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トヨタ、米国製3車種を2026年から日本導入へ:カムリ・ハイランダー・タンドラの全貌

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2025年12月19日、トヨタ自動車は米国で生産する3つの人気車種「カムリ(Camry)」「ハイランダー(Highlander)」「タンドラ(Tundra)」を2026年から順次、日本市場に導入すると正式発表しました。この決定は、より良い日米貿易関係への貢献と、日本のユーザーの多様化するニーズへの対応という二つの目的を持っています。

この導入にあたっては、日米交渉を受けて国土交通省が検討している新制度を活用する予定で、トヨタの国際戦略における重要な転換点となることが期待されています。

目次

トヨタの新たな挑戦:日米貿易関係強化と市場拡大戦略

導入される3車種の生産拠点

2025-Toyota-Camry
カムリ
Highlander
ハイランダー(Highlander
タンドラ(Tundra
タンドラ Tundra
  • カムリ(Camry):TMMKケンタッキー工場
  • ハイランダー(Highlander):TMMIインディアナ工場
  • タンドラ(Tundra):TMMTXテキサス工場

トヨタ公式ニュースルーム

新型カムリ:洗練されたデザインと先進技術の融合

9代目カムリの特徴と進化

2025 Toyota Camry
2025 Toyota Camry

新型カムリは2023年10月に北米で発表された9代目モデルで、洗練されたデザインと優れた燃費性能を誇るセダンです。米国市場では長年にわたりトップセラーの地位を維持しており、日本では2023年に一旦販売終了となっていましたが、2026年に再導入される予定です。

外観デザインの進化

新型カムリの外観は大幅に刷新されました。特筆すべきは以下の点です:

  • 先進的なフロントデザイン:2段式DRLを採用し、BMWを彷彿とさせる精悍な顔つきを実現
  • 流麗なボディライン:空力性能を追求した洗練されたシルエット
  • LEDテクノロジー:最新のLED照明技術を全面採用

内装とテクノロジー

  • 12.3インチデジタルメーター:運転情報を見やすく表示
  • 12.3インチセンターディスプレイ:最新のインフォテインメントシステム搭載
  • MyTOYOTAコネクティビティ:スマートフォン連携機能
  • 360度カメラシステム:安全性を高める全方位視界サポート

パワートレイン:2.5L ハイブリッドシステム

新型カムリは第5世代のハイブリッドシステムを搭載しています:

エンジンスペック

  • 2.5L 直列4気筒 D-4Sエンジン
  • 最高出力:131kW(178ps)/5,700rpm
  • 最大トルク:221Nm(22.5kgm)/3,600-5,200rpm

モータースペック(2WD)

  • 最高出力:88kW(120ps)
  • 最大トルク:202Nm(20.6kgm)

モータースペック(AWD)

  • リアモーター最高出力:40kW(54ps)
  • リアモーター最大トルク:121Nm(12.3kgm)

システム総合出力

  • 2WD:225hp(228PS)
  • AWD(E-Four):232hp(235PS)

従来のV6エンジンは廃止され、ハイブリッド専用モデルとして生まれ変わりました。

Toyota Safety Sense 3.0

最新の安全技術パッケージを標準装備:

  1. PCS(プリクラッシュセーフティ):衝突回避支援
  2. LTA(レーントレーシングアシスト):車線維持支援
  3. RSA(ロードサインアシスト):道路標識認識
  4. LDA(レーンディパーチャーアラート):車線逸脱警報
  5. AHB(オートマチックハイビーム):自動ハイビーム切替

追加安全装備:

  • PDA(プロアクティブドライビングアシスト):15km/h以上で作動
  • BSM(ブラインドスポットモニター):LED表示付き
  • SEA(安全降車支援):降車時の後方確認支援
  • Advanced Park(先進駐車支援):自動駐車機能

米国での価格帯と日本導入予想価格

米国での価格(2025年モデル)

  • LE(FWD):28,400ドル(約439万円)
  • SE(FWD):30,700ドル(約475万円)
  • XLE(FWD):33,400ドル(約517万円)
  • XSE(FWD):34,600ドル(約535万円)
  • LE(AWD):29,925ドル(約463万円)
  • SE(AWD):32,225ドル(約498万円)
  • XLE(AWD):34,925ドル(約540万円)
  • XSE(AWD):36,125ドル(約560万円)

