2026年8月20日、日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)は、2026年6月にフルモデルチェンジした新型キックス(P16型)をベースとした特別グレード「ROCK CREEK(ロッククリーク)」を正式発表しました。発売日は2026年12月23日、価格は3,485,900円〜4,309,800円(消費税10%込み)となっています。エクストレイルで大きな人気を集めたROCK CREEKブランドがコンパクトSUVのキックスにも初登場し、日産のアウトドア路線がいよいよ本格化しています。


ROCK CREEKとは何か、そしてキックスへの初展開について:
「ROCK CREEK(ロッククリーク)」とは、NMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社)が手がける日産SUVラインナップ向けのアウトドア特化型カスタムグレードブランドです。「岩場を流れる沢」を意味するネーミングが示すとおり、ハードな自然環境での使用を想定した専用内外装パーツや機能装備が特徴で、エクストレイルへの設定がユーザーから高い評価を受けていました。今回、コンパクトSUVのキックスにも初設定されることで、より小回りの利くボディサイズでアウトドアを楽しみたいというユーザー層への訴求が広がります。

新型キックス ROCK CREEKのエクステリアデザイン:
エクステリアは全体的にブラックを基調としながら、随所に「ラバレッド」と呼ばれる溶岩をイメージした深みのある赤をアクセントカラーとして配置しています。これはROCK CREEKグレードの象徴的なデザイン言語であり、エクストレイルROCK CREEKとの連続性を感じさせます。

専用エクステリアパーツの構成は非常に充実しており、具体的には以下の通りです。
- フロントグリル(3スロットシルバー):通常グレードとは異なる横3本のシルバースロットが力強い顔つきを演出します。
- フロントグロスブラックバンパー:光沢のあるブラック仕上げが精悍な印象を与えます。
- フロントアンダープロテクター(シルバー&ラバレッドアクセント):悪路走行を連想させる保護パーツで実用性とデザインを両立しています。
- リアバンパー(ダークメタルグレーフィニッシュ):フロントとのカラーバランスを意識した落ち着いた仕上げです。
- サイドシルモール(マットブラックフィニッシャー):車体側面を引き締めるマット仕上げのモールです。
- ブラックドアハンドル:細部までブラックで統一されたコーディネートです。
- ブランドロゴエンブレム(ブラック&ラバレッド):フロント・リアともにROCK CREEK専用の配色エンブレムに変更されています。
- ROCK CREEKエンブレム:サイドとリアにROCK CREEK専用のエンブレムを装備し、特別感を高めています。
- 専用17インチアルミホイール(ラバレッドアクセント&ロックマークエンボス付き):ホイール全体にラバレッドのアクセントと岩をモチーフにしたエンボスが施された専用デザインです。

なお、LEDフォグランプは通常のROCK CREEKグレードではメーカーオプション設定ですが、Utility Specグレードでは標準装備されます。同様に、ブラックルーフレールもUtility Specのみの標準装備となっています。

新型キックス ROCK CREEKのインテリアデザイン:
インテリアも外観と統一感を持たせた専用仕様が奢られており、アウトドアのアクティブなシーンから日常使いまで対応できる仕上がりになっています。キャビン全体がブラック基調でコーディネートされており、そこにラバレッドのアクセントが映える設計です。

具体的な専用インテリアパーツとしては、防水シート(ラバレッドアクセント)、カーボン調フィニッシャーを採用したインストパネル、フロントドアトリム(合皮・ラバレッドアクセント)、カーボン調フロントドアアームレスト(ラバレッドアクセント)、フロントセンターコンソール&アームレスト(ラバレッドアクセント)、インストパッド(ラバレッドアクセント)が含まれます。

