三菱自動車のフラッグシップSUV「パジェロ」が、約7年ぶりにフルモデルチェンジして復活します。2026年9月2日にワールドプレミアされた新型パジェロは、10月1日に先行受注を開始、10月29日に正式発表、そして12月17日に日本発売が予定されています。
ラダーフレームを採用した本格クロカンSUVとして世界的に高い知名度を誇ったパジェロが、新世代技術を投入してどう生まれ変わったのか。この記事では、新型パジェロの価格・スペック・グレード別装備を整理したうえで、「結局どのグレードが買いなのか?」という視点でおすすめグレードを詳しく解説します。

新型パジェロ フルモデルチェンジの発売スケジュール
新型パジェロの主なスケジュールは次のとおりです。ワールドプレミアがすでに済んでおり、購入を検討している方は先行受注のタイミングを押さえておきたいところです。
- 2026年9月2日:ワールドプレミア(世界初公開)
- 2026年10月1日:先行受注(予約注文)受付開始
- 2026年10月29日:正式発表
- 2026年12月17日:日本発売
7年ぶりの復活ということもあり、初期ロットは注文が集中する可能性があります。狙いのグレードがある方は、先行受注開始日を意識して動くのがおすすめです。


新型パジェロの価格は619万円から|全4グレード構成
新型パジェロの日本仕様は、全車4WD・3列7人乗りという潔い構成で、4グレードがラインナップされます。価格帯は以下のとおりです。

| グレード | 駆動方式/乗車定員 | 価格(10%税込) |
|---|---|---|
| GLS | 4WD/3列7人乗り | 6,193,000円 |
| GSR | 4WD/3列7人乗り | 6,765,000円 |
| EXCEED(エクシード) | 4WD/3列7人乗り | 6,930,000円 |
| SUPER EXCEED(スーパーエクシード) | 4WD/3列7人乗り | 7,950,800円 |
前モデルのパジェロが約328万〜495万円だったことを考えると、新型は最新技術の投入とボディサイズ拡大により、大幅に価格がアップしています。最上級のSUPER EXCEEDは800万円に迫る設定です。
参考までに、三菱の現行フラッグシップSUVであるアウトランダーPHEVは約537万〜690万円。新型パジェロはこれを上回るブランド最上級モデルとして位置づけられていることが分かります。
新型パジェロのスペック|2.4Lディーゼル+8速AT
新型パジェロのパワートレインは、専用開発された2.4L直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンに統一されています。主要スペックは以下のとおりです。

- エンジン:直列4気筒2.4Lディーゼルターボ(ワイドレンジ・シングルVGターボ)
- 最高出力:201PS(150kW)/3,500rpm
- 最大トルク:480Nm(48.9kgm)/1,750〜2,500rpm
- トランスミッション:スポーツモード付き8速AT
- 駆動方式:4WD
- WLTCモード燃費(目標):12.1km/L
- 燃料タンク容量:80L

前モデルの3.2Lディーゼル(190PS/450Nm)と比べ、排気量はダウンしながらもトルクは向上。燃費も前モデルの10.4km/Lから12.1km/L(目標)へと改善しています。8速ATとの組み合わせにより、発進時から高速域まで力強くスムーズな走りを実現しています。
ボディサイズは一回り拡大
新型パジェロは前モデルから一回り大きくなり、3列7人乗りに対応する余裕あるボディサイズとなりました。

- 全長×全幅×全高:4,920×1,925×1,910mm
- ホイールベース:2,870mm
- 車重:2,460kg
- 最低地上高:230mm
- 最小回転半径:5.8m
- アプローチアングル:30.4度/ランプブレークオーバーアングル:22.6度/デパーチャーアングル:25.8度
- 前後重量配分:52:48
高剛性ラダーフレームに加え、フロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架、リヤに新開発の5リンク式リジッドサスペンションを採用。単なる悪路走破だけでなく「悪路快適性」を重要指標として開発され、オフロードとオンロードの両立が図られています。
本格4WDシステム「S-AWC」+7つのドライブモード

