マツダは2026年10月に公開した「マツダ統合報告書2026」で、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-Z」とマツダ独自のハイブリッドシステムを組み合わせたCX-5のハイブリッドモデルを、2027年中に導入する予定だと明らかにしました。
3代目となる現行のCX-5は、2026年5月21日に日本で発売されたばかりです。日本仕様のパワートレインは、マイルドハイブリッド「M ハイブリッド」付きの2.5Lガソリンエンジン1種類だけで、ストロングハイブリッドやディーゼルは用意されていません。2025年7月の欧州発表で予告されていた計画が、今回の統合報告書であらためて示された形です。
ただし、ハイブリッドモデルの価格・燃費・出力・発売日はいずれも未発表です。「今のCX-5を買うか、ハイブリッドを待つか」で迷っている方に向けて、この記事では、公式に分かっていること、予想される中身、現行モデルの価格・スペック・燃費・安全装備、購入前にチェックしたいポイントまで、わかりやすくまとめました。なお、記事中の写真はすべて現行モデル(一部は欧州仕様)です。


新型CX-5 ハイブリッドとは?:統合報告書で示された導入計画
CX-5は、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)」と「SKYACTIV技術」を全面的に採用した第1弾の商品として2012年に登場したクロスオーバーSUVです。世界100以上の国と地域で販売され、2026年1月には世界累計生産・販売台数500万台を達成しました。2018年以降はマツダで最も多く売れている車種で、まさに「マツダの屋台骨」といえる存在です。
統合報告書2026では、CX-5について大きく3つのことが書かれています。1つ目は、3代目CX-5を今年度の成長を担う商品と位置づけ、ライフサイクルを通じて安定した利益を出せるよう確実に立ち上げていくこと。2つ目は、2027年にCX-5のハイブリッドモデルを導入する予定であること。3つ目は、そのハイブリッドモデルが、燃焼技術で効率を大きく高めたガソリンエンジン「SKYACTIV-Z」と独自のハイブリッドシステムを組み合わせ、マツダらしい「走る歓び」を目指すものだということです。
マツダは「内燃機関(ICE)のフロントランナーであり続ける」と明言しており、高効率なエンジンはモーターの小型化や電動化のコスト抑制にもつながるとしています。CX-5ハイブリッドは、その考え方を最初に形にするモデルです。
新型CX-5 ハイブリッドの特徴まとめ(公式発表と予想)
現時点で公式に分かっていることと、予想される点を整理すると以下の通りです。
公式に発表されていること
- 導入時期:2027年中に、新型CX-5から導入予定
- エンジン:開発中の新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-Z」
- ハイブリッド:マツダ独自開発のハイブリッドシステムと組み合わせる
- 狙い:欧州・米国などの厳しい排出ガス規制への対応と、優れた走行性能の両立
予想・未発表のこと
- 日本導入:日本仕様に設定されるかどうか、発売日は未発表
- 価格・燃費・出力:いずれも未発表
- グレード構成:現行のS/G/Lに追加されるのか、専用グレードになるのかは未発表
① 新世代エンジン「SKYACTIV-Z」を初搭載
SKYACTIV-Zは、マツダが「理想の燃焼」を目指して開発しているガソリンエンジンです。統合報告書では、欧州や米国などの厳しいエミッション規制をクリアしながら、優れた走行性能を高いレベルで両立するエンジンだと説明されています。CX-5ハイブリッドはその最初の搭載車になる予定で、マツダの次世代パワートレインの「顔」になるモデルといえます。

② マツダ独自のハイブリッドシステムを組み合わせ
現行の日本仕様CX-5は、減速時の回生やモーターによるアシストを行うマイルドハイブリッド「M ハイブリッド」を採用しています。2027年に登場するハイブリッドモデルは、これとは別の「マツダ独自のハイブリッドシステム」と組み合わせると発表されています。モーターの役割がより大きいハイブリッドになり、燃費の改善が期待されますが、方式やモーター出力などの詳細は未発表です。
③ 直列6気筒やラージ商品への展開も検討
統合報告書の技術ロードマップでは、SKYACTIV-Zの燃焼改善技術を直列6気筒エンジンに展開し、ロータリーエンジンへの活用も検討するとしています。要素技術をCX-60〜CX-90の「ラージ商品」へ展開することも検討中で、CX-5で実用化した技術がほかの車種へ広がっていくと予想されます。
現行 新型CX-5のグレードと価格一覧
ハイブリッドモデルの価格は未発表です。参考として、2026年5月に発売された現行CX-5(e-SKYACTIV G 2.5・6速AT)の価格を紹介します。プレスリリースで発表された価格帯は330万円〜447万1,500円です。
| グレード | 駆動 | 乗車定員 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| S | 2WD | 5人 | 330万円 |
| S | 4WD | 5人 | 353万6,500円 |
| G | 2WD | 5人 | 352万円 |
| G | 4WD | 5人 | 375万6,500円 |
| L | 2WD | 5人 | 407万円 |
| L | 4WD | 5人 | 430万6,500円 |
| ハイブリッドモデル 【2027年導入予定】 | 未発表 | 未発表 | 未発表 |
なお、マツダの公式サイトには2代目CX-5のページも残っており、こちらは281万500円からの設定です。2代目には2.0L・2.5Lガソリンと2.2Lディーゼルがあり、ディーゼルを選べるのは2代目だけです。
新型CX-5のボディサイズ
| 項目 | 3代目(現行) | 2代目 |
|---|---|---|
| 全長 | 4,690mm | 4,575mm |
| 全幅 | 1,860mm | 1,845mm |
| 全高 | 1,695mm | 1,690mm |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 |
3代目は2代目より全長が115mm長くなり、ホイールベースも2代目から115mm延長されました。後席の膝前・頭上の空間が広がる一方、全幅は2代目より15mm広がっただけです。ハイブリッドモデルもこのボディを使うと予想されます。

