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2026年7月29日、ダイハツが軽ワゴン「ムーヴ」の一部改良モデルを発売します。2025年6月のフルモデルチェンジからわずか1年でのアップデートとなる今回の改良では、安全性能の強化・デジタルメーターの採用・上位グレードの装備拡充など、注目すべき変更点が盛りだくさんです。本記事では、改良された新型ムーヴのすべての情報を詳しく解説します。
ダイハツ・ムーヴは、同ブランドの主力軽ワゴンとして長年にわたり高い人気を誇るモデルです。スバル「ステラ」としてOEM供給も行われており、軽自動車市場における重要な位置づけを持っています。現行モデルは2025年6月のフルモデルチェンジで新世代へと生まれ変わりましたが、今回の2026年改良は、そのフルモデルチェンジ後における"初"の一部改良となります。
改良の柱は大きく3つ、「予防安全機能の強化」「デジタルメーターの採用」「RSグレードの装備拡充」です。安全への意識がこれまで以上に高まる現代の自動車市場において、予防安全性能の底上げは購入動機に直結する重要なアップデートといえるでしょう。
今回の一部改良による主な変更点は以下の通りです。内外装のデザイン変更は行われておらず、機能・装備面に特化した改良となっています。
まず最大のトピックが、予防安全機能「スマートアシスト」の機能拡張です。従来の機能に加え、「対横断自転車の検知機能」「交差点右折時の対向車線の車両検知機能」「右左折時の対向方向から来る横断歩行者の検知機能」の3つが新たに追加されました。日常の交差点シーンで発生しやすいリスクをより精度高くカバーする内容であり、通勤や買い物での日常使いが多いユーザー層にとって心強いアップデートとなります。
次に、液晶メーター「アクティブマルチインフォメーションディスプレイ」の採用です。すでに新型アトレー・ロッキーなどなど他のダイハツモデルでも採用が進んでいたフルデジタルメーターが、ムーヴにも搭載されます。シンプルで洗練されたグラフィックと高い視認性を両立しており、ドライビング中の情報確認がより快適になります。

そして3つ目が、「RS」グレードへの「コンフォータブルパック」の標準装備化です。これまでメーカーオプションとして設定されていたコンフォータブルパックがRSグレードに標準装備となり、運転席・助手席シートヒーターと360°スーパーUV&IRカットガラス(フロントクォーター/フロントドア/リヤドア/リヤクォーター/バックドアウインドゥ)が全標準化されます。シートヒーターは寒冷地での快適性を大きく向上させる装備であり、特に4WDモデルを検討するユーザーには朗報です。
2026年改良に伴い、価格は装備の充実を反映して約10万円ほどアップする見込みです。以下が改良後の参考価格です。
グレード構成はエントリーの「L」から、「X」「G」、そして最上位のターボモデル「RS」までの4グレード展開です。なお、旧モデルで設定されていた「ムーヴカスタム」は前世代(現行フルモデルチェンジ時)に廃止されており、本改良においても引き続き設定はありません。スポーティな需要はRSグレードが担う体制となっています。
新型ムーヴの外装には、先進性を強調した新世代デザインが採用されています。今回の一部改良では外観デザインの変更は行われておらず、2025年フルモデルチェンジ時に刷新されたエクステリアが継続されます。
フロントは空力性能を重視した滑らかなラインで構成されており、ワイドな印象を強調したバンパーが採用されています。上級グレードの「RS」と「G」では、専用のコンビネーショングリル(ガンメタリック塗装/メッキモール付)、専用のオートレベリング機能付LEDヘッドライト、LEDフォグランプを装備。一方、下位グレードのLとXはマニュアルレベリング機能付ヘッドライトとなっています。
