2026年5月8日、スズキが軽バン・軽ワゴンの定番モデル「エブリイ(EVERY)/エブリイワゴン(EVERY WAGON)」の7型マイナーチェンジモデルを発売します。
今回の改良は「ビッグマイナーチェンジ」と称されるほど内容が充実しており、安全装備の大幅刷新・デジタルメーターの採用・グレード構成の見直しなど、実質的にほぼ別グレードといえるほどの進化を遂げています。本記事では、エブリイ7型の変更点・スペック・価格・燃費・安全装備・グレード構成などをわかりやすくまとめてご紹介します。

新型エブリイ(7型)とは?まず基本をおさらい:
スズキ・エブリイは、同社の軽キャブバン・キャブワゴンとして長年にわたって販売されている人気モデルです。「エブリイ(バン)」は4ナンバーの軽商用バンであり、「エブリイワゴン」は5ナンバーの軽乗用ワゴンとして区別されます。いずれもキャブオーバー型特有の広大な室内空間を誇り、荷物の積載はもちろん、車中泊やアウトドアレジャーを楽しむユーザーにも根強い人気を誇っています。今回の改良で現行の6型から7型へと世代が進み、現代のニーズに応える最新装備が一気に投入されることになりました。なお、同じスズキのOEMモデルとして、マツダ・スクラムバン/ワゴン、日産クリッパーバン、三菱ミニキャブバン/タウンボックスも順次改良される見込みです。
7型マイナーチェンジの主な変更点まとめ:
今回のマイナーチェンジにおける主な変更点は以下の通りです。安全装備・内外装・パワートレインにわたる多岐にわたる改良が実施されています。
- 安全システムを「デュアルカメラブレーキサポート」から新世代「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」に刷新
- デジタルスピードメーターを全グレードに標準装備
- インテリアカラーをベージュ系からブラックに統一
- 「スズキコネクト」対応9インチナビゲーションを設定(メーカーオプション)
- エブリイワゴンのボディカラーに「マジェスティックディープグレーパールメタリック」を新設定
- エブリイ(バン)の「JOINターボ」グレードに「アップグレードパッケージ」を新設定
- 「PAリミテッド」グレードを廃止
- 「PC」グレードの5MT車を廃止
- 「PA」グレードの変速機を4ATからCVTに変更
- 全フロントグリルデザインを一新(センサー配置に対応した大型化)
- ワイド感を強調した新デザインバンパーを採用
最大の進化ポイント!新世代安全装備「デュアルセンサーブレーキサポートII」:
今回の改良で最も注目すべき点は、予防安全システムの全面刷新です。従来の「デュアルカメラブレーキサポート」に代わり、2025年12月にマイナーチェンジしたスズキの軽トラック「キャリイ」と同様の新世代安全システム「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」が採用されました。DSBSIIは単眼カメラとレーダーを組み合わせたセンサーシステムで、歩行者や自転車だけでなく、自動二輪車の検知にも対応しています。このシステムの搭載にともない、フロントグリルのデザインも刷新され、センサーとカメラを最適に配置した新デザインに変更されています。

さらに、全グレード共通の新しい安全装備として以下が追加されています。低速時ブレーキサポート(前進・後退)、フロント・リアパーキングセンサー、車線逸脱抑制機能、発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり)、標識認識機能(車両進入禁止・一時停止・赤信号など)が揃い、軽商用バンクラスとしては異例の充実した安全装備が整いました。さらに、エブリイワゴンおよびJOINターボ アップグレードパッケージ装着車には、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)とリアシートリマインダーも標準装備されます。



エブリイワゴン(7型)の変更点詳細:

