トヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」は、2代目へのフルモデルチェンジが2028年前後に行われると予想されます。次期型には、トヨタが開発を進めている新しい1.5L直列4気筒エンジンが使われる見込みです。
現行のヤリスクロスは2020年8月に日本で発売された初代モデルです。発売から6年以上がたった今も、トヨタのSUVでいちばん手ごろな価格帯を担う人気車で、2026年8月現在の公式価格は212万6,300円から。欧州では2026年4月にデザインを新しくした改良型が発表されており、次の一手に注目が集まっています。
ただし、次期型についてトヨタからの公式発表はまだありません。この記事の発売時期・中身は、トヨタが公表している新エンジンの開発方針や、現行モデルのこれまでの歩みから考えた「予想」です。記事中の写真はすべて現行モデルです。
この記事では、新型ヤリスクロスの発売時期の予想、変わりそうなポイント、現行モデルの価格・スペック・燃費、今買うべきか待つべきかまで、わかりやすくまとめました。


そもそもトヨタ ヤリスクロスとは?
ヤリスクロスは、コンパクトカー「ヤリス」と同じTNGAプラットフォーム(GA-B)を使ってつくられたコンパクトSUVです。全長4.2m前後に収まる扱いやすいサイズに、SUVらしい力強いデザインと広めの荷室を組み合わせ、1.5Lガソリンと1.5Lハイブリッドの2つのパワートレインを用意しています。
トヨタのSUVの中では、ライズの上、カローラクロスの下に位置するモデルです。ハイブリッドのWLTCモード燃費は最高30.8km/Lと、SUVとしてはトップクラスです。
現行のラインナップは、X・G・Z・Z“Adventure”・GR SPORTの5グレード(ほかにKINTO専用のUグレード)です。
新型ヤリスクロス フルモデルチェンジはいつ?発売時期の予想
次期型の発売時期は、2028年前後になると予想されます。理由は大きく3つあります。
1つ目はモデルサイクルです。2020年登場の現行型が2028年に切り替われば、約8年のサイクルになります。
2つ目は、欧州で2026年4月に現行型の改良モデルが発表されたことです。フロントグリルなどのデザインを新しくしたばかりなので、現行型がすぐに終わるとは考えにくく、少なくとも数年は現行型が売られる見込みです。
3つ目は、新しいエンジンの準備状況です。トヨタは2024年5月に、電動化時代に合わせた新しい1.5Lと2.0Lの直列4気筒エンジンを開発していると公表しました。この新エンジンが量産車に広がっていくタイミングと、ヤリスクロスの世代交代が重なると考えるのが自然です。
【変更点予想まとめ】新型ヤリスクロスはここが変わる?
次期型で変わりそうなポイントは、主に以下の4つと予想されます。
- 新エンジン(予想):現行の1.5L直列3気筒から、トヨタが開発中の新しい1.5L直列4気筒へ切り替わる見込み
- ハイブリッドの進化(予想):新エンジンと組み合わせた新しいハイブリッドで、燃費と走りの両立を目指す見込み
- デザイン(予想):新エンジンの小型化を生かした低いボンネットと、最近のトヨタ車に共通する顔つき
- デジタル装備・安全装備(予想):大型ディスプレイや最新世代のToyota Safety Senseの採用
① 新しい1.5L直列4気筒エンジンへの切り替え(予想)

