日産自動車は、コンパクトカーの主力モデル「ノート」および上位モデル「ノートオーラ」のフルモデルチェンジを2027年に予定しています。現行モデルは2020年12月23日から発売を開始しており、約7年でのフルモデルチェンジとなる予定です。
1. 新型ノート(4代目)とは?フルモデルチェンジの概要
4代目新型ノートは、第3世代e-POWERハイブリッドの搭載、進化した電動4WDシステム「e-4ORCE」の採用、12.3インチデジタルメーターとインフォテインメントシステムの刷新など、現行3代目から大幅な進化を遂げます。

2005年の初代発売以来、日産ノートは約20年にわたり日本のコンパクトカー市場をリードしてきました。2016年にe-POWERを追加してから販売台数が急増し、2018年には暦年乗用車販売台数で首位を達成した実績を持つ、まさにブランドの看板モデルです。その後継となる4代目は、さらなる走行性能・快適性・安全性の向上が期待されています。
2. 日産ノートの歴史|初代から3代目まで振り返る
日産ノートとはどんな車?ネーミングの由来
日産ノート(NOTE)は、日産自動車が製造・販売する5ドアハッチバック型のコンパクト乗用車です。欧州では小型ミニバン(ミニMPV)に分類されるボディサイズが特徴で、日産の世界戦略車として位置づけられています。
車名「ノート」の由来は、英語の「音符(Note)」と「筆記帳(Note)」をかけ合わせたもの。「日常に溶け込み、使用者の生活の一部になってほしい」という思いが込められています。なお、型式は「E10」がチェリーに使われていたため、「E11」から始まる付番となっています。
初代 E11型(2005年〜2012年)
発売日:2005年1月20日

初代ノートは、マーチなどにも採用されていた「Bプラットフォーム」をベースに開発されたコンパクトカーです。1.5Lエンジンのみで販売を開始し、他の1.5Lクラスの競合車より安価な価格設定が話題を集めました。後部トランクは「N・O・T・E」それぞれの頭文字に対応した4通りの使い方ができる多機能設計が採用されています。また、2008年10月には1.6Lエンジン搭載グレードも追加されました。
欧州では「BセグメントのMPV」としてニーズが高く、イギリスのサンダーランド工場でもヨーロッパ仕様の生産が行われました。2005年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン面でも高い評価を受けています。
■ 初代の主なスペック
- エンジン:HR15DE型 1,498cc 直列4気筒 DOHC/HR16DE型 1,598cc 直列4気筒 DOHC
- 最高出力:80kW(109ps)/6,000rpm
- ホイールベース:2,600mm
- 全長×全幅×全高:3,990mm(前期型)/4,020mm(後期型)×1,690mm×1,535〜1,545mm
- 車両重量:1,070〜1,170kg
- トランスミッション:CVT/4速AT/5速MT
2代目 E12型(2012年〜2020年)
発売日:2012年9月3日

2代目ノートは「Vプラットフォーム」を採用し、大幅な刷新が行われました。エンジンを1.5Lから1.2L直列3気筒へダウンサイジング、プラットフォームの見直しと合わせて約70kgの軽量化を実現。上位グレードには1.2Lスーパーチャージャー(ミラーサイクル+電磁クラッチ)を採用し、1.2L自然吸気以上の出力と燃費を両立させました。

特筆すべきは、開発責任者に日本の自動車メーカーとして初めて女性(水口美絵氏)が就任したことです。2013年にはRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
そして2代目最大のトピックが、2016年11月のマイナーチェンジで追加されたe-POWERです。エンジンを発電専用に使い、モーターのみで駆動するシリーズ方式ハイブリッドは、電気自動車に近いレスポンスの良い走りを低価格で実現したことで大ヒット。2016年11月の国内販売台数で全銘柄1位を達成し、2018年には暦年乗用車販売台数で日産車初の1位を獲得しました。スポーティな「ノートニスモ」、クロスオーバースタイルの「ノートCギア」など、多彩なラインナップも人気を支えました。
3代目 E13型(2020年〜現在)
発売日:2020年12月23日

3代目ノートは、2020年11月24日に発表されたフルモデルチェンジ車です。最大の変更点は、パワートレインをe-POWER専用に一本化したこと。純ガソリン車の設定がなくなり、e-POWER専用モデルとして生まれ変わりました。

プラットフォームはE12型の「Vプラットフォーム」から「CMF-Bプラットフォーム」へ刷新。第2世代e-POWERを採用し、出力とトルクが向上。新CI(ブランドロゴ)を量産車として初採用したモデルでもあります。
2021年6月には、3ナンバーサイズに拡大した上位モデル「ノートオーラ」が発表。高出力e-POWERや専用の内外装が与えられ、プレミアムコンパクトとして新たな市場を開拓しました。さらに同年10月にはSUVテイストの「ノートオーテック クロスオーバー」も追加されています。

2021年11月にはRJCカー・オブ・ザ・イヤーと日本カー・オブ・ザ・イヤーをW受賞。2023年12月のマイナーチェンジではフロントグリルを「デジタルVモーション」デザインに刷新しています。