都会派SUVのデザイン!新型CX-5の外装(エクステリア)
フロント
デザインコンセプトは「Wearable Gear(ウェアラブル ギア)」です。ボンネットの先端を高く厚みのある形にし、ロアグリルを左右に広げることで、堂々とした顔つきになりました。G・Lグレードにはヘッドランプ内にシグネチャーLEDランプが入ります。


リア
リアはキャラクターラインをなくしたシンプルな造形で、ボディ色の部分を上下に詰めることでワイドに見せています。テールゲートには「MAZDA」のワードマークと水平基調のランプが並びます。

ボディカラー
ボディカラーは全7色です。新しく開発された青系の「ネイビーブルーマイカ」はCX-5から採用が始まりました。ハイブリッドモデルの専用色やエンブレムなど、見た目の違いがあるかどうかは未発表です。
大画面とGoogle搭載!新型CX-5の内装(インテリア)
コックピットとディスプレイ
新しい電子プラットフォーム「MAZDA E/E ARCHITECTURE+」を採用し、15.6インチ(Lグレード)または12.9インチ(S・Gグレード)のタッチパネル式センターディスプレイを搭載しています。マツダ初のGoogle搭載インフォテインメントシステムで、音声操作やアプリの追加に対応します。ハザードやデフロスターなど、とっさに使う機能は物理ボタンとして残されています。

シート・荷室
シート表皮はSがクロス、Gが合成皮革とレガーヌ、Lがレザーです。荷室容量は466Lで、5人乗車時でもゴルフバッグやスーツケースを4つ積めるとされています。荷室の開口部は2代目より18mm低くなり、幅875mm×長さ1,021mmの大型パノラマサンルーフも用意されています。

