MENU

ホンダ「スーパーワン(Super-ONE)」2026年発売!軽EV「N-ONE e:」ベースのスポーツ仕様コンパクトEVの全貌

本ページにはプロモーションや広告が含まれています。
honda-super-one-2026-release-light-ev-n-one-e-based-sports-specification-compact-ev

ホンダが2025年10月29日、ジャパンモビリティショー2025において、待望の新型電気自動車「Super-ONE(スーパーワン)」のプロトタイプを世界初公開しました。2026年の発売を予定しているこの新型EVは、軽自動車として2025年9月に発売された「N-ONE e:」をベースに開発された普通車登録のコンパクトスポーツEVとして大きな注目を集めています。

Honda Global

目次

注目のコンパクトEV「スーパーワン」が遂に登場

本記事では、スーパーワンのスペック、装備、価格、発売日など、最新情報を詳しく解説します。

スーパーワンとは?ホンダが提案する「楽しいEV」のコンセプト

「e: Dash BOOSTER(イー ダッシュ ブースター)」という新しい体験

honda-super-one-prototype
スーパーワン(Super-ONE)

スーパーワンのグランドコンセプトは「e: Dash BOOSTER(イー ダッシュ ブースター)」。これは、車内での体験を豊かなものにする多彩な仕掛けを採用することで、日常の移動を刺激的で気持ちの高ぶる体験へと進化させるというホンダの新しい提案です。

従来のEVが環境性能を重視してきたのに対し、スーパーワンは「電気自動車なのに走りが楽しい」というスポーツ仕様を前面に打ち出しているのが最大の特徴です。

あわせて読みたい
ホンダ 新型「N-ONE e:」 軽バッテリーEV 電気自動車 軽自動車規格 航続距離 295km 2025年9月11日発表 ... ホンダは軽BEV(電気自動車)、新型「N-ONE e:」を2025年9月11日発表、2025年9月12日に発売します。価格は269万9400円~319万8800円となります。一体どんなモデルになる...

スーパーワンのボディサイズ・外装デザインの特徴

ワイドボディ化で走行性能を大幅向上

honda-super-one-prototype
スーパーワン(Super-ONE)

ボディサイズ比較:

  • スーパーワン
    • 全長×全幅×全高:3,500×1,550×1,525mm
    • ホイールベース:2,520mm
  • N-ONE e:(参考)
    • 全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,545mm
    • ホイールベース:2,520mm
    • 車重:1,030kg
N-ONE e
N-ONE e

スーパーワンは軽自動車規格のN-ONE e:から普通車登録(5ナンバー)に変更されることで、全幅が1,475mmから1,550mmへと75mm拡大されています。国沢氏の試乗レポートでは「片側40mmくらいのワイドフェンダー」と推測されており、ブルドッグの片側30mmを上回る迫力あるスタンスを実現しています。

honda-super-one-prototype
スーパーワン(Super-ONE)

空力性能と安定感を両立したエクステリア

honda-super-one-202

専用のデザインにより空力性能を高めながら、ワイド化されたトレッドによる安定感あるスタンスが特徴です。人気のあるN-ONE e:のデザイン要素を引き継ぎつつ、高い走行性能を感じさせる独自のスタイルに仕上げられています。

内装(インテリア)の快適性と機能性

honda-super-one-prototype
スーパーワン(Super-ONE)

スポーツドライビングを追求したシート設計

honda-super-one-prototype
スーパーワン(Super-ONE)

前席にはホールド性の高いセパレートシートを採用し、最適なドライビング姿勢を実現。スポーティーな走りを楽しむための専用設計となっています。

先進的な装備と利便性

  • 電制パーキングブレーキ:標準装備
  • オートブレーキホールド機能:停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保持し、アクセルを踏むと自動解除で再発進が可能
  • 収納スペース:車内各所に配置され、後部座席や荷室の上下方向を広くすることで幅広いシーンで活用可能

専用メーターと演出システム

3連メーターやイルミネーションカラーの変化など、後述する「BOOSTモード」専用の演出を設定。視覚や聴覚、そして加速感や振動などの体感を通じて走りを楽しむことができる仕掛けが満載です。