中でも注目の装備が「防水シート」です。アウトドア帰りに濡れた状態や泥のついた状態のまま乗り込んでも、シートが傷みにくいよう専用の防水加工が施されており、キャンプ・サーフィン・登山・釣りなど様々なアウトドアアクティビティ後の使用に配慮した実用的な仕様です。テーラーフィット巻ステアリングにもラバレッドアクセントとブランドロゴエンブレムが採用されており、運転席に座った瞬間からROCK CREEKの世界観に浸ることができます。
さらにUtility Specには、運転席パワーシート(スライド・リクライニング・リフター)も標準装備となり、ロングドライブ時の快適性も大きく向上します。
グレード構成と装備の違いを詳しく解説:
新型キックスROCK CREEKは、駆動方式と装備仕様によって大きく4つのグレードが用意されています。
まず2WDと4WD(e-4ORCE)を軸として、それぞれに「ROCK CREEK」と「ROCK CREEK Utility Spec」の2段階が存在します。ベースグレードとしては、ROCK CREEKが「Xグレード」、ROCK CREEK Utility Specが「X+グレード」を基にそれぞれカスタムされています。
ROCK CREEKとROCK CREEK Utility Specの最大の違いは、後者に追加される利便性・安全装備の充実度にあります。Utility Specのみの標準装備として、NissanConnectインフォテインメントシステム(シンプル)、運転席パワーシート、リモコンオートバックドア、ブラックルーフレール、インテリジェントルームミラー+インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知・3Dビュー機能付き)、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、ドライブレコーダー(前後セット)が含まれます。
またROCK CREEKグレードのみのメーカーオプションとして、LEDフォグランプおよび寒冷地仕様/その他(ホットプラスパッケージ、クリアビューパッケージ、高濃度不凍液)が選択可能で、北海道や東北・山間部など寒冷地在住のユーザーにも対応しています。
新型キックス ROCK CREEKの価格一覧(消費税10%込み):
$$\text{ROCK CREEK(2WD):3,485,900円}$$
$$\text{ROCK CREEK Utility Spec(2WD):3,996,300円}$$
$$\text{ROCK CREEK e-4ORCE(4WD):3,880,800円}$$
$$\text{ROCK CREEK e-4ORCE Utility Spec(4WD):4,309,800円}$$
標準グレードのXが2WD 3,259,300円であることと比較すると、ROCK CREEK(2WD)は226,600円上乗せとなります。専用外装・内装・防水シート・各種アクセントパーツがセットされる内容を踏まえれば、コストパフォーマンスは高い水準と言えます。また、前モデルのエントリー価格が3,083,300円だったことを考慮すると、新型全体のエントリー価格は83,600円値下がりしており(2,999,700円〜)、装備の充実化と価格抑制が両立されています。
参考までに全グレードの価格帯を整理すると、以下のようになります。
- X シンプルパッケージ(2WD):2,999,700円 /(e-4ORCE):3,349,500円
- X(2WD):3,259,300円 /(e-4ORCE):3,599,200円
- X+(2WD):3,549,700円 /(e-4ORCE):3,899,500円
- G(2WD):3,898,400円 /(e-4ORCE):4,248,200円
- ROCK CREEK(2WD):3,485,900円 /(e-4ORCE):3,880,800円
- ROCK CREEK Utility Spec(2WD):3,996,300円 /(e-4ORCE):4,309,800円
ボディカラーは専用の全4色:
ROCK CREEKのボディカラーはROCK CREEKグレード専用の4色に絞り込まれています。
- ダークメタルグレー/スーパーブラック 2トーン(#GAQ・特別塗装色)
- ピュアホワイトパール(#QAC・特別塗装色)
- クリスタルブラウン(#CBF・特別塗装色)
- スーパーブラック(#KH3)
特別塗装色3色とソリッドカラー1色という構成で、いずれもROCK CREEKのアウトドアイメージとの親和性が高い落ち着いたトーンでまとめられています。ダークメタルグレー/スーパーブラックの2トーンはルーフをブラックに仕上げることでSUVらしいワイルドな印象を際立たせており、特に人気が集まることが予想されます。なお、エクストレイルROCK CREEKで高い人気を誇るキャニオンベージュやステルスグレーの特別カラーは今回のキックスには設定されておらず、今後の追加設定に期待がかかるところです。
ベースとなる新型キックス(P16型)の主要スペック:
新型キックス ROCK CREEKを理解する上で、ベース車両となるP16型新型キックスの基本スペックを把握しておくことは重要です。

パワートレインは日本仕様に限り第3世代e-POWERを搭載します。発電専用の1.4L直列3気筒ガソリンエンジン(HR14DDe)と、フロントモーター(YM52型・最高出力143ps/最大トルク32.0kgm)を組み合わせるシリーズハイブリッドシステムです。4WD車(e-4ORCE)では後輪側にリアモーター(MM48型・最高出力68ps/最大トルク14.3kgm)が加わり、前後モーターの緻密なトルク制御によって高い走破性と快適なコーナリングを実現します。前モデルの1.2Lエンジンから1.4Lへ排気量を拡大したことで発電量が増大し、発電時間の短縮による静粛性の大幅向上が実現されています。
また第3世代e-POWERには「5-in-1 e-POWERパワートレーンユニット」が採用されており、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機の5つの主要部品をひとつのコンパクトなケースに統合しています。これによりエンジンルームのスペース効率が向上し、室内空間の拡大にも貢献しています。
ボディサイズは全長4,365mm × 全幅1,800mm × 全高1,615mm、ホイールベース2,655mmと前モデル(全長4,290mm × 全幅1,760mm × 全高1,610mm、ホイールベース2,620mm)から一回り大きくなり、クラス最大水準のラゲッジスペースが確保されています。最低地上高は前モデルと同じ170mmを維持しており、ROCK CREEKとしての軽度なオフロード対応にも支障はありません。

