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マツダは2026年6月26日、オープンスポーツカー「ロードスター(ソフトトップモデル)」および「ロードスターRF(リトラクタブルハードトップモデル)」の商品改良モデルと、新たな特別仕様車「ロードスターPS(ピュアスポーツ)」を発表し、予約受付を開始しました。発売は2026年9月上旬を予定しており、価格は295万9,000円〜469万7,000円となっています。
今回の改良では、2025年に登場したハイパフォーマンスモデル「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター」で培った技術・知見を量産モデルへフィードバックし、ロードスター本来の"走りの楽しさ"をさらに深化させた内容となっています。本記事では、変更点・スペック・価格・グレード構成・発売日まで徹底的に解説します。
マツダ・ロードスターは、1989年の初代NA型誕生以来、4世代にわたって「走る歓び」を一貫して追求し続けてきた、日本が世界に誇る2人乗りコンパクトオープンスポーツカーです。累計販売台数は126万台以上に達しており、ライトウェイトオープンスポーツカーの代名詞として国内外で圧倒的な支持を集めています。海外では「マツダMX-5」の名称で販売され、そのピュアなドライビング体験は世界中のファンを魅了し続けています。
現行モデルである4代目ND型は2015年のフルモデルチェンジで登場し、車重1トン未満という徹底した軽量設計で大きな話題を呼びました。その後、2023年10月にはビッグマイナーチェンジが実施され、全灯火LED化・新世代マツダコネクト採用・安全装備の強化などが図られました。そして2026年6月、さらなる商品改良が発表され、純ガソリンスポーツカーとしての価値を将来にわたって高め続ける意欲的なアップデートが加えられています。
今回2026年6月に発表された改良の主な変更点は以下のとおりです。
また、直近のモデルからの変更点として、2025年10月には限定ハイパフォーマンスモデル「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター」(2,200台限定)および「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター 12R」(200台限定)が設定されています。2024年12月にはワイヤレスApple CarPlayへの対応と35周年記念車の設定が行われました。今回の改良はこれらの積み重ねをさらに発展させる内容となっています。
今回の改良における最大のトピックが、特別仕様車「ロードスターPS(ピュアスポーツ)」の追加です。街中からワインディングロードまで、よりピュアにスポーツ走行を楽しみたいドライバーの新たな選択肢として開発されたこのモデルは、スポーティかつモダンなカラーコーディネートと充実した走り装備を組み合わせたグレードです。
ベースは「ロードスターS Special Package」で、6速MT車のみの設定となっています。2025年に登場した「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター」で培った技術や知見を惜しみなく織り込み、ロードスターの本質である"走りの楽しさ"をよりダイレクトに体感できるモデルとして仕上げられています。
PSの特別装備内容は以下のとおりです。
ブレーキにはブレンボ製の対向4ピストンキャリパーとベンチレーテッドディスクを組み合わせており、高い制動力と踏み応えのあるフィーリングを実現。足回りにはビルシュタイン製ダンパーによる専用チューニングが施され、スポーツ走行時の安定性と日常使いでの快適性を高次元でバランスさせています。ホイールはレイズ製のブラック塗装アルミホイールを採用し、インテリアのブラックアクセントとも統一感のあるスポーティなルックスを演出しています。これだけの専用装備を持ちながら、価格は366万3,000円に抑えられており、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力です。
今回の改良により、全グレードで5万〜6万円程度の価格改定が行われています。
ロードスター(ソフトトップ)のラインナップは以下のとおりです。
ロードスターRF(リトラクタブルハードトップ)のラインナップは以下のとおりです。
特別仕様車「ロードスターPS」は、ベースとなる「S Special Package」比でも充実した走り装備が追加されながら、価格差を最小限に抑えた設定となっており、走りにこだわるユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となっています。なお、新色「ジンクグリーンメタリック」塗装は2026年10月生産開始予定のため、同色を選択する場合は納車時期が若干遅れる点に注意が必要です。
マツダ新型ロードスターの外装デザインは、2023年の改良時に大きくリフレッシュされており、今回の改良でも基本的なデザインラインを継承しています。

