2026年2月5日、三菱自動車工業は人気の軽商用車「ミニキャブトラック」の大幅マイナーチェンジを発表し、同日より全国で発売を開始しました。今回の改良では、デザインの刷新、最新安全装備の標準化、デジタルメーター採用など、商用車ユーザーの声に応える進化を遂げています。
価格帯は131万1,200円から167万7,500円で、従来モデルから約20万円の価格上昇となりましたが、その分機能性と安全性が大幅に向上しています。
三菱ミニキャブトラックが大幅マイナーチェンジを実施 主な改良ポイント|何が変わった?

1. 新世代安全システム「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車標準装備
最大の進化ポイントは、安全装備の大幅強化です。従来の「デュアルカメラブレーキサポート」から、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた**「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」**に変更されました。
新たに追加された安全機能:
- 自転車・自動二輪車の検知対応
- 交差点での衝突被害軽減ブレーキ
- 低速時ブレーキサポート(前進時)
- パーキングセンサー(フロント・リヤ)
- 車線逸脱抑制機能
- 発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり対応)
- 標識認識機能(車両進入禁止・一時停止・赤信号)
- エマージェンシーストップシグナル
これらの装備により、軽商用車でもトップクラスの安全性能を実現しています。
2. LEDヘッドライト&デジタルメーターを標準装備
視認性向上のため、LEDヘッドライトが全グレードに標準装備されました。従来のハロゲンランプと比較して明るく、夜間や悪天候時の視界が大幅に改善されています。
さらに、運転席のメーター表示がアナログからデジタルに変更され、走行情報がより見やすく、直感的に把握できるようになりました。現代的な操作感覚が商用車にも導入された形です。
3. フロントデザインの大幅刷新
外観デザインも一新され、小型化されたヘッドライトと力強い印象のバンパーにより、より洗練された現代的なスタイリングになりました。商用車でありながら、質感の高さを感じさせるデザインです。
防錆性能も高く、ボディ表面の100%とフレーム要所に防錆鋼板を採用。ボディ外板穴あき錆保証5年、ボディ外板表面錆保証3年が提供され、長期使用でも安心です。
4. 上位グレード「G」の装備充実
上位グレードの「G」には、さらに以下の装備が追加されています:
- LEDフロントフォグランプ
- カラードフォグランプベゼル
- Type-A・Type-C USB電源ソケット(スマートフォン充電に便利)
- 電動格納式リモコンドアミラーのヒーテッド機能(冬季の霜・曇り対策)
5. ぬかるみ脱出アシスト機能の拡大
農作業や林道走行など、悪路での使用が多い軽トラに欠かせない「ぬかるみ脱出アシスト機能」が、デフロック付車にも新たに追加されました。
雪道やぬかるみでタイヤが空転した際に、駆動力を最適に制御してスムーズな発進をサポートします。「みのり」グレードの5MT車にも採用され、悪路走破性がさらに向上しています。
グレード別価格|約20万円アップも装備充実で納得の価格設定
新型ミニキャブトラック価格表(2026年モデル)
Mグレード:
- 2WD(5MT):131万1,200円
- 2WD(4AT):138万8,200円
- 4WD(5MT):146万3,000円
- 4WD(4AT):154万0,000円
みのりグレード:
- 4WD(5MT):149万9,300円
- 4WD(4AT):157万6,300円
Gグレード:
- 4WD(4AT):167万7,500円
- ※4WD(5MT)は廃止
前モデルとの価格比較
スタート価格は従来の110万3,300円から131万1,200円へと約20万8,000円のアップとなりましたが、LEDヘッドライト、デジタルメーター、最新安全装備の標準化を考えれば、コストパフォーマンスは高いと言えます。
なお、上位グレード「G」の5MT仕様は廃止され、4AT仕様のみとなりました。
スペック詳細|軽トラトップクラスの50馬力エンジン
エンジン性能
- エンジン型式: 直列3気筒660cc「R06A」
- 最高出力: 50ps/6,200rpm(軽トラトップクラス)
- 最大トルク: 6.0kgm/3,500rpm
- トランスミッション: 5速MT または 4速AT
- 駆動方式: FR / パートタイム4WD / 高低速切替え式パートタイム4WD