日本での予想価格:400万円~600万円のレンジが予想されます。

TNGA-Kプラットフォームの優位性

新型カムリはRAV4と共通のTNGA-Kプラットフォームを採用。このプラットフォームは:

  • 優れた走行安定性
  • 高い衝突安全性能
  • 軽量かつ高剛性ボディ
  • 低重心設計による優れたハンドリング

全長約4,650mmというサイズ感は、日本の道路事情にも適合しやすく、セダン市場における競争力を持っています。

カムリ詳細記事

ハイランダー:3列シートの本格SUV

Toyota_2025_Highlander

ファミリーに最適な3列シートSUV

Toyota_2025_Highlander

ハイランダーは2001年の初代登場以来、北米市場で高い人気を誇る3列シートSUVです。2025年モデルは、米国SUV販売ランキングでトップ10入りを果たすほどの人気車種となっています。日本市場では「クルーガー」という車名で2007年まで販売されていましたが、約19年ぶりの復活となります。

圧倒的な居住空間と実用性

ボディサイズ

  • 全長:4,950mm~5,116mm(グレードにより異なる)
  • 全幅:1,930mm~1,989mm
  • 全高:1,730mm~1,781mm
  • ホイールベース:2,949mm
  • 乗車定員:7~8人

ハイランダーの全長は約5mで、ランドクルーザー300(4,975mm)よりも60mm長く、全幅は約200mm広いボディを持っています。

先進的なインテリアデザイン

2026年モデル(中国仕様:GAC トヨタ)では、さらに豪華な装備が追加されています:

  • 15.6インチ大型タッチスクリーン:業界最大級のディスプレイ
  • 12.3インチデジタルメーター:高精細表示
  • 10インチHUD(ヘッドアップディスプレイ):グレードによる
  • 50Wワイヤレス充電:高速充電対応
  • JBL 11スピーカーシステム:プレミアムオーディオ
  • 5人乗り/7人乗り設定:ニーズに応じた選択が可能

パワートレインの選択肢

2.4L ターボエンジン

標準モデルに搭載されるのは、力強い2.4L直列4気筒ターボエンジン:

  • 最高出力:265PS(198kW)
  • 最大トルク:420Nm(310lb-ft)
  • トランスミッション:8速AT
  • 燃費(EPA):約10.2km/L
  • 車両重量:約2,268kg(牽引能力5,000ポンド)

2.5L ハイブリッドシステム

レクサスESやRAV4と同じA25A-FXSエンジンを搭載:

  • システム最高出力:243PS(181kW)
  • バッテリー:6.5Ah
  • 駆動方式:AWD-i(E-Four)
  • 燃費(EPA):約14.9km/L(35mpg)
  • 0-96km/h加速:8.1秒

ハイブリッドMAX(ハイパフォーマンスモデル)

最強のパフォーマンスを誇るハイブリッドMAXモデル:

  • システム最高出力:362PS
  • システム最大トルク:542Nm(400lb-ft)
  • 0-96km/h加速:6.3秒
  • 駆動方式:AWD
  • 3列シートSUVとして最強クラスの性能

米国での価格と日本導入予想

米国での価格(2026年モデル)

  • XLE AWD:45,270ドル(約688万円)
  • XSE AWD:48,000ドル(約730万円)
  • Limited AWD:51,000ドル(約775万円)
  • Platinum AWD:54,675ドル(約831万円)

ハイブリッドモデルの基本価格は44,210ドル(約673万円)からとなっています。

日本での予想価格:約700万円前後が予想され、ランドクルーザー250(540万円~)やCX-8(299万円~)との価格差が注目されます。

競合車種との比較

車種全長全幅全高乗車定員価格(万円)
ハイランダー4,950mm1,930mm1,730mm7-8人688
ランクル3005,010mm1,850mm1,950mm7-8人540
マツダCX-84,925mm1,845mm1,730mm6-7人299
RAV44,600mm1,855mm1,685mm5人293
ハリアー4,740mm1,855mm1,660mm5人312

グランドハイランダー:さらに大きな選択肢

2023年に米国で発表されたグランドハイランダーは、ハイランダーよりもさらに大きなボディを持つ3列シートSUVです:

  • 全長:5,116mm(ハイランダーより166mm長い)
  • 全幅:1,989mm(ハイランダーより59mm広い)
  • 全高:1,781mm
  • 乗車定員:最大8人
  • 米国価格:41,360ドル~

