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2026年7月15日、ダイハツ工業は軽クロスオーバー「タフト(TAFT)」を一部改良し、新たな特別仕様車「ラギッドベンチャー」と「アクティブモード」を追加して全国一斉に発売しました。
2020年の現行モデル登場以来、日常使いとレジャーを両立する「頼れる相棒」として幅広い層に支持されてきたタフトが、今回の改良でさらに大きな進化を遂げています。本記事では、一部改良の変更点・特別仕様車の詳細・価格・スペックまで、最新情報を余すことなく徹底解説します。
ダイハツ・タフト(TAFT)は、「Tough & Almighty Fun Tool」の頭文字を冠した軽クロスオーバーワゴンです。現行モデルは2020年6月に登場した、いわゆる「2代目」にあたります。初代タフトは1974年に登場したクロスカントリー車で、かつてはラダーフレームにパートタイム4WDを採用したオフロードモデルとして知られていました。その名を受け継いだ現行タフトは、DNGAプラットフォームを採用した最新設計のもと、全車標準装備の大型ガラスルーフ「スカイフィールトップ」や高い最低地上高(190mm)によるアクティブな走破性、そして日常の使い勝手の高さを融合させた独自のポジションを確立しています。軽自動車規格いっぱいの全長3395mm×全幅1475mmのスクエアなボディデザインは、"バックパックを背負う人の姿"をイメージしたとされ、アクティブに活動できる軽快さと積載性を両立した「バックパックスタイル」がコンセプトです。
今回の一部改良は、大きく「特別仕様車の追加」「安全性の向上」「インテリアの刷新」「新色の追加」という4つの柱で構成されています。単なるマイナーチェンジにとどまらず、ドライバー支援システムの精度向上や、より実用的なラゲージ収納の追加など、日常使いの満足度を底上げする実質的な内容が盛り込まれた点が今回の改良の最大の特徴です。とりわけ、予防安全機能「スマートアシスト」への自転車・交差点歩行者検知機能の追加と、ACCおよびLKCの作動精度の改善は、多くの既存ユーザーが実感していた課題に正面から向き合った改良として高く評価されています。


今回の一部改良で全グレードに施された主な変更点は以下の通りです。
■ 新色「スパークオレンジ(メタリック)」を追加
ボディカラーに新色「スパークオレンジメタリック」が加わりました。アクティブで鮮やかな印象を与えるオレンジは、タフトのアウトドア志向のキャラクターとの相性が抜群で、特別仕様車「ラギッドベンチャー」の設定色にも採用されています。これにより、既存のカラーラインナップにさらなる個性が加わり、選択肢が広がりました。
■ ラゲージアンダーボックス(着脱式)を新設定
ラゲージスペース床下に着脱式のアンダーボックスが新たに設定されました。アウトドアやレジャーに出かける際に、汚れた道具や濡れた荷物をすっきりと収納できるため、実用性が大きく向上しています。タフトのラゲージは後席を倒すことでフルフラットになる使い勝手の高さが元から定評を持っていましたが、今回のアンダーボックス追加によってさらに整理整頓のしやすい空間が実現しました。
■ アクティブマルチインフォメーションメーター(7インチTFT+デジタルスピードメーター)を採用
従来のメーターから、シンプルで洗練された視認性の高いグラフィックが特徴の「アクティブマルチインフォメーションメーター」へと刷新されました。7インチTFTディスプレイとデジタルスピードメーターを組み合わせたこのシステムは、ダイハツの他車種でも採用が進んでいるもので、走行情報をひと目で確認しやすくなっています。運転中の視線移動が減ることで、安全性の面でもプラスに働く改良です。
■ 予防安全機能「スマートアシスト」の機能追加と性能向上
スマートアシストには以下の機能が新たに追加・改善されました。まず「対横断自転車の検知機能」が追加され、自転車が車の前方を横断してくる場合にも自動ブレーキが作動するようになりました。さらに「交差点右折時の対向車線の車両」を検知する機能と、「右左折時の対向方向から来る横断歩行者」を検知する機能も追加されており、交差点での出会い頭事故リスクを大幅に低減します。また、対歩行者への自動ブレーキが作動する最高速度条件がこれまでの60km/hから80km/hへと引き上げられ、より幅広い速度域での安全性が確保されています。
