レクサスのフラッグシップSUVである「LX」の2027年モデルが、米国レクサス(Lexus USA)より2026年9月18日に先行発表されました。日本市場では2026年10月に発表・発売が予定されている改良版LX600/LX700hですが、米国向けが一足早くベールを脱いだかたちです。
今回の改良では、外装・内装ともに新たな選択肢が追加され、装備の充実が図られています。特に注目したいのが、これまで米国向けF SPORTグレードには設定がなかった「レッドブレーキキャリパー」の採用や、珍しいインテリアカラー「パロミノ」の追加です。この記事では、2027年モデル・米国レクサスLXの改良・変更内容とグレード別価格を、公式情報をもとに詳しく解説していきます。

2027年モデル 米国レクサスLXの主な改良・変更点
今回の改良における主なアップデート内容は、以下のとおりです。

Premiumグレード: ダークカラー仕上げの20インチアルミホイールが新たに設定され、より存在感のある足元を演出します。加えて、デジタルバックミラー(デジタルルームミラー)が標準装備となり、視認性と先進性が高められました。
F SPORT Handlingグレード: これまで米国仕様には設定がなかったレッドのフロント・リアブレーキキャリパーが標準装備化。スポーティなキャラクターがさらに際立ちます。さらにインテリアには新色「パロミノ」オプションが追加され、スポーティなデザインに暖かみのある上質なコントラストを加えています。

F SPORT Handling/Overtrailグレード: ワンタッチで自動調整可能な電動格納式リアシート(one-touch auto-arrange power-folding rear seats)が標準装備に。Premiumグレードでもインテリアアップグレードパッケージで選択可能となり、キャビンのアレンジがより手軽に行えるようになりました。

米国仕様では日本仕様と異なり、以前からF SPORTグレードが展開されていましたが、今回の改良によってレッドキャリパーやオールテレインタイヤなど、これまで未採用だった装備が加わり、装備面の充実が進んだことになります。
気になる新色「パロミノ」とは?
今回新たにF SPORT Handlingグレードのインテリアオプションとして追加された「パロミノ(Palomino)」。この名称は、スペインの伝統的な酒精強化ワイン「シェリー」の原料として使われる白ブドウの品種を指すほか、黄金色の毛並みを持つ馬の毛色(月毛)を意味する言葉でもあります。どちらのニュアンスに寄せた色合いになるのか、実車の登場が待たれるところです。なお、LXのインテリアカラーはグレードに応じて、パロミノ、ホワイト/ペッパーコーン、サーキットレッド、ブラック、ストーンブラウンの5色が用意されます。


パワートレインは2種類を継続設定
改良後もLXは、ガソリンの「LX600」とハイブリッドの「LX700h」の2つのパワートレインを設定しています。
LX700h(ハイブリッド): 3.4L V6ツインターボエンジンに10速ダイレクトシフトオートマチックトランスミッションを組み合わせ、ニッケル水素バッテリーを搭載。システム全体で457馬力、583lb-ft(約790N・m)の最大トルクを発生し、EPA複合燃費は20MPG。レクサス初となる、オルタネーターとスターターの両方を標準装備するハイブリッドシステムで、万一ハイブリッドシステムが作動しない場合でもエンジンのみで走行を継続できます。渡河性能は27.5インチ(約70cm)を確保しています。

LX600(ガソリン): 3.4L V6ツインターボ(V35A-FTS)エンジンを搭載し、409馬力、最大479lb-ft(約650N・m)のトルクを発生します。
両モデルとも最大8,000ポンド(約3.6トン)の牽引能力を備え、オンロードからオフロードまで幅広いシーンに対応します。
GA-Fプラットフォームと走行性能
LX600/LX700hは、2022年に導入されたGA-Fプラットフォームを採用。ボディ剛性の向上とオンロードでのハンドリング改善を実現し、「Lexus Driving Signature(レクサスドライビングシグネチャー)」を体現します。フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクサスペンションを組み合わせ、オフロード性能とオンロード性能を高次元で両立しています。

全グレードにトルセン®リミテッドスリップ式センターデフを標準装備し、前後50:50でトルクを配分。LX700hのOvertrailグレードには、電子制御式の前後デフロックを追加し、悪路走破性をさらに高めています。また、Active Height Control(AHC)とAdaptive Variable Suspension(AVS)、Multi-Terrain Select(MTS)、Multi-Terrain Monitor(MTM)、Crawl Controlなど、充実したオフロード支援システムを全車標準装備しています。
先進の安全装備「Lexus Safety System+ 3.0」を全車標準装備
2027年モデルのLXは、全車に「Lexus Safety System+ 3.0」を標準装備。歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティ、全車速対応レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト、ロードサインアシスト、プロアクティブドライビングアシストなどを備えます。さらにヘッドアップディスプレイが標準装備となったほか、フロントクロストラフィックアラートやセーフエグジットアラートも標準で搭載。LX700hには、スマートフォン操作にも対応する「Advanced Park with Remote Park」も設定されます。

2027年モデル 米国レクサスLX グレード別価格一覧
米国での価格は、Premiumグレードの109,050ドルからスタートします(DPH=配送・手続き手数料1,550ドルを含む)。以下、グレード別の価格をまとめました(日本円換算は参考値)。
【LX600】
- LX600 Premium(AWD):109,050ドル(約1,711万円)
- LX600 F SPORT Handling(AWD):116,910ドル(約1,834万円)
- LX600 Luxury(AWD):117,850ドル(約1,849万円)
【LX700h】
- LX700h Overtrail(AWD):118,055ドル(約1,852万円)
- LX700h F SPORT Handling(AWD):120,910ドル(約1,897万円)
- LX700h Luxury(AWD):121,850ドル(約1,912万円)
- LX700h Ultra Luxury(AWD):143,350ドル(約2,249万円)
2027年モデルの米国レクサスLXは、2026年内にレクサスディーラーへ順次到着する見込みです。なお、車両はトヨタ車体・吉原工場で生産されます。
まとめ:日本仕様の発表にも期待
今回、米国で先行発表された2027年モデルのレクサスLXは、F SPORTグレードへのレッドブレーキキャリパー採用や新色パロミノの追加、Premiumグレードのデジタルバックミラー標準化など、細やかながらも所有満足度を高める改良が施されました。

日本市場では2026年10月に改良版LX600/LX700hの発表・発売が予定されており、米国仕様がどこまで反映されるのか注目が集まります。フラッグシップSUVとしての風格と、オンロード・オフロードを問わない走破性を兼ね備えたレクサスLX。改良によってさらに魅力を増したモデルの登場を、ぜひチェックしておきたいところです。
LEXUS ニュースリリース