燃費性能についてはWLTCモード値でFF車が25.7km/L、e-4ORCE車が21.5km/Lを達成しており、前モデルのFF車23.0km/L・4WD車19.2km/Lから大幅な改善が果たされています。ボディサイズが拡大しながら燃費が向上するという設計の進化が光ります。
e-4ORCE車にはキックスとして初めて「SNOWモード」が設定されており、雪道や滑りやすい路面での安定走行をシステムがサポートします。ROCK CREEKのアウトドア指向と相まって、冬季のスキー場・雪山へのドライブにも安心して対応できる点は大きなアドバンテージです。
充実した安全装備「360°セーフティーアシスト」:
新型キックスには、「360°セーフティーアシスト」として全車に「プロパイロット」が標準装備されています。これは高速道路での単一車線における車間距離の自動調整・車線維持・加減速制御を行うドライバー支援システムで、ロングドライブ時の疲労軽減に大きく貢献します。
また新たに採用されたインテリジェントアラウンドビューモニターは、フロントワイドビュー・インビジブルフードビュー・3Dビュー機能を搭載し、見通しの悪い交差点や車両フードに隠れた前方路面といった死角を視覚化することが可能になりました。さらにインテリジェントエマージェンシーブレーキは認識性能が向上し、交差点での歩行者・対向車・交差車両の検知精度が大幅に高められています。
ROCK CREEK Utility Specにはこれらに加え、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)も標準装備されており、後方・側方の安全サポートが充実した構成となっています。
インフォテインメントと快適装備の充実:
標準の新型キックスから引き継ぐ室内装備として特筆すべきは、12.3インチサイズの新世代デジタルメーターとインフォテインメントシステムの2画面構成です。ROCK CREEK Utility Specにはこれに加えてNissanConnectインフォテインメントシステム(シンプル)も組み込まれており、ナビ・オーディオ操作が一体化されています。
オーディオシステムはBOSEと共同開発した「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」がオプションとして設定されており、運転席・助手席のヘッドレスト内蔵スピーカーを含む合計10個のスピーカーによって包み込まれるようなプレミアムサウンドが楽しめます。アウトドア帰りのドライブでお気に入りの音楽を高音質で聴けるのは、キャンプや旅行好きなユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。
ライバル車との比較ポイント:
新型キックスROCK CREEKが競合するのは、Subaru Crosstrek Wilderness、Honda ZR-V、Toyota C-HR GR Sport、そして日産自身のエクストレイルROCK CREEKの廉価版的な立ち位置です。キックスROCK CREEKが優位性を持つポイントは、e-POWERによる圧倒的な燃費性能(25.7km/L)と電動モーター駆動特有の滑らかな加速、そしてアウトドア特化の専用装備をまとめた車両価格の競争力の高さにあります。一方で最低地上高は170mmと本格的なオフロード走行には限界があるため、舗装路から未舗装路程度の軽度なオフロードをフィールドとしているユーザーに最適なモデルと言えます。
発売日・取り扱い・まとめ:
新型キックス「ROCK CREEK」は、2026年12月23日より日産の全国販売会社を通じて一斉発売されます。WEBカタログはAUTECH公式サイト(autech.co.jp)にて確認可能です。フルモデルチェンジした新型キックスのラインナップに「ROCK CREEK」が加わったことで、コンパクトSUVながらアウトドアライフスタイルを本格的にサポートできる一台として選択肢の幅が大きく広がりました。日常の街乗りからキャンプ・アウトドアシーンまで、e-POWERのエコな走りとROCK CREEKの力強いスタイルを両立したいユーザーに、強くおすすめできる一台です。今後の試乗レポートや追加オプション情報についても随時注目していきましょう。
キックス ROCK CREEK
https://www.autech.co.jp/sv/kicks_rockcreek/index.html
日産 ニュースリリース

