ホンダは2026年、新型シビックの一部改良を行い、新グレード「シビック e:HEV RS」を追加して2026年9月に発売します。
2026年1月10日から12日まで幕張メッセで開催される「東京オートサロン2026」では、このシビック e:HEV RSの市販プロトタイプをはじめ、ホンダのスポーツDNAを体現する3台のコンセプトカーを世界初公開。注目は、新型「シビック e:HEV RS」の市販プロトタイプに加え、HRC(Honda Racing Corporation)が開発を手がけた「CIVIC TYPE R HRC Concept」と「PRELUDE HRC Concept」の2台のレーシングコンセプトモデルです。
東京オートサロン2026でホンダが放つ3つのコンセプトカー
公開される3台のコンセプトカー
1. CIVIC TYPE R HRC Concept(シビック タイプR HRCコンセプト) 現行のFF最速マシン「シビック タイプR」をベースに、HRCの技術を投入したコンセプトモデル。レーシングテクノロジーとストリートパフォーマンスの融合を追求した究極のシビックです。
2. PRELUDE HRC Concept(プレリュード HRCコンセプト) 2025年9月に復活したばかりの2ドアスポーツクーペ「プレリュード」に、HRCのレーシングスピリットを注入。ハイブリッドスポーツの新たな可能性を示すコンセプトカーとなっています。
3. CIVIC e:HEV RS Prototype(シビック e:HEV RSプロトタイプ) ハイブリッドシステム「e:HEV」に新機能「Honda S+ Shift」を搭載し、環境性能とスポーツ性能を高次元で両立させたニューモデルです。

新型シビック e:HEV RS 2026年9月発売

シビック e:HEV RSとは?日常で楽しめるハイブリッドスポーツ

新設定される「シビック e:HEV RS」は、サーキット専用機といえる「シビック タイプR」と標準グレードの中間に位置する、日常走行でスポーティな走りを楽しめるハイブリッドモデルです。
2024年9月のマイナーチェンジ時に1.5Lガソリンターボ+6速MT仕様の「シビック RS」が追加されましたが、今回はそのスポーツグレードをハイブリッド「e:HEV」モデルにも拡大展開する形となります。


革新技術「Honda S+ Shift」搭載で走りが変わる

新型シビック e:HEV RSの最大の特徴は、プレリュードにも採用された新機能「Honda S+ Shift」の搭載です。
Honda S+ Shiftの主な特徴:
- 8速トランスミッションシミュレーション:ハイブリッドでありながら、マニュアル車のような段階的な変速フィールを実現
- エンジン回転数の緻密なコントロール:加減速時にエンジン回転をダイレクトに制御し、鋭い変速レスポンスを生み出す
- ASC(アクティブサウンドコントロール):エンジンサウンドを強調し、スポーツドライビングの高揚感を演出
- ブリッピング機能:ダウンシフト時に自動でエンジン回転を合わせ、スムーズかつスポーティな減速を実現
- 再加速性能向上:エンジン発電とバッテリー電力を最適に活用し、アクセルレスポンスを大幅に向上
この革新システムにより、e:HEVの高い燃費性能を維持しながら、ドライバーとクルマの一体感、そして「操る喜び」を最大限に引き出すことに成功しています。
専用エクステリア・インテリアで差別化
シビック e:HEV RSは、標準モデルとは一線を画す専用装備を多数採用しています。
エクステリアの専用装備:
- ブラック加飾ヘッドライトリング
- ブラックドアミラーカバー
- ブラックシャークフィンアンテナ
- ブラックエキパイフィニッシャー
- ブラックホイールナット
- 前後専用RSエンブレム
インテリアの専用装備:
- レッドステッチアクセント
- スポーティなシート表皮
これらの専用装備により、標準モデルとは明確に差別化され、スポーツグレードとしての存在感を強調しています。
新型シビック e:HEV RS 価格・グレード構成
全グレード価格一覧(2026年モデル)
ガソリン車(1.5L VTECターボ)
- LX(CVT):3,544,200円
- EX(CVT):3,894,000円
- RS(6速MT):4,398,900円
ハイブリッド(2.0L e:HEV)
- e:HEV LX:4,094,200円
- e:HEV EX:4,403,300円
- e:HEV RS(新設定):4,900,000円
新設定のe:HEV RSは専用装備により価格は約490万円となりますが、シビック タイプR(6,179,800円)やプレリュード(6,179,800円)と比較すると約120万円以上安く、よりアクセスしやすい価格設定となっています。
この価格帯は、日常使いとスポーツ性能を両立したい層に最適なポジショニングといえるでしょう。
パワートレイン・スペック詳細
e:HEVハイブリッドシステム
エンジンスペック:
- 形式:直列4気筒 2.0L DOHC
- 最高出力:145ps
- 最大トルク:17.8kgm
- 熱効率:41%(クラストップレベル)
モータースペック:
- 最高出力:184ps
- 最大トルク:32.1kgm
システム特性:
- 駆動方式:FF(前輪駆動)
- 2モーター式ハイブリッド
- バッテリー:リアシート下配置(IPU内蔵)
- ドライブモード:ECON / Normal / SPORT / INDIVIDUAL(カスタム設定可能)
1.5Lガソリンターボ(参考:RSグレード)
- 形式:直列4気筒 1.5L VTECターボ
- 最高出力:182ps
- 最大トルク:24.5kgm
- トランスミッション:6速MT(RSのみ)/ CVT
燃費性能
WLTCモード燃費:
- e:HEVハイブリッド:24.2km/L
- 1.5Lガソリンターボ(CVT):15.7km/L
- 1.5Lガソリンターボ(6速MT/RS):15.3km/L
ハイブリッドシステムにより、スポーツ性能と優れた燃費性能を高次元で両立しています。
走行性能・シャシー技術
ボディ・サスペンション
ボディ構造:
- 高張力鋼とアルミニウムの最適配置
- ねじり剛性:前世代比+8%
- 曲げ剛性:前世代比+13%
サスペンション技術:
- 低摩擦ボールジョイント採用
- フロントダンパーマウントベアリング装備
- 大型ブッシュによる振動低減
- アルミニウム製フロントサブフレーム(トラス+リブ構造)
- 専用チューニング電動パワーステアリング
これらの技術により、優れた直進安定性、正確なステアリングフィール、そして快適な乗り心地を実現しています。
外装デザイン(エクステリア)
2024年マイナーチェンジでデザイン刷新
2024年9月の改良で新デザインを採用し、より洗練されたスタイリングに進化しました。
フロントデザイン:

