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ホンダは、ミドルサイズSUV「ZR-V(ゼットアールブイ)」の一部改良モデルを**2026年3月27日(金)**に発売しました。今回の改良では、パワートレーンのe:HEV一本化、Google搭載Honda CONNECTディスプレーの採用、そしてアクティブなSUVスタイルを提案する新たな特別仕様車「CROSS TOURING(クロスツーリング)」の追加など、注目のアップデートが盛りだくさんです。この記事では、新型ZR-Vの変更点・価格・スペック・ライバル比較まで、購入検討に必要な情報をすべてお届けします。
ホンダ ZR-Vは、2022年11月に発表され、2023年4月に発売されたミドルサイズSUVです。かつてラインアップされていたCR-Vの実質的な後継モデルとして位置づけられ、「スマートでエレガントなデザイン」と「上質で爽快な走り」を両立したクロスオーバーSUVとして高い評価を受けています。
シビックと共通のプラットフォームを採用しながらも、全高1,620mm・最低地上高190mmというSUVらしいスタイリングを実現。街乗りからアウトドアまで幅広いシーンに対応できる、まさに「ちょうどいいサイズ感」のSUVです。
今回の一部改良で実施されたのは、大きく分けて以下の3点です。

① パワートレーンのe:HEV一本化
これまで設定されていた1.5Lターボガソリンモデルが廃止され、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」に統一されました。環境性能と走行性能の両立を重視した戦略的な判断です。
② 新特別仕様車「CROSS TOURING」の追加
e:HEV Zをベースに、SUVらしい力強さとアクティブな世界観を表現した特別仕様車「CROSS TOURING」が新たにラインアップに加わりました。
③ Google搭載Honda CONNECTディスプレーの採用
e:HEV Z、BLACK STYLE、CROSS TOURINGの3グレードに、Googleビルトインの9インチHonda CONNECTディスプレーが新たに搭載されました。
加えて、全グレードにPower Delivery対応USB TYPE Cと前席フットアンビエントライトも新装備されており、日常的な使い勝手と車内の質感が向上しています。

今回の一部改良で最も大きなトピックが、1.5Lターボガソリンエンジンの廃止とe:HEVへの一本化です。
ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、走行シーンに応じてEVドライブ・ハイブリッドドライブ・エンジンドライブの3つのモードを自動で切り替えるシステム。市街地ではモーター主体の静粛で滑らかな走り、高速域ではエンジンの効率的な巡航走行を実現し、あらゆるシーンで最適な走りを提供します。
ガソリンモデル(1.5Lターボ・178ps)が廃止されたことで「スポーティな走りが失われるのでは?」という声もありますが、e:HEVのモーターは最高出力184ps・最大トルク315Nmという力強いスペックを持ちます。特に発進時や追い越し加速時のトルクフルな走りは、ターボエンジンとは異なる種類の爽快感をドライバーに提供してくれます。
燃費面でも、ガソリンモデルの14.6km/L(WLTCモード)に対し、e:HEVは22.1km/L(FF)/ 21.7km/L(4WD)と大幅に優れており、レギュラーガソリン165円/Lで計算すると、年間1万km走行時に約3.8万円のランニングコスト差が生じます。環境意識の高まりとガソリン価格の高止まりを踏まえれば、e:HEVへの一本化は合理的な選択といえるでしょう。
今回のZR-V改良における最大の目玉が、新たに設定された特別仕様車「CROSS TOURING(クロスツーリング)」です。e:HEV Zをベースに、SUVらしいタフさとアクティブなライフスタイルを表現したモデルとなっています。


CROSS TOURINGの外観を特徴づけるのは、随所に施された専用エクステリアパーツです。

これらの専用パーツにより、ベースのe:HEV Zとは明確に異なる、アクティブかつタフな雰囲気を纏っています。

CROSS TOURINGのインテリアには、専用のグレージュ内装が採用されています。ベージュとグレーの中間色であるグレージュは、明るく開放的な室内空間を演出しつつ、上品さも兼ね備えたカラーです。
そこにアクセントとして配されたオレンジステッチが、アクティブな個性をプラス。本革巻きステアリングホイールや本革シートにもオレンジステッチが施され、統一感のあるコーディネートとなっています。ブラック内装とは異なる、爽快で解放的な雰囲気が特徴です。