新型パジェロには、車両運動統合制御システム「S-AWC」と、パジェロ伝統の「SS4-Ⅱ」を搭載。2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(センターデフロック)、4LLc(ローギヤ+センターデフロック)の4モードを選択できます。
さらに、NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW/MUD/SAND/ROCKの7つのドライブモードを用意し、あらゆる路面状況に対応します。
新型パジェロ グレード別装備を比較
新型パジェロを選ぶうえで最も重要なのが、グレードごとの装備の違いです。実はこの新型パジェロ、「上位グレードほど装備が充実する」という単純な構成にはなっていない点に注意が必要です。
GLS(619.3万円)|オフロード志向のエントリー
- 2.4Lディーゼルターボエンジン/予防安全装備
- 前後オートエアコン/電動パワーバックドア
- アクティブLSD
- 18インチ ダークグレーアルミホイール(255/65R18)
- 12.3インチフル液晶メーター&12.3インチディスプレイオーディオ
GSR(676.5万円)|GLSにオフロード&快適装備を追加
- GLSの装備に加えて
- リヤデフロック
- 本革シート/運転席・助手席パワーシート&シートヒーター
- 左右独立温度調節エアコン/自動防眩ルームミラー/ルーフレール
- 14.3インチフル液晶メーター&14.3インチディスプレイオーディオ
EXCEED(693万円)|都会派エントリー・20インチ
- GSRの装備に加えて
- アダプティブLEDヘッドライト/ワイヤレス充電器/ロールサンシェード
- 20インチアルミホイール(255/55R20)
- ※リヤデフロックは非搭載
- ※メーター&ディスプレイは12.3インチにサイズダウン
SUPER EXCEED(795.08万円)|最上級フル装備
- EXCEEDの装備に加えて
- リヤデフロック(搭載)
- セミアニリン本革シート(ブラック&キャメル)
- 電動チルト&テレスコピックステアリング/運転席パワーシートメモリー
- 運転席・助手席シートベンチレーション
- ヤマハ「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」(12スピーカー+デュアルアンプ)
- デジタルインナーミラー
- 14.3インチフル液晶メーター&14.3インチディスプレイオーディオ
- パノラミックガラスサンルーフ(メーカーオプション)
【重要】グレード選びの注意点|「上級=フル装備」ではない
新型パジェロのグレード構成には、購入前に必ず知っておきたい2つの落とし穴があります。
注意点1:ディスプレイサイズが上下する
GLS(12.3インチ)→ GSR(14.3インチ)→ EXCEED(12.3インチにダウン)→ SUPER EXCEED(14.3インチに再拡大)という、一見ちぐはぐな構成になっています。価格が上のEXCEEDよりも、格下のGSRの方がディスプレイは大きいのです。

注意点2:リヤデフロックの有無
本格オフロード走行のカギとなるリヤデフロックは、GSRとSUPER EXCEEDには搭載されますが、GLSとEXCEEDには搭載されません。つまり、GLS/GSRは「オフロード志向」、EXCEED/SUPER EXCEEDは「都会派志向」という2系統で考えると理解しやすくなります。18インチのGLS/GSRはタイヤ・ホイールもオフロード寄り、20インチのEXCEED/SUPER EXCEEDはオンロード寄りという棲み分けです。
なお、ディスプレイオーディオはいずれのグレードもナビ機能なし(スマートフォン連携が前提)となっている点も覚えておきましょう。
新型パジェロのおすすめグレードは?
以上を踏まえ、使い方別におすすめグレードを整理します。
総合的なおすすめ:GSR(676.5万円)
コストパフォーマンスと満足度のバランスで最もおすすめしたいのがGSRです。GLSより約57万円高くなりますが、その差額でリヤデフロック、本革シート、前席パワーシート&シートヒーター、そして14.3インチの大型ディスプレイまで一気に手に入ります。「オフロードもしっかりこなせて、内装の質感・装備も十分」という、新型パジェロの魅力を最もバランスよく味わえるグレードです。EXCEEDより安いのにディスプレイが大きく、リヤデフロックまで付くという逆転現象があるため、コスパを重視するならGSRが本命です。
アウトドア・雪道・悪路重視なら:GSR
キャンプや雪国での使用、林道走行などオフロード性能を重視する方も、リヤデフロックと18インチタイヤを備えたGSRが最適です。GLSでも走破性は高いものの、リヤデフロックがある安心感は本格派には大きな差になります。
街乗り・見た目・快適装備重視なら:SUPER EXCEED
20インチホイールの迫力ある足元、アダプティブLEDヘッドライト、セミアニリン本革シート、ヤマハのプレミアムサウンド、パノラミックサンルーフ(OP)まで、あらゆる快適・上質装備を揃えたい方はSUPER EXCEED一択です。約795万円と高価ですが、リヤデフロックも搭載されるため、都会派の見た目と本格性能を両立できる唯一のグレードです。
価格を抑えたい・シンプルに乗りたいなら:GLS
とにかく価格を抑えつつ本格クロカンSUVに乗りたい方はGLSがおすすめです。619万円という最も手頃な価格ながら、2.4Lディーゼル+S-AWC+SS4-Ⅱという走りの核心部分は全グレード共通。装備は必要十分で、アクティブに使い倒したい方に向いています。
注意して選びたいグレード:EXCEED
EXCEEDは20インチホイールとアダプティブLEDヘッドライトが魅力ですが、価格が上なのにディスプレイは12.3インチにダウンし、リヤデフロックも非搭載です。「20インチの見た目は欲しいが、SUPER EXCEEDの価格までは出したくない」という明確な理由がある方向けのグレードといえます。
まとめ|新型パジェロは「2系統」を理解して選ぶのがカギ
約7年ぶりに復活する新型パジェロは、2.4Lディーゼル+8速AT、S-AWC、SS4-Ⅱといった本格SUVらしい走りの実力に、3列7人乗りの実用性と最新の快適・安全装備を融合させた意欲作です。
グレード選びのポイントは、GLS/GSR(オフロード・18インチ)とEXCEED/SUPER EXCEED(オンロード・20インチ)という2系統の性格の違いを理解すること。そのうえで、コスパと総合力ならGSR、最上級の満足感ならSUPER EXCEEDが有力な候補になります。
12月17日の発売に向けて先行受注が始まりますので、自分の使い方に合ったグレードを見極めて、後悔のない一台を選んでください。
パジェロ