■ 3代目(現行)の主なスペック(ノート)
- パワートレイン:e-POWER(1.2L直列3気筒発電用エンジン+電動モーター)
- エンジン出力(発電用):82ps/10.5kgm
- フロントモーター出力:116ps/28.6kgm(ノート)
- 燃費(WLTCモード):28.4km/L(ノート)
- ホイールベース:2,580mm
- 全長×全幅×全高:4,045mm×1,695mm×1,520mm(ノート)

3. 新型ノート(4代目)の変更点まとめ
4代目新型ノートで新たに採用・変更される主なポイントは以下の通りです。
- 最新デザインの採用(フロントに複数小型ライトを組み合わせた新世代デザイン)
- 第3世代e-POWERハイブリッドの搭載
- 発電用エンジンの排気量を1.2Lから1.4Lに拡大
- 5-in-1 e-POWERパワートレーンユニットの採用
- 進化した電動4WDシステム**「e-4ORCE」**の採用
- 12.3インチデジタルメーター・インフォテインメントシステムの搭載
- ワイヤレス充電、ワイヤレスApple CarPlay/Android Autoに対応
- 超ハイテン材(冷間プレス用超高張力鋼板)を採用し軽量化・衝突安全性を向上
- BOSEパーソナルプラスサウンドシステムの設定(ノートオーラ)
- 最新の安全装備(プロパイロット、ブラインドスポットアラートなど)の採用
4. 新型ノートのエクステリア(外装)デザイン

4代目新型ノートのエクステリアは、現代的なデザイン言語を取り入れた最新デザインを採用します。フロントフェイスには、複数の小型ライトを組み合わせた新世代のデザインが採用され、スタイリッシュかつ個性的な顔つきになります。
全体的なボディスタイルは5ドアハッチバックのシルエットを維持しつつ、軽快で動きのある印象を演出。現行3代目と比べて質感がさらに高められる見込みです。
上位モデル「ノートオーラ」では、ノートよりもボディ幅が拡大(1,735mm)されるとともに、専用のエクステリアアクセントが追加され、プレミアムな存在感が強調されます。
5. 新型ノートのボディサイズ
4代目新型ノートのボディサイズは、現行3代目から小幅な変更にとどまります。ただし、搭載するe-POWERシステムの小型・薄型化(バッテリーの薄型化・インバーターの小型化)により、室内空間が拡大される点が注目ポイントです。
■ 新型ノートのボディサイズ(予定)
- 全長×全幅×全高(ノート):4,055mm×1,695mm×1,530mm
- 全長×全幅×全高(ノートオーラ):4,055mm×1,735mm×1,530mm
- ホイールベース:2,580mm
■ 参考:現行モデル(3代目)のボディサイズ
- 全長×全幅×全高(ノート):4,045mm×1,695mm×1,520mm
- 全長×全幅×全高(ノートオーラ):4,045mm×1,735mm×1,525mm
- ホイールベース:2,580mm
全長は10mm、全高は10mm(ノート)〜5mm(ノートオーラ)の拡大となり、外観を大きく変えることなく実用性が高められます。また、車体骨格には超ハイテン材(冷間プレス用超高張力鋼板)が使用されており、軽量化と高い衝突安全性を高次元で両立させています。
6. 新型ノートのインテリア(内装)デザイン・装備
4代目新型ノートのインテリアは、質感と使い勝手の両面で大幅に向上します。最大の特徴は12.3インチサイズのデジタルメーターとインフォテインメントシステムの採用です。これにより、視認性とユーザーインターフェースが大きく改善されます。

また、ワイヤレス充電システムの標準採用、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Autoへの対応により、スマートフォン連携の利便性も大幅に向上します。ケーブルレスでスマホを車内で使えることは、日常ユーザーにとって実用上の大きなメリットです。

ノートオーラには、BOSEと共同開発した**「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」**がオプション設定される予定です。このシステムは運転席・助手席のヘッドレストを含む複数のスピーカーを最適配置し、広がりのあるプレミアムな音響空間を実現します。
7. 新型ノートのパワートレイン・スペック
4代目新型ノートのパワートレインには、新開発の第3世代e-POWERが搭載されます。
第3世代e-POWERの特徴
最大の革新は、5-in-1 e-POWERパワートレーンユニットの採用です。モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機という5つの主要部品を1つのコンパクトなケースに統合することで、大幅な小型化・軽量化を実現。走行時の音・振動も大幅に低減されます。

