レクサスは「NX」の一部改良を行い2023年3月2日に発売した。エンジンは「ガソリン車」「ハイブリッド車」「プラグインハイブリッド」から選ぶことになる。「NX450h+」「NX350h」「NX250」「NX350」の4種類ある。ハイブリッド車・ガソリン車の違いや、グレードによる違いなどを詳しく解説します。
レクサス 「NX」を一部改良
- Lexusの走りの味のさらなる深化を感じる、操縦安定性と乗り心地の向上
- インテリアのカラーリングを刷新し、より華やかで上質感のある室内空間を実現
- 予防安全装備システムLexus Safety System +の機能拡充
ドライブレコーダー(前後方)を設定(メーカーオプション)。車両前方、後方のカメラ映像をメモリ内に常時録画します。各種録画映像は、インストルメントパネルセンターのディスプレイで再生。すぐに映像を確認することがでる。映像データをスマートフォンやUSBメモリに転送し、持ち運びも可能。「F Sport」「version L」に採用される「20インチランフラットタイヤ(パンクしても走れるタイヤ)」をメーカーオプション、新たにノーマルタイヤを標準装備。「NX350」では、発進時のレスポンス、トルク感を向上させ、エンジンやトランスミッションの制御を変更することで、ドライバビリティの向上。
LEXUSならではの走りの味「Lexus Driving Signature」をさらに深化させることを目指して、Always Onの考え方に基づき、ボディ剛性をさらに強化、それに合わせてサスペンションも最適なセッティングを行うことで、ポテンシャルをさらに引き出した。エクステリアは、ハイマウントストップを面発光タイプに変更。インテリアではカラーの配色を刷新し、室内がより華やかで上質な空間となるよう、ドアトリム、グローブボックス、助手席側のコンソールサイドパネルに内装テーマカラーと同じカラーを採用、インテリアのカラー配色を刷新。(ブラック、“F SPORT”専用ブラック除く)
安全で快適なドライブに寄与する「Lexus Safety System +」の機能を拡充し、プリクラッシュセーフティの、低速時の衝突回避または被害軽減をサポートする低速時加速抑制機能を拡充。自車の直前の歩行者、自転車運転者、車両に加え、壁のような構造物も認識。より幅広いシーンに対応。運転をさりげなく支援するプロアクティブドライビングアシスト[PDA]に、歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援、先行車に対する減速支援、カーブに対する減速支援に加え、信号交差点に対する右左折時減速支援を追加。
並列駐車での前向き駐車/バック出庫/前向き出庫などさまざま駐車シーンに対応するLexus Teammate Advanced Park(リモート機能付)と、ブレーキとアクセルの踏み間違いで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するパーキングサポートブレーキ(周囲静止物)[PKSB]をNX450h+“F SPORT”にも設定。(NX450h+“version L”、NX350hは設定済み)
レクサス NX 価格・グレード選択について
エンジンが4種類あり「ガソリン車」「ハイブリッド車」「プラグインハイブリット」から選ぶ。
NX250
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
NX250 “version L” | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン 「DynamicForce Engine」 | Direct Shift- 8AT | 2WD (FF) | 5,526,000円 |
AWD | 5,796,000円 | |||
NX250 | 2WD (FF) | 4,550,000円 | ||
AWD | 4,820,000円 |
NX350
「NX350」はAWD(4WD)モデルを1グレードのみラインナップ。 こちらはハイオク仕様となる。
グレード | エンジン | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
NX350 “F SPORT” | 2.4L直噴ターボ エンジン | AWD | 6,086,000円 |
NX350h
「NX350h」は2WDとAWD(4WD)モデルをラインナップ。 全グレードラインナップの人気グレードだ!このモデルは全てのオプションを装備可能。Advanced Park リモート機能付きは全グレード選択可能。ハリアーと同様のエンジン+モーターを採用しているが、こちらはハイオク仕様となる。
グレード | ハイブリッド システム | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
NX350h “version L” | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン+モーター D-4S +モーター(THSⅡ) | 2WD (FF) | 6,176,000円 |
AWD | 6,446,000円 | ||
NX350h “F SPORT” | 2WD (FF) | 6,176,000円 | |
AWD | 6,446,000円 | ||
NX350h | 2WD (FF) | 5,200,000円 | |
AWD | 5,470,000円 |
NX450h+
「NX450h+」はAWD(4WD)モデルのみのラインナップ。「NX450h+“F SPORT”」の方が値段が高いが「NX450h+“version L”」ではオプションの3眼LEDヘッドライトと後席シートヒーターなどが標準となっており最上位グレードではあるが色々なオプションが標準化されているため高い。
グレード | ハイブリッド システム | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
NX450h+ “version L” | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) | AWD | 7,295,000円 |
NX450h+ “F SPORT” | AWD | 7,535,000円 |
レクサス NX 燃費データ
ガソリン車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:10.6km/L(8.5km/L)
ハイブリッド車(2WD)の燃費はWLCTモード燃費:17.5-17.7km/L(14.0km/L)
( )はおおよそ実燃費