- 拡大された下部インテーク
- 新デザインのグリル
- シャープなヘッドライトデザイン
- アダプティブドライビングビーム(ADB)搭載
サイドビュー:

- レーザーブレーズ溶接技術によるモールレスルーフライン
- ワイドで低重心なシルエット
- 新設計のアルミホイール
リアデザイン:

- 軽量化された樹脂製テールゲートハッチ(約20%軽量化)
- 水平基調のテールランプ
- スポーティなリアバンパー
アクセサリーライン
**スポーツライン:**グロスブラックパーツを装備し、よりアグレッシブな印象に
**ツーリングライン:**ボディ同色パーツで統一感のある上質な雰囲気に
内装デザイン(インテリア)
最新のデジタルコックピット

10.2インチデジタルメーター:
- 高精細ディスプレイ
- 多彩な表示モード
- カスタマイズ可能な情報表示
9インチインフォテインメントシステム:
- 「Google ビルトイン」搭載(2024年〜)
- 20mmフィンガーレスト装備で操作性向上
- クラウド連携機能
- USBポート:Type-C(2024年〜Type Aから変更)
12スピーカーBOSEオーディオ:
プレミアムな音響体験を提供(オプション設定)
ラゲッジスペース
容量:452L(前世代比+32L)
- クラストップレベルの積載能力
- リアシート分割可倒式
- ハイブリッドバッテリーをリアシート下に配置することで、大容量を確保

安全装備:Honda SENSING
最新の先進安全システム
フロントワイドビューカメラ+高速画像処理チップ:
- トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援)
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)改良版
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS):交差点右折時の対向車検知対応
- 急アクセル抑制機能(2024年〜)
- オートブレーキホールドメモリー機能(2024年〜)
アダプティブドライビングビーム(ADB):
対向車や先行車を検知し、部分的にハイビームを遮光することで、眩しさを与えずに良好な視認性を確保
ボディサイズ