リアはフルモデルチェンジにより、従来のスイング式ドアからスライドドアへと大きく変更されました。これにより、狭い駐車場や縦列駐車時など、スペースが限られた場面での乗り降りがしやすくなり、ファミリー層からの支持が高まっています。前世代まで存在した「ムーヴカスタム」は廃止されましたが、RSグレードのスポーティなデザインがその役割を担い、姉妹車「ムーヴキャンバス」とのデザイン差別化も明確に維持されています。
ダイハツ新型ムーヴのボディサイズは下記の通りです。
前モデルは全長×全幅×全高が3,395×1,475×1,630mm、ホイールベース2,455mm、車両重量820kgでした。全長・全幅は軽自動車規格の上限いっぱいを使っていたため変わらず、全高が25mm高くなり室内空間が拡大されています。ホイールベースは5mm延長されており、乗り心地と後席の居住性改善に貢献しています。
車体には「DNGAプラットフォーム」を採用しており、サスペンションやアンダーボディの構造合理化による各部の板厚最適化・部品点数の削減、アッパーボディのハイテン率向上、樹脂部品の活用などにより基礎部分を軽量化しながらも高剛性を実現しています。上下曲げ剛性を従来比30%アップした「新開発アンダーボディ」と新開発サスペンションの組み合わせにより、走行安定性と乗り心地が大幅に向上しています。
新型ムーヴの内装は、上品で落ち着いた色合いや素材を用いて"仕立ての良さ"を表現しており、毎日の通勤や買い物でも快適に過ごせる居心地の良さを演出しています。ドアアームレストにはシートと同様の色・素材を使用することで、インテリア全体の統一感を演出しつつ腕への負担を軽減する配慮も施されています。
「RS」「G」グレードでは、シルバーステッチ付きのネイビー表皮やシルバー塗装・メッキ加飾を採用し、上質感のある空間が演出されています。
今回の改良で新たに全グレードに採用された「アクティブマルチインフォメーションメーター」は、視認性の高いフルデジタルグラフィックが特徴で、速度・燃費・各種警告情報を直感的に確認できます。
インフォテインメント面では、ワイヤレスApple CarPlayに対応した9インチディスプレイオーディオを標準装備。さらに10インチ大型ナビゲーションをオプションで設定可能です。停車状態を自動保持するオートブレーキホールド機能を備えた電動パーキングブレーキも全グレードで採用されており、渋滞時の疲労軽減に効果的です。
音声認識機能は車両制御にも対応しており、音声のみでのエアコン操作・メーター情報の確認・警告音の確認なども可能です。加えて、ワイヤレスQi充電やフロントコンソールの充実した収納スペースを確保するなど、日常の利便性を重視した装備が揃っています。
室内空間はDNGAプラットフォームにより前世代より拡大されており、多彩なシートアレンジにも対応。アウトドアや車中泊など幅広いシーンでの活用にも対応できる柔軟性を持っています。
新型ムーヴのエンジンラインナップは以下の通りです。
エンジンはDNGAプラットフォームに合わせて開発された新世代660ccユニットで、燃焼素性の改善により燃費・走行性能・環境性能のすべてが引き上げられています。「マルチスパーク(複数回点火)」の採用によりシリンダー内の燃焼速度を高め、ノッキングを抑制しながら燃費効率を向上。燃料噴射の形状も粒状から霧状に変更することでポートや燃焼室への燃料付着を低減し、燃焼効率をさらに高めています。
最上位の「RS」グレードには専用の「D-CVT」を搭載。通常のベルト駆動に加え「ベルト+ギヤ駆動」を可能とした独自の2経路CVTであり、高速道路や山岳路での余裕のある加速を実現しています。さらにステップシフト機能によるリズミカルなエンジン音の変化で、スポーティなドライビングフィールも演出されます。RSには15インチタイヤと高性能ショックアブソーバーも採用されており、操縦安定性と乗り心地の両立が図られています。
新型ムーヴの安全システムの中心は「スマートアシスト(スマアシ)」です。最新のステレオカメラを核として、夜間歩行者検知・追従二輪車検知・衝突警報・衝突回避支援ブレーキなど多彩な機能を網羅しています。
今回の2026年改良で新たに追加された機能は以下の3つです。