また、発電用エンジンの排気量が1.2Lから1.4Lに拡大されたことで、発電量が増加し発電時間が短縮。これにより高速走行時の静粛性が向上します。従来のe-POWERは高速域での発電頻度の高さ=エンジン音が課題でしたが、この改善によりユーザーが気になっていた弱点が大きく解消される見込みです。
■ 新型ノートのパワートレイン・スペック(予定)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| システム | e-POWER(第3世代) |
| 発電用エンジン | 直列3気筒 1.4L(発電専用) |
| エンジン出力 | 98ps/12.5kgm |
| フロントモーター出力(ノート) | 130ps/30.6kgm |
| フロントモーター出力(ノートオーラ) | 163ps/32.1kgm |
| リヤモーター出力(e-4ORCE車) | 82ps/19.9kgm |
| 駆動方式 | FF または e-4ORCE(電動4WD) |
■ 参考:現行(3代目)ノートのスペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 発電用エンジン | 直列3気筒 1.2L |
| エンジン出力 | 82ps/10.5kgm |
| フロントモーター出力(ノート) | 116ps/28.6kgm |
| フロントモーター出力(ノートオーラ) | 136ps/30.6kgm |
| リヤモーター出力(4WD車) | 68ps/10.2kgm |
進化した「e-4ORCE」電動4WDシステム
4WD車には、日産の最新電動技術「e-4ORCE」が採用されます。前後モーターのトルクをバランスよくリアルタイム制御し、走り出しや加減速による車体の揺れを抑えてスムーズで快適な乗り心地を実現。
さらに旋回中はリヤモーターのトルクを積極活用することで、より自然でスポーティなコーナリングを実現します。また、モーター出力とブレーキ作動の状態がメーターディスプレイに表示されるようになり、e-4ORCEの制御が視覚的に確認できるようになる点も新鮮な進化です。
8. 新型ノートの燃費
4代目新型ノートは、第3世代e-POWERによって燃費が大きく改善されます。
■ 新型ノートの燃費(予定・WLTCモード)
| モデル | 燃費 |
|---|---|
| ノート | 30km/L |
| ノートオーラ | 29km/L |
■ 参考:現行(3代目)の燃費
| モデル | 燃費 |
|---|---|
| ノート | 28.4km/L |
| ノートオーラ | 27.2km/L |
現行モデルから約1.6〜1.8km/Lの向上が見込まれており、コンパクトカーとして非常に優れた燃費性能を維持します。1.4Lエンジンへの排気量拡大で発電効率が上がり、特に高速道路など従来で課題だったシーンでの燃費改善が期待されます。
9. 新型ノートの安全装備
4代目新型ノートには、最新の安全・運転支援システムが搭載されます。
主な安全装備(予定)
- プロパイロット(一部自動運転機能・高速道路での単一車線での自動操舵・加減速制御)
- 標識検知機能(制限速度などの標識を認識・表示)
- 前方衝突予測アラート(前方車両との衝突リスクを事前に警告)
- ふらつき警報(ドライバーの居眠り・わき見運転を検知)
- ブラインドスポットアラート(後方死角の車両を検知・警告)
- 後側方衝突防止アシスト(車線変更時の後方接近車との接触を防止)
現行モデルにも充実した安全装備が採用されていましたが、4代目では標識検知・前方衝突予測アラート・ふらつき警報が標準装備となり、安全性がさらに底上げされます。
10. 新型ノートの価格
4代目新型ノートの価格は、最新システムの採用により現行モデルから値上がりする見込みです。量販グレードで約20万円程度のアップとされています。
■ 新型ノート / ノートオーラ現行価格
▽ノート
| 駆動方式 | グレード | 価格 |
|---|---|---|
| 2WD | X | 2,328,700円 |
| 4WD | X FOUR | 2,614,700円 |
▽ノートオーラ
| 駆動方式 | グレード | 価格 |
|---|---|---|
| 2WD | G | 2,821,500円 |
| 2WD | G leather edition | 2,912,800円 |
| 4WD | G FOUR | 3,107,500円 |
| 4WD | G FOUR leather edition | 3,198,800円 |
11. 新型ノートの発売日はいつ?
日産 新型ノート(4代目)の発売日:2027年(日本)予定
日産は、フルモデルチェンジした4代目新型ノート・ノートオーラの日本発売を2027年に予定しています。具体的な発売月・日程については、現時点では正式な発表がなく続報を待つ必要があります。
日産は中期経営計画において電動化技術の強化を最重要課題として掲げており、ノートのフルモデルチェンジはそのシンボルとなる位置づけです。e-POWERをさらに進化させた第3世代システムを主力コンパクトカーに搭載することで、国内外での競争力を高める狙いがあります。
12. まとめ
日産ノートは、2005年の初代発売から約20年にわたり日本のコンパクトカー市場を牽引してきたブランドの看板モデルです。
- 初代(2005年〜2012年):Bプラットフォーム採用、1.5Lエンジン、グッドデザイン賞受賞
- 2代目(2012年〜2020年):1.2Lへダウンサイジング、スーパーチャージャー追加、2016年にe-POWER搭載で大ヒット・販売台数1位を達成
- 3代目(2020年〜現在):e-POWER専用車に刷新、CMF-Bプラットフォーム採用、ノートオーラ追加、カー・オブ・ザ・イヤー受賞
- 4代目(2027年予定):第3世代e-POWER搭載、1.4L発電エンジン、5-in-1ユニット、e-4ORCE、12.3インチディスプレイ、燃費30km/L
フルモデルチェンジする4代目新型ノートは、パワートレインの抜本的な刷新と最新装備の充実により、現行モデルを大きく上回る魅力を持ったコンパクトカーに生まれ変わります。発売は2027年を予定しており、今後の続報が注目されます。購入を検討している方はぜひ情報をチェックし続けてください。
日産 ノート
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note.html
日産 ノートオーラ

