2026年5月28日、マツダは軽キャブバン「スクラムバン」と軽キャブワゴン「スクラムワゴン」のマイナーチェンジモデルを正式発売しました。今回の改良では最新の先進安全技術の採用、デザインの刷新、デジタルメーターの新設など多岐にわたるアップデートが実施されています。さらに、力強い走りを求めるユーザー向けに新グレード「スクラムバン BUSTER TURBO」が新設定されたことも大きな注目ポイントです。本記事では価格・変更点・スペック・安全装備まで、新型スクラムのすべてを徹底解説します。
【最新情報】新型スクラムバン/スクラムワゴン 2026年5月28日に改良発売:
マツダ・スクラムバンおよびスクラムワゴンは、スズキ「エブリイ」をOEM元とする軽キャブバン・軽キャブワゴンです。その広大な室内空間は商用用途だけでなく、車中泊やアウトドアレジャーを楽しむユーザーにも絶大な支持を集めており、近年の軽キャンプブームの波にも乗った人気モデルです。2026年のマイナーチェンジでは、安全・快適・デザインの三拍子が大幅に引き上げられ、より幅広いユーザー層にアピールできる仕上がりとなっています。

マツダ新型スクラムの主な変更点まとめ:
今回のマイナーチェンジにおける変更内容は非常に多岐にわたります。主な変更点をまとめると以下のとおりです。
- 安全システムの刷新:「デュアルカメラブレーキサポート」から、自転車・自動二輪車の検知にも対応した最新世代「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」へ変更。単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせることで、交差点内での出合い頭や右左折時の対向車といった複雑な状況にも対応しています。
- **エクステリアデザインの刷新:**新しい安全センサーの配置に対応した大型グリルを採用。スクラムバンはフロントグリルをブラックアウト化し、バンパー下部の開口部をワイド&ローな形状に変更。スクラムワゴンは立体的なグリル形状を採用することで、より精悍で迫力のあるフロントフェイスに生まれ変わりました。
- **デジタルメーターを全車標準装備:**インテリアに新デザインのデジタルメーターディスプレイを採用し、視認性と情報伝達性を大幅に向上。新デザインのステアリングホイールも採用され、操作性も高められています。
- **インテリアカラーをブラックへ変更:**全車でインテリアカラーがブラックに統一され、引き締まった上質感のある室内空間を演出しています。
- **スクラムワゴンへのACCおよびステアリングヒーター新採用:**長距離ドライブの疲労を軽減する「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」と、冬場の快適性を高める「ステアリングヒーター」がスクラムワゴンに新設定されました。
- **新グレード「スクラムバン BUSTER TURBO」を新設定:**ターボエンジンを搭載し力強い走りと充実した装備を両立した新グレードが追加されました。
- **「PA」グレードのトランスミッションをCVTに変更:**従来の4ATからCVTへの変更により、燃費性能と静粛性の両方を向上。
- **「PA-S」および「PC(5MT車)」グレードを廃止:**安全装備の標準化と需要の変化を踏まえてグレード整理が実施されています。
価格:135万円台からに改定:
新型スクラムバン/スクラムワゴンの販売価格は以下のとおりです。
- スクラムバン:1,354,100円〜1,940,400円
- スクラムワゴン:2,048,200円〜2,275,900円
参考として、前モデルの価格はスクラムバンが1,149,500円〜1,710,500円、スクラムワゴンが1,867,800円〜2,095,500円でした。スタート価格で約20万4,600円の値上がりとなりましたが、これは最新安全装備の標準化やデジタルメーターの採用など、装備の大幅な充実を反映したものです。コストパフォーマンスの観点からも、装備内容を考慮すれば納得感のある価格設定といえるでしょう。
エクステリア(外装)デザイン:精悍さが増した新デザイン:
新型スクラムの外装は、全体的に力強さと存在感を増したデザインへと進化しています。スクラムバンでは、フロントグリルをブラックアウトし、バンパー下部の開口部をワイド&ローな形状に変更したことで、低重心感と安定感を演出。一方のスクラムワゴンは、立体的なグリル形状を新採用し、バンパーのデザインとあわせてよりダイナミックなフロントフェイスを実現しています。また、新しい安全システム「DSBSII」のセンサーと全方位モニター用カメラがブランドエンブレム下のグリルに収められており、機能性と意匠性を両立した設計となっています。

ボディサイズ:軽自動車クラス最高水準の室内高:
新型スクラムのボディサイズは以下のとおりです。
- 全長×全幅×全高:3,395mm × 1,475mm × 1,895mm(スクラムワゴンは全高1,910mm)
- ホイールベース:2,430mm
全長と全幅は軽自動車規格の上限いっぱいを活用しており、全高はマツダの軽自動車ラインナップの中でも最高値となっています。比較として、マツダ・フレアワゴン(全高1,785mm)と比べると、スクラムバンで+110mm、スクラムワゴンでは+125mmもの差があり、荷物の積み下ろしや車中泊時の快適性において大きな優位性を持っています。
インテリア(内装)デザイン・車中泊への適性:
新型スクラムの内装は、今回の改良でよりモダンかつ実用的な空間へと進化しています。全車共通でインテリアカラーがブラックに統一されたことで、引き締まった上質感が演出されており、デジタルメーターディスプレイの採用によって視認性と情報量が大幅に向上しました。新デザインのステアリングホイールも採用されており、ドライバーの操作感にも配慮がなされています。

