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ホンダ N-ONE 販売台数と生産台数の推移から見る不動の人気を徹底解説

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ホンダの軽自動車「N」シリーズの中でも、ひときわ異彩を放つ存在、それが「N-ONE」です。販売台数ランキングの上位を賑わす兄弟車「N-BOX」や「N-WGN」とは一線を画し、独自の路線を突き進むN-ONE。

その販売台数は決して多くはありません。しかし、そこには数字だけでは測れない、熱狂的ともいえるファンに支えられた「不動の人気」が確かに存在します。

本記事では、N-ONEの販売台数と生産状況を追いながら、なぜこのクルマが一部のユーザーを強く惹きつけてやまないのか、その唯一無二の魅力と人気の理由を解き明かします。

目次

販売台数 安定した人気を証明

N-ONEは、2012年の発売以来、安定した販売台数を維持してきました。特に、2017年のフルモデルチェンジ以降は、販売台数が大きく伸び、軽自動車市場における存在感をさらに高めています。

N-ONEの販売台数は、発売当初から安定して推移しています。特に、初代モデルの人気は根強く、中古車市場でも高値で取引されるケースが多いです。これは、N-ONEのデザインと性能が、時代を超えて愛されている証拠と言えるでしょう。

2020年には、2代目となる新型N-ONEが登場。初代モデルのデザインを踏襲しつつ、最新の安全技術や快適装備を搭載することで、さらなる進化を遂げました。これにより、幅広い年齢層から支持を集め、販売台数は好調に推移しています。

販売台数は少数精鋭。「わかる人にはわかる」という選択

まず、N-ONEの市場における立ち位置を販売台数から見てみましょう。全国軽自動車協会連合会が発表する通称名別新車販売速報では、N-ONEがトップ15にランクインすることは稀です。月々の販売台数は1,000台から2,000台前後で推移しており、N-BOX(月販1万台以上)と比較すると、その差は歴然です。

しかし、この数字はネガティブな意味を持ちません。むしろ、N-ONEが「量」ではなく「質」で選ばれるクルマであることの証明です。流行りのスーパーハイトワゴンではなく、あえてN-ONEを指名買いするユーザーは、デザインや走りといったクルマの本質的な価値を深く理解し、そこに共感しているのです。

言わば、N-ONEは「本当に好きな人にだけ届けばいい」という、作り手の哲学すら感じさせるモデルと言えるでしょう。

2022年 販売台数

2022年の年間販売台数はホンダ N-ONEが18,712台となりました。

年月販売台数
2022年1月1,565台
2022年2月1,873台
2022年3月2,732台
2022年4月1,558台
2022年5月915台
2022年6月2,226台
2022年7月1,819台
2022年8月594台
2022年9月1,568台
2022年10月1,376台
2022年11月1,226台
2022年12月1,260台
合計18,712台
ホンダ N-ONE 登録台数 出典:日本自動車販売協会連合会
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2023年 販売台数

2023年年間の販売台数はホンダ N-ONEが19,703台となりました。

年月販売台数
2023年1月1,269台
2023年2月1,552台
2023年3月2,254台
2023年4月1,377台
2023年5月1,268台
2023年6月1,770台
2023年7月1,644台
2023年8月1,643台
2023年9月1,977台
2023年10月1,716台
2023年11月1,694台
2023年12月1,539台
合計19,703台
ホンダ N-ONE 登録台数 出典:日本自動車販売協会連合会
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2024年 販売台数

2024年年間の販売台数はホンダ N-ONEが10,664台となりました。

年月販売台数
2024年1月1,582台
2024年2月1,691台
2024年3月1,567台
2024年4月1,276台
2024年5月1,364台
2024年6月1,626台
2024年7月1,558台
2024年8月1,308台
2024年9月1,654台
2024年10月1,504台
2024年11月1,454台
2024年12月1,246台
合計10,664台
ホンダ N-ONE 登録台数 出典:日本自動車販売協会連合会

2024年 販売台数

年月販売台数
2025年1月987台
2025年2月1,203台
2025年3月1,673台
2025年4月1,264台
合計-台
ホンダ N-ONE 登録台数 出典:日本自動車販売協会連合会

生産台数 需要に応える柔軟な体制

ホンダが発表したN-ONEの月間販売目標は2,000台です。これは生産可能な台数に近い数字で、目標を達成できるように生産計画を立てています。

N-ONEの生産台数は、販売台数の推移に合わせて柔軟に調整されています。これは、ホンダが顧客のニーズを的確に捉え、効率的な生産体制を構築していることを示しています。

特に、新型モデルへの切り替え時には、生産ラインの調整が迅速に行われ、供給不足による機会損失を最小限に抑えることができました。また、近年では、半導体不足などの影響も受けましたが、ホンダは部品調達先の多角化などにより、生産への影響を最小限に抑える努力を続けています。