パワートレイン・スペック・航続距離の詳細

honda-super-one-202

高出力化された電動システム

スーパーワンのパワートレインスペック:

  • パワートレイン:電気モーター
  • 最高出力:110ps/20.5kgm(推定)
  • 航続距離:250km(推定)
  • 駆動方式:FWD(前輪駆動)
  • 充電時間
    • 普通充電:約4.5時間
    • 急速充電:約30分(80%まで)

N-ONE e:との比較(参考):

  • パワートレイン:電気モーター
  • 最高出力:64ps/16.5kgm
  • 航続距離:295km
  • 駆動方式:FWD
  • 充電時間
    • 普通充電:約4.5時間
    • 急速充電:約30分(80%まで)

N-ONE e:の電気モーターは軽自動車の自主規制により最高出力が64psに抑えられていましたが、スーパーワンでは普通車登録となることで出力を大幅に向上。国沢氏の試乗レポートでは「80馬力前後までパワーアップさせている」と推測されています。

革新的な「BOOSTモード」の魅力

honda-super-one-202

スーパーワンの最大の特徴が、専用開発された「BOOSTモード」です。このモードには以下の機能が搭載されています:

BOOSTモードの主な機能:

  1. 出力拡大制御:パワーユニットの性能を最大限に引き出し、力強く鋭い加速を実現
  2. 仮想有段シフト制御:EVでありながら、あたかも有段変速機を備えたエンジン車のようなギアチェンジの感覚を再現。ハンドルに装着されたパドルでマニュアルシフトアップ・ダウンも可能
  3. アクティブサウンドコントロールシステム:アクセルなどの運転操作に応じて、迫力のある仮想のエンジンサウンドを車内スピーカーから響かせる
  4. 専用ビジュアル演出:3連メーターやイルミネーションカラーの変化など、BOOSTモード専用の演出で視覚的にも走りを楽しめる

国沢氏の試乗レポートによれば、「フル加速をすると、エンジン音が高まり、回転数が上がった音質になると軽いショックと共にシフトアップしていく。電気自動車ということを忘れてしまう」とその完成度の高さを評価しています。

ただし、同氏は「ヒョンデのアイオニック5Nほど気合いが入っていない」とも指摘しており、「昭和のブルドッグのようなブースト機能や、より派手でリアルな音質」を取り入れることで、さらに魅力が増すだろうとアドバイスしています。

効率的なエネルギー管理システム

honda-super-one-202
  • 回生ブレーキシステム:効率的にエネルギーを回収
  • シングルペダルコントロール:アクセルペダルだけで加減速から完全停車まで行えるため、街中の走行や駐車時におけるペダルの踏みかえの煩わしさを軽減
  • スマートフォンアプリ連携:充電状況の確認や各種リモート操作が可能
    • 充電状態リモート表示
    • お出かけ前タイマー設定
    • 充電待機時間設定
    • 最大電流量設定
    • 最大充電量設定
    • 外部給電下限SOC設定

V2H対応で災害時も安心

外部給電にも対応することで、災害や停電など非常時の電源としても利用できます。家庭用電源として活用できるため、もしもの時の備えとしても心強い存在です。

走行性能・ハンドリングの評価

トレッド拡大による優れたコーナリング性能

国沢氏の試乗レポートによれば、N-ONE e:も重い電池を床下に搭載しているため低重心で、軽自動車として考えれば圧倒的に優れた安定感とコーナリング性能を持っていますが、スーパーワンはそこから80mm近くトレッド(横幅)を広げているため、一段とポテンシャルが向上しています。

「N-ONE e:と比べスポーツモデルと言って良いようなコーナリングパフォーマンスを確認できた。こんなクルマを近所の足として使ったら普通の電気自動車よりさぞ楽しいことだろう」と高く評価しています。

転がり抵抗とグリップのバランス

EVは電費を稼ぐため転がり抵抗の少ないタイヤを履く傾向がありますが、トレッドを広げることで、転がり抵抗の少ないタイヤでも優れたコーナリング性能を実現しています。

加速性能について

「コーナー立ち上がりでタイヤを空転させるようなパワー感は無い。必要にして十分ですね、といったレベル」と国沢氏は評価しており、高価格帯のEVのような強烈な加速ではなく、日常使いに最適なパワー設定となっています。