いちばん大きな変化になりそうなのがエンジンです。トヨタは2024年5月28日、スバル・マツダと合同で開いた発表会で、電動化時代に向けた新しいエンジンの開発を発表しました。トヨタが示したのは1.5Lと2.0Lの直列4気筒で、今のエンジンより小さくしながら、高い効率と出力を両立することを目指しています。
新エンジンはモーターやバッテリーとの組み合わせが前提で、e-fuel(合成燃料)などのカーボンニュートラル燃料にも対応させるとされています。現行の1.5Lは直列3気筒なので、直4になれば静かさや振動の少なさも良くなることが期待されます。
② ハイブリッドの燃費・走りの進化(予想)
現行のハイブリッドは、1.5L直3エンジン(91PS)とフロントモーター(80PS)の組み合わせです。次期型では新エンジンに合わせてハイブリッドも新しくなり、燃費の向上が見込まれます(出力・燃費は未発表)。
なお、欧州の改良型には出力を高めた「Hybrid 130」(130PS)が用意されており、こうした出力アップの流れが次期型につながる可能性もあります。
③ 低いボンネットと新しい顔つき(予想)
トヨタは新エンジンを小さくすることで、ボンネットを低くでき、デザインの自由度や空力性能、燃費の向上につながると説明しています。次期ヤリスクロスでも、今よりボンネットが低く、ワイドで安定感のあるスタイルになると予想されます。
フロントは、プリウスやRAV4などに広がる「ハンマーヘッド」と呼ばれる顔つきが取り入れられる可能性があります。欧州の改良型ではハニカム模様のグリルが採用されており、次期型はこの流れを進めたデザインになりそうです。
④ デジタル装備と安全装備の進化(予想)
次期型では、メーターのフル液晶化や大きな画面、音声操作の進化、最新世代のToyota Safety Senseの採用などが期待されます。
新型ヤリスクロスの価格は?現行モデルのグレードと価格一覧
次期型の価格は発表されていません(未発表)。参考として、現行モデルの価格(2026年8月時点の公式サイト掲載価格・税込)を紹介します。
ハイブリッド車
| グレード | 駆動 | WLTCモード燃費 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| X | 2WD | 30.8km/L | 251万200円 |
| X | E-Four | 28.6km/L | 275万7,700円 |
| G | 2WD | 30.2km/L | 271万2,600円 |
| G | E-Four | 28.1km/L | 296万100円 |
| Z | 2WD | 27.8km/L | 299万2,000円 |
| Z | E-Four | 26.0km/L | 323万9,500円 |
| Z“Adventure” | 2WD | 27.8km/L | 310万7,500円 |
| Z“Adventure” | E-Four | 26.0km/L | 335万5,000円 |
| GR SPORT | 2WD | 26.8km/L | 316万9,100円 |
ガソリン車
| グレード | 駆動 | WLTCモード燃費 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| X | 2WD | 18.9km/L | 212万6,300円 |
| X | 4WD | 17.6km/L | 237万3,800円 |
| G | 2WD | 18.8km/L | 234万1,900円 |
| G | 4WD | 17.6km/L | 258万9,400円 |
| Z | 2WD | 17.9km/L | 262万1,300円 |
| Z | 4WD | 16.7km/L | 286万8,800円 |
| Z“Adventure” | 2WD | 17.9km/L | 273万6,800円 |
| Z“Adventure” | 4WD | 16.7km/L | 298万4,300円 |
| GR SPORT | 2WD | 17.6km/L | 278万9,600円 |
同じグレードで比べると、ハイブリッドはガソリンより約37万〜38万円高い設定です。次期型の価格は未発表です。
新型ヤリスクロスのボディサイズ(現行モデル)

| 項目 | 現行ヤリスクロス |
|---|---|
| 全長 | 4,180〜4,200mm |
| 全幅 | 1,765mm |
| 全高 | 1,580〜1,590mm |
| ホイールベース | 2,560mm |
| 最低地上高 | 160〜170mm |
| 最小回転半径 | 5.3m |
| 乗車定員 | 5名 |
現行型は全長約4.2m・全幅1,765mmで、最小回転半径は5.3m。日本の狭い道や駐車場でも扱いやすいサイズです。次期型のサイズは発表されていませんが、ヤリスクロスの強みはこの「ちょうどよさ」にあるため、上のカローラクロスとの住み分けを考えても、全長4.2m前後のサイズ感は保たれると予想されます。
都会にも自然にも映える!現行ヤリスクロスの外装(エクステリア)
フロント

現行型は、張り出したフェンダーと黒い樹脂のホイールアーチで、小さなボディでもSUVらしい力強さを出しています。Z・Z“Adventure”・GR SPORTにはプロジェクター式フルLEDヘッドランプが付き、上位グレードは215/50R18タイヤと18インチアルミホイールを履きます。
リア

リアは横に伸びるコンビネーションランプで、低く広い印象をつくっています。Z系にはLEDライン発光のテールランプが付きます。
大画面で使いやすい!現行ヤリスクロスの内装(インテリア)
コックピット・ディスプレイ

Z・Z“Adventure”・Gには10.5インチHDディスプレイオーディオPlus(コネクティッドナビ対応)、Xには8インチのディスプレイオーディオが付きます。エアコンは押しやすいダイヤル式で、運転中でも操作しやすい作りです。
シート・荷室

Z系には運転席6ウェイパワーシートと前席シートヒーター、Gにも前席シートヒーターが付きます。後席はZ・Z“Adventure”・Gが4:2:4分割、Xは6:4分割です。
新型ヤリスクロスのパワートレインとスペック(現行モデル)
次期型のスペックは発表されていません。現行モデルの主なスペックは次のとおりです。
| 項目 | ハイブリッド車 | ガソリン車 |
|---|---|---|
| エンジン | M15A-FXE 1.5L直列3気筒 | M15A-FKS 1.5L直列3気筒 |
| エンジン最高出力 | 91PS/5,500rpm | 120PS/6,600rpm |
| エンジン最大トルク | 120N・m/3,800〜4,800rpm | 145N・m/4,800〜5,200rpm |
| フロントモーター | 80PS・141N・m | ― |
| リヤモーター(E-Four) | 5.3PS・52N・m | ― |
| 駆動用バッテリー | リチウムイオン電池 | ― |
| トランスミッション | 電気式無段変速機 | Direct Shift-CVT |
| 駆動方式 | 2WD/E-Four | 2WD/4WD |
| 燃料タンク | 36L | 42L |

