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2026年7月9日、メルセデス・ベンツ日本はフルモデルチェンジした新型「CLAクラス」(4ドアクーペ)と「CLAシューティングブレーク」(ワゴン)の日本国内販売を正式に発表しました。
初代登場から約13年、2代目から約7年を経て登場した第3世代の新型CLAクラスは、デザイン・プラットフォーム・パワートレイン・インフォテインメントのすべてにわたって刷新された、まさに「次世代コンパクトラグジュアリー」の到達点といえるモデルです。本記事では、新型CLAクラスの外装・内装・スペック・価格・発売日など、購入を検討している方が知りたい情報を徹底的に解説します。
メルセデス・ベンツ CLAクラスは、同ブランドのコンパクトカーラインナップの中核を担う4ドアクーペです。流麗なルーフラインと伸びやかなボディシルエットが特徴で、Sクラスやコンパクトクーペ「CLSクラス」のデザインDNAをコンパクトサイズに凝縮した存在として、長年にわたりブランドのエントリーレイヤーを支えてきました。ボディタイプには、4ドアクーペに加え、実用的な荷室を備えたワゴンボディの「CLAシューティングブレーク」も用意されており、スタイルと実用性を両立させたいユーザーに広く選ばれています。

メルセデス・ベンツは近年、上位モデルへの集中戦略を推進しており、中国向けロングホイールベースのAクラスセダンやBクラスの廃止を発表しています。そのような状況の中でCLAクラスは、コンパクトカー領域における主力モデルとして継続設定され、その重要性はむしろ高まっています。新型CLAクラスは「自動車140年の技術革新を現代の技術で再解釈した新世代モデル」とメルセデス・ベンツ自身が位置付けるほど、技術的な革新性が凝縮された一台です。

新型CLAクラスにおける変更点は多岐にわたります。まず、内燃機関モデルとEV(電気自動車)モデルの両方に対応するメルセデス・ベンツ初の新世代共用プラットフォーム「MMA(Mercedes-Benz Modular Architecture)」を採用したことが最大のトピックです。これにより、ボディサイズの拡大やホイールベースの大幅延長が実現し、室内空間の広がりにも直接貢献しています。
エクステリアは新世代デザイン言語で刷新され、Cd値(空気抵抗係数)0.21という4ドアクーペセグメントでクラス最高の空力性能を達成しました。パワートレインでは、ディーゼルモデルを廃止し、新開発の1.5Lミラーサイクルガソリンエンジン+48Vマイルドハイブリッドという電動化ユニットを採用。インフォテインメントは、助手席まで広がるMBUXスーパースクリーンと、ChatGPT・Microsoft Bing・Google Geminiと連携する第4世代MBUXを搭載し、デジタル体験も大きく進化しています。また、安全装備として同セグメント初採用の「センターエアバッグ」が搭載されたことも見逃せません。
新型CLAクラスのエクステリアは、これまでのモデルが持っていたスポーティなクーペシルエットをさらに洗練させた、よりシャープで彫りの深いデザインへと進化しました。フロントフェイスには、メルセデス・ベンツのブランドアイコンである「スリーポインテッドスター」をモチーフとした新しいグリルデザインとヘッドライトを採用し、エレガントかつ存在感のある顔つきを実現しています。

ボディサイドは滑らかな面で構成され、リアに向けてなだらかに落ちるルーフラインがクーペらしい美しいシルエットを生み出しています。空力性能への徹底したこだわりから、走行時に格納されるフラッシュドアハンドルも採用されており、デザインと機能を高次元で融合させています。これらすべての要素が組み合わさることで、4ドアクーペクラス最高となるCd値0.21を達成しました。この数値は走行効率の向上はもちろん、風切り音の低減による静粛性アップにも貢献します。

ルーフには超薄型赤外線フィルムを使用した断熱ラミネートガラスを採用したパノラミックルーフが標準装備され、車内への強烈な直射日光や熱を遮断しながら、開放的な採光を実現しています。足元には17インチから19インチまでのホイールが設定されており、グレードや仕様によって選択肢が用意されています。
ワゴンボディの「CLAシューティングブレーク」は、4ドアクーペと同じフロントデザインを共有しながら、リアに向けてなだらかに延長されたルーフラインと実用的な荷室開口部を組み合わせることで、スタイリッシュさと積載性を両立したデザインとなっています。