先進安全装備「ホンダセンシング」を標準搭載

充実の安全機能

スーパーワンには、ホンダの先進安全技術「ホンダセンシング」が標準搭載されます。

主な安全機能:

  • 衝突軽減ブレーキ
  • 誤発進抑制機能
  • アダプティブクルーズコントロール
  • 車線維持支援システム
  • トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能):高速道路などでの渋滞時、自車の走行車線をキープするようステアリング操作をアシスト
  • 衝突後ブレーキシステム:エアバッグシステムが衝撃を検知すると、ブレーキを自動的に作動させ、ストップランプも点灯。車両の減速とともに周囲へアラートを出し、多重衝突の被害軽減を図る

価格予想と販売戦略

予想価格帯

スーパーワンの予想価格:

  • 約350万円~

N-ONE e:の価格(参考):

  • e: G:269万9400円
  • e: L:319万8800円
  • CEV補助金:57万4000円

スーパーワンは、高出力化したEVパワートレインやワイドボディ化、BOOSTモードなどの専用装備を採用することにより、軽自動車のN-ONE e:からアップグレードされます。N-ONE e:の上位グレードが319万8800円であることを考えると、スーパーワンは350万円前後からのスタートが見込まれています。

国のEV補助金(CEV補助金)の対象となる可能性が高く、実質負担額はさらに抑えられる可能性があります。

ターゲット市場と販売計画

ホンダは2026年より、日本を皮切りに、英国やアジア各国などで発売する予定です。特に小型車の需要が高い英国市場や、軽自動車文化が根付いている日本市場での展開に力を入れる方針です。

自宅周辺を中心とした街乗り需要を取り込むとともに、「楽しいEV」というコンセプトで、従来のEVユーザーとは異なる層へのアピールを図ります。

発売日・市販化スケジュール

正式発表と発売時期

発売スケジュール:

  • 2025年10月29日:ジャパンモビリティショー2025で試作車を世界初公開
  • 2026年:日本での発売を予定(時期の詳細は未発表)

国沢氏のレポートでは「ホンダは市販に向け開発をすすめているらしい。早ければ来年早々にもデビューか?」と予想されており、2026年前半の発売が期待されています。

Super EV Conceptから市販へ

スーパーワンは、2025年7月上旬に英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025」に出展されていた「Super EV Concept」の市販モデルとなっています。コンセプトモデルから大きく変更されることなく市販化される見込みで、デザインの完成度の高さが伺えます。

ホンダのEV戦略における位置づけ

Nシリーズの電動化推進

ホンダは人気のNシリーズで培った軽い車体設計を活かし、EVラインナップを拡充しています。

Nシリーズ電動化の流れ:

  • N-VAN e:(商用軽EV):既に発売
  • N-ONE e:(乗用軽EV):2025年9月発売
  • N-BOX e:(国内最量販車種のEV版):計画中
  • Super-ONE:2026年発売予定

スーパーワンは、軽自動車のN-ONE e:をベースにしながら普通車登録とすることで、より幅広いユーザー層にアプローチする戦略的な位置づけとなっています。

地方の2代目需要を狙う

N-ONE e:は、東京-静岡(熱海)を往復できる295kmの航続距離と、補助金込みで212万円台からという価格設定で、地方の2代目需要を取り込んでいます。スーパーワンも同様に、日常の足としての実用性を確保しながら、プラスアルファの「走る楽しさ」を提供することで、より幅広い顧客層の獲得を目指しています。

競合車種との比較

国内軽EVとの比較

日産サクラ・三菱eKクロスEV

SAKURA-2024
SAKURA
  • 航続距離:180km
  • 価格:約254万~302万円(補助金前)

