マツダは「e-SKYACTIV D(3.3L デーゼルターボ)」搭載モデル、新世代ラージ商品群の第1弾の新型クロスオーバーSUV「CX-60」を2022年9月15日発売する。そのほかのモデルの販売開始は2022年12月の予定。一体どんなエンジンでどの様なモデルとなるのかまとめてみました。
新型「CX-60」とは?
2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画を2021年10月7日発表。ミッドサイズクロスオーバーSUVのラインアップを拡充させ、日本には2列シートの 「CX-60」 、3列シートの 「CX-80」を発売する。
「CX-60」 では最新のエクステリアデザインを採用、マツダの「Kodo-Soul of Motion」のデザイン哲学に基づいており、アグレッシブなリアエンドを備えた深く彫刻されたフロントフェイシアを備えいる。目を引くのは、縦に積み上げられたヘッドライトランプとL字型のデイタイムランニングライト。新開発の「FRプラットフォーム」を採用。ボディサイズは全長4,740mm、全幅1,890mm、全高1,685mm、ホイールベース2,870mmと全長と全幅があるが、FRプラットフォームを採用しているため最少回転半径5.4mとこのサイズとしては小回りがきく。
インテリアデザインは今までにないデザインを採用。フルTFT-LCDデジタルインストルメントクラスター、マツダコネクトは最新の「NEW MAZDA CONNECT(ニューマツダコネクト)」12.3インチのインフォテインメントシステムが搭載。既存の「CX-5」よりもプレミアムな2列シートSUVとなる。
最新安全システムに「i-ACTIVSENSE」はもちろんだが、更に「MAZDA CO-PILOT (コ・パイロット)1.0」を採用。「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を初採用。ドライビングポジションの調整支援を行う「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」を採用する。
排気量アップによる高出力化とクリーンな排ガス性能を同時に実現した直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」に「電動化技術M HYBRID BOOST (48V マイルドハイブリッド)」を組み合わせ、アクセルを踏み込んだ瞬間から感じられる人馬一体の走りの進化と燃費性能向上を実現した「e-SKYACTIV D」を搭載。価格は5,054,500円~5,472,500円となる。
マツダ 新型 「CX-60」 エンジンスペックについて
「e-SKYACTIV D」は最も注目度が高く、燃費性能はトップクラスである。
スペック | SKYACTIV-G 2.5 | SKYACTIV-D |
---|---|---|
エンジン | 直列4気筒DOHC 2.5L 直噴 エンジン | 直列4気筒DOHC 3.3L デーゼルターボ |
最高出力 | 138kW(188ps)/ 6,000rpm | 170kW(231ps)/ 4,000~4,200rpm |
最大トルク | 250Nm(25.5kgm)/ 3,000rpm | 500Nm(51.0kgm)/ 1,500rpm~3,000rpm |
トランス ミッション | SKYACTIV-DRIVE 8速AT(8速自動変速機) | SKYACTIV-DRIVE 8速AT(8速自動変速機) |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
WLTCモード 燃費 | 13.0-13.1km/L(2WD) 14.1-14.2km/L(4WD) | 19.0-19.8km/L(2WD) 18.3-18.5km/L(4WD) |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
スペック | e-SKYACTIV D | SKYACTIV-G 2.5 PHEV |
---|---|---|
エンジン | 直列4気筒DOHC 3.3L デーゼルターボ 48Vマイルドハイブリッド (M HYBRID BOOST) | 直列4気筒DOHC 2.5L 直噴 エンジン +モーター |
最高出力 | 186kW(254ps)/ 3,750rpm | 138kW(188ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 550Nm(15.6kgm)/ 1,500rpm~2,400rpm | 250Nm/4,000rpm |
モーター最高出力 | 17ps | 175ps/5,500rpm |
モーター最大トルク | 15.6kgm | 270Nm/400rpm |
システム最高出力 | – | 241kW(323ps) |
システム最大トルク | – | 500Nm(51.0kgm) |
