ホンダは市街地まで自動走行できる完全自動運転車の開発をグーグル傘下に持つアルファベット社の自動運転研究子会社「ウェイモ(Waymo)社」と提携すると2016年12月22日に発表した。
ホンダは2020年頃に高速道路での自動運転実用化を目指しているという。自動運転分野でグーグルと提携するのは国内メーカー初である。グーグルとフィアット・クライスラー・オートモービルズ(Fiat Chrysler Automobiles(FCA))と、自律走行車の分野での技術提携を行うことも発表している。
グーグルの自動運転車開発計画
2009年にスタートしたグーグルの自動運転車開発計画は、事業化に向けまた一歩前進する。グーグルは現在、市販されているトヨタ自動車の「レクサスRX450h」を自ら改造した実験車両と、自社設計した2人乗りのプロトタイプ合計70台を保有。米国の4都市で累計150万マイル(約240万km)の公道走行実験を重ねてきた。
毎日新聞より
ホンダは20年までに高速道路走行に限定した部分的な自動運転車の実用化を目指してきた。だが、米フォード・モーターが完全自動運転車の量産を21年から始める方針を打ち出すなど海外勢の計画は先行しており、ホンダも開発を加速させる。
ホンダは提携後も部分的な自動運転車開発は自前で進める方針。グーグルとの資本提携までは「現時点で考えていない」(幹部)という。
完全自動運転を巡っては、日産自動車も20年までに交差点を含む一般道を走行できる自動運転機能搭載車の実用化を目指している。一方でトヨタ自動車は安全性への懸念などから高速道など限定的な環境での自動運転実用化を目指す姿勢を崩していない。
毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161222/k00/00e/020/187000c
ホンダニュースリリース