スズキは軽クロスカントリー車「ジムニー」の一部改良を行い2025年8月に発売します。同時に「ジムニー シエラ」も一部仕様変更を行います。今回の改良では、最新の安全装備を搭載することで、さらなる魅力向上を図っています。
2025年7月上旬より受注開始された新型ジムニーは、安全性能の大幅アップデートが最大の特徴となっており、これまでの本格的なオフロード性能はそのままに、日常使いでの安心感も向上しています。
スズキ 新型 ジムニー 一部改良 2025年モデル
最新の安全装備「デュアルカメラブレーキサポート」を全車標準装備
2025年モデルの新型ジムニーでは、従来の「デュアルセンサーブレーキサポート」から、より高性能な「デュアルカメラブレーキサポート」へとアップグレード。この新システムは、2025年4月に発売されたジムニーノマドにも採用されている最新技術です。
新型ジムニー 2025年モデルの主な改良点
- デュアルカメラブレーキサポートの全車標準装備
- 後退時ブレーキサポートの新採用(4AT車のみ)
- 後方誤発進抑制機能の新採用(4AT車のみ)
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)の標準装備(4AT車のみ)
- 標識認識機能に「一時停止」を追加
これらの改良により、高速道路での運転支援機能が大幅に強化され、ドライバーの疲労軽減と安全性向上を実現しています。
価格設定は約10万円アップ!それでも魅力的なコストパフォーマンス
安全装備の大幅アップデートにより、従来モデルから約10万円の価格上昇となっていますが、搭載される最新技術を考慮すると、非常に競争力のある価格設定となっています。
新型ジムニー2025年モデルの価格一覧
ジムニー
グレード | トランスミッション | 価格(税込) |
XG | 5速MT | 175万円 |
4速AT | 185万円 | |
XL | 5速MT | 188万円 |
4速AT | 198万円 | |
XC | 5速MT | 200万円 |
4速AT | 210万円 |
4代目 新型ジムニー エクステリア
ボディカラーには白または黒のツートンカラーをラインナップしている。オリジナルのパーツを組み合わせることができそうだ。2017年12月22日にスズキは国内生産体制の見直しについて発表。ジムニーが2018年上期中に磐田工場から湖西工場へ移転、生産追加となる予定で新型ジムニーの生産が開始される。
4代目 新型ジムニー インテリア
インパネ周りは現代風に一新、メーターは独立2眼式を採用。真ん中の細長い縦長部分にはマルチインフォメーション液晶パネルを採用した。カーナビを中心とした作りとなりオートエアコンをはじめ多数の変更が行われる。大型マルチインフォメーションディスプレイをはじめ多数の変更が行われる。シートアレンジも可能で旧型ではできなかったフルフラットにすることも可能だ。車内長は最大1795mm。
4代目 新型ジムニーについて
エクステリアはキープコンセプトよりも原点回帰し角ばったボディデザインになり、新型ハスラーと同様の丸目のヘッドライトを採用。ボディカラーにはブラックの2トーンカラーをラインナップ。オフロードタイプのモデルとなり、旧型同様に強度と耐久性を重視したはしご型フレーム(ラダーフレーム)、3リンクリジェッドサスペンション、副変速機(ローレンジ)付きパートタイム4WDを採用したモデル。更に予防安全装備「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用しジムニーとして安全技術を初採用した。走行中に2WDから4WD(4H、4WD高速)の切りかえがスイッチ式で快適に行なえるドライブアクション4×4を搭載する。
今や新型ハスラーともデザインは似ているがジムニーは初代モデルから一貫してラダーフレームを採用し続けており、現在ラダーフレームを採用している旧型モデルの軽自動車は、世界全体で見てもジムニー位しか存在してい。(軽トラックを除く)骨格はラダーフレームを採用、エンジン縦置のFRレイアウトを採用。また、海外や日本国内でも多く耳にするのが、メルセデス・ベンツのGクラスの小型版だとも言われている。
新開発ラダーフレーム
本格4WDを象徴するラダーフレーム構造を採用。新開発ラダーフレームにXメンバーを採用、前後にクロスメンバーを採用することでねじり剛性を旧型比で約1.5倍に高めることに成功。ボディーマウントゴムを大型化しフレームから車体に伝わる振動を軽減した。
パートタイム4WD
副変速機(ローレンジ)付きパートタイム4WDを初代から新型に到るまで採用。路面状況に合わせて2WD、4WDの切り替えを任意で行える。
3リンクリジェクドアクスル式サスペンション
左右の車輪をダイレクトにつなぐ「3リンクリジェクドアクスル式サスペンション」は凸凹路面に優れた操作性と大きな対地クリアランスを確保。最低地上高を205mmと十分に確保し「アプローチアングル」「ランプブレークオーバーアングル」「デバーチャーアングル」に対しバンパーやアンダーボディが障害物に接触しにくくしている。サイドアンダーミラー付きドアミラー、ヒーテッドドアミラー。