CROSS TOURING専用カラーとして、デザートベージュ・パールが新設定されています。自然の温もりを感じさせるこのカラーは、アウトドアテイストのCROSS TOURINGとの相性が抜群。他にクリスタルブラック・パール、プラチナホワイト・パール、メテオロイドグレー・メタリック、シーベッドブルー・パールの計5色展開です。

既存の特別仕様車「BLACK STYLE(ブラックスタイル)」も、今回の改良でさらにブラッシュアップされています。
最も大きな変更は、フロントグリルがこれまでのバーチカルパターンからハニカムパターンへ刷新されたこと。ベルリナブラック塗装が施されたハニカムグリルにより、よりモダンでスポーティな表情に生まれ変わっています。
BLACK STYLEの専用アイテムは以下の通りです。
漆黒の統一感のある外観は、ZR-Vのプレミアム感とスポーティさを極限まで高めた仕上がりです。CROSS TOURINGが「アクティブ系」なら、BLACK STYLEは「都会のスポーティ系」と表現できるでしょう。
e:HEV Z・BLACK STYLE・CROSS TOURINGに新採用されたGoogle搭載9インチHonda CONNECTディスプレーは、ドライブ体験を大きく変えるアイテムです。

「OK Google」の音声コマンドで、ステアリングから手を離すことなく電話の発信・SMSの送受信・音楽再生・車内温度の調節が可能。運転中の安全性と利便性を大幅に向上させます。
リアルタイムの交通情報を反映した最適ルート案内に加え、渋滞時には自動で迂回ルートを提示。音声操作で目的地設定もハンズフリーで行えます。スマートフォンのGoogleマップとアカウント連携すれば、自宅で調べた目的地をそのまま車内で呼び出すことも可能です。
Spotify、YouTube Music、Amazon Musicなど、普段使い慣れた音楽・ポッドキャスト・オーディオブックアプリを車内でそのまま利用可能。長距離ドライブのエンターテインメントが格段に充実します。
これにより、スマートフォンとクルマがシームレスに繋がる、よりパーソナライズされたドライブ体験が実現しています。
新型ZR-V 2026年改良モデルのメーカー希望小売価格(税込)は以下の通りです。
| グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| e:HEV X | FF | 3,707,000円 |
| e:HEV X | 4WD | 3,927,000円 |
| e:HEV Z | FF | 4,307,600円 |
| e:HEV Z | 4WD | 4,527,600円 |
| e:HEV Z BLACK STYLE | FF | 4,479,200円 |
| e:HEV Z BLACK STYLE | 4WD | 4,677,200円 |
| e:HEV Z CROSS TOURING | FF | 4,529,800円 |
| e:HEV Z CROSS TOURING | 4WD | 4,727,800円 |
エントリーグレードのe:HEV X(FF)が370万7,000円から、最上位のCROSS TOURING(4WD)が472万7,800円という価格設定です。ガソリンモデル廃止による実質的な値上げ幅はありますが、e:HEVの燃費メリットを考慮すれば、ランニングコストを含めたトータルコストでは十分に競争力のある価格帯です。
なお、CROSS TOURINGはe:HEV Zに対してFF・4WDともに約22万円のプラス。専用エクステリア・インテリアの充実度を考えれば、コストパフォーマンスの高い特別仕様車といえるでしょう。
グレードごとに選択できるボディカラーは以下の通りです。
ZR-V 2026年モデルに搭載される2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の主要スペックは以下の通りです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン型式 | 2.0L 直列4気筒 DOHC i-VTEC 直噴アトキンソンサイクル |
| エンジン最高出力 | 145ps(107kW)/ 6,200rpm |
| エンジン最大トルク | 175Nm(17.8kgm)/ 4,000rpm |
| モーター最高出力 | 184ps(135kW) |
