2026年1月9日、三菱自動車が誇るオフロードミニバン「デリカD:5」が大幅改良モデルとして発売されます。2025年12月18日に正式発表されたこの新型デリカD:5は、三菱自動車が「歴代最強」と自信を持って宣言する進化を遂げました。
デリカD:5が2026年1月、歴代最強へと進化
2007年の初代デリカD:5登場から18年、2019年に続き2度目となる今回のビッグマイナーチェンジでは、三菱独自の四輪制御技術「S-AWC(Super All Wheel Control)」を初搭載。さらに新デザインの採用、8インチデジタルメーター、ヒルディセントコントロールの追加など、内外装・走行性能・安全装備すべてにおいて大幅な進化を実現しています。価格は451万円~494万4,500円です。
新型デリカD:5の主要変更点:何が進化したのか

デザインの刷新:力強さとプレミアム感の両立
新型デリカD:5のエクステリアは、「ギア感とプレミアム感の両立」をコンセプトに開発されました。
フロントデザイン

- 新デザインのフロントグリルをダークグレー基調に刷新
- グロスブラックの加飾でタフネスと高級感を演出
- より力強く、重心を高く感じさせるデザイン

サイドビュー

- 20mmワイド化した前後ホイールアーチモールを新採用
- 新デザインの18インチアルミホイール
- 高い走破性を視覚的にアピール
リアデザイン

- 左右につながっていたテールランプを変更
- 中央に「DELICA」ロゴを配置したガーニッシュ
- シンプルでプレミアムなデザインへ
ボディカラー
新色として、光の当たり方によってブルーのハイライトが映る特別色「ムーンストーングレーメタリック」を採用。2トーン5色、モノトーン4色の全9色を用意しています。
走行性能の革新:S-AWC搭載で「歴代最強」へ
新型デリカD:5の最大の進化ポイントは、三菱自動車がWRCで培った四輪制御技術「S-AWC(Super All Wheel Control)」の初搭載です。
S-AWCの特徴

- 4WD、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)、ASC(アクティブ・スタビリティ・コントロール)、ABSを統合制御
- 四輪の駆動力・制動力を最適にコントロール
- 意のままの操縦性と卓越した安定性を実現
新ドライブモード
従来の2WD/4WDオート/4WDロックから、路面状況に応じた4つのドライブモードに刷新:
- ECOモード:燃費に優れた2WD(前輪駆動)で走行
- NORMALモード:様々な路面環境に対応するバランス型
- GRAVELモード:砂利道やぬかるみでの走破性を向上
- SNOWモード:雪道や凍結路での安定性を確保
ヒルディセントコントロール
急な下り坂でも車速を一定に保つ機能を新たに搭載し、より安心してオフロード走行を楽しめるようになりました。
インテリアの質感向上:機能性とプレミアム感の融合
8インチデジタルメーター

- カラー液晶ディスプレイで多彩な情報を表示
- S-AWCの制御量をピーク値で表示
- ドライブモードと連動するシーン表示を搭載

内装素材のこだわり

- センターパネルを傷つきに配慮したダークグレーに変更
- シートには「CHAMONIX」で好評のスエード調素材(撥水機能付)と合成皮革のコンビネーション生地を採用
- カーキ色のステッチで統一感を演出
- 金属調アクセントパネルでギア感と先進性を付与
利便性の向上
- センターコンソール下部にUSB Type-Cを2ポート追加
- フロアコンソール下部にもUSB Type-Cを2ポート追加
- 合計4ポートの充電用USB端子を装備
安全装備の強化:家族を守る最新テクノロジー
予防安全技術「e-Assist」の進化

