2025年7月24日、アウディが上級SUV「Q5」の3代目となるフルモデルチェンジを日本で発表しました。新世代プラットフォームを採用し、最新の48Vマイルドハイブリッドシステム、革新的な湾曲ディスプレイ、そして洗練されたエクステリアデザインで大幅な進化を遂げています。
価格は760万円からとなり、従来よりも先進性と高級感を大幅に向上させました。クーペSUVの「Q5スポーツバック」も同時にフルモデルチェンジし、よりスタイリッシュな選択肢も提供されています。
本記事では、新型Q5の詳細なスペック、デザインの変更点、競合車種との比較まで、購入検討者に必要な情報を徹底的にお伝えします。
3代目新型Q5の概要
フルモデルチェンジの主要ポイント
デザインの全面刷新 より力強く、洗練されたエクステリアデザインを採用。フロントグリルの大型化、スリムなヘッドライト、接続型テールランプなど、現代的なSUVデザインを体現しています。
最新テクノロジーの搭載 11.9インチデジタルメーターと14.5インチインフォテインメントを統合した湾曲ディスプレイ、助手席専用10.9インチディスプレイなど、先進的なコックピットを実現。
新世代パワートレイン 全グレードに48Vマイルドハイブリッドシステムを標準装備。効率性とパフォーマンスを高次元で両立しています。
エクステリアデザイン
フロントデザインの進化
新型シングルフレームグリル よりスポーティで立体感のあるデザインに進化。サイドのインテークも拡大され、力強い印象を演出しています。
最新ヘッドライト スリムなデザインで先進的な印象を向上。LEDテクノロジーによる高い視認性と美しい光源を実現しています。
改良されたフロントバンパー 空気抵抗の低減と冷却性能の向上を両立する機能的なデザインを採用しています。
サイド・リアデザイン
シャープなサイドライン ドア下部の新しいプレスラインにより、よりダイナミックで引き締まった印象を創出。
接続型テールランプ 左右のテールランプを接続する最新のデザインで、夜間の識別性と先進性を向上させています。
空力性能の向上 曲線的なルーフラインとリアデザインにより空気抵抗を低減し、燃費とハンドリングの向上に寄与しています。
Q5スポーツバックの魅力
クーペSUVとしての独自性
エレガントなルーフライン 標準のQ5よりもスポーティで流麗なシルエットを実現。都市部での使用に最適な洗練されたスタイリングです。
専用エクステリア要素 標準Q5とは異なる専用のバンパーデザイン、サイドスカート、リアディフューザーを採用。
機能性の維持 クーペスタイルながら実用的なラゲッジスペースを確保し、日常使いにも対応しています。
インテリア・先進装備
革新的なコックピット
湾曲ディスプレイシステム
- 11.9インチデジタルメーター
- 14.5インチインフォテインメントシステム
- シームレスに接続された一体型デザイン
助手席専用ディスプレイ 10.9インチの専用ディスプレイにより、助手席での快適性とエンターテインメントを向上。
高品質オーディオシステム 685W出力、16スピーカーのBang & Olufsenプレミアムサウンドシステムをオプション設定。
室内空間・収納力
ラゲッジスペース
- Q5:通常時容量 / リアシート格納時最大1,473L
- Q5スポーツバック:通常時容量 / リアシート格納時最大1,415L
実用的な室内レイアウト ファミリーユースにも対応する広々とした室内空間と、豊富な収納スペースを確保。
パワートレイン・性能
48Vマイルドハイブリッドシステム
ガソリンモデル(TFSI quattro 150kW)
- 直列4気筒2.0Lターボ + 48Vマイルドハイブリッド
- エンジン出力:204ps/34.7kgm
- モーター出力:24ps/23.5kgm
- WLTCモード燃費:14.4km/L
ディーゼルモデル(TDI quattro 150kW)
- 直列4気筒2.0Lターボディーゼル + 48Vマイルドハイブリッド
- エンジン出力:204ps/40.8kgm
- モーター出力:24ps/23.5kgm
- WLTCモード燃費:16.3km/L
SQ5(高性能モデル)
- V型6気筒3.0Lターボ + 48Vマイルドハイブリッド
- エンジン出力:367ps/56.1kgm
- モーター出力:24ps/23.5kgm
- WLTCモード燃費:12.7km/L
駆動システム
quattro四輪駆動 全グレードに4WDシステム「quattro」を標準装備。優れた走行安定性と悪路走破性を実現しています。
7速デュアルクラッチトランスミッション スムーズで素早いシフトチェンジにより、快適な走行フィールを提供。
海外仕様プラグインハイブリッド
PHEV仕様の魅力
システム構成
- 直列4気筒2.0Lガソリンターボ + PHEV
- システム出力:299ps/45.9kgm(標準)、367ps/51.0kgm(高出力)
- バッテリー容量:25.9kWh(前世代比約45%増加)
- EV航続距離:100km
日本導入は未定ですが、環境規制の厳しい欧州市場向けに設定されているプラグインハイブリッドモデルです。
安全装備・先進技術