| モーター最大トルク | 315Nm(32.1kgm) |
| トランスミッション | 電気式無段変速機 |
| 駆動方式 | FF / 4WD |
| 駆動方式 | 燃費 |
|---|---|
| FF | 22.1km/L |
| 4WD | 21.7km/L |
モーター最大トルク315Nmは、2.0Lターボエンジン並みの数値。発進加速時にこの太いトルクが瞬時に立ち上がるため、街中でのストップ&ゴーから高速道路の合流まで、力強くスムーズな加速を体感できます。
また、ドライブモードはEco・Normal・Sport・Individualの4種類が用意されており、シーンや気分に合わせて走りの味付けを変えることが可能です。Sportモードではアクセルレスポンスが鋭くなり、e:HEVのポテンシャルを最大限に引き出す爽快な走りを楽しめます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 4,570mm |
| 全幅 | 1,840mm |
| 全高 | 1,620mm |
| ホイールベース | 2,655mm |
| 最低地上高 | 190mm |
| 乗車定員 | 5名 |
全長4,570mm・全幅1,840mmというサイズは、日常の取り回しとSUVらしい存在感を両立したバランスの良い設計です。最低地上高190mmは、悪路走行時のアプローチアングル確保にも貢献します。
ZR-Vの室内空間は、ホイールベース2,655mmのゆとりを活かし、前後席ともに快適な居住性を確保。ラゲッジスペースはフラットな床面と段差の少ない開口部により、大きな荷物の積み降ろしも容易です。
快適装備として以下も充実しています。
ZR-Vには、ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING」が全グレードに標準装備されています。
主な機能は以下の通りです。
日常の街乗りから長距離ドライブまで、幅広いシーンでドライバーの安全運転をサポートする充実の装備体系です。
ZR-Vが属するミドルサイズSUVセグメントには、トヨタ RAV4やマツダ CX-5など強力なライバルが存在します。主要項目で比較してみましょう。
| 項目 | ホンダ ZR-V e:HEV Z | トヨタ RAV4 HEV | マツダ CX-5 |
|---|---|---|---|
| 価格帯(税込) | 約370万~473万円 | 約400万~500万円台 | 約300万~330万円台 |
| パワートレーン | 2.0L HEV | 2.5L HEV / PHEV | 2.0L / 2.5L / 2.2Dターボ |
| 燃費(WLTCモード) | 22.1km/L(FF) | 21.4km/L(2WD) | 14.6~15.6km/L |
| 全長 | 4,570mm | 4,600mm | 4,575mm |
| Google搭載ナビ | ○(Zグレード以上) | △ | × |
ZR-Vの強みは、e:HEVによるクラストップレベルの燃費性能、Google搭載ディスプレーによるコネクティビティ、そしてスポーティかつエレガントなデザインです。RAV4がオフロード性能やPHEV設定で差別化を図る一方、ZR-Vはオンロードでの走りの質感や上質な内装デザインで勝負しています。
CX-5はガソリン・ディーゼルの選択肢とリーズナブルな価格が魅力ですが、ハイブリッドモデルが設定されていないため、燃費面ではZR-Vに大きくアドバンテージがあります。
2026年一部改良を経たホンダ ZR-Vは、以下のようなユーザーに特におすすめできるSUVです。
CROSS TOURINGがおすすめな人
BLACK STYLEがおすすめな人
e:HEV Zがおすすめな人
e:HEV Xがおすすめな人
パワートレーンのe:HEV一本化により、どのグレードを選んでも22km/L台の優れた燃費とモーター184psの力強い走りを享受できるのが、2026年モデルの大きなメリット。さらにGoogle搭載ディスプレーやCROSS TOURINGの追加により、選ぶ楽しさと所有する喜びが一段と増しています。
ミドルサイズSUVの購入を検討している方は、ぜひ一度ホンダディーラーで実車をチェックしてみてください。
ホンダ ニュースリリース
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。