■ ACCとLKCの性能向上
全車速追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)は、先行車の検知距離と検知精度が改善され、従来よりも滑らかな加減速を実現するようになりました。また、LKC(レーンキープコントロール)は作動時のふらつきが低減され、長距離ドライブや高速走行時の安心感が向上しています。軽自動車クラスにおけるACCとLKCの精度は従来から課題として挙げられることも多かっただけに、この改良は既存オーナーにとっても非常に喜ばしいアップデートといえます。
「ラギッドベンチャー」は、タフトのタフで力強い側面をさらに強調した特別仕様車です。その名の通り"ラフ(荒々しい)なアドベンチャー感"を体現するデザインが特徴で、アウトドアユーザーや無骨なスタイルを好む層に刺さるバリエーションとなっています。

外装面では、専用のフードガーニッシュ(スモークメッキ×ブラック)とバックドアガーニッシュ(スモークメッキ×ブラック)を装着し、精悍な印象を演出しています。さらにガンメタリックカラーのアルミホイールを採用するとともに、リアコンビネーションランプにもメッキ加飾を施すことで、フロントからリアにかけて統一感のある精悍なルックスが実現されています。内装についても、ガンメタリックの加飾を随所に採用することで、外装と調和したタフな世界観を内外装一体で表現しています。

「ラギッドベンチャー」は、カジュアルなアウトドアスタイルだけでなく、ハードに使い込むヘビーユーザーにも似合う、実用性と力強さを兼ね備えた仕上がりとなっています。
「アクティブモード」は、ブラック基調の専用加飾で存在感を際立たせた特別仕様車です。ブラックの専用フードガーニッシュ・バックドアガーニッシュ・アルミホイールを特別装備し、スポーティーかつシャープな印象を打ち出しています。アーバンテイストの中にアクティブなフレーバーを漂わせるデザインは、日常使いで街中を走るシーンでも高い存在感を発揮します。
さらにダイハツは、「アクティブモード」をベースとした新スタイル「アクティブモードスタイル」を新たに提案しています。これは「アクティブモード」に、専用ディーラーオプションプラン「アクティブモードプラン」を組み合わせたもので、オレンジをアクセントカラーとしたサイドデカールなどが追加されます。クルマそのものの性能は同一ながら、ドレスアップによってよりワクワク感の高まる個性的な一台に仕上がる提案となっており、購入後のカスタマイズ計画を含めて楽しめる新しいスタイルの提示といえるでしょう。
タフトの外装デザインは、角を強調した「スクエアボディ」による押し出し感の強い力強さが最大の特徴です。ホイールアーチや車体下部はブラックのプロテクター仕様となっており、素材には傷に強いプラスチックが使われているため、林道や砂利道などの悪路でも安心して走れる実用的な設計となっています。ヘッドライトにはフルLEDライトを全車標準装備し、上位グレード「G」「Gターボ」ではアダプティブドライビングビーム(ADB)が搭載されており、対向車を幻惑させることなく遠くまで視界を確保できます。
全車標準装備の大型ガラスルーフ「スカイフィールトップ」は、タフト最大のアイコンといえる装備です。晴れた日にシェードを開ければ、まるでオープンエアのような開放感が車内に広がります。ガラスルーフは開閉はできないものの、走行中の風切り音を気にせず空の景色を楽しめる点でアウトドアシーンとの相性は抜群です。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mmで、軽自動車規格を最大限活用した設計となっています。最低地上高は190mmと、ライバルのスズキ・ハスラー(180mm)を上回る高さを確保しており、荒れた路面でもボディ下部を擦りにくい実用的な設計です。
内装はエクステリアと同じくスクエアのモチーフを基調としており、クロスオーバーらしいアクティブな雰囲気が漂います。上位グレード「G」「Gターボ」ではインストルメントパネル周りにオレンジメタリックの加飾を採用し、アクティブさを室内にも表現しています。シートは長時間のドライブでも疲れにくい形状とされており、オレンジの差し色とカモフラージュ柄による個性的なデザインも特徴の一つです。