エブリイワゴンは、7型においてとりわけ快適性・利便性・安全性が大幅に向上しています。安全装備のアップデートに加え、快適装備としてはステアリングヒーターが新たに追加されました。長距離移動や冬季の運転で手が冷えやすいドライバーにとって、大きな恩恵となるでしょう。また、ワンアクションパワースライドドアに予約ロック機能が追加され、荷物を両手に持ったままでの乗降がよりスムーズになりました。フロントドアガラスには「プレミアムUV&IRカットガラス」が採用され、紫外線・赤外線カットによる車内環境の快適化も実現しています。
インテリアでは、デジタルスピードメーターとカラーのマルチインフォメーションディスプレイが新たに採用され、より視認性の高い運転環境が整えられました。シフトノブも本革巻き(メッキシフトボタン・メッキシャフト付き)に変更され、上質感が向上しています。カラードドアミラーはブラックに変更され、精悍なルックスへと進化しました。ボディカラーには新色「マジェスティックディープグレーパールメタリック」が追加されています。
エブリイ(バン・7型)の変更点詳細:
エブリイ(バン)においても、予防安全装備の刷新はワゴンと共通で実施されます。加えて、グレード体系の再編が注目ポイントです。まず、これまでの「PAリミテッド」グレードが廃止され、「PC」グレードの5MT設定もなくなりました。「PA」グレードは従来の4ATからCVTへと変更され、走行性能と燃費性能が大幅に改善されます。
「JOINターボ」グレードには「アップグレードパッケージ」が新設定され、これを選択することでエブリイワゴン同等の装備レベルに引き上げることができます。具体的には、全車速追従機能付きACC・リアシートリマインダー・フルオートエアコン・後席両側ワンアクションパワースライドドア(挟み込み防止機構付き)・予約ロック機能・カラーマルチインフォメーションディスプレイ・ステアリングスイッチなどが含まれます。商用バンの実用性を保ちつつ、乗用車感覚の快適装備を求めるユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
特別仕様車「エブリイ J LIMITED(Jリミテッド)7型」:
7型エブリイ Jリミテッドは、「JOINターボ アップグレードパッケージ」装着車をベースとした特別仕様車です。ベースグレードはJOINターボの一択で、トランスミッションはCVTのみ、駆動方式は2WDと4WDの2グレード構成となります。
Jリミテッドの専用装備は6型と同様の内容を継承しています。具体的には、専用フロントエンブレム、ブラック塗装の専用LEDヘッドライト、ブラック塗装のフロント・リアバンパー、ブラック塗装のアウタードアハンドル(フロント・リア・バック)、専用デカール、Bピラー/Cピラーブラックアウト、ガンメタリック塗装のフルホイールキャップが設定され、アウトドアテイストあふれる個性的なスタイリングが楽しめます。
7型からの変更点として特筆すべきは、フロントフードに「SUZUKI」アルファベットエンブレムが採用された点です。これはオフロード系モデルで人気の演出で、標準グレードとの差別化をより明確にしています。内装カラーはこれまでのベージュ系から全面的にブラックへと変更され、ラグジュアリー感と汚れへの強さを両立させた仕様となっています。ボディカラーはアイビーグリーンメタリック、ツールオレンジ、デニムブルーメタリック、モスグレーメタリックの4色から選択可能です。
スズキ新型エブリイ(7型)の価格:
グレードによって価格は異なり、今回の改良による装備充実に伴い、前モデル比でおよそ20万円前後の価格アップとなります。主要グレードの価格(税込)は以下の通りです。
エブリイ(バン)については、エントリーグレードの「PA」が2WD・CVT設定、上位の「JOIN」は2WD・5MTが1,431,100円から、「JOINターボ」は2WD・CVTが1,665,400円からとなっています。特別仕様車「Jリミテッド」は2WD・CVTが1,835,900円、4WD・CVTが1,989,900円です。エブリイワゴンは「PZターボ」が標準ルーフ・2WD・CVTで1,838,100円から、最上位の「PZターボスペシャル」が標準ルーフ・2WD・CVTで1,911,800円からとなっています。
スズキ新型エブリイ(7型)の燃費(WLTCモード値):