後部座席は前後に最大180度まで倒すことができるフルフラット機構を備えており、シートアレンジの自由度が高い点も大きな魅力です。アクセサリーパーツを組み合わせることで車中泊にも対応できる空間づくりが可能で、キャンプや長距離レジャーを楽しむユーザーにとって理想的な使い方ができます。特に全高1,895mm(ワゴンは1,910mm)というクラス最高水準の室内高は、車中泊時の居住性に直結する重要なアドバンテージです。

エンジン・スペック:自然吸気+新設ターボグレードで選択肢拡大:
新型スクラムに搭載されるエンジンのスペックは以下のとおりです。
- 自然吸気エンジン:直列3気筒 660cc「R06A型」、最高出力49ps/最大トルク6.1kgm
- ターボエンジン:直列3気筒 660ccターボ「R06A型」、最高出力64ps/最大トルク9.7kgm
- トランスミッション:5速MT または CVT(4速ATは廃止)
- 駆動方式:FR(後輪駆動)、パートタイム4WD(5速MT車)、電子制御パートタイム4WD(CVT車)
R06A型ターボエンジンは3,000rpmで最大トルクを発生する扱いやすい特性が特徴で、積載時や山道での走行においても余裕ある動力性能を発揮します。CVT搭載車には「2WD」「4WD AUTO」「4WD LOCK」を選択できる3モード電子制御4WDと、ぬかるみからの脱出を支援する「ブレーキLSDトラクションコントロール(ぬかるみ脱出アシスト)」が搭載されており、悪路走破性にも優れています。
今回新たに追加された「スクラムバン BUSTER TURBO」は、ターボエンジンの力強い走りと充実した快適装備を兼ね備えたグレードであり、仕事でもレジャーでも使い倒したいアクティブユーザーのニーズに応える存在です。
燃費:CVT化でさらに経済的に:
新型スクラムの燃費性能(WLTCモード)は以下のとおりです。
- 自然吸気エンジン(5速MT):17.2km/L
- 自然吸気エンジン(CVT):16.4km/L
- ターボエンジン(CVT):15.1km/L
前モデルと比較すると、特にターボエンジン搭載のスクラムワゴンでは従来の13.3km/Lから15.1km/Lへと大幅に改善されています。また「PA」グレードが4ATからCVTへと変更されたことにより、エントリーモデルでも燃費と静粛性のバランスが大きく向上。日常使いのランニングコストを重視するユーザーにとっても嬉しいアップデートです。
安全装備:最新世代の「DSBSII」を全車標準搭載:
新型スクラムの安全装備は、軽商用車クラスとして非常に高いレベルに達しています。最大のトピックは、全車に標準搭載された「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」です。単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたこのシステムは、従来モデルが対応していた四輪車・歩行者に加え、自動二輪車・自転車も検知対象に追加。さらに、従来は一部シーンのみだった検知対応範囲が交差点内での出合い頭や右左折時の対向車シーンまで拡大されており、実際の交通事故発生状況に即した進化を遂げています。
その他に搭載されている主な安全機能としては、パーキングセンサー(フロント4超音波センサー・リヤ)、低速前進時ブレーキサポート(パーキングセンサー連動)、車線逸脱防止支援システム(車線逸脱抑制機能+車線逸脱警報機能)、標識認識機能(車両進入禁止・はみ出し通行禁止・最高速度・一時停止・転回禁止・赤信号)、発進お知らせ機能(先行車発進+信号切り替わり対応)があります。さらに全車が経済産業省・国土交通省が普及を推進する「サポカーSワイド」に該当し、「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」にも認定されています。
スクラムワゴンには「アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)」が採用され、高速道路や幹線道路での長距離ドライブにおける運転疲労を大幅に軽減します。
発売日:2026年5月28日に正式発売:
マイナーチェンジを受けた新型スクラムバン/スクラムワゴンは、2026年5月28日に正式発売されました。マツダは、近年の車中泊ブームやアウトドア人気を背景に軽キャブバン・ワゴンへの注目が高まっていることを受け、商用性能と快適性・安全性を高い次元で両立させることで、より幅広いユーザー層へのアピールを狙っています。
スクラムの歴史:1989年誕生の老舗軽キャブモデル:
マツダ・スクラムは1989年に初代モデルが登場した、35年以上の歴史を持つ軽自動車の商用バン・ワゴンモデルです。車名の「SCRUM」はラグビーのスクラムに由来しており、ユーザーとマツダが肩を組む関係をイメージして命名されました。
スクラムは初代からスズキ「エブリイ」「キャリイ」をOEM元とするモデルで、マツダが長年販売してきた「ポーターキャブ」の後継車として企画されました。1990年には販売チャネルを「オートザム」ブランドへ移行し、1997年に再びマツダブランドへ復帰。1999年の3代目では乗用ワゴンモデルを初設定し、2005年の4代目ではインパネシフトを採用してウォークスルーを実現。2015年の5代目(現行世代)ではロングホイールベース化により室内空間をさらに拡大するなど、世代を重ねるごとに使い勝手と快適性を着実に進化させてきました。
まとめ:新型スクラムはどんな人におすすめ?:
2026年モデルの新型スクラムバン/スクラムワゴンは、最新安全装備・デジタルメーター・洗練されたデザインへの刷新により、軽キャブバン・ワゴンカテゴリーの中でも非常に完成度の高い一台に仕上がっています。仕事での荷物運搬を主目的とする方はもちろん、週末の車中泊やアウトドアレジャーを楽しみたい方、そしてターボの力強い走りを求める方まで、幅広いニーズに応えるラインナップが揃っています。安全性を重視したい方、燃費を重視したい方、走りを重視したい方、それぞれの目的に合わせたグレード選びができる点も、新型スクラムの大きな魅力と言えるでしょう。
マツダ スクラムバン

