トヨタ自動車は2025年12月1日、日本車の頂点として君臨する高級セダン「センチュリー（セダン）」の一部改良モデルを発売しました。今回の改良では、最新の予防安全技術とマルチメディア機能を搭載し、価格は2300万円（消費税込）となっています。
日本最高峰のショーファーカーが進化を遂げる
現行の3代目センチュリーは2018年6月に21年ぶりのフルモデルチェンジを経て登場しており、今回の一部改良は発売から7年目の大幅アップデートとなります。
一部改良の主要ポイント：安全性能とマルチメディア機能の大幅向上
最新トヨタセーフティセンスの搭載で事故形態への対応を拡大
今回の一部改良における最大の特徴は、最新版「トヨタセーフティセンス」の搭載です。特に「プリクラッシュセーフティ」と「プロアクティブドライビングアシスト」において、対応する事故形態が大幅に拡大されました。
プリクラッシュセーフティの進化ポイント
プリクラッシュセーフティは、従来の車両、歩行者、自転車運転者の検知に加え、以下の新機能が追加されました：
1. 昼間の自動二輪車検知機能
- 直進時における自動二輪車（バイク）の検知が可能に
- バイク事故のリスクを大幅に軽減
2. 交差点における支援範囲の拡大
- 右折時の対向直進車・対向二輪車検知
- 右左折時の横断歩行者・自転車運転者検知
- 出会い頭の車両・自動二輪車検知
- 事故割合が高い交差点でのシーンに幅広く対応
3. 緊急時操舵支援機能
- 衝突回避が困難な状況でステアリング操作をサポート
- 被害軽減に貢献
4. 低速時加速抑制機能
- 低速走行時の急な加速を抑制
- 駐車場などでの誤操作による事故を防止
プロアクティブドライビングアシストの新機能
プロアクティブドライビングアシストは、リスクを先読みして運転をサポートする先進機能です：
1. 歩行者・自転車運転者・駐車車両への対応
- 歩行者の飛び出しなどのリスクを予測
- 対象に近づきすぎないようステアリング・ブレーキ操作を補助
2. 先行車・カーブに対する減速支援
- カーブの手前で適切な減速をサポート
- 先行車との車間距離を自動調整
- 頻繁なペダル踏みかえの負担を軽減
3. 右左折時減速支援
- 右左折時の適切な速度調整をアシスト
- 交差点での安全性向上
4. 車線内走行時常時操舵支援
- 車線内を走行する際の微細なステアリング操作をサポート
- ドライバーの疲労軽減に貢献
マルチメディア機能も大幅にアップグレード
センチュリーとして初めて、最新のマルチメディアシステムが採用されました：
ディスプレイオーディオ（コネクティッドナビ対応）Plus
- 8インチHDディスプレイを標準装備
- 高精細な画面で視認性が大幅に向上
- コネクティッドナビに対応し、常に最新の地図情報を利用可能
- 機能性と使いやすさを両立
この装備は、センチュリーの歴代モデルの中でも画期的な「超便利ディスプレイ」として注目されています。
センチュリーセダンとは？継承と進化を体現する日本最高峰の1台
開発コンセプト「継承と進化」
現行3代目センチュリーは、「継承と進化」を開発テーマに掲げています。ひと目で「センチュリー」と分かる伝統的なデザインを維持しながらも、時代をリードする新しさを付与しています。
エクステリアデザイン：伝統と品格、そして華
外形デザインは、センチュリーが長年培ってきた伝統と品格を守りつつ、華やかさを感じさせる仕上がりとなっています。日本の美意識を反映した上品なフォルムは、まさに「日本車の頂点」にふさわしい風格を醸し出しています。
インテリア：後席VIPの快適性を最優先
室内空間の設計において最優先されたのは、後席に座るVIPが快適にくつろげることです：
- 極上の乗り心地を実現するシート設計
- 徹底的に追求された静粛性
- 上質な素材を惜しみなく使用した内装
- ゆとりのある室内空間
パワートレイン：5リッターV8ハイブリッドシステム
スペック概要
- エンジン：5.0リッターV型8気筒
- ハイブリッドシステム搭載
- 優れた燃費性能と余裕に満ちた走りを両立
- スムーズで静粛性の高い加速性能
このパワートレインは、高級セダンに求められる「力強さ」と「環境性能」を高次元で融合させています。
センチュリーの歴史：初代から3代目までの系譜
センチュリーは、トヨタを代表する最高級セダンとして、日本の自動車史に輝かしい足跡を残してきました：
初代センチュリー（1967年〜1997年）
- 約30年にわたり生産された伝説的モデル
- 日本の伝統美を体現したデザイン
2代目センチュリー（1997年〜2017年）
- 約20年間生産
- 品質と信頼性をさらに向上
3代目センチュリー（2018年〜現在）
- 21年ぶりのフルモデルチェンジ
- ハイブリッドシステムの採用
- 現代的な技術と伝統の融合
2025年一部改良モデルの価格と販売情報
車両価格
- センチュリー（セダン）：2300万円（消費税込）
発売日
- 2025年12月1日
購入方法
- 全国のトヨタ販売店（センチュリー取扱店）にて注文受付
- 詳細はトヨタ公式サイトで確認可能
競合モデルとの比較：国産高級セダン市場における位置づけ
センチュリーは、国産高級セダン市場において独自のポジションを確立しています。レクサスLSや日産プレジデント（生産終了）など、他の国産高級セダンと比較しても、その格式と品質は別格です。
また、海外の超高級セダン（メルセデス・ベンツSクラス マイバッハ、ロールス・ロイス ファントムなど）とも比較されますが、センチュリーは「日本の美意識」と「おもてなしの心」を体現した唯一無二の存在として評価されています。
まとめ：さらなる進化を遂げた日本最高峰のセダン
2025年12月に発売された新型センチュリー（セダン）の一部改良モデルは、最新の安全技術とマルチメディア機能を搭載し、日本最高峰のセダンとしての地位をさらに確固たるものにしました。
主な改良ポイントのまとめ
- 最新トヨタセーフティセンスの搭載
- 自動二輪車検知機能の追加
- 交差点における安全支援の大幅拡大
- プロアクティブドライビングアシストの進化
- 8インチHDディスプレイオーディオの標準装備
- コネクティッドナビ対応
発売から7年目を迎えた3代目センチュリーですが、今回の一部改良により、安全性能と利便性がさらに向上。2300万円という価格に見合う、まさに「日本車の頂点」にふさわしい1台へと進化を遂げています。
伝統を守りながらも最新技術を積極的に取り入れる姿勢は、センチュリーが今後も日本を代表する高級セダンであり続けることを予感させます。
関連情報
- トヨタ自動車公式サイト：センチュリー商品情報
- 試乗レポートや詳細スペックについては、トヨタ販売店にお問い合わせください