今回の改良で採用された「アクティブマルチインフォメーションメーター」(7インチTFT+デジタルスピードメーター)は、ドライバーが必要な情報をひと目で確認できるよう視認性が大幅に改善されています。従来モデルとの違いは一目瞭然で、インテリアの質感向上にも大きく貢献しています。
収納面では、太めのボトルも収まる掘り込み式カップホルダー、ボックスティッシュが入る大型インパネトレイ、ETC・ドライブレコーダーなどのオプション品を収納できる2層構造グローブボックスが備わり、実用性が高く評価されています。ラゲージスペースは後席を倒すとフルフラットになり、フレキシブルボードを立てかけて使う際のショッピングバッグフックも2箇所設置されています。今回新設定されたラゲージアンダーボックス(着脱式)と組み合わせることで、アウトドアでの荷物整理がさらにしやすくなりました。
ダイハツとして初となる電動パーキングブレーキを全車に標準装備している点も注目で、インフォテインメントシステムには9インチと6.8インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオが設定され、Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応しています。
タフトのエンジンラインナップは、自然吸気(NA)エンジンとターボエンジンの2種類が設定されています。
自然吸気エンジンは直列3気筒660ccで最高出力52ps・最大トルク6.1kgm、ターボエンジンは同じく直列3気筒660ccターボで最高出力64ps・最大トルク10.2kgmとなっています。トランスミッションはNA車がCVT、ターボ車がダイハツ独自の「D-CVT」を採用します。D-CVTはベルト駆動とギヤ駆動を組み合わせた世界初の「パワースプリット技術」を採用したもので、高速域では伝達効率を約8%向上させ、低燃費と力強い加速を両立しています。駆動方式はFF(前輪駆動)と4WDの2種類が選択可能です。
燃費性能はWLTCモード値でNAエンジンFF車が21.4km/L、4WD車が21.1km/L、ターボエンジンFF車が21.3km/L、4WD車が21.1km/Lとなっており、ターボ車でもNA車と遜色ない燃費を実現している点は特筆すべきポイントです。悪路では空転したタイヤにブレーキをかけて駆動力を確保する「グリップサポート制御」が採用されており、雪道や未舗装路でもスタック脱出をサポートします。
タフトには、ダイハツの予防安全システム「スマートアシスト」が全車に標準装備されています。今回の改良で大幅に機能が強化されており、以下の機能が搭載されています。
衝突回避支援ブレーキ機能は車両・歩行者・二輪車・自転車に対応しており、今回の改良で横断自転車の検知にも対応しました。夜間の歩行者検知も可能です。交差点での検知機能が強化され、右折時の対向車線車両と右左折時の横断歩行者を検知する機能が追加されたことで、交通事故が多い交差点シーンでの安全性が格段に高まっています。対歩行者への自動ブレーキの作動速度条件も、従来の60km/hから80km/hに引き上げられています。
全車速追従機能付きACCは先行車の検知距離・精度が改善され、渋滞路から高速走行まで滑らかな追従走行が実現されています。LKC(レーンキープコントロール)は作動時のふらつきが低減され、高速道路での車線維持がより安定しました。これらに加えて、車線逸脱抑制制御機能・路側逸脱警報機能・ふらつき警報・標識認識機能・サイドビューランプ・ADB(アダプティブドライビングビーム)・ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)・スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援)なども搭載されています。
今回の改良に伴うメーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。
通常グレードは、Xが FF:143万5500円・4WD:156万2000円、Xターボが FF:152万4500円・4WD:165万1000円、Gが FF:161万7000円・4WD:174万3500円、Gターボが FF:170万0000円・4WD:182万6500円となっています(eco IDLE非装着車は各33,000円引き)。