さらに、ハイパフォーマンスモデルの「AMG CLA 45 4MATIC+」には、ライティングを備えたAMGブランドのパナメリカーナグリルが採用され、走行状況に応じて動くアクティブエアロも装備。レーシングカーから着想を得たデザインとダウンフォース向上を両立した、よりアグレッシブなスタイリングが与えられています。
新型CLAクラスのボディサイズは先代モデルから一回り拡大されています。具体的な数値を確認しましょう。

新型CLAクラスのボディサイズ(CLA・CLAシューティングブレーク共通)は、全長4,722mm × 全幅1,855mm × 全高1,468mm、ホイールベースは2,789mmです。先代モデル(全長4,690mm × 全幅1,830mm × 全高1,430mm、ホイールベース2,730mm)と比較すると、全長で32mm、全幅で25mm、全高で38mm、そしてホイールベースでは実に59mmも拡大されています。
ホイールベースの大幅延長は新プラットフォーム「MMA」の採用によるものであり、これは後席の足元空間や室内の居住性向上に直結します。サイズ的な参考として、上位モデルのCクラス(全長4,755mm × 全幅1,820mm × 全高1,435mm、ホイールベース2,865mm)と比較しても、新型CLAクラスは全幅においてCクラスを上回るほど拡大されており、プレミアムコンパクトとしての存在感が増しています。また、新設計のマルチリンク式リアサスペンションも採用することで、ボディ拡大に伴う乗り心地の質感アップも実現しています。
新型CLAクラスの室内は、メルセデス・ベンツが「デジタルラグジュアリー」と表現するほど、先進的なテクノロジーと高品質な素材が融合した空間に仕上がっています。最大の特徴は「MBUXスーパースクリーン」と呼ばれる大型ディスプレイシステムです。標準装備として10.25インチのデジタルメータークラスターと14インチのインフォテインメントディスプレイが搭載され、さらにオプションで14インチの助手席用ディスプレイを追加することが可能です。助手席まで広がる連続したスクリーンは、インテリアの圧倒的な没入感を演出します。

インフォテインメントシステムには、日本市場では新型Sクラスに続き、メルセデス・ベンツが自社開発したオペレーティングシステム「MB.OS」を採用しています。MB.OSはインフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォートの機能を統合制御し、主要ソフトウェアのOTA(Over-The-Air)アップデートに対応しています。これにより、購入後も継続的なソフトウェアアップデートで機能が向上する「成長するクルマ」という新しい体験が提供されます。
このMB.OS上で動作する最新の第4世代MBUXは、ChatGPT・Microsoft Bingと連携した「MBUXバーチャルアシスタント」により、まるで人と会話するような自然な言葉でさまざまな機能を呼び出すことが可能です。また、Google Geminiと連携した「MBUXナビゲーション」はGoogleの地図データと交通情報をリアルタイムで統合し、精度の高いルート案内を実現します。
さらに、12.2インチサイズのヘッドアップディスプレイや、16スピーカーのBurmesterサウンドシステムもオプションとして用意されており、走行中のエンターテインメント体験も充実しています。
荷室容量については、4ドアクーペで405L(EVモデルはフロントトランク70L追加)、CLAシューティングブレークでは通常時455L、後席を40:20:40分割で倒すことで最大1,295Lの大容量を確保することができます。シューティングブレークには利便性の高いEASY-PACKテールゲートも標準装備されています。
新型CLAクラスが採用する「MMA(Mercedes-Benz Modular Architecture)」は、メルセデス・ベンツが新たに開発した次世代コンパクトカー向けプラットフォームです。このプラットフォームの最大の革新性は、EVと内燃機関(ICE)の両方に対応できる設計思想にあります。これまでのモデルはそれぞれ専用のプラットフォームが必要でしたが、MMAはひとつのアーキテクチャでガソリンハイブリッドモデルとフルEVモデルを共有することを可能にしました。
MMAの採用により、EVモデルでは前後にモーターと電動アクスルを配置しやすい自由度が生まれ、フロントトランクの設置も実現しています。また、ホイールベースを大幅に延長しながらもコンパクトなボディ寸法を維持できるのも、このプラットフォームの効率的な設計によるものです。内燃機関モデルでは、コンパクトなエンジンを前方に配置しつつ、重量配分を最適化することで優れたハンドリング特性も実現しています。