ハイブリッドの4WDは後輪をモーターで動かすE-Four、ガソリン車は機械式の4WDです。どちらも4WDではリアサスペンションが2リンク・ダブルウィッシュボーン式になります。次期型でも4WDの設定は続くと予想されます。
新型ヤリスクロスの燃費(WLTCモード)
現行型のWLTCモード燃費は、ハイブリッドが26.0〜30.8km/L、ガソリンが16.7〜18.9km/Lです。いちばん燃費がよいのはハイブリッドのX(2WD)で30.8km/L。18インチタイヤのZ系は27.8km/Lになります。
次期型は新しいエンジンとハイブリッドでこの強みをさらに伸ばすことが期待されますが、数値は未発表です。
新型ヤリスクロスの安全装備「Toyota Safety Sense」
現行型は全車にToyota Safety Senseを標準装備し、全車が「サポカーS〈ワイド〉」に該当します。主な機能は次のとおりです。
- プリクラッシュセーフティ(交差点の右折時・出会い頭にも対応)
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- レーントレーシングアシスト/レーンディパーチャーアラート
- ドライバー異常時対応システム
- プロアクティブドライビングアシスト(ハイブリッド車に標準装備)
- ロードサインアシスト/発進遅れ告知機能
パノラミックビューモニターはGR SPORT・Z“Adventure”・Zに標準、Gにメーカーオプションです。次期型では、その時点の最新世代のToyota Safety Senseが採用されると予想されます。
現行ヤリスクロスはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
次期型を待たずに現行型を買う場合のおすすめグレードを紹介します。
おすすめ① 【バランス重視なら】G ハイブリッド(2WD)
価格:271万2,600円
10.5インチディスプレイオーディオPlus、前席シートヒーター、4:2:4分割の後席が付き、燃費は30.2km/L。Xとの差額は約20万円ですが、毎日使う装備がひと通りそろうので、迷ったらまずこのグレードがおすすめです。
おすすめ② 【装備重視なら】Z ハイブリッド(2WD)
価格:299万2,000円
フルLEDヘッドランプ、18インチアルミホイール、運転席パワーシート、パノラミックビューモニターなどが付く上級グレードです。見た目の質感や駐車のしやすさを重視する方に向いています。
新型ヤリスクロスの日本発売日はいつ?購入前にチェックしたい3つのポイント
次期型の日本発売日は未発表で、2028年前後と予想される段階です。現行型の改良や次期型の情報が出たら、この記事でもお知らせします。
1つ目は、納期です。ヤリスクロスは人気車のため、グレードや色によっては納車まで時間がかかることがあります。現行型を買うなら、販売店で最新の納期を確認してから契約するのが安心です。
2つ目は、「待つか、今買うか」の判断です。次期型の登場は数年先と予想されるため、今クルマが必要なら完成度の高い現行型を選ぶのが現実的です。
3つ目は、メーカーオプションです。パノラミックビューモニターなどはグレードによってメーカーオプションで、あとから付けられません。
新型ヤリスクロスに関するよくある質問(FAQ)
Q. ヤリスクロスのフルモデルチェンジはいつですか?
A. トヨタから公式発表はありません。モデルサイクルや新エンジンの開発状況から、2028年前後と予想されます。
Q. 次期型はどんなエンジンになりますか?
A. トヨタが2024年5月に開発を公表した新しい1.5L直列4気筒エンジンが使われる見込みです。出力や燃費は未発表です。
Q. 現行ヤリスクロスの価格はいくらですか?
A. 2026年8月時点の公式価格は、ガソリン車が212万6,300円〜298万4,300円、ハイブリッド車が251万200円〜335万5,000円です(税込)。
まとめ:新型ヤリスクロスは2028年前後の登場予想、今必要なら現行型も十分「買い」
トヨタ ヤリスクロスの次期型は、2028年前後のフルモデルチェンジが予想されます。トヨタが開発中の新しい1.5L直列4気筒エンジンと新しいハイブリッドで、走り・静かさ・燃費がそろって良くなることが期待されます。
一方で、次期型の登場はまだ先と予想されます。現行型は212万6,300円からと手ごろで、ハイブリッドは最高30.8km/Lの燃費、全車にToyota Safety Senseを備えた完成度の高いモデルです。今クルマが必要な方は、現行型のG ハイブリッドを中心に検討するのがおすすめです。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