これらはいずれも市街地走行で特に事故リスクが高いシーンをターゲットにしたもので、実際の交通環境における安全性の底上げに直結する追加機能です。特に自転車の横断検知は、通学路や住宅街での走行が多いファミリー層にとって重要な機能といえます。
その他の主要な安全機能としては、ACC(アダプティブクルーズコントロール)による高速走行時の追従運転支援、ブレーキ制御付誤発進抑制機能(踏み間違い防止)も標準装備されています。オプションとして「BSM(ブラインドスポットモニター)」や「プラスサポート(急アクセル時加速抑制システム)」も選択可能で、より安心のドライブ環境を構築できます。
新型ムーヴの燃費性能(WLTCモード値)は以下の通りです。
前モデルの自然吸気エンジンが20.7km/L、ターボエンジンが19.5km/Lであったのと比較すると、それぞれ約1.9km/L・約2.0km/Lの向上となっています。軽自動車のミドルクラスとして、22.6km/Lという数値は十分に競争力のある燃費性能であり、毎日の通勤や近距離移動で使用するユーザーのランニングコストを大きく抑えることができます。ガソリン代が高止まりする昨今の社会情勢においても、この燃費改善はユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。
改良された新型ダイハツ・ムーヴの発売日は、2026年7月29日(水)を予定しています。同日に「ムーヴキャンバス」の一部改良も実施される予定であり、ダイハツ軽ワゴンシリーズが同時に最新化される節目のタイミングとなります。
ダイハツ・ムーヴは1995年の初代発売から現在まで続く、軽トールワゴンの草分け的存在です。車名「MOVE」は英語の「動かす」「動作」を意味します。
初代(1995年)はスズキ「ワゴンR」に対抗するモデルとして企画され、イタリアのデザイン会社「I.DE.A」とダイハツの共同デザインが大きな話題を呼びました。2代目(1998年)は軽自動車の安全規格改正に伴いわずか3年で登場し、著名デザイナー「ジョルジェット・ジウジアーロ」率いるイタルデザインが外観を担当。3代目(2002年)ではDVDナビやレーダークルーズコントロールなど先進装備を充実させ、4代目(2006年)はホイールベースを100mm拡大し居住性を大幅向上、5代目(2010年)では平均35kgの軽量化とCVT全グレード統一による燃費向上を果たしました。6代目(2014年)では初代から採用してきた横開きバックドアを跳ね上げ式に変更し、軽量高剛性ボディ構造「D monocoque」や改良サスペンション「D suspension」を導入。そして現行世代(2025年)では後席スライドドアの採用やDNGAプラットフォームへの移行によるフルモデルチェンジが行われ、30年以上の歴史の中で最も大きな進化を遂げています。
2026年7月29日発売の改良型ダイハツ新型ムーヴは、「安全性能の強化」「デジタルメーター化」「RSグレードの装備強化」という実用面での着実な進化が特徴です。外装デザインの変更がない分、メカニズム・機能面に絞り込んだコスト効率の高いアップデートともいえます。
購入を検討している方には次のポイントを確認することをおすすめします。スマートアシストの追加検知機能は全グレードで恩恵を受けられるため、安全性能を重視するならどのグレードを選んでも今回の改良の恩恵を得られます。RSグレードはコンフォータブルパックが標準装備となることで実質的なコストパフォーマンスが向上しており、ターボの走行性能と快適装備の両方を求めるユーザーにとって特に魅力的な選択肢となっています。また、ムーヴキャンバスとの比較においては、よりスポーティなデザインと低めの全高を好むなら標準ムーヴ、スライドドアの使い勝手とレトロ調のデザインを重視するならキャンバスという選び方が基本となります。
新型ダイハツ・ムーヴの最新情報については、随時更新予定です。
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。