新型CLAクラスには、大きく分けて内燃機関(ガソリンハイブリッド)モデルと電気自動車(EV)モデルがラインナップされており、日本市場では2026年7月時点でガソリンハイブリッドモデルが発売されています。
内燃機関モデルには、新開発の直列4気筒1.5Lガソリンエンジン「M252」が搭載されます。このエンジンはミラーサイクル燃焼方式を採用し、オールアルミ製クランクケースやNANOSLIDE技術を投入することで、高い熱効率と摩擦低減を実現しています。組み合わせる48Vマイルドハイブリッドシステムは、電気モーターとインバーターを統合した新しい8速DCT(8F-eDCT)と、最大1.3kWhのエネルギー容量を持つ新開発48Vリチウムイオンバッテリーで構成されます。エントリーグレードの「CLA 180」はエンジン出力136ps(100kW)+モーター出力30ps(22kW)、上位グレードの「CLA 220」はエンジン出力190ps(140kW)+モーター出力30ps(22kW)を発揮し、いずれも8速DCTとの組み合わせでFFまたは4WD駆動となります。ディーゼルモデルは新型では廃止されました。
海外市場では電気自動車モデルも設定されており、注目すべきは「電気自動車用2速トランスミッション」の採用です。1速を市街地走行、2速を高速域に割り振ることで、発進加速と高速巡航効率の両方を高次元で両立しています。「CLA 250+ with EQ Technology」は268ps/34.2kgmの出力を持つ後輪駆動のシングルモーターモデル、「CLA 350 4MATIC with EQ Technology」は349ps/52.5kgmの前後2モーターAWDモデルとなります。バッテリー容量は両モデルとも85kWhで、欧州WLTP測定値での航続距離はCLA250+で792km、CLA350 4MATICで771kmという驚異的な数値を達成しています。急速充電は325kW DC充電に対応し、わずか10分で325km走行分の充電が可能です。
ハイパフォーマンスモデルとして設定される「AMG CLA 45 4MATIC+」は、前1基・後2基の計3モーターを搭載する電動AWDモデルで、最高出力680ps、最大トルク179.4kgmという圧倒的なスペックを誇ります。0-100km/h加速は3.0秒、94kWhバッテリーによる航続距離は欧州値で670kmを確保。後輪の左右モーターを独立制御する繊細なトルクベクタリング制御により、高性能EVならではのダイナミクスを体感できます。
新型CLAクラスには、メルセデス・ベンツが開発した新世代の安全運転支援システム「MB.DRIVE」が搭載されます。このシステムは8つのカメラ、5基のレーダー、12個の超音波センサー、そして高性能コンピューターを組み合わせることで、クルマの周囲360°をくまなく監視し、多彩な支援機能を実現しています。
特筆すべきは、高速道路でのウインカーレバー操作による車線変更を支援する「レーンチェンジアシスト」の採用です。また、「MB.DRIVE PARKING ASSIST」では車両の両側の駐車スペースを早い段階から検知し、スムーズな駐車をサポートします。上位仕様の「MB.DRIVE PARKING ASSIST 360」では360°カメラシステムによる改良されたサラウンドビューが提供されます。
安全装備として特に注目したいのが、このセグメントで初採用となる「センターエアバッグ」です。側面衝突時に運転席と助手席の間に展開するこのエアバッグは、乗員同士の衝突による傷害リスクを大幅に低減する先進的な安全技術です。コンパクトカーセグメントでこの技術を採用したことは、新型CLAクラスの安全性に対するメルセデス・ベンツの高い水準を示すものといえます。
新型CLAクラスの日本国内価格は以下の通りです。
CLA(4ドアクーペ)として、CLA 180が5,980,000円、CLA 220が6,870,000円となります。CLAシューティングブレーク(ワゴン)として、CLA 180 Shooting Brakeが6,210,000円、CLA 220 Shooting Brakeが7,100,000円です。
