本田技研工業株式会社は、2026年1月9日（金）から11日（日）まで千葉県の幕張メッセで開催される「東京オートサロン2026」に出展することを発表しました。
Hondaが「Honda Sports DNA」をテーマに東京オートサロン2026に出展
今回のブーステーマは「Honda Sports DNA」。モータースポーツを頂点とした走りへの技術と情熱が、レース活動からHondaのクルマづくりに受け継がれていることを表現します。注目の新型コンセプトモデル3台を世界初公開し、Hondaのスポーツスピリットを存分にアピールします。
世界初公開！3つの注目コンセプトモデル
1. CIVIC TYPE R HRC Concept（シビック タイプアール エイチアールシー コンセプト）
東京オートサロン2026で最も注目を集めるのが、「CIVIC TYPE R HRC Concept」です。究極のピュアスポーツ性能を目指したCIVIC TYPE Rをベースに、Hondaのレース運営子会社である株式会社ホンダ・レーシング（HRC）のモータースポーツ活動で培われた知見を生かして開発されました。
CIVIC TYPE R HRC Conceptの特徴
- HRCの技術を投入した走行性能の更なる向上
- モータースポーツ由来のチューニング技術を採用
- 究極のサーキット走行性能を追求
- レーシングテクノロジーを市販車にフィードバック
CIVIC TYPE Rは既に世界最高峰のFFスポーツカーとして評価されていますが、HRC仕様のコンセプトモデルはさらにその先を目指します。サーキット走行に特化したセッティングや、空力性能の向上、軽量化など、走りを徹底的に磨き上げたモデルとなっています。
2. PRELUDE HRC Concept（プレリュード エイチアールシー コンセプト）
2025年9月に発売された「PRELUDE」をベースに、操る喜びをさらに追求したHRCパーツでカスタマイズしたコンセプトモデルです。2026年型プレリュードの発売から間もないタイミングでのHRC仕様の登場は、Hondaのスポーツモデル戦略の積極性を示しています。
PRELUDE HRC Conceptのポイント
- HRC製カスタムパーツによる走行性能の強化
- スポーティーな外観デザインの追求
- ドライビングプレジャーの最大化
- スポーツハイブリッドの新たな可能性
プレリュードは、Hondaが長年培ってきたスポーツクーペの伝統を受け継ぐモデル。HRC仕様により、その魅力がさらに引き立てられます。
3. CIVIC e:HEV RS Prototype（シビック イーエイチイーブイ アールエス プロトタイプ）
CIVIC e:HEVに新設定されるスポーティーグレード「RS（アールエス）」のプロトタイプモデルです。最大の注目ポイントは、プレリュードに続いて採用される新制御技術「Honda S+ Shift（エスプラスシフト）」の搭載です。
CIVIC e:HEV RS Prototypeの見どころ
- 新制御技術「Honda S+ Shift」を搭載
- ハイブリッドシステムながらスポーティーな走り
- CIVICの走りの楽しさをさらに進化
- 環境性能とスポーツ性能の両立
「Honda S+ Shift」は、e:HEVのモーター駆動を活用してマニュアルトランスミッション風の変速フィーリングを実現する革新的な技術。エンジンとモーターの協調制御により、ドライバーの意思に忠実な加速感と爽快な走りを提供します。
レース車両展示：SUPER GT新型マシン「Honda HRC PRELUDE-GT」登場
2026年SUPER GT参戦車両を世界初公開
東京オートサロン2026では、2026年SUPER GTシリーズに参戦予定の新型GT500マシン「Honda HRC PRELUDE-GT（ホンダ エイチアールシー プレリュードジーティー）」を初公開します。
Honda HRC PRELUDE-GTの特徴
- SUPER GT GT500クラスの最新レギュレーションに対応
- プレリュードの名を冠したレーシングマシン
- HRCの最新技術を投入
- 2026年シーズンでの活躍に期待
プレリュードの名がモータースポーツの舞台に帰ってくることは、往年のHondaファンにとって感慨深い出来事です。GT500クラスは日本最高峰のツーリングカーレースであり、最先端の技術が投入される競争の激しいカテゴリーです。
NSX-GTベースのeモータースポーツ専用シミュレーター
2019年シーズンまでSUPER GTに参戦していた実際のNSX-GTを活用した、eモータースポーツ専用レーシングシミュレーターも展示されます。来場者は本物のレーシングマシンをベースにしたシミュレーターで、バーチャルなレース体験が可能です。
シミュレーターの魅力
- 実車NSX-GTのコックピットで体験
- リアルなレーシング体験
- eモータースポーツの可能性を提示
- モータースポーツの裾野拡大に貢献
ブーステーマ「Honda Sports DNA」が表現するもの
モータースポーツからのフィードバック
