トヨタは新型ピクシスエポックのフルモデルチェンジを2017年5月9日に発売する。同日に発売されたダイハツの新型ミライースのOEMモデルである。価格:84万2,400円~133万9,200円。
ピクシスエポックについて
旧型は2011年9月20日から販売を開始、誰もが気軽に乗れる『第3のエコカー』をコンセプトに開発された。車両構造の見直しによる車両の軽量化・トランスミッションの改良・エンジンの改良などで、従来比で40%燃費性能を改善した『e:Sテクノロジー』を採用したエンジンは圧縮比の向上やインジェクター噴霧微粒化等により燃焼効率を高め、「i-EGRシステム」を採用するなど、細部にわたる改善を行うことでメカニカルロスを極限まで低減。JC08モード燃費 2WD車で30km/L、4WD車でも27km/Lの優れた低燃費性能を実現した。
2014年7月9日に更に一部改良によりJC08モード燃費 2WD車は35.2km/L、4WD車は32.2km/Lにそれぞれ向上した。
新型ミライース/ ピクシスエポック発表について
2015年10月6日、第44回東京モーターショー2015(10月30日~11月8日)でD-base(ディーベース)を出展すると発表した。
D-base(ディーベース)
ニューベーシックスモールカーの提案
・e:Sテクノロジーを進化した内燃機関の追求による次世代環境車
・スタイリッシュなエコ&スマートデザインで先進性を表現
これはまさに、新型ミライース/ピクシスエポックとなるコンセプトモデルである!!2016年8月(予定)のトヨタの完全子会社化後となる2016年8月24日発表とされていたが延期となり2017年10月となる。
新型ピクシスエポックについて
最小回転半径は4.4m 旧型モデルと同様。しかし、2014年12月に発売したスズキのアルトに軽量ボディー(650kg)とエネチャージによりJC08モード燃費37km/Lとあっさり抜かれてしまった・・・・このまま黙っているダイハツではな。そこでフルモデルチェンジを行い、更なる約80kgの軽量化(旧型730kg→最大650kg)とした。外装パーツではフロントフェンダー、バックドア、Cピラーガーニッシュなどを樹脂製として軽量化。トランスミッション・エンジンの改良を行う。JC08モード燃費35.2km/Lと旧型と変わりないが実燃費で向上を果たす。LEDヘッドランプ、LEDテールランプををG“SAIII”とX“SAIII”に標準搭載。エコ発電制御、停止前エコアイドリングストップ、スクロール式エアコンコンプレッサー「シートヒーター(運転席/助手席)」はG“SAIII”専用装備、軽自動車初バックドアに「スイッチ式バックドアオープナー」を採用。
先進技術「スマートアシストⅢ」搭載
スマートアシストⅡは単一カメラであったが、スマートアシストⅢとなり2つのカメラを装備。
ダイハツは新型タント/ タントカスタムをマイナーチェンジ2016年11月30日に発売した。
このタントに初搭載されたスマートアシストⅢをミライ―スにも搭載する。左右カメラ間隔80mmの世界最小ステレオカメラを採用、歩行者対応や従来より作動速度域を拡大。
車体前後各二つのコーナーセンサー装備。 さらに進化したスマートアシストⅢが、運転中の「ヒヤッ」とするシーンで事故の回避を図り、あなたの安全運転を支援します。ソナーセンサーに加え、ドライバーの視界や頭上空間を妨げない、世界最小ステレオカメラを新搭載。歩行者や先行車、障害物などの様々な情報を的確に捉え、運転者に注意を促したり、緊急ブレーキを作動させます。
■衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両、対歩行者)
①衝突警報(対車両、対歩行者)走行中に前方の車両や歩行者をカメラが検知し、衝突の危険性があると判断した場合、ブザー音とメーター内表示でお知らせします。
②一次ブレーキ(対車両、対歩行者)衝突の危険があるとシステムが判断した場合、自動的に弱いブレーキ(一次ブレーキ)をかけ、運転者に衝突回避を促します。
③被害軽減ブレーキアシスト(対車両、対歩行者)一次ブレーキ機能が作動している時にドライバーがブレーキを踏むと、ブレーキアシストが作動し、ブレーキ制動力を高めます。
④緊急ブレーキ(対車両、対歩行者)衝突が避けられないとシステムが判断した場合、強いブレーキ(二次ブレーキ)で減速。衝突を回避したり、被害を軽減します。
■車線逸脱警報機能走行中、ウインカーなしで車線からはみ出しそうになると、ブザー音とメーター内表示でドライバーに警告し、操作を促します。
■先行車発進お知らせ機能 停止時に先行車が発進したことに気づかず、発進しなかった場合にブザー音とメーター内表示でお知らせします。
■AT誤発進抑制制御機能
①前方誤発進抑制制御機能 ステレオカメラにより、前方4m以内に車両や壁などの障害物を検知している時に、シフトポジションを「前進」にしたままアクセルペダルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制限することで、急発進を抑制します。
②後方誤発進抑制制御機能 リアバンパーに内蔵されたソナーセンサーにより、後方2~3m以内に壁などの障害物を検知している時に、シフトポジションを「後退」にしたままアクセルペダルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制限することで、急発進を抑制します。
■ハイビームアシスト ステレオカメラが対向車のヘッドランプなどの明るさを検知し、自動でハイビームとロービームを切り替えます。これにより、切り替え操作なくハイビームでの走行が可能になり、街灯の少ない道路でも安心して夜間の走行ができます。