ヘッドライトは、それまでバンパーに配置されていたデイタイムランニングライトをライト内部へ組み込む処理によって、生き物の瞳を連想させる有機的な表情を維持しながら、スピード感とライトウェイトスポーツカーらしい軽快さを表現しています。リアコンビランプは、歴代ロードスターが共通して採用してきた「円形+楕円」のモチーフをより鮮明に再現し、ジェットエンジンのアフターバーナーからインスピレーションを得たデザインへと進化しています。ヘッド・リア・ターンランプを含むすべてのランプがLED化されており、視認性と先進感を両立しています。

ホイールは、軽やかさと機能美を表現した新デザインを採用。ホイール中央から周辺へまっすぐに伸びたスポークが、車軸からタイヤへ動力を確実に伝えているようなデザインとなっており、スポーツカーとしての力強さと精緻さを視覚的に表現しています。ソフトトップモデルには16インチホイール、RFモデルには17インチホイールが設定されています。
今回の改良で新たに採用された塗装色「ジンクグリーンメタリック」は、タフさと洗練さを高次元で両立したカラーです。深みのあるグリーン系メタリックの色調は、ロードスターのピュアでスポーティな世界観をさらに強化するものとなっており、特に新設定のロードスターPSとの組み合わせで非常に高い親和性を発揮します。なお、同色は2026年10月生産開始予定です。ボディカラーのラインナップはこれにより一層充実したものとなっています。
ルーフはソフトトップとハードトップの2タイプが用意されており、ソフトトップモデルは軽量かつオープンエアの爽快感を重視した設計、ロードスターRFは電動開閉式リトラクタブルハードトップを採用することでクローズド時のスタイリッシュなシルエットとオープン時の開放感を両立しています。
マツダ新型ロードスターの内装は、2023年の改良時に大幅な質感向上が図られています。最大のトピックは、インフォテインメントシステムが第1世代マツダコネクトから新世代マツダコネクトへと刷新された点です。ディスプレイは従来の7インチからフレームレスデザインの8.8インチへと大型化され、エアバッグへの干渉を防ぎながら視認性と操作性を大幅に向上。動作速度・解像度も向上しており、日常使いでの快適性が高められています。

今回の改良では、Apple CarPlay / Android Autoにタッチパネル操作機能が新たに追加されています。これによりスマートフォンとの連携がよりシームレスになり、ナビゲーションや音楽再生、ハンズフリー通話などの操作がより直感的に行えるようになっています。2024年12月の改良でワイヤレスApple CarPlayにも対応済みであり、ケーブル不要での接続も可能です。
また、今回の改良では新たなシート安全基準への対応のため、ヘッドレストの高さおよび形状が最適化されています。安全性能を高めながらもスポーツカーらしいドライビングポジションへの影響を最小限に抑えた設計となっています。新グレード「ロードスターPS」ではエアコンルーバーにブラック/シルバーの2トーン加飾が施され、エアコンダイヤルやエンジンスターターリングにブラック処理が加えられており、インテリア全体が引き締まったスポーティな雰囲気に仕上げられています。
マツダ新型ロードスターのパワートレインは、ソフトトップモデルとRFモデルで異なるエンジンが搭載されています。
ロードスター(ソフトトップ)には直列4気筒1.5リッター「SKYACTIV-G 1.5」エンジンを搭載し、最高出力136ps・最大トルク15.5kgmを発生。ロードスターRFには直列4気筒2リッター「SKYACTIV-G 2.0」エンジンを搭載し、最高出力182ps・最大トルク21.9kgmを発生します。限定モデルの「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター 12R」には専用チューニングの2Lエンジンが搭載され、200psを発生します。トランスミッションは6速MTと6速ATが設定され、駆動方式はFR(後輪駆動)です。
走行性能面では、今回の改良で大きな進化が見られます。MAZDA SPIRIT RACINGロードスターの開発で得た知見を活かし、MT車全車に「加速応答改善制御」が採用されました。これはアクセルを踏み込んだ際のエンジンレスポンスをより鋭くするもので、スポーツ走行時の一体感を高めます。さらに「ヒール&トゥアシスト制御」も採用されており、ブレーキを踏みながらアクセルをあおってシフトダウンするヒール&トゥの動作をシステムがサポートすることで、テクニック習熟中のドライバーでも気持ちよくスポーツ走行が楽しめます。
レブリミット直前まで出力を絞らないよう制御が変更されたことも重要なポイントです。これにより、高回転域まで力強く加速するエンジンのポテンシャルをより活かしたダイレクトな走りが楽しめるようになっています。「PS」および「RS(ソフトトップモデル)」には専用チューニングを施したサスペンションとビルシュタイン製ダンパーが採用されており、ワインディングでのシャープなハンドリングと接地感の高さが追求されています。
2023年の改良時には、「SKYACTIV-G 1.5」が国内ハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施されることで更なる高効率化を実現し、出力を4ps向上させています。MT車の駆動力制御にも最新の制御ロジックが導入されており、アクセルを踏み込む加速シーンだけでなく、アクセルを緩めて減速するシーンにおいてもドライバーの意図に沿った応答性が追求されています。