シビック ハッチバック:
- 全長:4,550mm
- 全幅:1,800mm
- 全高:1,415mm
- ホイールベース:2,735mm
- 車重:1,330kg(グレードにより異なる)
前世代から全長+30mm、ホイールベース+35mm延長され、居住性と走行安定性が向上しています。
発売日・東京オートサロン2026情報
新型シビック e:HEV RS 発売日
市販プロトタイプ公開:2026年1月10日〜12日(東京オートサロン2026)
正式発売:2026年9月予定
東京オートサロン2026 開催概要
**会場:**幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)
日程:
- 2026年1月9日:メディア向けプレスデー(9:00〜19:00)
- 2026年1月10日:業界関係者向け(9:00〜19:00)
- 2026年1月11日:一般公開日(9:00〜19:00)
- 2026年1月12日:一般公開日(9:00〜18:00)
出展内容:
Hondaブースでは、3台のコンセプトカーに加えて、2026年SUPER GT GT500クラス参戦マシン「Honda HRC PRELUDE-GT」も展示される予定です。
SUPER GT 2026:Honda HRC PRELUDE-GT 参戦発表
ホンダは2026年のSUPER GT GT500クラスに、新型レーシングマシン「Honda HRC PRELUDE-GT」で参戦することを発表しました。
市販プレリュードのイメージを纏った新型GT500マシンは、HRCが開発を担当。2019年まで活躍した「NSX-GT」に続く新世代のGT500マシンとして、国内最高峰レースでの活躍が期待されます。
ホンダのスポーツDNA戦略
モータースポーツで培った技術を市販車へ
ホンダは、F1、SUPER GT、MotoGPなど世界トップカテゴリーのモータースポーツで培った技術を市販車にフィードバックする「スポーツDNA」戦略を推進しています。
HRC(Honda Racing Corporation)の役割:
- レーシング技術の開発
- 市販スポーツモデルへの技術移転
- ブランド価値の向上
今回発表された3台のコンセプトカーは、まさにこの戦略を体現するモデルといえます。
ハイブリッドスポーツの新時代
環境規制が厳しくなる中、ホンダはe:HEVハイブリッドシステムにスポーツ性能を融合させる方向性を明確に打ち出しています。
e:HEVスポーツラインナップ:
- シビック e:HEV RS(2026年9月発売予定)
- プレリュード(2025年9月発売)
- ZR-V e:HEV(マイナーチェンジでガソリン車廃止)
- アコード e:HEV(Honda SENSING 360+搭載)
今後、さらに多くのモデルで「Honda S+ Shift」搭載が期待されます。
シビックの歴史:50年以上続くホンダの名車
初代シビック(1972年〜)
「市民の車」を意味する「Civic」の名を冠した初代モデルは、1972年に登場。当時ホンダは経営危機に直面していましたが、革新的な低公害エンジン「CVCC」を搭載したシビックが世界的大ヒットとなり、ホンダ復活のきっかけとなりました。
MM思想の確立(3代目〜)
3代目シビック(1983年〜)で確立された「マン・マキシマム・メカ・ミニマム(MM思想)」は、現在でもホンダ車の設計思想として受け継がれています。
スポーツシビックの系譜(4代目〜)
4代目(1987年〜)からVTECエンジンを搭載し、スポーツ性能を強化。6代目(1995年〜)では伝説の「シビック タイプR EK9」が誕生し、FF最速の名を欲しいままにしました。
現行11代目シビック(2021年〜)
2021年にフルモデルチェンジした11代目は、ボディサイズを拡大しミドルクラスに成長。2024年9月のマイナーチェンジで新デザインとGoogle ビルトインを採用し、さらに進化を遂げています。
まとめ:シビック e:HEV RSは買いか?
こんな人におすすめ
◎ 日常使いとスポーツ走行を両立したい
タイプRほどハードではなく、標準グレードでは物足りない。そんな方に最適なバランスモデルです。
◎ 燃費性能も重視したい
e:HEVシステムにより24.2km/Lの優れた燃費を実現。スポーツカーでありながら経済性も確保しています。
◎ 最新のハイブリッドスポーツ技術を体験したい
Honda S+ Shiftによる新感覚の走りは、他では味わえない独自の魅力です。
競合車種との比較
価格帯(約485万円)で比較すると:
- マツダ3 ファストバック X Burgundy Selection(約350万円〜):よりラグジュアリー志向
- スバル WRX S4(約420万円〜):AWDスポーツセダン
- トヨタ GR86(約290万円〜):FRスポーツカー
シビック e:HEV RSは、ハイブリッドの燃費性能とスポーツ走行を両立できる点が最大の差別化ポイントです。
2026年9月の発売に向けて
東京オートサロン2026でプロトタイプが初公開され、2026年9月に正式発売予定の新型シビック e:HEV RS。ホンダのスポーツDNAと最新ハイブリッド技術が融合した、新時代のスポーツモデルとして注目が集まります。
最新情報は随時更新予定です。続報をお待ちください!
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