ダイハツは6代目となる新型「ムーヴ」を発売した。価格は113万4000円~179万2800円。
新型 ムーヴ 6代目 フルモデルチェンジ
旧型の5代目ムーヴの登場は2010年12月。当時は10・15モードで27km/Lだった。2012年12月にはJC08モードで29.0km/Lまで上がった。しかし、ハイトワゴン軽自動車は30km/L台の争いと現在なっている。同社が12年6月発売したミライースが33.4km/Lと軽自動車トップの燃費を記録しており大幅な軽量化でありながら薄くてもガッチリした質感を出すような工夫をだし低コスト化を実現した。そして今年7月にミライースはJC08モード燃費35.2km/Lの低燃費を実現させた。このミライースのテクノロジーをフル活用することでムーブの燃費をさらに上げることができる。
パワートレーンの進化として、高圧縮比化、アトキンソンサイクル化、デュアルインジェクタの採用などによる熱効率の向上、エネルギーマネジメントの進化としてエコ発電制御の改良による回生電力の増加などを行う。JC08モード燃費31km/Lとなった。ターボモデル27.4km/Lだ。6代目新型ムーヴの発売日は2014年12月12日だ。
赤い車体は「ハイパー」と言われる新しいグレード。メッキドアウターハンドル (ドアの取っ手がメッキ化されている)ギャラクシーマーブル(インテリアの上質を追及して作られた内装)。本革×ファブリックシート(しっかりとした本革とファブリックを組み合わせたシート)。軽初となる後方誤発進抑制制御機能を衝突回避支援システム「スマートアシスト」に搭載。クルマの後方に壁などの障害物がある場合に、Rレンジでアクセルペダルを強く踏んだ際、ブザーとメーター内のマルチインフォメーションディスプレイでドライバーに警告を行い、エンジン出力を約8秒間に渡って抑制する機能になる。TFT カラーマルチインフォメーションディスプレイをはじめ快適、便利な機能を搭載 。
ムーヴ史上最多となる全21色のカラーバリエーション
ムーヴ、ムーヴカスタムに、それぞれ2トーン含む13色を設定高級感あるダークカラーから華やかなライトカラーまで、2トーンを含めムーヴ史上最多となる、全21色(ムーヴカスタム13色、ムーヴ:13色)を設定。
軽で初めてTFT カラーマルチインフォメーションディスプレイを採用。メーターの中央に液晶カラーディスプレイを搭載し、車速やギヤシフト位置、平均燃費などの基本情報や、メンテナンス情報、また運転サポート情報や、キーフリー電池残量などの警告内容などを、文字とイラストでわかりやすく表示。
体へのフィット性とホールド性を両立した新シート構造。直進時と旋回時のシートにかかる座圧の変化などを分析し、高い性能を有するシートを開発。骨格とシートパッドの構造見直しにより、最適な支持圧を実現し、フィット性を向上。またシートバックの形状変更などにより、ホールド性を向上し、運転時の適正な姿勢を保持。
今回のフルモデルチェンジでは、シャシーや足まわり、操縦安定性やドライバビリティなど機能性のポイントを中心に各部を抜本的に見直して開発を行ったという。新たに採用される「D monocoque(Dモノコック)」は軽量で高剛性なシャシーとなり、走行性能の大幅な向上を実現。最大の特徴は、サイドアウターパネルを厚板のハイテン材としたことになる。従来は、アウターパネルとインナーパネルの間に設置していたハイテン製の補強材を削減し、より安価なハイテン材をサイドアウター全面に使用したことで、部品点数を減少させている。サイドアウターパネルをハイテンにしたことや、アンダーボディーの各部に補強を加えたことで剛性をアップしつつ、ボディー全体で20kgの軽量化に成功している。
高剛性のシャシーを採用したことに加えて、ムーヴに最適な改良を施した「D suspension(Dサスペンション)」の組み合わせにより、30km/h以下の低速域でのドライバーの頭のふらつきを減少させた。頭部のふらつきを抑えることで、ドライバーの疲労感を低減させることが可能で、日常使いやロングドライブなどでも安心感のあるドライブができる。従来モデルや他の軽自動車と比べても大幅に頭部のふらつきは軽減できていて、その性能は、コンパクトカーのレベルに到達しているという。
スペック | 新型ムーヴ |
---|---|
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,630mm |
ホイールベース | 2,400mm |
エンジン | 直3DOHC 660cc |
最高出力 | 52ps/6800rpm |
最大トルク | 6.1kgm/5200rpm |
JC08モード燃費 | 31km/L |
価格 | 113万4000円~179万2800円 |
ダイハツニュースリリース