アウディプレセンス
主要安全機能
- フロントクロストラフィックアシスト
- ターンアシスト
- アダプティブクルーズコントロール
- アクティブレーンアシスト
- サラウンドビューカメラシステム
運転支援システム
高度な運転支援 最新のセンサー技術とAI解析により、様々な交通状況での安全運転をサポート。都市部から高速道路まで幅広いシーンで機能します。
価格・グレード構成
標準ラインナップ価格
グレード | 価格(税込) |
---|---|
Q5 TFSI quattro 150kW advanced | 7,600,000円 |
Q5 TDI quattro 150kW advanced | 7,880,000円 |
SQ5 | 10,230,000円 |
Q5 Sportback TFSI quattro 150kW advanced | 7,950,000円 |
Q5 Sportback TDI quattro 150kW advanced | 8,230,000円 |
SQ5 Sportback | 10,580,000円 |
限定モデル
edition one(300台限定)
- Q5 edition one:9,190,000円
- Q5 Sportback edition one:9,540,000円
限定モデル専用装備
- マグネシウムグレーアクセントのフロントエアインレット
- 専用ディフューザートリム
- 21インチブラックメタリックポリッシュAudi Sportマルチスポークホイール
- ブラック内装(スチールグレーステッチ)
競合車種との比較
主要競合車種
- BMW X3 - ドイツプレミアムSUVの直接競合
- メルセデス・ベンツ GLC - 同クラスの老舗ライバル
- ボルボ XC60 - 北欧プレミアムSUV
- ジャガー F-PACE - イギリスプレミアムSUV
- レクサス NX - 日本プレミアムブランド
新型Q5の競合優位性
先進技術
- 湾曲ディスプレイシステム
- 助手席専用ディスプレイ
- 48Vマイルドハイブリッド全車標準装備
デザイン性
- 最新のアウディデザイン言語
- Q5スポーツバックの選択肢
- 高品質インテリア
パフォーマンス
- quattro四輪駆動システム
- SQ5の高性能ライン
- バランスの取れた燃費性能
購入時の検討ポイント
グレード選択の指針
ガソリンモデル vs ディーゼルモデル
ガソリン(TFSI)がおすすめの方
- 年間走行距離が比較的少ない
- 静粛性を重視
- ガソリンスタンドのアクセシビリティを重視
ディーゼル(TDI)がおすすめの方
- 年間走行距離が多い(目安:年間15,000km以上)
- 燃費性能を最重視
- 低速トルクの力強さを求める
ボディタイプの選択
標準Q5がおすすめの方
- 実用性を最重視
- ファミリーユース
- ラゲッジスペースを最大限活用したい
Q5スポーツバックがおすすめの方
- スタイリッシュなデザインを重視
- 都市部での使用が中心
- 個性的なSUVを求める
維持費・ランニングコスト
年間維持費の概算
税金・保険
- 自動車税:39,500円/年(2,000cc)
- 自動車重量税:約20,000円/年
- 自賠責保険:約13,000円/年
- 任意保険:約100,000〜150,000円/年(条件による)
燃料費(年間15,000km走行の場合)
- ガソリンモデル:約180,000円/年
- ディーゼルモデル:約150,000円/年
メンテナンス費用
- 定期点検・車検:約80,000〜120,000円/年
- 消耗品交換:約50,000〜80,000円/年
今後の展望
電動化の進展
アウディは2030年代前半までに新車販売の大部分を電気自動車にする計画を発表しています。Q5においても、将来的にはフルEVモデルの投入が予想されます。
自動運転技術の発展
現在のレベル2自動運転支援から、より高度な自動運転機能の搭載が期待されています。
まとめ
3代目となる新型アウディQ5は、プレミアムSUV市場における重要な選択肢として大きな進化を遂げています。以下の点で特に注目すべき車両です:
主要な進化ポイント
- 先進的なデジタルコックピット:湾曲ディスプレイと助手席専用ディスプレイ
- 効率的なハイブリッドシステム:48Vマイルドハイブリッド全車標準装備
- 洗練されたデザイン:新世代アウディデザイン言語の体現
- 多様な選択肢:標準Q5とスポーツバック、高性能SQ5
- 総合的な品質向上:安全装備、快適装備、音響システムの充実
購入推奨ポイント
- 先進性:最新テクノロジーを体験できる
- 実用性:ファミリーユースから個人使用まで対応
- ブランド価値:アウディブランドの信頼性とステータス性
- リセールバリュー:プレミアムブランドとしての資産価値
- 選択肢の豊富さ:エンジン、ボディタイプ、グレードの多様性
760万円からという価格設定は、装備内容と品質を考慮すると競争力のある水準です。プレミアムSUV市場において、技術革新とブランド価値を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
Audi Q5