「スマートアシストⅡ」「スマートアシストⅢ」の違いについて
機能システム | スマートアシストⅡ | スマートアシストⅢ |
---|---|---|
方式 | レーザーレーダー+単眼カメラ | ステレオカメラ |
自動ブレーキ 歩行者 | – 警告のみ(50km/h以下) |
○ (50km/h以下) |
自動ブレーキ 衝突回避 |
○ (20km/h以下) |
○ (30km/h以下) |
自動ブレーキ 被害軽減 |
○ (30km/h以下) |
○(80km/h以下・ 対歩行者 50km/h以下) |
誤発進抑制 前方/後方 | ○ | |
車線逸脱警報 | ○ | |
先行者発進お知らせ | ○ | |
オートハイビーム | – | ○ |
新型ピクシスエポック 新e:Sテクノロジーについて
2016年1月29日に発表された トヨタはダイハツの完全子会社化を発表の場で両社社長の掛け合いの中でトヨタの新型プリウスから採用されたTNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォームをもじり、ダイハツはDNGA(Daihatsu New Global Architecture)としたプラットフォーム名にするとも話していた。
正に、トヨタで言うプリウス同様、ミライ―スはダイハツの軽自動車の基本構成を作る車種でありこのDモノコック(軽量高剛性ボディ)を採用し、「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の原点となる。
Dモノコック(軽量高剛性ボディ)を採用
“D モノコック”(軽量高剛性ボディ)は、サイドアウターパネルの全面厚板ハイテン化を行い、構造断点をなくすことによりボディ全体で力を受け止める、ダイハツ独自のボディ構造だ。
ダイハツ独自の樹脂パーツ
フロントフェンダー、バックドアなど、樹脂パーツの採用が軽量化に寄与。またバックドアを樹脂化したことで、
ルーフスポイラーの一体成型が可能となり、部品の追加設定なく空力性能向上を実現
高い空力性能
ボンネットフードのヒンジカバーをフィン形状にして、整流効果の高いドアミラー形状を採用
4輪にタイヤディフレクターを設置し、フラットブレードワイパーを使用するといった空力デザインによって空気抵抗を初代モデルから3%低減。Cd値で0.30を下まわる数値とした。
転がり抵抗低減
最適制御に進化させたユニット
アクセル操作に対するスロットル開度と変速線図を見直し、またキックダウン時の変速制御を最適化。
さらに、性能を向上した新世代 ECU を採用し、CVT の制御機能を EFI-ECU(エンジン制御コンピュータ)に統合。
エンジンと CVT の協調制御を高精度で最適化したことなどにより、アクセル操作に対し、リニアな加速を実現。
発進時や追越時などでストレスのない加速感をもたらすことで、「走りの質」を向上
信号待ちからアクセル半開での発進加速で5秒後に自車1台分に近い3mの差が出る
高速道路などの本線合流をイメージした40km/h~80km/hの加速を0.6秒早く完了させる
転がり抵抗低減
全ての足回り部品の徹底的な軽量化
国内最軽量となる13アルミホイールをと専用の新規開発した軽量13インチタイヤの導入
足回り全体で約15kgの軽量化を実現し、燃費、運動性能の向上に貢献させた。
この新型プラットフォームを採用し、静粛性と乗り心地の向上する。
新型ピクシスエポック ボディカラー全9色ついて
新色 スカイブルーメタリック
レモンスカッシュメタリック
マゼンダベリーマイカメタリック
スプラッシュブルーメタリック
パールホワイトIII
プラムブラウンクリスタルマイカ
ブライドシルバーメタリック
ブラックマイカメタリック
ホワイト
新型ピクシスエポックグレードについて
B
2WD 84万2,400円
4WD 97万2,000円
B “SAIII”
2WD 90万7,200円
4WD 103万6,800円
L
2WD 87万4,800円
4WD 100万4,400円
L “SAIII”
2WD 93万3,600円
4WD 106万9,200円
X “SAIII”
2WD 108万円
4WD 120万9,200円
G “SAIII”
2WD 120万9,600円
4WD 133万9,200円
新型ピクシスエポック今後について
今後の改良モデルにより更に、ISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)ハイブリッドシステムを採用しJC08モード燃費37.7km/Lとなるだあろう。
マイルドハイブリッド
ISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)についてマイルドハイブリッド ISGは各社呼び方が異なるが基本的な仕組みは同じである。スズキのS-エネチャージ、ホンダのIMAハイブリッド、日産のS-HYBRIDに採用されたシステム。減速時のエネルギーを利用して、エアコンやオーディオだけでなく、エンジンの再始動やモーターアシストにも使えるようしエンジンの負担を軽減にした。
2015年12月9日に発売された新型プリウスよがJC08モード燃費40.8km/Lを達成したが残念ながらそこまでとはいかないがJC08モード燃費37.7km/Lを達成した!!ガソリン自動車でナンバー1燃費となる。更に、軽自動車、純粋なガソリン車ということもあり、プリウスよりも初期費用、税金などの面から見てもかなり優位に立つことになるだろう。2017年の自動車業界の動きが非常に楽しみである。
トヨタニュースリリース
https://global.toyota/jp/detail/16740699
ピクシスエポック