先代モデルのCLA 180が5,700,000円(税込)からであったことを考えると、新型では約28万円の価格アップとなっています。ただし、プラットフォームの刷新、電動化技術の採用、インフォテインメントシステムの大幅進化、安全装備の充実などを総合的に考慮すると、納得のいく価格帯といえるでしょう。なお、先代モデルに設定されていたディーゼル仕様(CLA 200d)やAMGモデル(AMG CLA 35・AMG CLA 45S)については、新型での日本市場への導入時期や価格は現時点では未定となっています。
新型CLAクラスの日本発売を記念し、「CLA 180 Launch Edition」が350台限定で販売されます。価格は6,990,000円です。
この限定車の大きな魅力は、通常モデルではオプション扱いとなるMBUXスーパースクリーン(助手席ディスプレイ)やマルチビームLEDヘッドライトが標準装備される点にあります。加えて、ゴールドアクセントをあしらった専用19インチAMGアルミホイール、AMGラインプラス、ナイトパッケージなど、スポーティかつプレミアムな装備が充実しています。外装カラーは「ポーラーホワイト」「MANUFAKTUR アルペングレー」「コスモスブラック」の3色から選択可能で、さらにオンラインショールーム限定として「ポーラーホワイト」外装×ブラックの「レザーARTICO/MICROCUT」内装の組み合わせも用意されています。限定台数が少ないため、気になる方は早めの商談をおすすめします。
新型CLAクラスのワールドプレミアは、4ドアクーペが2025年3月13日、CLAシューティングブレークが2025年7月15日に行われました。その後、各国での市場展開を経て、日本国内では2026年7月9日に正式発売が開始されました。
メルセデス・ベンツは今後もCLAクラスをコンパクトラインナップの主力として位置付け、ブランドの存在感をさらに高めていく方針を示しています。EV仕様の日本市場への導入タイミングについては現時点で正式なアナウンスはなく、今後の続報が注目されます。
初代CLAクラス(型式:C117、X117)は2013年に登場しました。メルセデス・ベンツのコンパクトカーであるAクラス・Bクラスとプラットフォームを共有しながら、流麗な4ドアクーペスタイルを実現したモデルとして人気を博しました。ボディタイプには4ドアクーペとシューティングブレークが用意され、コンパクトながらプレミアムなスタイリングを求めるユーザーに広く受け入れられました。
2代目(型式:C118、X118)は2019年に登場し、フラッグシップモデルのSクラスと同等の安全性を実現する「レーダーセーフティパッケージ」と、AIによる音声認識機能を搭載した新世代インフォテインメントシステム「MBUX(Mercedes-Benz User Experience)」の採用が大きなトピックとなりました。この2代目から搭載されたMBUXは、「ハイ、メルセデス」という呼びかけで多彩な機能を音声操作できるとして大きな注目を集め、その後のメルセデス・ベンツ全車への展開につながっています。
そして2026年に登場した現行の第3世代新型CLAクラスは、プラットフォームからOS、パワートレインまで全面的に刷新し、初代登場から13年間で積み上げてきた技術の集大成を体現した一台となっています。
新型CLAクラスは、スタイリッシュな4ドアクーペデザインはそのままに、最新の電動化技術・デジタル体験・安全性能を大幅に向上させた「フルモデルチェンジ」にふさわしい進化を遂げています。特に注目すべきポイントを整理すると、まずプラットフォームの刷新によるホイールベース延長と室内空間の拡大が挙げられます。次に、ディーゼルを廃止してガソリンマイルドハイブリッドに一本化することで、電動化への明確な方向性が示されています。MB.OSとAI連携の第4世代MBUXにより、デジタル体験の質が一段階上がった点も見逃せません。セグメント初となるセンターエアバッグの採用は安全性の新基準ともいえます。そして将来的なEVモデルの国内導入への期待感も購入を考える際の重要な要素となるでしょう。
価格は598万円からと、先代比でやや上昇しているものの、内容の充実度を考慮すれば十分に競争力のある設定といえます。限定350台の「Launch Edition」はオプション装備が充実しており、実質的にお得感があるため、早期に商談することをおすすめします。今後のEVモデルや日本仕様のAMGモデル追加など、続報にも引き続き注目です。
メルセデスベンツ
https://www.mercedes-benz.co.jp
Mercedes ニュースリリース
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。