特別仕様車については、G「ラギッドベンチャー」が FF:167万2000円・4WD:179万8500円、Gターボ「ラギッドベンチャー」が FF:175万4500円・4WD:188万1000円となっています。また、G「アクティブモード」が FF:167万7500円・4WD:180万4000円、Gターボ「アクティブモード」が FF:176万0000円・4WD:188万6500円で、全体の価格レンジは143万5500円〜193万500円となっています。
なお、上記はメーカー希望小売価格であり参考価格です。実際の販売価格は各販売会社が独自に設定するため、詳細は最寄りのダイハツ販売会社へご確認ください。保険料・自動車税・自動車リサイクル料金・登録費用等は別途必要です。
タフトの直接的なライバルとなるのが、スズキ・ハスラーです。両車のボディサイズを比較すると、全長3395mm×全幅1475mmは同一ですが、全高はタフトが1630mmに対しハスラーは1680mmとハスラーの方が50mm高く設計されています。一方で最低地上高はタフトが190mm・ハスラーが180mmとタフトが上回っており、悪路走破性への意識の高さが窺えます。ホイールベースはタフトが2580mmに対してハスラーは2460mmと、タフトが大幅に長くなっており、これは室内の居住性・安定性の面でタフトが有利な点です。
装備面では、タフトは全車標準装備の「スカイフィールトップ」(大型ガラスルーフ)と電動パーキングブレーキが大きな差別化ポイントとなっています。アウトドアでの開放感を重視するユーザーや、使い勝手のよい室内空間を求めるユーザーにはタフトが特に刺さる選択肢といえるでしょう。一方でハスラーはターボRS系グレードのスポーティーさやマイルドハイブリッドの採用など、独自の強みを持っており、どちらが優れているというよりは、それぞれのライフスタイルや好みに合わせて選ぶべきモデルといえます。
タフトの購入を検討している方が事前に押さえておきたいポイントをまとめます。まずグレード選択については、日常使いメインであれば「G」(自然吸気)が装備と価格のバランスが良く人気です。高速道路を頻繁に使う方や、より力強い加速を求める方には「Gターボ」が適しています。4WDについては、雪道・悪路を走ることが多い方はもちろん、グリップサポート制御を活かしたアウトドア走行を楽しみたい方にもおすすめです。特別仕様車「ラギッドベンチャー」と「アクティブモード」はベースグレードの「G」「Gターボ」をベースとした設定で、通常グレードとほぼ同等の価格帯で専用装備を手にできるため、お得感の高い選択肢といえます。
ボディカラーについては、今回追加された「スパークオレンジメタリック」のほか、従来から設定されているレイクブルーメタリック・シャイニングホワイトパール・ファイアークォーツレッドメタリックなど個性的なカラーが揃っており、選ぶ楽しさもタフトの魅力の一つです。なお「アクティブモードスタイル」のサイドデカールはディーラーオプションプランのため、納車後にカーディーラーでの取り付けとなります。
2026年7月15日に発売されたダイハツ・タフトの一部改良は、特別仕様車の追加・スマートアシストの機能強化・ACCとLKCの精度向上・インテリアのメーター刷新・新色追加と、ユーザーの声に応えた実質的な内容が揃った充実の改良となりました。特に交差点での歩行者・車両検知機能の追加や自動ブレーキの作動速度条件の引き上げは、日々の安全運転を支える重要な進化であり、ファミリー層からアウトドア志向のユーザーまで、幅広い層にとって購入・乗り換えを検討する価値のある一台に仕上がっています。
「ラギッドベンチャー」のタフで無骨なデザイン、「アクティブモード」のブラック基調のスポーティーなスタイル、そして「アクティブモードスタイル」のカスタマイズを楽しむ提案など、バリエーション展開も個性豊かです。軽クロスオーバーの選択肢として、改めてタフトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
ダイハツ タフト
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。