Hondaのクルマづくりは、常にモータースポーツと密接な関係にあります。F1、SUPER GT、インディカー、MotoGPなど、世界各地のレースで培われた技術は、市販車に惜しみなくフィードバックされています。
Honda Sports DNAの核心
- レースで磨かれた技術力
- 走りへの飽くなき情熱
- チャレンジスピリット
- 人とクルマの一体感追求
赤色を基調としたブースデザイン
東京オートサロン2026のHondaブースは、赤色を基調としたデザイン。Hondaのレーシングカラーである赤は、情熱と挑戦の象徴です。ブース全体が「Honda Sports DNA」を視覚的に表現し、来場者に夢への挑戦とクルマづくりへのこだわりを体感してもらえる空間となっています。
Honda S+ Shiftとは？新世代スポーツハイブリッドの鍵
革新的なドライビング制御技術
「Honda S+ Shift（エスプラスシフト）」は、プレリュードで初採用され、CIVIC e:HEV RSにも搭載される新制御技術です。この技術は、e:HEVのハイブリッドシステムの特性を活かし、マニュアルトランスミッションのような変速フィーリングを実現します。
S+ Shiftの仕組み
- モーターとエンジンの精密な協調制御
- 擬似的なシフトチェンジ感覚
- ドライバーの操作に対する即座のレスポンス
- スポーティーな走行フィーリング
ハイブリッドでもスポーツドライビングを楽しめる
従来、ハイブリッド車はスムーズで静かな走りが特徴でしたが、スポーツ性能との両立は課題でした。Honda S+ Shiftは、環境性能を保ちながら、ドライバーが積極的に運転を楽しめる感覚を提供します。
東京オートサロン2026 Honda出展概要
開催情報
会期
- 2026年1月9日（金）：9:00～19:00（ビジネスデイ［業界＆報道関係者］）
14:00～19:00（一般特別公開） - 2026年1月10日（土）：9:00～19:00（一般公開日）
- 2026年1月11日（日）：9:00～18:00（一般公開日）
会場
幕張メッセ 国際展示場ホール1～11・国際会議場・イベントホール・屋外展示場
Hondaブース：中ホール 小間番号432
主催：東京オートサロン事務局（TASA〈TOKYO AUTO SALON ASSOCIATION〉）
後援：千葉県、千葉市、一般社団法人 日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会（NAPAC）、一般社団法人日本自動車工業会（JAMA）、一般社団法人 日本自動車連盟（JAF）
Honda東京オートサロン2026特設サイト
出展に関する最新情報は、Honda公式ホームページ内の特設サイトで順次公開されます。
https://www.honda.co.jp/autosalon/
HRC（ホンダ・レーシング）とは
Hondaのモータースポーツを支える中核企業
株式会社ホンダ・レーシング（HRC）は、Hondaのモータースポーツ活動を統括するレース運営子会社です。二輪・四輪のレース活動全般を担当し、世界各地のレースで勝利を目指しています。
HRCの主な活動
- SUPER GTへの参戦車両開発
- モータースポーツ用パーツの開発・製造
- レーシングテクノロジーの研究
- 市販車へのフィードバック
HRC仕様のコンセプトモデルは、レースで培われた最先端技術が惜しみなく投入されており、将来的な市販化への可能性も秘めています。
Hondaのスポーツモデル戦略
スポーツイメージの強化
近年、Hondaはスポーツモデルのラインナップ強化に力を入れています。CIVIC TYPE Rの世界的成功に続き、プレリュードの復活、そして今回発表されたHRC仕様のコンセプトモデル群は、Hondaのスポーツブランド戦略の柱となります。
Hondaスポーツモデルの系譜
- CIVIC TYPE R：FFスポーツの頂点
- NSX：ハイブリッドスーパーカー（生産終了）
- PRELUDE：スポーツハイブリッドクーペの復活
- S660：軽オープンスポーツ（生産終了）
電動化時代のスポーツカー
電動化が進む自動車業界において、スポーツカーの在り方も変化しています。Hondaはe:HEVハイブリッドシステムを活用し、環境性能とスポーツ性能を両立させる新世代のスポーツモデルを提案しています。
まとめ：Hondaのスポーツスピリットが結集
東京オートサロン2026でのHondaの出展は、同社のスポーツカーへの情熱と技術力を存分に示すものとなります。CIVIC TYPE R HRC Concept、PRELUDE HRC Concept、CIVIC e:HEV RS Prototypeという3台の初公開コンセプトモデルは、いずれもHondaの「走り」へのこだわりを体現しています。
さらに、2026年SUPER GTに参戦予定の新型GT500マシン「Honda HRC PRELUDE-GT」の初公開は、モータースポーツファンにとって見逃せないイベントです。
「Honda Sports DNA」をテーマにした赤いブースで、Hondaが脈々と受け継いできた技術と情熱を体感してください。東京オートサロン2026は、Hondaのスポーツカーの未来を垣間見る絶好の機会となるでしょう。
参考資料：
