Rの象徴といえば、4つの丸型テールランプです。R35型も大型のリヤウイングと組み合わせ、ひと目でGT-Rと分かる後ろ姿を守ってきました。新型でも、この丸型のモチーフは何らかの形で受け継がれると期待されます。

上質な2+2!新型GT-Rの内装(インテリア)予想
R35最終モデルの室内は、8インチのナビゲーションシステム(Apple CarPlay対応)、BOSEサウンドシステム、カーボン調のメーターなどを備え、上級グレードではセミアニリン本革シートを選べました。新型では、大型の液晶メーターや最新のコネクテッド機能が加わると予想されます。


新型GT-Rのパワートレインとスペック(R35型との比較)
新型のスペックは未発表のため、予想出力などは載せず、比較の基準となるR35型(2025年モデル・NISMOを除く)の公式諸元をまとめます。
| 項目 | R35型(2025年モデル) | 新型(R36型) |
|---|---|---|
| エンジン | VR38DETT 3.8L V型6気筒ツインターボ | 未発表 |
| 総排気量 | 3,799cc | 未発表 |
| 最高出力 | 419kW(570PS)/6,800rpm | 未発表 |
| 最大トルク | 637N・m(65.0kgf・m)/3,300〜5,800rpm | 未発表 |
| 変速機 | GR6型 6速デュアルクラッチ | 未発表 |
| 駆動方式 | 独立型トランスアクスル4WD | 未発表 |
| タイヤ(前/後) | 255/40ZRF20/285/35ZRF20 | 未発表 |
VR38DETTは、2025年モデルでは組み上げた職人の名前を入れたアルミ製のネームプレートがエンジンルームに付けられていました。この「手作りの心臓」を新型でどう受け継ぐのかも、ファンが注目する点です。

新型GT-Rの燃費は?R35型のWLTCモード燃費
R35型のWLTCモード燃費は全グレード共通で7.8km/Lです(市街地5.2km/L、郊外8.4km/L、高速道路9.3km/L)。使用燃料は無鉛プレミアムガソリンで、燃料タンクは74Lです。新型の燃費は未発表ですが、電動化されれば、街乗りでの燃費は大きく改善される可能性があります。
新型GT-Rの安全装備は?R35型との違い
R35型(2025年モデル)の主な安全装備は次のとおりです。
- VDC-R(ビークルダイナミクスコントロール)
- ABS、ブレーキアシスト、EBD(電子制御制動力配分システム)
- フロント&バックソナー、バックビューモニター
- SRSエアバッグ(運転席・助手席)。サイドエアバッグとカーテンエアバッグはメーカーオプション
- タイヤ空気圧警報システム
前述のとおり、R35型の装備一覧には衝突被害軽減ブレーキの記載がありません。新型では、日産の運転支援技術がどこまで搭載されるかが、普段使いのしやすさを左右しそうです。
EVスーパーカー「ハイパーフォース」とは?新型GT-Rとの関係
ハイパーフォースは、日産が2023年10月25日に発表したEVのコンセプトカーです。日産の発表では、全固体電池と高出力モーターを組み合わせ、最大出力は1,000kW。電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」で4つのタイヤの力を細かく制御し、空力はNISMOのレーシングチームと共同で開発したとされています。カーボン製の軽量ホイールや高強度カーボンの車体も特徴です。
日産はハイパーフォースを「次世代の高性能スーパーカー」と位置づけていますが、発表の中でGT-Rの後継だとは明言していません。そのため、新型GT-Rがハイパーフォースのような完全EVになるかどうかは分かりません。全固体電池の実用化の時期とも関わるため、デザインや考え方を受け継ぎつつ、パワートレインは別になる可能性もあると考えておくのがよさそうです。
新型GT-Rの発売日はいつ?
新型GT-Rの発売日は未発表です。日産は2025年8月の生産終了発表で、具体的な計画はまだ決まっていないと説明しています。新しい骨格や電動パワートレインの開発には年単位の時間がかかることから、発売は早くても2028年以降になると予想されます。正式な発表があれば、まずはコンセプトモデルやティザーとして姿を見せる流れが考えられます。

購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、新車のR35型はもう買えないことです。生産は2025年8月に終了しており、今からR35型を手に入れるには中古車を探すことになります。年式やグレード、走行距離によって価格の幅が大きいため、相場や整備記録をよく見比べてから判断しましょう。
2つ目は、新型を待つ場合は時間がかかることを覚悟しておくことです。発売時期は未発表で、数年単位で待つ可能性があります。また、電動化によって走りの味や音が大きく変わることも考えられます。「V6ツインターボのGT-Rが欲しい」という方は、R35型の中古車を選ぶほうが確実です。
3つ目は、価格です。R35最終モデルでも1,444万3,000円から3,061万3,000円でした。新型の価格は未発表ですが、新しい骨格や電動化の部品が加わることを考えると、手ごろになる可能性は低いと見ておくのが現実的です。
新型GT-Rに関するよくある質問(FAQ)
Q. 日産 GT-R(R35型)の生産はいつ終わりましたか?
A. 2025年8月に終了しました。日産は2025年8月26日に生産終了を発表し、18年間で約4万8,000台が生産されたとしています。
Q. 新型GT-Rは本当に出ますか?
A. 日産は「いつか再び皆さまのもとに戻ってくる」ことを目指すと公式に表明しています。ただし、具体的な計画は決まっていないとも説明しており、発売は確定していません。
Q. 新型GT-Rは電気自動車になりますか?
A. 未発表です。EVコンセプトのハイパーフォースが公開されていますが、日産はGT-Rの後継とは発表していません。
Q. R35最終モデルの価格はいくらでしたか?
A. 2025年モデルは、GT-R Pure editionの1,444万3,000円から、GT-R NISMO Special editionの3,061万3,000円まででした(税込)。
Q. R35型の燃費はどのくらいですか?
A. WLTCモードで7.8km/Lです(全グレード共通)。
まとめ:新型GT-Rは「復活は確実視、中身はまだ白紙」
R35型は2025年8月に18年の歴史を終えましたが、日産は「いつか再び戻ってくる」と公式に表明しています。次期R36型は、電動化パワートレインと新しい骨格、最新の安全装備を備えたモデルになると予想されますが、発売時期・価格・スペックはまだ何も発表されていません。
今すぐGT-Rに乗りたい方はR35型の中古車、新しい技術のGT-Rを待ちたい方は日産の公式発表を待つ、という選び方になります。最新情報が入り次第、随時更新していきます。