可変バルブタイミング機構を採用した660ccエンジンは、軽トラックとしてトップクラスの50馬力を発揮。パワフルな走りで積載時も安定した加速が可能です。
ボディサイズ&積載性能
- 全長×全幅×全高: 3,395×1,475×1,765mm
- ホイールベース: 1,905mm
- 荷台長×荷台幅×荷台高: 1,940×1,410×290mm
- 荷台フロア長: 2,030mm
- 最小回転半径: 3.6m
- 車両重量: 730kg
最小回転半径3.6mという優れた小回り性能により、狭い農道や作業現場でも取り回しが容易です。荷台は広く、低床設計で積み降ろしもスムーズに行えます。
燃費性能
- 5速MT: 18.7km/L(WLTCモード)
- 4速AT: 15.7km/L(WLTCモード)
2024年の改良でアイドリングストップシステム「オートストップ&ゴー」を採用した5速MT車は、前モデルから0.5km/L向上し、経済性が高まっています。
内装の進化|快適性と利便性の向上
広い室内空間
室内幅を拡大し、ゆとりある空間を確保。シートスライド量は140mmで、14段階の細かい調整が可能です。ドア開口幅も広げられ、乗り降りがしやすくなりました。
実用的な収納装備
- センタートレイ: インストルメントパネルにスマートフォンなどを置けるトレイを新設
- 新形状ドリンクホルダー: 紙パック飲料にも対応(運転席・助手席)
- USB電源ソケット: Gグレードには Type-A・Type-C両対応のUSBソケットを装備
商用車として日常的に使用する上で、こうした細かな配慮が作業効率を高めます。
三菱e-Assistの進化|全方位の安全サポート
新型ミニキャブトラックは、三菱の運転支援システム「三菱e-Assist」が大幅に強化されています。
主な安全機能
- 衝突被害軽減ブレーキシステム(DSBSII): 前方車両、歩行者、自転車、自動二輪車を検知し、交差点にも対応
- 車線逸脱抑制機能: 車線からはみ出しそうになると警告・制御
- 標識認識機能: 車両進入禁止、一時停止、赤信号を認識して表示
- パーキングセンサー: フロント・リヤに装備し、障害物を検知
- 発進お知らせ機能: 先行車の発進や信号切り替わりを知らせる
- エマージェンシーストップシグナル: 急ブレーキ時に後続車へ危険を伝達
これらの機能により、日々の配送業務や農作業中の事故リスクを大幅に低減できます。
競合車種との比較|スズキ・キャリイとの違い
ミニキャブトラックは、スズキ「キャリイ」のOEM供給を受けた車種です。基本性能は共通していますが、三菱独自の販売網とアフターサービス、ブランドイメージで差別化されています。
キャリイも同時期にマイナーチェンジを実施しており、安全装備やデザインの進化は共通していますが、購入先や地域によってサービス内容が異なる場合があるため、実際の購入時には両ブランドを比較検討することをおすすめします。
ユーザー評価|実際の使用感は?
従来モデルのミニキャブトラックは、以下の点で高い評価を得ていました:
- 荷台の広さと低床設計
- 小回りの良さ(最小回転半径3.6m)
- パワフルなエンジン(50ps)
- 悪路走破性の高さ
新型では、これらの長所を維持しつつ、安全装備とデジタル化で弱点を補強。特に、自転車や二輪車の検知機能は、商用車として市街地を走行する際の安心感を大きく向上させています。
購入検討のポイント|どのグレードを選ぶべき?
Mグレード|コストパフォーマンス重視
基本装備は充実しており、LEDヘッドライトやデジタルメーター、最新安全装備も標準装備。価格を抑えたい方におすすめです。
みのりグレード|農業・林業向け
4WDのみの設定で、ぬかるみ脱出アシスト機能を装備。農作業や林道走行が多い方に最適です。
Gグレード|装備充実の上級モデル
LEDフォグランプ、USBソケット、ヒーテッド機能付きミラーなど、快適装備が充実。日常的に長時間使用する方や、質感にこだわる方におすすめです。
まとめ|進化した軽トラの新基準
2026年の新型ミニキャブトラックは、単なるマイナーチェンジではなく、安全性、快適性、利便性のすべてを底上げした大幅進化モデルです。
特に注目すべきポイント:
- 最新安全装備「DSBSII」で自転車・二輪車も検知
- LEDヘッドライト&デジタルメーター標準化
- USB電源ソケット(Gグレード)でスマホ充電も安心
- ぬかるみ脱出アシストの拡大で悪路走破性向上
約20万円の価格上昇は、これらの装備充実を考えれば妥当な範囲であり、長期的な安全性と利便性を考えれば投資価値は高いと言えます。
農業、建設業、配送業など、日々の仕事を支える相棒として、新型ミニキャブトラックは確実に進化を遂げています。
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