マツダ新型ロードスターの燃費(WLTCモード値)は以下のとおりです。
ソフトトップモデルの1.5Lエンジン車はWLTCモード17.3km/Lを達成しており、スポーツカーとしては優秀な燃費性能を誇ります。2Lエンジンを搭載し重量のあるハードトップを持つロードスターRFでも15.9km/Lを確保しており、日常的な使用でも燃料代を気にせず楽しめる実用的な数値となっています。走りの楽しさと燃費効率を高次元で両立している点は、ロードスターの大きな魅力のひとつです。
マツダ新型ロードスターには、2023年の改良時に最新の安全システムが採用されています。新たに「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」と「スマート・ブレーキ・サポート/後進時左右接近物検知機能(SBS-RC)」が追加されています。
MRCCはフロントグリル左側に配置されたレーダーセンサーが先行車を検知することで、高速道路などでの定速走行・追従走行を自動でサポートします。長距離ドライブでのドライバー負担を大幅に軽減できる機能です。SBS-RCは約15km/h以下で後退中にクルマの左右・後方から接近してくる車両を検知し、ブレーキ制御で衝突時の被害を軽減するシステムです。オープンカーは視野が広い一方で後方確認に注意が必要なシーンもあるため、この機能の追加はユーザーにとって安心感をもたらします。今回の2026年改良ではこれらに加え、新たなシート安全基準への対応としてヘッドレストの高さと形状の最適化が行われています。
マツダ新型ロードスターのボディサイズは以下のとおりです。
全長3,915mmというコンパクトなボディサイズは、タイトなワインディングロードや街中での取り回しに大きく貢献しています。ソフトトップモデルの車重約1,010kgという軽量設計は、スポーツカーとしての俊敏な動きを支える大きな要因となっています。
ロードスターRFはハードトップの電動開閉機構を備えながら、ルーフ上部のみを収納するユニークなスタイルを採用することで重量増加を最小限に抑え、約1,110kgという車重を実現しています。ソフトトップと比較して全高はわずか10mmの差に留まっており、クローズド時のスタイリッシュなシルエットとオープン時の開放感を高いレベルで両立した設計です。ホイールベース2,310mmという数値は、前後重量配分50:50に近い理想的なバランスを生み出すためのパッケージング設計と相まって、優れたハンドリング特性を生み出す基盤となっています。
改良された新型ロードスターおよびロードスターPSは、2026年6月26日に正式発表され、同日より予約受付が開始されています。発売は2026年9月上旬を予定しています。
なお、新色「ジンクグリーンメタリック」の塗装は2026年10月生産開始予定となっているため、同色を希望する場合は納車が若干遅くなる点を念頭に置いておく必要があります。購入を検討している方は、早めにマツダ販売店へ相談することをおすすめします。
マツダ・ロードスターの歴史を振り返ると、初代NA型は1989年5月にアメリカで先行発売され、日本国内では同年8月に先行予約を開始、9月1日に正式発売されました。当初はマツダの5チャンネル販売体制のもと「ユーノス・ロードスター」の名称で販売されていました。
1998年には初のフルモデルチェンジにより2代目NB型へと進化し、日本での販売名称が現在の「マツダ・ロードスター」に変更されました。2000年には生産累計53万1,890台を達成し、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックに認定されるという快挙を成し遂げています。
2005年に登場した3代目NC型では、新たに電動格納式ハードトップモデルをラインナップに加え、現在のロードスターRFへと続くハードトップの系譜が始まりました。2015年の4代目ND型フルモデルチェンジでは、車重を1トン未満まで大幅に軽量化し、原点回帰ともいえる「人馬一体」の走りへの追求が改めて注目を集めました。
そして現在、累計126万台以上を販売し、4世代・35年以上にわたって世界中のドライバーに愛されてきたロードスターは、2026年の改良によってさらなる進化を遂げています。電動化が加速する自動車業界の中で純ガソリンスポーツカーとしての価値を磨き続けるその姿勢は、多くのクルマ好きにとって大きな支持を集め続けることでしょう。
2026年6月26日に発表されたマツダ 新型ロードスターの商品改良は、「走りの楽しさ」という本質的な価値をさらに深化させる内容となっています。特別仕様車「ロードスターPS」の追加、MAZDA SPIRIT RACINGで培った技術のフィードバック、ヒール&トゥアシストや加速応答改善制御といったMT走行をより楽しくする制御の進化、そして車外騒音規制への対応と走りの質感の両立など、あらゆる面でロードスターらしいドライビングプレジャーを高める改良が施されています。
価格は295万9,000円〜469万7,000円、発売は2026年9月上旬を予定。今まさに購入を検討している方にとって、これ以上ないタイミングでの発表となっています。マツダの販売店での試乗や詳細の確認をぜひ検討してみてください。
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。