燃費についても今回の改良で大きな改善が見られます。特に「PA」グレードの4AT廃止・CVT化により、従来の4AT車(14.6km/L)に比べ大幅に向上しています。主な燃費数値は以下の通りです。
エブリイ(バン)の自然吸気エンジン搭載車では、5速MT車が17.2km/L、CVT車が16.4km/Lを達成しています。ターボエンジン搭載車のCVTは15.1km/Lです。エブリイワゴンもターボエンジン・CVT車で15.1km/Lとなっており、軽商用バンとしては優秀な水準といえます。
スズキ新型エブリイ(7型)のボディサイズ:
ボディサイズは従来モデルと同様で、軽自動車規格いっぱいまで有効活用しています。全長×全幅×全高は3,395×1,475×1,815mm(標準ルーフ)、ハイルーフ車では全高が1,910mmとなります。ホイールベースは2,430mmです。同社の軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」と比較すると、標準ルーフでも全高が30mm高く、ハイルーフでは実に125mmも高いことがわかります。この高さが荷室の積載性や車中泊の快適さに直結しており、エブリイ最大の強みのひとつとなっています。
パワートレインとスペック:
エンジンは、軽自動車規格に対応した直列3気筒660cc「R06A型」を引き続き搭載します。自然吸気エンジンは最高出力49ps/5,700rpm・最大トルク6.1kgm/4,000rpm、ターボエンジンは最高出力64ps/6,000rpm・最大トルク9.7kgm/3,000rpmを発揮します。ターボエンジンは3,000rpmという比較的低い回転数で最大トルクを発生する扱いやすい特性であり、荷物を積んだ状態での登坂や加速でも余裕を持った走りが可能です。
トランスミッションはCVTと5速MT(一部グレード)が設定されます。CVT採用グレードでは「3モード電子制御4WD(2WD・4WD AUTO・4WD LOCK)」と、ブレーキLSDトラクションコントロール「ぬかるみ脱出アシスト」も搭載され、悪路や降雪路での走行安定性が大幅に向上しています。
内装・車中泊・アクセサリー:
エブリイ最大の特徴である広い室内空間は、7型でも健在です。後部座席を前後に180度倒すことができるフラットなシートアレンジにより、就寝スペースの確保が容易で、車中泊ベースとして非常に優れています。純正アクセサリーには、ベッドキットや収納ラックなどのカスタマイズパーツが豊富に用意されており、アウトドア・キャンプ・釣り・サーフィンなど多彩なレジャーシーンに対応できます。7型では内装カラーがブラックに統一されたことで、汚れが目立ちにくくなり、アクティブユーザーにはより実用的な環境となっています。
スズキコネクト対応ナビゲーション:
7型エブリイでは、コネクティッドサービス「スズキコネクト」に対応した9インチナビゲーションがメーカーオプションとして設定されます。9インチのHDディスプレイを搭載し、フルセグTV・AM/FMラジオ・スマートフォン連携・Bluetooth・全方位モニター用カメラ(フロント・サイド左右・バック)・HDMI・SOSボタンなどを備えた充実の仕様です。全方位モニターにより、狭い路地やバック駐車時の安全確認も格段にしやすくなります。
新型エブリイ(7型)の発売日:
スズキ新型エブリイ(7型)の発売日は2026年5月8日です。なお、7型エブリイは東京オートサロン2026において、カスタムコンセプトカー「エブリイワゴン WANPAKU RIDER」として先行公開されており、注目度の高さが伺えます。
まとめ:7型エブリイはどんな人におすすめ?:
新型エブリイ(7型)は、最新の安全装備と快適装備を備えながら、軽商用バンとしての実用性・荷室の広さ・コストパフォーマンスを兼ね備えたモデルです。仕事用の荷物を多く積む事業者はもちろん、車中泊・アウトドア・DIYなどの趣味目的で軽バンを探している方にも最適な一台といえます。特にACC(全車速追従機能付き)が搭載されたことで、高速道路での長距離移動の疲労が大幅に軽減され、ファミリー層や遠出を楽しむユーザーにも門戸が広がりました。装備充実によって価格は前モデル比で約20万円アップとなりますが、その内容を考えれば十分に納得感のある価格設定といえるでしょう。購入を検討されている方は、2026年5月8日の発売に合わせてお近くのスズキディーラーへぜひ足を運んでみてください。

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参考リンク