- 衝突被害軽減ブレーキに自転車検知機能を追加
- 誤発進抑制機能が後退時にも対応
- 先行車発進通知機能を新搭載
マルチアラウンドモニターの高精細化

- カメラ画質を約3倍に高精細化
- 両サイド+フロントビュー機能を新搭載
- バードアイビュー+透過フロントサイドビュー機能を新搭載
- 移動物検知機能に対応

これらの安全装備により、全グレードが「サポカーSワイド」に該当しています。
グレード構成と価格:シンプル化された3グレード展開
新型デリカD:5では、エントリーグレード「M」とカスタムモデル「URBAN GEAR」が廃止され、3グレード構成にシンプル化されました。
価格一覧(全車4WD・ディーゼルエンジン)
| グレード | 乗車定員 | 価格(税込) | 前モデル比 |
|---|---|---|---|
| G | 7/8名 | 451万円 | +18.59万円 |
| G-Power package | 7/8名 | 474万6,500円 | +18.59万円 |
| P | 7/8名 | 494万4,500円 | +27.72万円 |
最上級グレード「P」は力強さと上質さを極めたモデルとして、先行受注の約80%を占める人気ぶりです。
パワートレイン:信頼の2.2Lディーゼルエンジン
エンジンスペック
- 型式:直列4気筒2.2Lディーゼルターボ
- 最高出力:145ps/3,500rpm
- 最大トルク:38.7kgm/2,000rpm
- トランスミッション:8速AT
- 駆動方式:4WD(S-AWC)
燃費性能
- WLTCモード:12.9km/L(前モデル比+0.6km/L向上)
8速ATの採用により、オンロードからオフロードまで幅広い走行状況に対応。尿素SCRシステムを採用し、クリーンな排出ガスを実現しています。
ボディサイズ:ミニバンでありながらSUVの存在感

| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 4,800mm |
| 全幅 | 1,815mm(+20mm) |
| 全高 | 1,875mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 最低地上高 | 185mm |
| アプローチアングル | 21度 |
| デパーチャーアングル | 23度 |
ホイールアーチモールの採用により全幅が20mmワイド化され、より安定感のあるスタンスを実現しています。
デリカD:5の独自性:なぜ唯一無二なのか
ミニバンとSUVの融合
デリカD:5は、トヨタ・ノア/ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴン、日産セレナといったミドルサイズミニバンと同クラスのボディサイズでありながら、オフロードを走破できるSUVスタイルのミニバンとして唯一無二の存在です。
高い走破性
- 最低地上高185mm
- アプローチアングル21度、デパーチャーアングル23度
- リブボーンフレーム構造による高剛性ボディ
- 三菱パジェロで培った4WD技術
アウトドアに最適な積載性
- 多彩なシートアレンジ
- 7人乗り/8人乗りを選択可能
- 大型荷物も余裕で積載できる空間
- 電動サイドステップ(オプション)で乗降性向上
開発者インタビュー:「歴代最強」に込めた想い
三菱自動車の開発チームは、新型デリカD:5を「歴代最強」と表現する理由を次のように語っています。
デリカらしさへの回帰
「今回のデリカD:5は"歴代最強"、そう言い切れる根拠と想いがこの車には詰まっている。プロジェクトチームが一気通貫して追求してきたコンセプトは『デリカらしさ』だ。」
数字では表せない走りの質
「カタログ上の数値では語りつくせない『走りの質』が体験できるよう磨き上げた。S-AWCの導入とブレーキAYCの採用は、見た目にそぐわないミニバンらしからぬ走破性・安定性・操縦性を実現した。」
ギア感とプレミアム感の両立
「多くの競合車のミニバンは都会的なデザインであるが、デリカD:5では唯一無二さも大切にしたい。金属削り出しの工具が持つシンプルさ、美しさ、そして力強さをモチーフとし、ギア感とプレミアム感を妥協なく両立させることに挑戦した。」
デリカの歴史:1968年から続く伝統
デリカシリーズは1968年に初代が登場して以来、半世紀以上にわたって支持され続けるロングセラーモデルです。累計販売台数は138万台以上を誇ります。
歴代デリカの変遷
初代デリカコーチ(1968-1979年)
- 「delivery car」が車名の由来
- 9人乗りワゴンタイプ
- クラス最強の1.1Lエンジンを搭載
2代目デリカスターワゴン(1979-1986年)
- 1982年に4WDモデルを追加
- パジェロと同じ4WD機構を採用
- 本格的な4WDデリカの時代が幕開け
3代目デリカスターワゴン(1986-1999年)
- モノコックボディを採用
- クリスタルライトルーフなどアウトドア志向のモデルが人気
- 発売から17年間のロングライフモデル
4代目デリカスペースギア(1994-2007年)
- フロントエンジンレイアウトを採用
- スーパーセレクト4WDを搭載
- パジェロ並みの走破性能を実現
5代目デリカD:5(2007年-現在)
- 「ミニバンの優しさとSUVの力強さの融合」をテーマ
- リブボーンフレーム構造を採用
- 2019年と2025年にビッグマイナーチェンジ
特別仕様車・カスタムオプション
ディーラーオプションパッケージ
ブラックエンブレムパッケージ
- フロントDELICAエンブレム(マットブラック)
- リヤDELICAエンブレム(ガーニッシュ一体)
サンドメタリックエンブレムパッケージ
- フロントDELICAエンブレム(サンドメタリック)
- リヤDELICAエンブレム(ガーニッシュ一体)
ブラックグリルパッケージ
- ブラックアウトフロントグリル
- ブラックアウトクリアランスランプガーニッシュ
- ブラックアウトフォグランプガーニッシュ
その他のオプション
- マットフラップ(大型)レッド/ブラック
- フラットキャリア
- リヤアンダーカバー
予約特典キャンペーン
予約期間中に注文し発売以降に登録すると、ディーラーオプション7万円分(消費税込)をプレゼント。さらにスーパーマイカープラン・ウルトラマイカープランでご成約の場合は10万円分のディーラーオプションがプレゼントされます。
競合車との比較:デリカD:5の優位性
トヨタ・ノア/ヴォクシー
- 都会的なデザインと優れた燃費性能
- デリカD:5に対して:オフロード性能で大きく劣る
ホンダ・ステップワゴン
- わくわくゲートなど独自の使い勝手
- デリカD:5に対して:悪路走破性と最低地上高で劣る
日産セレナ
- e-POWERの静粛性と燃費性能
- デリカD:5に対して:SUV的な走破性を持たない
デリカD:5の強み
- 唯一の本格オフロード対応ミニバン
- S-AWC搭載による高い走行安定性
- アウトドアレジャーに最適な積載性と走破性
ユーザー評価と先行受注状況
グレード別人気
約80%が最上級グレードPを選択しており、デリカD:5を愛するコアなファンの購買力の高さが伺えます。
ユーザーの声(予想されるポイント)
- 「S-AWC搭載で雪道での安定性が格段に向上」
- 「デジタルメーターが見やすく、情報量も豊富」
- 「内装の質感が大幅に向上し、プレミアム感が増した」
- 「唯一無二のキャラクターはそのままに進化」
次期モデルの展望:PHEV化の可能性
三菱自動車の加藤隆雄社長は、次期デリカについて以下のようにコメントしています。ベストカー
PHEVモデルの検討
「ユーザーから『PHEVが欲しい』という声をたくさんいただいているため、デリカのPHEVは出したいと考えている」
電動化の方向性
「一方で、ピュアEV(BEV)を求めるニーズも高いため、電動化の方向性も含めて検討を進めている段階」
現行モデルの支持
「現行デリカD:5が発売されて18年が経過するが、長らく愛するユーザーからは『今のデリカの方が良い』という声も多く、まだしばらく現行型の販売を続けていくべきか…と悩みどころ」
次期デリカD:6(仮称)は、PHEV技術を搭載した「デリカミニ」の技術をベースに、さらなる進化を遂げる可能性が高いと見られています。
購入を検討する方へ:デリカD:5が選ばれる理由
こんな方におすすめ
- アウトドア派のファミリー
- キャンプやスキーなど悪路を走る機会が多い
- 大型荷物を積載する必要がある
- 雪国在住の方
- 雪道での高い走行安定性が必要
- 最低地上高が高く除雪後の路面でも安心
- 唯一無二を求める方
- 他のミニバンとは違う個性を重視
- SUVとミニバンの良いとこ取りを実現
- 三菱ブランドのファン
- パジェロやランサーエボリューションで培った技術に魅力
- 日本のものづくりへの支持
購入時の注意点
価格帯
- 451万円からとミニバンとしては高価格帯
- しかし装備内容とオフロード性能を考慮すれば納得の価格設定
燃費性能
- WLTCモード12.9km/Lとハイブリッドミニバンに比べると劣る
- ディーゼルエンジンの力強さとトルクが魅力
納期
- 先行受注が好調なため、納期が長期化する可能性
- 早めの商談・発注がおすすめ
まとめ:歴代最強デリカD:5の魅力
2026年1月9日に発売される新型デリカD:5は、18年の歴史を持つ5代目デリカの集大成とも言える進化を遂げました。
主要なポイント
- S-AWC初搭載で歴代最強の走行性能を実現
- 20mmワイド化したホイールアーチモールで力強いスタイリング
- 8インチデジタルメーターと質感向上した内装
- 自転車検知など先進安全装備を強化
- 451万円からの3グレード構成
デリカD:5は、ミニバンの快適性とSUVの走破性を高次元で融合した唯一無二のモデルです。「デリカを超えるのは、デリカだけだ」という三菱自動車の自信に満ちたキャッチコピーは、まさにこの新型モデルを表しています。
アウトドアを本気で楽しみたい、家族との冒険を安全・快適に過ごしたい。そんな方にとって、新型デリカD:5は最高のパートナーとなるでしょう。
発売日:2026年1月9日
価格:451万円~494万4,500円(税込)
詳しい情報は三菱自動車公式サイトをご覧ください。
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