3列目シート空間が従来モデルより大幅に拡大され、8人乗車時の快適性が向上しています。

Toyota Safety Sense搭載

最新の安全装備パッケージを標準装備:

  • プリクラッシュセーフティ(歩行者・自転車検知機能付き)
  • レーントレーシングアシスト(高速道路での車線維持支援)
  • ロードサインアシスト(道路標識認識)
  • レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
  • オートマチックハイビーム(自動ハイビーム切替)
  • ブラインドスポットモニター(後方死角検知)
  • 7つのエアバッグシステム

ハイランダー詳細記事

タンドラ:アメリカンカルチャーを代表するピックアップトラック

Tundra

2022年フルモデルチェンジの概要

タンドラは、アメリカンカルチャーを代表するフルサイズピックアップトラックとして、2021年9月19日に2022年モデルとして全面刷新されました。圧倒的なパワー、最大牽引能力、そして品質・耐久性・信頼性に優れた本格的なピックアップトラックです。

圧倒的なスペック

ボディサイズ

  • 全長:約5,800mm~5,900mm(キャブ形状により異なる)
  • 全幅:約2,030mm
  • 全高:約1,940mm
  • 最大積載量:約1,940ポンド(880kg)
  • 最大牽引能力:約12,000ポンド(約5,443kg)

新世代パワートレイン:i-Forceとi-Force MAX

i-Force 3.5L V6ツインターボエンジン

標準モデルに搭載されるのは、新開発の3.5L V6ツインターボエンジン:

  • 最高出力:389hp(290kW)
  • 最大トルク:479lb-ft(649Nm)
  • トランスミッション:10速AT

i-Force MAX ハイブリッドシステム

最強のパフォーマンスを発揮するハイブリッドモデル:

  • システム最高出力:437hp(326kW / 443PS)
  • システム最大トルク:583lb-ft(790Nm)
  • 電動モーター統合型10速AT
  • 先進的なハイブリッド技術による優れた燃費性能

i-Force MAXは、競合であるRAM 1500 TRXやF-150 Raptorに匹敵するパワーを持ちながら、ハイブリッドシステムにより優れた燃費性能を実現しています。

先進的なインテリアと装備

最新テクノロジー

  • 14インチ大型タッチスクリーン(最上級グレード)
  • 12.3インチデジタルメーター
  • Android Auto / Apple CarPlay対応
  • 音声認識システム「Hey / Hi / Hello / OK Toyota」対応
  • プレミアムオーディオシステム

実用的な機能

  • マルチファンクションテールゲート
  • ベッドライナー標準装備
  • 電動調整式フロントシート
  • デュアルゾーンオートエアコン

キャブとベッドの選択肢

タンドラは、多様なニーズに応えるため、複数のキャブとベッドの組み合わせが用意されています:

キャブ形状

  • Double Cab(ダブルキャブ):4ドア、後部座席あり
  • CrewMax(クルーマックス):4ドア、広い後部座席

ベッドサイズ

  • 標準ベッド:6.5フィート(約2m)
  • ロングベッド:8.1フィート(約2.5m)

グレード展開

2022年モデルのタンドラは、以下のグレード展開となっています:

  1. SR:ベースグレード、実用性重視
  2. SR5:装備充実の標準モデル
  3. Limited:高級装備を追加
  4. Platinum:プレミアムモデル
  5. 1794:レザーと木目調パネルを配した特別仕様
  6. TRD Pro:オフロード性能を極めた最強グレード

Toyota Safety Sense 2.5

最新の安全装備パッケージ「Toyota Safety Sense 2.5」を全車に標準装備:

  • プリクラッシュセーフティ(歩行者検知機能付き)
  • レーンディパーチャーアラート with ステアリングアシスト
  • レーダークルーズコントロール
  • オートマチックハイビーム
  • ロードサインアシスト
  • ブラインドスポットモニター
  • リアクロストラフィックアラート

日本市場での注目ポイント

アウトドア志向が高まり、ライフスタイルが多様化する日本市場において、タンドラは他のモデルとは一線を画す個性を持っています:

  • 圧倒的な存在感:約5.8m超の全長と2m超の全幅
  • 最強の牽引能力:約5.4トンの牽引能力
  • アメリカンカルチャーの象徴:唯一無二のスタイル
  • キャンプ・アウトドアに最適:広大な荷台スペース