安全装備
デュアルセンサーブレーキサポートを搭載し、単眼カメラ+レーザーレーダーの強みを活かして自動ブレーキ機能などをはじめとする様々な機能で危険を回避する。ボディには軽量衝撃吸収ボディーTECT[テクト]を採用。プリテンショナー機構とフォースリミッター機構(シートベルト)やSRSエアバッグ、4輪ABS(アンチロックブレークシステム)、ラッチスタートシステム(MT車限定)などを採用する。
燃費について
現在はガソリンモデルのみでJC08モード燃費:13.6〜14.8km/Lと現代の軽自動車としては燃費が悪いが新型はワゴンRなどに採用するR06A型エンジンを採用するも多少の燃費向上となりWLTCモード燃費:13.2 km/L (AT)16.2km/L (MT)である。
4代目 新型ジムニーのボディサイズについて
サイズ | 新型ジムニー |
---|---|
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,715mm |
ホイールベース | 2,250mm |
最低地上高 | 205mm |
フロントトレッド | 1,205mm |
リアトレッド | 1,405mm |
最小回転半径 | 4.8mm |
タイヤ | 175/80R/16 |
荷室幅 | 1,300mm |
荷室高 | 850mm |
荷室床面長 | 980mm(2名乗車) |
荷室床面長 | 240mm(4名乗車) |
荷室開口幅 | 1,015mm |
荷室開口高 | 850mm |
4代目 新型ジムニーのエンジンについて
新型ワゴンRに搭載されているR06A型 660CC エンジンを搭載する。しかし、ジムニー専用チューニングを行っており最高出力を52psから64psへアップさせている。
エンジン | R06A型 658cc 直3 DOHC インタークーラーターボ |
---|---|
最大出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm |
最大トルク | 96Nm(9.8kgm)/3,500rpm |
トランスミッション | 4AT/ 5MT |
駆動方式 | 4WD(パートタイム4WD搭載) |
乗員定員 | 4人 |
車両重量 | 1,040kg(4AT) 1,030kg(5MT) |
WLTCモード:燃費 | 13.2 km/L (4AT) 16.2km/L (5MT) |
デュアルセンサーブレーキサポートを搭載 (ジムニー XC 標準装備)
新型「スイフト」・新型「ワゴンR」に採用された単眼カメラ+レーザーレーダーの強みを活かして歩行者に加え、自動ブレーキによって衝突を回避、軽減する。新型ジムニーはサポカーS<ワイド>に該当する。
1.前方衝突警報機能 約5km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが前方の車両や歩行者を検知。衝突の可能性があると判断した場合、ブザー音とメーター内の表示によって警報を発する機能。
2.前方衝突警報ブレーキ機能 衝突の可能性が高まると、警報に加え自動的に弱いブレーキを作動させ、運転者に衝突回避を促す機能。
3.前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能 衝突の可能性が高いと判断したあと、運転者が強くブレーキを踏むと、ブレーキアシストが作動しブレーキ制動力を高める機能。
4.自動ブレーキ機能 衝突が避けられないと判断した場合に、自動で強いブレーキが作動し、衝突の回避、または衝突被害を軽減する機能。
誤発進抑制機能 ペダルやシフトの操作ミスによる衝突の回避に貢献前方約4m以内の障害物をステレオカメラで検知。 停車、または約10km/h以下の徐行中、障害物があるにもかかわらずアクセルを大きく踏み込んだ場合に、エンジン出力を自動で抑えて急発進、急加速を抑制する機能。
車線逸脱警報機能 車線を外れそうになるとブザー音とメーター内の表示灯で警報、
約60km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが車線の左右区画線を認識。車線を逸脱すると判断した場合、ブザー音とメーター内の表示灯によって運転者に注意を促す機能。
ふらつき警報機能 車両が蛇行するとブザー音とメーター内の表示灯で警報、約60km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが車線内での車両の蛇行パターンから、ふらつきと判断した場合、ブザー音とメーター内の表示灯によって運転者に注意を促す機能。
先行車発進お知らせ機能 先行車の発進をブザー音とメーター内の表示でお知らせ
停車時、先行車が発進して約4m以上離れても、自車が停止し続けた場合、ブザー音とメーター内の表示で運転者に先行車が発進したことをお知らせする機能。
後退時ブレーキサポート 軽自動車で初採用 リアバンパーに内蔵した4つの超音波センサーが車両後方にある障害物を検知すると自動ブレーキを作動させる。