生産状況は安定。ただし人気グレード「RS」は指名が集中

現在のN-ONEの生産状況は比較的安定しており、ホンダの公式発表によると、納期は1ヶ月~2ヶ月程度が目安となっています。(2025年6月時点)

ただし、ディーラーの情報などを見ると、走る楽しさを追求したスポーツグレード「RS」、特に軽自動車では極めて希少な6速マニュアル(6MT)トランスミッション搭載車は、納期がやや長くなる傾向があるようです。

これは、N-ONEを求めるユーザーの多くが、まさにこの「RS」の走りに魅了されていることの裏返しです。生産が需要に追いつかないほどの指名が集中するグレードが存在すること自体が、N-ONEの人気の根強さを物語っています。

なぜ熱狂的に愛されるのか?N-ONEが持つ3つの抗えない魅力

販売台数以上に、ユーザーの心を掴んで離さないN-ONE。その不動の人気の理由を、口コミや評価から3つのポイントで深掘りします。

1. 時代を超える、ヘリテージ(遺産)としてのデザイン

N-ONEの最大の魅力は、そのタイムレスなデザインにあります。1967年に発売されたホンダ初の市販軽乗用車「N360」をモチーフにした、普遍的で愛らしいスタイリングは、2020年のフルモデルチェンジでも「あえて変えない」という選択がなされました。

  • 誰からも愛されるカタチ: まん丸のヘッドライト、四角いテールランプ、そして安定感のある台形のフォルム。「まる・しかく・だいけい」という誰もが認識できる基本図形で構成されたデザインは、一目でN-ONEとわかる強い個性を放ちながらも、奇をてらった印象を与えません。
  • 上質な内外装: シンプルなだけでなく、細部の質感にもこだわっているのがN-ONEの特徴です。メッキパーツの使い方や塗装の質、そして水平基調でクリーンにまとめられた内装は、軽自動車の枠を超えた上質感を漂わせています。

2. 毎日の運転が「趣味」になる、卓越した走行性能

「たかが軽自動車」と侮れない、しっかりとした走りもN-ONEの真骨頂です。

  • 低重心が生む安定感: 全高を抑えた設計により、カーブや高速道路での安定感は抜群。乗り心地もしなやかで、口コミでは「軽とは思えない」「コンパクトカーのような走り」と高く評価されています。
  • 魂を揺さぶる「RS」の6MT: N-ONEの評価を決定づけているのが、ターボエンジンにS660譲りの6速マニュアルトランスミッションを組み合わせた「RS」グレードの存在です。カチリと決まる小気味よいシフトフィールは、「速く走るため」ではなく「運転操作そのものを楽しむため」にあり、多くのMTファンを虜にしています。アクセルやブレーキを操作し、自分の意のままにクルマを操る根源的な喜びを、日常の中で味わうことができます。

3. 安全性と楽しさを両立する、先進技術

趣味性が高いだけでなく、現代のクルマとして求められる安全性や利便性も抜かりありません。

先進の安全運転支援システム**「Honda SENSING」を全タイプに標準装備**。特筆すべきは、6MT車にも渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や電子制御パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能が搭載されている点です。これにより、マニュアル車特有の煩わしさが大幅に軽減され、運転の楽しさと快適性・安全性が高次元で両立されています。

不動の人気を支える要因

N-ONEの安定した人気は、以下の要因によって支えられています。

  • 魅力的なデザイン: レトロな雰囲気とモダンな要素を融合させたデザインは、幅広い年齢層に受け入れられています。
  • 優れた走行性能: 軽自動車とは思えないほどの力強い走りを実現しており、運転の楽しさを追求するユーザーからも高い評価を得ています。
  • 充実した安全装備: 最新の安全技術を積極的に採用しており、安心して運転できる環境を提供しています。
  • 高い品質と信頼性: ホンダの厳しい品質基準をクリアしており、長期間にわたって安心して乗り続けられる車として信頼されています。

編集部から一言

販売台数という一面的な指標だけを見れば、N-ONEはニッチなクルマかもしれません。しかし、その背後には、ホンダの歴史を受け継ぐデザインを愛し、日々の運転に心からの楽しみを見出す、熱心なオーナーたちの姿があります。

広さや燃費といったスペック競争から一歩距離を置き、「好き」という感性を何よりも大切にする。N-ONEは、そんなユーザーに選ばれ続けることで、流行に左右されない不動の人気を確立した稀有な存在です。

移動の道具としてだけでなく、人生を豊かにするパートナーとしてクルマを選びたい。そう考えるなら、ホンダN-ONEは間違いなく、あなたの心を掴んで離さない一台となるでしょう。

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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