ただし、日本での使用においては以下の点に注意が必要です:

  • 全幅約2mのため、駐車場の制約がある
  • 燃費性能は日本のコンパクトカーと比較すると劣る
  • 車庫証明や駐車スペースの確保が必要

日本での予想価格:800万円~1,200万円のレンジが予想されます。

タンドラ詳細記事

日本市場への影響と今後の展望

日米貿易関係への貢献

今回の3車種導入は、単なる商品ラインナップの拡充だけでなく、日米貿易関係の改善にも貢献する重要な意味を持っています。米国で生産される車両を日本に輸入することで、貿易バランスの改善に寄与し、両国の経済関係をより強固なものにすることが期待されています。

多様化するユーザーニーズへの対応

カムリ:セダン市場の活性化

  • 高級セダン市場における選択肢の拡大
  • ハイブリッド専用モデルとして環境性能をアピール
  • ビジネスユースからファミリーまで幅広い層に対応

ハイランダー:3列シートSUV市場の強化

  • ファミリー層の増加に対応
  • ランドクルーザーとRAV4の間を埋めるポジショニング
  • アウトドア・レジャー需要の取り込み

タンドラ:新しいライフスタイルの提案

  • アウトドア・キャンプブームへの対応
  • 個性を重視するユーザー層の開拓
  • 商用・レジャー両面での活用可能性

国交省の新制度活用

日米交渉を受けて国土交通省が検討している新制度を活用することで、これまで以上にスムーズな導入が可能になると見られています。この新制度の詳細はまだ明らかになっていませんが、以下のような内容が予想されます:

  • 認証手続きの簡素化
  • 基準適合性確認の効率化
  • 保安基準の柔軟な適用

競合他社への影響

トヨタの今回の動きは、他の自動車メーカーにも影響を与える可能性があります:

日産自動車

  • 米国生産のムラーノやアルティマの日本導入検討の可能性
  • 3列シートSUV市場での競争激化

ホンダ

  • アコード、パイロットなど米国生産モデルの再導入検討
  • ミニバン市場でのオデッセイ強化

マツダ

  • CX-8など3列シートSUVの競争力維持が課題
  • 価格帯での差別化戦略が重要に

2026年以降の販売戦略

導入時期

  • 2026年から順次導入予定
  • カムリが最初に導入される可能性が高い
  • ハイランダー、タンドラと続く見込み

販売チャネル

  • 既存のトヨタディーラーネットワークを活用
  • 専門スタッフの配置・育成
  • 試乗車の積極的な配備

アフターサービス体制

  • 米国仕様車に対応したメンテナンス体制の構築
  • 純正部品の安定供給体制の確立
  • 専門技術者の育成プログラム実施

環境対応とSDGsへの貢献

トヨタは今回の取り組みを通じて、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献も目指しています:

環境面での貢献

  • カムリとハイランダーのハイブリッドモデル投入
  • 燃費性能の向上による CO2 排出削減
  • 環境技術の普及促進

経済面での貢献

  • 日米経済関係の強化
  • 雇用創出への寄与
  • サプライチェーンの最適化

社会面での貢献

  • 多様なライフスタイルへの対応
  • 移動の自由度向上
  • 地域社会への貢献

まとめ:トヨタの新たな挑戦と日本市場の変化

トヨタ自動車による米国製3車種の日本導入は、単なる商品ラインナップの拡充にとどまらず、日米貿易関係の強化、多様化する顧客ニーズへの対応、そして新しいライフスタイルの提案という多面的な意義を持っています。

カムリは洗練されたデザインと優れた燃費性能で、セダン市場に新たな選択肢を提供します。ハイランダーは3列シートSUVとして、ファミリー層やアウトドア愛好家に最適な選択肢となるでしょう。そしてタンドラは、アメリカンカルチャーを代表するピックアップトラックとして、日本市場に新しい風を吹き込むことが期待されています。

2026年からの順次導入に向けて、トヨタは販売体制の整備、アフターサービスの充実、そして新制度の活用を進めていきます。日本の自動車市場は、これら3車種の登場によって、さらに多様で魅力的なものへと進化していくことでしょう。

今後の正式な価格発表、詳細なスペック情報、そして実際の販売開始時期については、トヨタ自動車の公式発表を待つ必要があります。自動車ファン、特にトヨタ車に興味のある方々にとって、2026年は非常に楽しみな年になることは間違いありません。

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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