トランス ミッション | SKYACTIV-DRIVE 8速AT(8速自動変速機) | SKYACTIV-DRIVE 8速AT(8速自動変速機) |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
WLTCモード 燃費 | 21.0-21.1km/L(4WD) | 14.6km/L(4WD) |
EV航続距離 | 0km | 75km |
0-100km/h加速 | 7.3秒 | 5.8秒 |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
マツダ 新型 「CX-60」 価格 グレードについて
グレード | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
25S S Package | 直列4気筒DOHC 2.5L 直噴 エンジン SKYACTIV-G 2.5 |
8AT | 4WD | 3,217,500円 |
2WD | 2,992,000円 | |||
25S L Package | 3,415,500円 | |||
4WD | 3,641,000円 | |||
25S Exculusive Mode | 2WD | 3,844,500円 | ||
4WD | 4,070,500円 | |||
XD | 直列4気筒DOHC 3.3L デーゼルターボ SKYACTIV-D |
8AT | 2WD | 3,239,500円 |
4WD | 3,465,000円 | |||
XD S Package | 2WD | 3,580,500円 | ||
4WD | 3,806,000円 | |||
XD L Package | 2WD | 4,004,000円 | ||
4WD | 3,229,500円 | |||
XD Exculusive Mode | 2WD | 4,433,000円 | ||
4WD | 4,658,500円 | |||
XD-HYBRID Exclusive Sports | 直列4気筒DOHC 3.3L デーゼルターボ e-SKYACTIV D |
8AT | 4WD | 5,054,500円 |
XD-HYBRID Exclusive Modern | 4WD | 5,054,500円 | ||
XD-HYBRID Premium Sports | 4WD | 5,472,500円 | ||
XD-HYBRID Premium Modern | 4WD | 5,472,500円 | ||
PHEV S Package | 直列4気筒DOHC 2.5L 直噴 エンジン SKYACTIV-G 2.5 PHEV |
8AT | 4WD | 5,390,000円 |
PHEV Exclusive Sports | 4WD | 5,846,500円 | ||
PHEV Exclusive Modern | 4WD | 5,846,500円 | ||
PHEV Premium Sports | 4WD | 6,264,500円 | ||
PHEV Premium Modern | 4WD | 6,264,500円 |
新型 「CX-60」 について思うこと
マツダにとって「CX-60」は日本市場においてコンパクトSUVという存在であり販売力の高い車種である。今回はマツダとして正常進化を果たし、エクステリア、インテリア、更にエンジンまで全てを一新することで見た目以上に乗ったときに進化を感じるモデルとなる。安全装備の充実やインテリアの最新装備により頼れる一台となる。色々話してきたが、今回の新型「CX-60」は9月に発売した瞬間に話題となることは間違なく、見慣れないデザインに驚く人も多いのは間違ないだろう。価格設定は2,992,000円とかなり意識した価格設定となっており、安さを求めるなら「CX-60」「25S S Package」となるだろう。(トヨタ ハリアーも価格は2,949,480円〜)ただ、「CX-5」よりも絶対的に車両重量が重くなるため、筆者としては「SKYACTIV-G 2.5」を搭載する「25S」グレードはあえて選ばない方が無難である。それであれば排気量の大きくトルクのある「SKYACTIV-D」「XD」グレードを選択して快適に乗ってもらいたい。価格が跳ね上がり、納期が延びる可能性が高い、「e-SKYACTIV PHEV」「e-SKYACTIV D」はディーラからも特におすすめされ、更に筆者も一押しであるがマツダ車としてはかなり高額である。しかし他社で言えば同等レベルの装備や仕様を考えればむしろ安い。「e-SKYACTIV D」はマイルドハイブリッドとの組み合わせでディーゼルエンジン特有の嫌な部分を補い、燃費にも貢献してくれるのでかなり期待値が高い。結論筆者としては「XD」「XD-HYBRID」グレードをおすすめする。
マツダ
https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2021/202110/211007a.html