2025年7月18日に世界初公開された、スバルの最新コンパクト電気自動車SUV「アンチャーテッド(Uncharted)」。2026年10月の日本発売に向けて、スペック・デザイン・安全装備・価格に至るまで、あらゆる最新情報をまとめてお届けします。
アンチャーテッドとは?スバルEV戦略の新たな一手
スバルは近年、電動化戦略を急速に加速させています。すでに「ソルテラ」「トレイルシーカー」をラインアップするEV SUVファミリーに、新たな末弟として加わるのがこの「アンチャーテッド」です。カーメディアでは「スバルEVの長兄がトレイルシーカー、次男がソルテラ、そして末っ子がアンチャーテッド」とも表現されており、3モデル体制でEV市場への本格参入を図る戦略が明確になっています。

アンチャーテッドは、スバルとトヨタが共同開発するEVプラットフォームをベースに開発されており、トヨタが北米・欧州向けに発表した「C-HR+(C-HR EV)」と基礎アーキテクチャを共有しています。共同開発によるスケールメリットを活かしながら、スバルらしいAWD走行性能や安全装備を惜しみなく盛り込んだ意欲作です。


先進的なエクステリアデザイン
アンチャーテッドのフロントフェイスは、スバル新世代デザインを採用した先進的なスタイルが特徴です。EVならではの恩恵として、エンジン冷却のための大きなエアインテークが不要となり、フロントグリル部分をよりフラットでシンプルな造形に仕上げています。ヘッドライトユニットは6個の光源から構成され、夜間でも遠くまで明るく照らすとともに、個性的な光の表情を演出します。

リアはクーペSUVスタイルを採用し、なだらかに下降するルーフラインが空力抵抗を低減する設計となっています。このエアロダイナミクスへの配慮は単なる見た目の問題ではなく、EVにとって最重要課題である航続距離の延伸に直結しています。SUVとしての存在感と、スポーティなクーペシルエットを両立させたデザインは、幅広いユーザー層に訴求する魅力を持っています。
ボディサイズ:ソルテラより小さく、クロストレックより少し大きい
スバル新型アンチャーテッドのボディサイズは、全長×全幅×全高が4,520mm×1,870mm×1,595mm、ホイールベース2,750mmと発表されています。ソルテラ(全長4,690mm/ホイールベース2,850mm)と比較すると全長・ホイールベースともに短縮されており、クロストレック(全長4,480mm)に近い、取り回しやすいコンパクトサイズとなっています。
一方で全幅は1,870mmと拡大されており、車内の居住空間は数字以上の広さを感じさせます。さらにEV専用プラットフォームの恩恵でホイールベースが最適化され、後席の膝まわりにも十分なゆとりが生まれています。街乗りでの扱いやすさと、家族でのロングドライブに応えるキャビンの快適性を高い次元で両立している点は、コンパクトEV SUVとしての大きな強みです。
| 項目 | アンチャーテッド | ソルテラ | 差分 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,520mm | 4,690mm | ▼ −170mm |
| 全幅 | 1,870mm | 1,860mm | ▲ +10mm |
| 全高 | 1,595mm | 1,650mm | ▼ −55mm |
| ホイールベース | 2,750mm | 2,850mm | ▼ −100mm |
各モデルとのボディサイズ比較は以下のとおりです。
| モデル | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | ホイールベース(mm) |
|---|---|---|---|---|
| 🆕 アンチャーテッド | 4,520 | 1,870 | 1,595 | 2,750 |
| ソルテラ | 4,690 | 1,860 | 1,650 | 2,850 |
| フォレスター | 4,655 | 1,830 | 1,730 | 2,670 |
| クロストレック | 4,480 | 1,800 | 1,580 | 2,670 |
最新インテリア:14インチ大画面と広々キャビン
アンチャーテッドの室内は、最新のEV専用デザインが採用されており、快適性と機能性が大幅に向上しています。インパネ中央には14インチの大型インフォテインメントシステムが鎮座し、ワイヤレスソフトウェアアップデート(OTA)、Apple CarPlay、Android Autoに標準対応。ドライバーの正面には7インチのデジタルメータークラスターが配置され、走行情報を分かりやすく表示します。