新型CX-5のパワートレインとスペック
| 項目 | 現行(日本仕様) | ハイブリッドモデル |
|---|---|---|
| エンジン | e-SKYACTIV G 2.5(2.5L直噴ガソリン) | SKYACTIV-Z |
| 電動化 | マイルドハイブリッド「M ハイブリッド」 | マツダ独自のハイブリッドシステム |
| 変速機 | 6速AT(6EC-AT) | 未発表 |
| 駆動方式 | 2WD/4WD(i-ACTIV AWD) | 未発表 |
| 燃料 | E10ガソリン対応 | 未発表 |
| 出力・トルク | (本記事では割愛) | 未発表 |
現行モデルは、日本で販売するマツダ車として初めてE10ガソリン(エタノールを10%混ぜた燃料)に対応しました。4WD車には「i-ACTIV AWD」と悪路向けの「OFF-ROAD」モードが付き、全車に「ブレーキLSD」を採用しています。
新型CX-5の燃費(WLTCモード)
| モデル | WLTCモード燃費 |
|---|---|
| 現行 e-SKYACTIV G 2.5(M ハイブリッド) | 14.2〜15.2km/L |
| ハイブリッドモデル(2027年導入予定) | 未発表 |
ミドルサイズSUVのガソリン車として見ると、現行の14.2〜15.2km/Lは標準的な数値です。ただ、トヨタ RAV4や日産 エクストレイルなど、ストロングハイブリッドやe-POWERを持つライバルと比べると、燃費の数字では不利でした。SKYACTIV-Zとマツダ独自ハイブリッドの組み合わせで、この差がどこまで縮まるかが最大の注目点です。
新型CX-5の安全装備「i-ACTIVSENSE」
現行CX-5は、マツダの安全思想「MAZDA PROACTIVE SAFETY」にもとづく最新の先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を搭載しています。米国IIHSの安全性能評価では最高評価の「TOP SAFETY PICK+」を獲得しました。主な機能は以下の通りです。
- プロアクティブ・ドライビング・アシスト(アクセルを離したときの減速アシスト。マツダ初採用)
- ドライバー異常時対応システム(DEA):検知機能を強化
- ドライバー・モニタリング:運転に集中していない状態も知らせるよう進化
- 360°ビュー・モニター+シースルービュー(ドアミラー格納時も車両側面を確認できる)
- アクティブ・ドライビング・ディスプレイ:見やすさを改善
ハイブリッドモデルの安全装備は未発表ですが、同じ3代目CX-5である以上、これらの装備は共通になると予想されます。
今買うなら新型CX-5はどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
ハイブリッドを待たずに現行モデルを買う場合のおすすめグレードです。
おすすめ① 【コスパ重視なら】S(5人乗り・2WD)
価格:330万円
最も安いグレードでも12.9インチのセンターディスプレイとGoogle搭載インフォテインメント、i-ACTIVSENSEの先進安全装備がそろいます。タイヤは17インチで、乗り心地を重視する人にも合います。とにかく予算を抑えたい人向けです。
おすすめ② 【バランス重視なら】G(5人乗り・4WD)
価格:375万6,500円
Sとの差は2WD同士で22万円。合成皮革とレガーヌのシート、パワーリフトゲート、19インチアルミホイール、ルーフレール、シグネチャーLEDランプが加わり、見た目も使い勝手も一段上がります。雪道やアウトドアに出かける人は4WDを選ぶと安心です。
おすすめ③ 【上質さ重視なら】L(5人乗り・2WD)
価格:407万円
レザーシート、15.6インチの大画面、ハンズフリー機能付パワーリフトゲート、アンビエントライトが付く最上級グレードです。ハイブリッドモデルの価格はこれより高くなる可能性もあるため、「ハイブリッドを待つか、Lを買うか」で比べる人が多くなりそうです。
新型CX-5 ハイブリッドの日本発売日はいつ?
統合報告書では「2027年中に新型CX-5から導入」とされていますが、どの国・地域から販売するのか、日本にいつ導入するのかは未発表です。2025年の欧州発表時点の情報では、マイルドハイブリッドは欧州と日本などで設定されるとされていました。ハイブリッドモデルの日本導入時期は、マツダの正式発表を待つ必要があります。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、納期です。現行CX-5は発売から約1か月で累計受注1万台を超え、月間販売計画(2,000台)の5倍に達しました。受注が集中している時期は納期が延びやすいため、販売店で最新の工場出荷時期を確認しましょう。
2つ目は、パワートレインの選び方です。燃費を最優先にするならハイブリッドを待つ価値はありますが、価格・燃費・日本導入時期はまだ分かりません。今の生活で必要なら、現行のマイルドハイブリッドを選ぶのも十分に現実的です。ディーゼルが欲しい人は、2代目CX-5が選択肢になります。
3つ目は、後から変えられない装備です。パノラマサンルーフや駆動方式、グレードごとに違うディスプレイの大きさは、買った後に変更できません。
新型CX-5 ハイブリッドに関するよくある質問(FAQ)
Q. CX-5のハイブリッドモデルはいつ出ますか?
A. マツダは2027年中に新型CX-5から導入する予定と発表しています。日本での発売日は未発表です。
Q. どんなエンジンを積みますか?
A. 開発中の新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-Z」と、マツダ独自のハイブリッドシステムを組み合わせると発表されています。排気量や出力は未発表です。
Q. ハイブリッドモデルの価格はいくらですか?
A. 未発表です。参考として、現行CX-5は330万円〜447万1,500円(税込)です。
Q. 現行CX-5もハイブリッドなのですか?
A. 現行の日本仕様は、2.5Lガソリンエンジンにマイルドハイブリッド「M ハイブリッド」を組み合わせています。2027年導入予定のハイブリッドモデルとは別のシステムです。
まとめ:新型CX-5 ハイブリッドは「燃費の弱点」を埋める本命モデル
マツダは統合報告書2026で、SKYACTIV-Zとマツダ独自のハイブリッドシステムを組み合わせたCX-5のハイブリッドモデルを、2027年中に導入する予定だと示しました。マツダが「内燃機関のフロントランナー」を目指すなかで最初に投入される重要なモデルで、直列6気筒やラージ商品への技術展開にもつながっていきます。
一方で、価格・燃費・出力・日本の発売日はまだ発表されていません。現行CX-5は330万円からと買いやすく、デザインや装備の完成度も高いモデルです。燃費を最優先にするならハイブリッドを待ち、今すぐ必要なら現行モデルのGグレードを中心に検討するのがおすすめです。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