スズキの新型軽EV

  • 2026年度に量産予定
  • 詳細スペックは未発表

スーパーワンは普通車登録となるため、純粋な軽EVとは競合しませんが、価格帯や用途では一部重なる可能性があります。

海外ブランドの小型EV

ヒョンデ アイオニック5N

Hyundai Ioniq 5 N
IONIQ 5 N
  • 高性能EVスポーツ
  • BOOSTモードより派手なバーチャルシフト&サウンドシステムを搭載
  • 価格はスーパーワンより高額

BYDの新型軽EV「ラッコ」

BYD RACCO
BYD RACCO
  • 2026年夏に日本で発売予定
  • 価格競争力が高いと予想される

スーパーワンは、「楽しいEV」というコンセプトで差別化を図っています。

スーパーワンの強み・魅力ポイント

1. コンパクトサイズと取り回しの良さ

全長3,500mmというコンパクトなボディサイズで、狭い道や駐車場でも扱いやすい

2. 「楽しいEV」という新しい価値提案

環境性能だけでなく、走る楽しさを追求したスポーツ仕様

3. 革新的なBOOSTモード

仮想有段シフトとアクティブサウンドで、EVでありながらエンジン車のような運転感覚を実現

4. 優れたコーナリング性能

ワイドトレッド化による安定感と、低重心設計による優れたハンドリング

5. 実用的な航続距離と充電性能

日常使いに十分な250km(推定)の航続距離と、急速充電対応

6. V2H対応で災害時も安心

外部給電機能により、非常時の電源としても活用可能

7. 手頃な価格設定

350万円前後(予想)で、補助金を活用すればさらに手が届きやすい

8. 充実の安全装備

ホンダセンシングを標準搭載で、安心して運転できる

よくある質問(FAQ)

スーパーワンとN-ONE e:の違いは何ですか?

主な違いは、①普通車登録(5ナンバー)で全幅が75mm拡大、②出力が64psから110ps程度に向上、③専用の「BOOSTモード」搭載、④スポーツ仕様のデザインと走行性能、などです。

航続距離はどのくらいですか?

約250km(推定)とされています。N-ONE e:の295kmより若干短くなりますが、出力向上とのバランスを取った設定です。

価格はいくらくらいになりますか?

約350万円からと予想されています。国のEV補助金を活用すれば、実質負担額はさらに抑えられる可能性があります。

いつ発売されますか?

2026年の発売が予定されています。早ければ2026年前半の可能性もあります。

BOOSTモードとは何ですか?

出力を拡大するとともに、仮想有段シフト制御とアクティブサウンドコントロールを連動させ、EVでありながらエンジン車のような運転感覚を楽しめる専用モードです。

軽自動車ですか、普通車ですか?

普通車登録(5ナンバー)となります。軽自動車のN-ONE e:がベースですが、全幅拡大により軽自動車規格を超えています。

どこで買えますか?

全国のホンダディーラーで販売される予定です。2026年には日本を皮切りに、英国やアジア各国でも発売されます。

競合車種は何ですか?

日産サクラ、三菱eKクロスEV、BYDラッコなどの小型EVが競合となりますが、スーパーワンは「楽しいEV」というコンセプトで差別化を図っています。

まとめ:スーパーワンが切り開くEVの新しい可能性

ホンダの新型コンパクトEV「Super-ONE(スーパーワン)」は、「環境に優しいだけのEV」から「走って楽しいEV」への転換を象徴する一台です。

スーパーワンの特徴まとめ:

✓ N-ONE e:ベースの普通車登録コンパクトスポーツEV
✓ 全幅1,550mm×全長3,500mmのワイドボディ
✓ 110ps(推定)の高出力モーター搭載
✓ 革新的な「BOOSTモード」で仮想有段シフト&サウンドを実現
✓ 優れたコーナリング性能と取り回しの良さを両立
✓ 約350万円から(予想)の手頃な価格設定
✓ ホンダセンシング標準装備で充実の安全性
✓ 2026年発売予定

2026年の発売に向けて、今後の続報が待たれます。ホンダは普通車電動モデルとして走行性能を高めたスーパーワンを設定することにより、幅広いユーザーにアピールしていく予定です。

新型スーパーワンについては、今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!

関連情報

honda-super-one-2026-release-light-ev-n-one-e-based-sports-specification-compact-ev

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

目次