全方位モニター用カメラパッケージ (セーフティパッケージ・全方位モニター用カメラパッケージ装着車 メーカーオプション) クルマの前後左右4カ所にカメラを設置。対応ナビゲーション(販売会社装着アクセサリー)を装着すれば、クルマを真上から見たような俯瞰(ふかん)の映像などをモニターに映し出す「全方位モニター」に。運転席から見えにくい場所も画面上で確認でき、狭い場所での駐車に貢献する。
4代目 新型ジムニーのボディカラーについて
モノトーンの単色全9色
キネティックイエロー
シフォンアイボリーメタリック
ブリスクブルーメタリック
ミディアムグレー
ブルーイッシュブラックパール3
ジャングルグリーン
シルキーシルバーメタリック
ピュアホワイトパール
スペリアホワイト
2トンルーフ全3色 XCに設定
キネティックイエロー×ブラック 2トンルーフ
シフォンアイボリーメタリック×ブラック 2トンルーフ
ブリスクブルーメタリック×ブラック
ブラックトップツートン全1色 XCに設定
キネティックイエロー×ブラックトップ2トーン
4代目 新型ジムニーのグレード主要装備について
XG
SRSエアバック
SRSカーテンエアバッグ
フロントシートSRSサイドエアバッグ
マルチリルレクターハロゲンランプ
エアコン
フロントスピーカー
15インチスチールホイール
など
XL
XGに追加で
フロントマルチリフレクターハロゲンランプ
フルオートエアコン
キーレスプッシュスタートシステム
電動格納式リモコンドアミラー
スモークガラス
など
XC
XLに追加で
デュアルセンサーブレーキサポート
LEDヘッドランプ
ヘッドランプウォッシャー
クルーズコントロールシステム
LEDサイドダーンランプ付きドアミラー
15インチアルミホイール
など
スズキ 新型 ジムニー 一部仕様変更 2022年モデル
スズキは「ジムニー」の一部仕様変更を行い2022年7月20日に発売する。同時に「ジムニー シエラ」も一部仕様変更を行った。5MT(5速マニュアルミッション)車に停車時アイドリングストップシステムを追加しました。それに伴い、一部インパネスイッチのレイアウト等を変更。「ジムニー」は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS2)認定車」「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当。
新型 ジムニー 一部仕様変更
スズキは「ジムニー」の一部仕様変更を行い2021年10月20日に発売する。一部仕様変更では、スズキ セーフティ サポート非装着車にもオートライトシステムを搭載したほか、4AT(4速オートマチックトランスミッション)車に停車時アイドリングストップシステムを追加。「ジムニー」にスペアタイヤロアカバーを追加。
経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS2)認定車」「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当。
優れた悪路走破性能
ジムニー
- アプローチアングル:41度
- デパーチャーアングル:51度
- 最低地上高:205mm
ジムニーシエラ
- アプローチアングル:36度
- デパーチャーアングル:47度
- 最低地上高:210mm
ジムニーノマド
- アプローチアングル:36度
- デパーチャーアングル:47度
- 最低地上高:210mm
ランプブレイクオーバーアングル: 腹下を擦りにくくする指標であるランプブレイクオーバーアングルが、シエラの28度から25度へと3度悪化しています。
新型ジムニー 新型ジムニー シエラ 新型ジムニーノマド スペック比較
スペック | ジムニー | ジムニーシエラ | ジムニーノマド |
---|---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,550mm | 3,965mm |
全幅 | 1,475mm | 1,645mm | 1,645mm |
全高 | 1,715mm | 1,730mm | 1,720mm |
ホイールベース | 2,250mm | 2,250mm | 2,590mm |
最低地上高 | 205mm | 210mm | 210mm |
最小回転半径 | 4.8m | 4.9m | 5.7m |
アプローチアングル | 41度 | 36度 | 36度 |
ランプブレーク オーバーアングル | 28度 | 28度 | 25度 |
デパーチャーアングル | 51度 | 50度 | 47度 |
編集部から一言
2025年モデルの新型ジムニーは、本格的なオフロード性能を維持しながら、最新の安全装備を搭載することで、さらなる魅力向上を実現しています。
約10万円の価格上昇はありますが、「デュアルカメラブレーキサポート」や「アダプティブクルーズコントロール」などの先進装備を考慮すれば、十分に納得できる内容となっています。
本格的なクロスカントリー車として唯一無二の存在感を放つジムニーは、2025年モデルでさらに完成度を高め、幅広いユーザーのニーズに応えています。
スズキニュースリリース