USB-Cポートが複数備わるほか、後席のパッセンジャーも充電できる利便性も確保されています。シートはスバル独自の合成素材「StarTex」を採用したグレードも設定され、耐久性と高級感を兼ね備えたキャビン環境が整えられています。GTグレードではHarman Kardonサウンドシステムが搭載予定で、ドライブ中の上質なオーディオ体験も楽しめます。
パワートレインとスペック:FWDとAWDの2本立て
アンチャーテッドは新開発のEVパワートレインを搭載し、FWD(前輪駆動)とAWD(四輪駆動)の2つのドライブトレインが用意されます。バッテリー容量は両モデルともに77.0kWh(米国向け発表では74.7kWh表記も確認)で、長距離ドライブにも対応する実用的な航続距離を確保しています。
FWDモデルのシステム出力は約221馬力(224ps)で、航続距離は米国EPA基準で482km以上、0-100km/h加速は約7.4秒となっています。日常的な通勤・買い物から週末のドライブまで、幅広いシーンで活躍する実用本位のスペックです。
AWDモデルはフロントとリアに独立したモーターを搭載し、システム出力は約338馬力(343ps)にまで跳ね上がります。航続距離は467km以上を確保しつつ、0-100km/h加速はわずか5.2秒(米国値では0-96km/h加速5.0秒)という、スポーツカーにも匹敵するパフォーマンスを実現しています。スバルが長年培ってきたAWD技術とEVパワートレインの相性は抜群で、全天候・全地形での安定した走りが期待できます。
充電については、DC急速充電(CHAdeMO/NACS)に対応し、10%から80%までの充電が約30分で完了するとされています。家庭用のAC普通充電は11kWに対応しており、毎晩自宅充電すれば日常使いの充電ストレスはほぼ解消されます。
スペックをまとめると以下のとおりです。
- FWDモデル:バッテリー77.0kWh / 出力224ps / 航続距離482km以上(米国値)/ 0-100km/h 7.4秒
- AWDモデル:バッテリー77.0kWh / 出力343ps / 航続距離467km以上(米国値)/ 0-100km/h 5.2秒
グレード構成:3つのグレードから選べる
アンチャーテッドのグレードラインナップは、「Premium FWD」「Sport」「GT」の3グレードで構成されています。
Premium FWDはエントリーグレードに位置し、FWD駆動系を採用した航続距離重視のモデルです。14インチインフォテインメントシステムやEyeSightをはじめとする標準安全装備が充実しており、コスパ重視のユーザーに最適です。
SportグレードはAWD駆動系を搭載し、X-MODEによるオフロード走行支援が加わります。スバルらしい本格AWD性能を楽しみたいアクティブなドライバーに向けたグレードです。
GTグレードはアンチャーテッドの最上位モデルで、20インチアルミホイール、Harman Kardonサウンドシステム、全周囲カメラ(パノラミックビューモニター)などプレミアムな装備が追加されます。AWD駆動系を採用し、快適性・走行性能・プレミアム感のすべてを求めるユーザーのニーズに応えます。
安全装備:SUBARU Safety Sense(EyeSight)の全貌
スバルが長年磨き上げてきたEyeSightドライバーアシスト技術が、アンチャーテッドにも全グレード標準装備されます。今回採用される「SUBARU Safety Sense」はトヨタとの共同開発による最新世代のシステムで、従来のEyeSightから大幅に進化しています。
プリクラッシュセーフティは昼間の自転車検知はもちろん、夜間の歩行者検知にも対応し、様々な状況で衝突リスクを低減します。レーダークルーズコントロール作動時には前車との車間距離を自動で一定に保ちながら、レーントレーシングアシスト(LTA)がステアリング操作を支援するため、高速道路での長距離ドライブ時の疲労軽減に大きく貢献します。