スペック | NX250 “version L” | NX350h “version L” | NX450h+ “version L” |
---|---|---|---|
全長 | 4,660mm | 4,660mm | 4,660mm |
全幅 | 1,865mm | 1,865mm | 1,865mm |
全高 | 1,660mm | 1,660mm | 1,660mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm | 2,690mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン 「DynamicForce Engine」 | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジン+モーター D-4S +モーター(THSⅡ) | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 148kW(201PS)/ 6,600rpm | 140kW(190PS)/ 6,000rpm | 135kW(185PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 241Nm(24.5kgmf)/ 4,400rpm | 243Nm(24.8kgmf)/ 4,300-4,500rpm | 228Nm(23.2kgmf)/ 3,600-3,700rpm |
フロントモーター 最高出力 | – | 88kw(120ps) | 134kW(182ps) |
フロントモーター 最大トルク | – | 202Nm(20.6kgm) | 270Nm |
システム最高出力 | – | E-Four:163kW(222ps) 2WD:160kW(218ps) | 225kW(306ps) |
トランス ミッション | Direct Shift-8AT | 電気式無段変速機 | 電気式無段変速機 |
駆動方式 | 2WD (FF) /AWD | 2WD/AWD(E-Four) | AWD(E-Four) |
WLTCモード燃費 | 13.9km/L(2WD) 13.5km/L(AWD) | 20.9km/L(2WD) 19.9km/L(AWD) | 19.6km/L(AWD) EV走行距離87km |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
レクサス NX プラグインハイブリット・ハイブリッドで元が取れるまで
燃費と価格を考えたときに非常に悩ましい問題となった。3つのグレード「“version L”」のAWDで比較した場合、ガソリンモデルは5,796,000円、ハイブリッドモデルは6,446,000円、プラグインハイブリッドモデルは7,295,000円となる。ハイブリッドモデルは650,000円の差額、プラグインハイブリットモデルは1,499,000円の差額となる。更にプラグインハイブリットモデルは、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の申請をした場合、合計で620,000円の減税が受けられる。
ここでガソリンの計算となるが、ハイブリットモデルが620,000円、プラグインハイブリットモデルが879,000円のガソリン代を埋める場合にどれほど乗ればお得となるのか検証する。現実的に上記記載の実燃費を元に計算すると。
金額項目 | NX250 “version L” | NX350h “version L” | NX450h+ “version L” |
---|---|---|---|
本体価格 | 5,796,000円 | 6,446,000円 | 7,295,000 |
差額 | – | +650,000円 | +1,499,000円 |
減税 優遇額合計 | 0円 | -30,000円 | -620,000円 |
差額合計値 | – | +620,000円 | +879,000円 |
ガソリン車(AWD)の燃費はWLCTモード燃費:13.5km/l(10.3) ハイブリットモデル(AWD)の燃費はWLCTモード燃費19.9km/(18.2) プラグインハイブリットモデル(AWD)の燃費はWLCTモード燃費19.6km/l(21) EV走行距離87kmで計算。
ガソリン価格 レギュラー 1L 165円、ハイオク 1L 177円の場合
ガソリンモデル 10,000km=160,194円
ハイブリッドモデル 10,000km=97,252円
プラグインハイブリットモデル 10,000km=84,285円
距離 | NX250 “version L” | NX350h “version L” | NX450h+ “version L” |
---|---|---|---|
10,000km | 160,194円 | 97,252円 | 84,285円 |
50,000km | 800,970円 | 486,260円 | 421,425円 |
100,000km | 1,601,940円 | 972,520円 | 842,850円 |
10,000km走行して、ハイブリットモデルは62,942円 プラグインハイブリットモデルは75,909円の差額がでた。50,000km走行して、ハイブリットモデルは314,710円、プラグインハイブリットモデルは379,545円の差になる。つまりこれでも本体代の差額を埋めることができず・・・
通常5年ほどで新車を手放す可能性が高いか、もしくは100,000kmと考えてもハイブリッド車を選ぶとペイできる。プラグインハイブリットモデルは差額759,090円と元を取れないことになる。ハイブリッド車だからと言って安易に選ぶことができない。更に、「NX」の場合エクステリアデザインにハイブリッドとの差がなくドヤ顔できる訳でもない。
NX ボディカラーについて
- ホワイトノーヴァガラスフレーク
- ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング
- ヒートブルーコントラストレイヤリング
- ソニッククロム
- マダーレッド
- グラファイトブラックガラスフレーク
- ソニッククォーツ
- テレーンカーキマイカメタリック
- ブラック
- ソニックチタニウム
- セレスティアルブルーガラスフレーク
結論 まとめ
「NX350h “F SPORT”」「 NX350h “version L”」2WDモデルが1番人気となるだろう。ハイブリッドグレードとオプション選択の自由度では間違えなくこの二つがダントツの人気となる。 「NX250 “version L”」2WDが更に人気となるだろう。唯一のガソリン仕様でエクステリアデザインや装備もほぼ文句なしとうことで人気が出るだろう。