また、制限速度や一時停止などの交通標識をメーター内に表示するロードサインアシスト(RSA)、後退時に側後方から接近する車両を警告するリヤクロストラフィックアラート(RCTA)、ドアミラーの死角をカバーするブラインドスポットモニター(BSM)も標準装備または上位グレードに設定されています。
さらにスバル独自の**DriverFocus(ドライバーモニタリングシステム)**も搭載。車内カメラでドライバーの顔の向きや目の開き具合を継続的にモニタリングし、わき見運転や居眠り運転の兆候を検知した場合は警告を発します。先進的な安全技術が多層的に組み合わされることで、万が一の事故リスクを大幅に低減する設計となっています。
気になる価格:ソルテラより「選びやすく」
アンチャーテッドの日本市場における予想価格は、約450万円からのスタートとされています。現行ソルテラの価格が517万円(FWD)から始まることを考えると、約70万円以上のコスト差が生まれる計算です。
自動車メディア各社の試算では「500万円以下」が現実的な線と見られており、コンパクトEV SUV市場において強力な価格競争力を持つモデルになることが期待されています。もちろん最終的な日本仕様の価格は発売に向けた正式発表を待つ必要がありますが、補助金(CEV補助金)を活用すれば実質的な購入コストをさらに抑えられる可能性があります。
参考として、競合・関連モデルの価格を以下に示します。
- スバル アンチャーテッド(予想):約450万円〜
- スバル ソルテラ ET-SS FWD:517万円
- スバル ソルテラ ET-SS AWD:561万円
- スバル ソルテラ ET-HS AWD:605万円
ライバルとの比較:コンパクトEV SUV市場での立ち位置
アンチャーテッドが戦うコンパクトEV SUVセグメントには、すでにフォルクスワーゲン「ID.4」、日産「アリア」などの強力なライバルが存在しています。その中でアンチャーテッドの差別化ポイントとなるのは、スバルならではの本格AWD性能(X-MODE搭載)、全グレード標準のEyeSight安全装備、そしてトヨタとの協業によって実現した高い開発・製造品質です。
特にAWDモデルの0-100km/h加速5.2秒というパフォーマンスと、467km以上の航続距離の組み合わせは、同クラスの中でも優れた数値です。アウトドアや雪道走行を重視するスバルユーザーのニーズに的確に応えながら、コンパクトなボディで街中でも扱いやすい点は、他ブランドのEVにはない独自の魅力と言えるでしょう。
発売日と今後のスケジュール
スバル新型アンチャーテッドは、2025年7月18日に世界初公開されました。北米市場では2026年モデルとして発売予定で、欧州市場への導入も決定しています。日本市場では2026年10月の発売が有力とされており、兄弟車にあたるトヨタ「C-HR+」と合わせた国内導入が検討されているとの情報もあります。
スバルはアンチャーテッド・ソルテラ・トレイルシーカーという3モデルのEV SUVラインアップを揃えることで、様々な予算やライフスタイルのユーザーに対してEVの選択肢を広げていく戦略を明確にしています。特にアンチャーテッドは価格帯を下げることで、これまでEVへの乗り換えをためらっていたユーザー層の取り込みを狙っており、スバルのEV普及を加速させるキーモデルとなることが期待されています。
まとめ:スバル アンチャーテッドはここに注目!
スバル新型アンチャーテッドの魅力を総括すると、以下のポイントが特に注目されます。
- コンパクトなボディ(全長4,520mm)でありながら、EVプラットフォームによる広い室内空間を実現
- FWDで482km以上、AWDで467km以上(米国値)という実用的な航続距離
- AWDモデルは343ps・0-100km/h 5.2秒のスポーティなパフォーマンス
- スバル伝統のX-MODE(AWDモデル)とEyeSight安全装備を全グレードに搭載
- ソルテラより約70万円以上低い、450万円〜という選びやすい価格設定
- 14インチ大型インフォテインメントとOTA対応による最新コネクティビティ
- 2026年9月、日本市場への導入が有力

スバル ニュースリリース



